24 / 25
23.平和なお茶会のお手本、誰か見せてくれ
しおりを挟む
アキラがタルトを口にしてから、場の空気はだんだん和やかになっていった。時々、ルーファスとトマスのバチバチしたやり取りの気配を感じながら、美味しいお茶とお菓子に舌鼓を打つ。
トマスは、もうアキラに第二王子殿下のことについては触れなかった。
「本日のお菓子は王宮御用達の料理人監修のようですね」
トマスもお菓子を食べながら、綺麗な所作で話し出す。
それに対し、アキラは食べていたお菓子を見つめてから納得したように頷いた。
「そうなんですね。確かに、食べ慣れた味がしました。どれも美味しいです」
三段に重なったお皿には、色とりどりのタルトやケーキがきれいに並んでいる。お母さんは、これを前にしたら大喜びしそうだ。俺はお菓子の違いなんてよく分からず、どれも美味しく食べていたけど、お母さんはどこのケーキが美味しいとかよく言っていたな。
「トマス様は食べただけで分かるんですね」
そんなことを思い出しながら、トマスもケーキ通なのかと思って尋ねてみた。
「ふふ……はい。……と言いたいところですが、実はどなたが作っておられるのかは前情報で知っていたんですよ。知ったかぶりをしました」
アキラはトマスの言葉にクスクスと軽やかに笑った。
すっ……すごい……!鮮やかなジョークスキル。俺でなければ見逃しちゃうね。
俺もアキラの笑顔とトマスの気遣いに思わず、頬が緩んだ。
そんな和やかムードの中で高い音が響いた。
ガシャンと音がした方を見るとルーファスがカップを置いた音のようだった。
「ルーファス?大丈夫?」
「申し訳ありません。手が滑りました」
「おやおや、その筋力は細やかな所作には向いていないようですね?大ざっぱな野蛮な動きの方が貴殿に似合っておいでです」
すかさずトマスが切り込む。
ルーファスからブチッと音を立てたように聞こえた。
「いやらしい言い方しかできないのが、美しい所作なんですかね?仮面の下はよっぽどな面でしょうね。顔を洗うことをおすすめしますよ」
――カチャカチャカン
俺が出した音に二人の目線が向く。
「あっ、ごめん。俺もうっかりやっちゃった……でもお菓子のおいしさは変わらないし、俺はみんなで楽しく食べられれば音なんて気にしないけど……でも、すみません。俺も気を付けますね」
トマスが視線を落とし短いため息をつくと、すぐさま俺に頭を下げた。
「レイ様、申し訳ありません。場の空気を乱したのは私です。レイ様と過ごす時間は全てにおいて楽しく素敵な時間です。お茶会を共に楽しめて光栄です」
トマスの正直な謝罪に頷いた。そして、ルーファスの方を見る。
「兄上……俺も申し訳ありませんでした。我慢します」
……そこ、反省じゃなくて我慢なんだな。
しかし、俺もついやってしまった。アキラと気軽に話せる環境ができ、ルーファスもいるせいで、つい気取らない態度が前に出てしまう。わざととはいえ、公爵家の者が食器を鳴らすとか、異世界転生もの的には完全にマナー違反じゃなかったか?
こっそり、周囲の様子に目をやると、こちらを気にしている者はいなさそうだとホッとする。
「レイ様、何か言われたら僕が第二王子殿下にどうにかしてもらうように言っておきますからね」
コソコソとアキラが言った。
なんだかんだ職権乱用するじゃん。
そんなアキラのちゃっかりな性格が頼もしく感じる。
気を取り直して、今度は本当に和やかに談笑しながらお茶会を楽しむことができた。
そんな和やかなムードは長くは続かなかった。
――「きゃっ!!」
女性の悲鳴が甲高く響いた。
周囲の目が一気にそちらへ向けられる。
その悲鳴の先から、かすかな呻き声がした。見ると、一人の生徒が胸元を押さえ、苦しそうに息をついていた。唇が白く、汗がこめかみを伝って落ちた。テーブルの上の皿が音を立て、そのまま椅子からずり落ちるように倒れ込んだ。
「きゃーーーーーー!!!」
倒れ込んだことを皮切りに甲高い声や、周囲の動揺の声が響いた。
「毒!毒よ!!何か盛られてるのよ!!」
「保健医!保健医を!」
場の空気は混乱する。中には毒が入っていたと思った者が青ざめて倒れ込んだり、嘔吐する者までいた。
「兄上!こちらへ!」
ルーファスがすぐさま俺のそばに来て移動させようとする。
だけど、俺はその倒れた生徒から目を離せなかった。
「レイ様も聖女様も安全な場所へ移動いたしましょう!!」
トマスも誘導するために、アキラの肩に手を添える。
アキラの顔も青ざめていて、トマスの声も届いていないようだった。
「兄上!」
痺れを切らしたルーファスが俺を抱きかかえて移動しようとしたが、俺はその手を押しのけた。
「アナフィラキシー……」
すぐさま、リアン先生が駆けてきて倒れた生徒の横に膝をついた。
そして、生徒を仰向けに寝かせて容態を確認する。
「あっ、待って!仰向けはダメ!!」
俺が駆け寄りながら叫ぶとリアン先生が振り向く。
「嘔吐するかもしれないので、仰向けにすると喉に嘔吐物が詰まって窒息する可能性があります!」
「では、横向きなら大丈夫ですか?」
「その方が良いと思います」
リアン先生が生徒を横向きに寝かせる。俺は手伝おうとしたが、がっちりルーファスに押さえられていて、それ以上近付くことはできなかった。
「毒なら吐き出させないといけませんね」
「たぶんですけど……毒ではなく、アレルギー反応だと思うんですけど……」
「アレルギー……反応?」
リアン先生の反応にアレルギーはこの世界で認知されていないことを知る。
「あっ、えっと……あの……毒ではないですが、身体が毒だとみなして拒否反応?を起こしてる状態のことです」
しどろもどろでアレルギーの説明をするが周囲はさらにざわつく。
「毒だとみなしてって結局毒じゃないの?」
「毒には変わりないじゃない」
リアン先生も同じことを思っているのか、眉間に皺を寄せて考えている。一刻を争う状況だから、なおさらだ。
俺は必死で頭を回転させて言葉を紡ぐ。
「人によって特定の食べ物が受け付けない場合があるんです。その人にとって毒のように免疫が過剰な反応をしてしまうんです」
「……免疫が過剰?」
「えっと……体質です!だけど、一刻を争う状況なのは変わりません!」
リアン先生は俺がテンパりながら伝えていることをこくりと頷いて聞いてくれた。
「身体が勝手に毒だと思って攻撃している状態を止める手立てとかないですか!?俺には治療法や薬までは分かりません。なにか…………えっと、体の過剰な反応を抑えるものとか、そういった薬はないですか!?」
「……なるほど、理解しました」
リアン先生は唇に手を当てて考え、そう呟くと手際よく処置を開始した。カバンの中から取り出した薬草を焚き出す。その香りは刺激が強く、意識を保たせ、吐き気を促す効果があるらしい。口の中の異物を詰まらないよう確認してから、何個か液体を取り出し、試験管のようなものに合わせてから、先端に細い針のついた器具で液体を吸わせ、腕へと注入した。
見守りながら、注射あるんだ……とハラハラドキドキの中で頭が冷静にツッコんでいた。
誰もが息を呑み、ただ見守っていた。
長い沈黙のあと、生徒の呼吸が安定し、ゆっくりと顔色が変わっていく。小さくむせた瞬間、その場の空気が一気にほどける。
安堵の息が、波のように広がった。
リアン先生も、安堵の息を静かに漏らした。
トマスは、もうアキラに第二王子殿下のことについては触れなかった。
「本日のお菓子は王宮御用達の料理人監修のようですね」
トマスもお菓子を食べながら、綺麗な所作で話し出す。
それに対し、アキラは食べていたお菓子を見つめてから納得したように頷いた。
「そうなんですね。確かに、食べ慣れた味がしました。どれも美味しいです」
三段に重なったお皿には、色とりどりのタルトやケーキがきれいに並んでいる。お母さんは、これを前にしたら大喜びしそうだ。俺はお菓子の違いなんてよく分からず、どれも美味しく食べていたけど、お母さんはどこのケーキが美味しいとかよく言っていたな。
「トマス様は食べただけで分かるんですね」
そんなことを思い出しながら、トマスもケーキ通なのかと思って尋ねてみた。
「ふふ……はい。……と言いたいところですが、実はどなたが作っておられるのかは前情報で知っていたんですよ。知ったかぶりをしました」
アキラはトマスの言葉にクスクスと軽やかに笑った。
すっ……すごい……!鮮やかなジョークスキル。俺でなければ見逃しちゃうね。
俺もアキラの笑顔とトマスの気遣いに思わず、頬が緩んだ。
そんな和やかムードの中で高い音が響いた。
ガシャンと音がした方を見るとルーファスがカップを置いた音のようだった。
「ルーファス?大丈夫?」
「申し訳ありません。手が滑りました」
「おやおや、その筋力は細やかな所作には向いていないようですね?大ざっぱな野蛮な動きの方が貴殿に似合っておいでです」
すかさずトマスが切り込む。
ルーファスからブチッと音を立てたように聞こえた。
「いやらしい言い方しかできないのが、美しい所作なんですかね?仮面の下はよっぽどな面でしょうね。顔を洗うことをおすすめしますよ」
――カチャカチャカン
俺が出した音に二人の目線が向く。
「あっ、ごめん。俺もうっかりやっちゃった……でもお菓子のおいしさは変わらないし、俺はみんなで楽しく食べられれば音なんて気にしないけど……でも、すみません。俺も気を付けますね」
トマスが視線を落とし短いため息をつくと、すぐさま俺に頭を下げた。
「レイ様、申し訳ありません。場の空気を乱したのは私です。レイ様と過ごす時間は全てにおいて楽しく素敵な時間です。お茶会を共に楽しめて光栄です」
トマスの正直な謝罪に頷いた。そして、ルーファスの方を見る。
「兄上……俺も申し訳ありませんでした。我慢します」
……そこ、反省じゃなくて我慢なんだな。
しかし、俺もついやってしまった。アキラと気軽に話せる環境ができ、ルーファスもいるせいで、つい気取らない態度が前に出てしまう。わざととはいえ、公爵家の者が食器を鳴らすとか、異世界転生もの的には完全にマナー違反じゃなかったか?
こっそり、周囲の様子に目をやると、こちらを気にしている者はいなさそうだとホッとする。
「レイ様、何か言われたら僕が第二王子殿下にどうにかしてもらうように言っておきますからね」
コソコソとアキラが言った。
なんだかんだ職権乱用するじゃん。
そんなアキラのちゃっかりな性格が頼もしく感じる。
気を取り直して、今度は本当に和やかに談笑しながらお茶会を楽しむことができた。
そんな和やかなムードは長くは続かなかった。
――「きゃっ!!」
女性の悲鳴が甲高く響いた。
周囲の目が一気にそちらへ向けられる。
その悲鳴の先から、かすかな呻き声がした。見ると、一人の生徒が胸元を押さえ、苦しそうに息をついていた。唇が白く、汗がこめかみを伝って落ちた。テーブルの上の皿が音を立て、そのまま椅子からずり落ちるように倒れ込んだ。
「きゃーーーーーー!!!」
倒れ込んだことを皮切りに甲高い声や、周囲の動揺の声が響いた。
「毒!毒よ!!何か盛られてるのよ!!」
「保健医!保健医を!」
場の空気は混乱する。中には毒が入っていたと思った者が青ざめて倒れ込んだり、嘔吐する者までいた。
「兄上!こちらへ!」
ルーファスがすぐさま俺のそばに来て移動させようとする。
だけど、俺はその倒れた生徒から目を離せなかった。
「レイ様も聖女様も安全な場所へ移動いたしましょう!!」
トマスも誘導するために、アキラの肩に手を添える。
アキラの顔も青ざめていて、トマスの声も届いていないようだった。
「兄上!」
痺れを切らしたルーファスが俺を抱きかかえて移動しようとしたが、俺はその手を押しのけた。
「アナフィラキシー……」
すぐさま、リアン先生が駆けてきて倒れた生徒の横に膝をついた。
そして、生徒を仰向けに寝かせて容態を確認する。
「あっ、待って!仰向けはダメ!!」
俺が駆け寄りながら叫ぶとリアン先生が振り向く。
「嘔吐するかもしれないので、仰向けにすると喉に嘔吐物が詰まって窒息する可能性があります!」
「では、横向きなら大丈夫ですか?」
「その方が良いと思います」
リアン先生が生徒を横向きに寝かせる。俺は手伝おうとしたが、がっちりルーファスに押さえられていて、それ以上近付くことはできなかった。
「毒なら吐き出させないといけませんね」
「たぶんですけど……毒ではなく、アレルギー反応だと思うんですけど……」
「アレルギー……反応?」
リアン先生の反応にアレルギーはこの世界で認知されていないことを知る。
「あっ、えっと……あの……毒ではないですが、身体が毒だとみなして拒否反応?を起こしてる状態のことです」
しどろもどろでアレルギーの説明をするが周囲はさらにざわつく。
「毒だとみなしてって結局毒じゃないの?」
「毒には変わりないじゃない」
リアン先生も同じことを思っているのか、眉間に皺を寄せて考えている。一刻を争う状況だから、なおさらだ。
俺は必死で頭を回転させて言葉を紡ぐ。
「人によって特定の食べ物が受け付けない場合があるんです。その人にとって毒のように免疫が過剰な反応をしてしまうんです」
「……免疫が過剰?」
「えっと……体質です!だけど、一刻を争う状況なのは変わりません!」
リアン先生は俺がテンパりながら伝えていることをこくりと頷いて聞いてくれた。
「身体が勝手に毒だと思って攻撃している状態を止める手立てとかないですか!?俺には治療法や薬までは分かりません。なにか…………えっと、体の過剰な反応を抑えるものとか、そういった薬はないですか!?」
「……なるほど、理解しました」
リアン先生は唇に手を当てて考え、そう呟くと手際よく処置を開始した。カバンの中から取り出した薬草を焚き出す。その香りは刺激が強く、意識を保たせ、吐き気を促す効果があるらしい。口の中の異物を詰まらないよう確認してから、何個か液体を取り出し、試験管のようなものに合わせてから、先端に細い針のついた器具で液体を吸わせ、腕へと注入した。
見守りながら、注射あるんだ……とハラハラドキドキの中で頭が冷静にツッコんでいた。
誰もが息を呑み、ただ見守っていた。
長い沈黙のあと、生徒の呼吸が安定し、ゆっくりと顔色が変わっていく。小さくむせた瞬間、その場の空気が一気にほどける。
安堵の息が、波のように広がった。
リアン先生も、安堵の息を静かに漏らした。
85
あなたにおすすめの小説
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜
キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」
(いえ、ただの生存戦略です!!)
【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】
生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。
ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。
のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。
「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。
「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。
「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」
なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!?
勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。
捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!?
「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」
ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます!
元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!
王子に彼女を奪われましたが、俺は異世界で竜人に愛されるみたいです?
キノア9g
BL
高校生カップル、突然の異世界召喚――…でも待っていたのは、まさかの「おまけ」扱い!?
平凡な高校生・日当悠真は、人生初の彼女・美咲とともに、ある日いきなり異世界へと召喚される。
しかし「聖女」として歓迎されたのは美咲だけで、悠真はただの「付属品」扱い。あっさりと王宮を追い出されてしまう。
「君、私のコレクションにならないかい?」
そんな声をかけてきたのは、妙にキザで掴みどころのない男――竜人・セレスティンだった。
勢いに巻き込まれるまま、悠真は彼に連れられ、竜人の国へと旅立つことになる。
「コレクション」。その奇妙な言葉の裏にあったのは、セレスティンの不器用で、けれどまっすぐな想い。
触れるたび、悠真の中で何かが静かに、確かに変わり始めていく。
裏切られ、置き去りにされた少年が、異世界で見つける――本当の居場所と、愛のかたち。
【8話完結】効率厨の転生魔導師は、あふれ出る魔力を持て余す騎士団長を「自律型・魔力炉」として利用したいだけ
キノア9g
BL
「貴方は私の『生命維持基盤』です。壊れたら困ります」
「ああ、俺もお前なしでは生きていけない……愛している」
(※会話は噛み合っていません)
あらすじ
王宮魔導師レイ・オルコットには、前世の記憶がある。
彼の目的はただ一つ。前世の知識(エアコン・冷蔵庫・温水洗浄便座)を再現し、快適な引きこもりライフを送ること。
しかし、それらを動かすには自身の魔力が絶望的に足りなかった。
そんなある日、レイは出会う。
王国の騎士団長にして「歩く天変地異」と恐れられる男、ジークハルトを。
常に魔力暴走の激痛に苦しむ彼を見て、レイは歓喜した。
「なんて燃費の悪い……いや、素晴らしい『自律型・高濃度魔力炉(バッテリー)』だ!」
レイは「治療」と称して彼に触れ、溢れ出る魔力を吸い取って家電を動かすことに成功する。
一方、長年の痛みから解放されたジークハルトは、レイの事務的な接触を「熱烈な求愛」と勘違いし、重すぎる執着を向け始めて――?
【ドライな効率厨魔導師(受) × 愛が重たい魔力過多な騎士団長(攻)】
利害の一致から始まる、勘違いと共依存のハッピーエンドBL。
※主人公は攻めを「発電所」だと思っていますが、攻めは結婚する気満々です。
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
生まれ変わったら俺のことを嫌いなはずの元生徒からの溺愛がとまらない
いいはな
BL
田舎にある小さな町で魔術を教えている平民のサン。
ひょんなことから貴族の子供に魔術を教えることとなったサンは魔術の天才でありながらも人間味の薄い生徒であるルナに嫌われながらも少しづつ信頼を築いていた。
そんなある日、ルナを狙った暗殺者から身を挺して庇ったサンはそのまま死んでしまうが、目を覚ますと全く違う人物へと生まれ変わっていた。
月日は流れ、15歳となったサンは前世からの夢であった魔術学園へと入学を果たし、そこで国でも随一の魔術師となった元生徒であるルナと再会する。
ルナとは関わらないことを選び、学園生活を謳歌していたサンだったが、次第に人嫌いだと言われていたルナが何故かサンにだけ構ってくるようになりーーー?
魔術の天才だが、受け以外に興味がない攻めと魔術の才能は無いが、人たらしな受けのお話。
※お話の展開上、一度人が死ぬ描写が含まれます。
※ハッピーエンドです。
※基本的に2日に一回のペースで更新予定です。
今連載中の作品が完結したら更新ペースを見直す予定ではありますが、気長に付き合っていただけますと嬉しいです。
【8話完結】いじめられっ子だった僕が、覚醒したら騎士団長に求愛されました
キノア9g
BL
いじめられ続けた僕は、ある日突然、異世界に転移した。
けれど、勇者として歓迎されたのは、僕を苦しめてきた“あいつ”の方。僕は無能と決めつけられ、誰からも相手にされなかった。
そんな僕に手を差し伸べてくれたのは、冷酷と恐れられる騎士団長・ジグルドだった。
なのに、あいつの命令で、僕は彼に嘘の告白をしてしまう――「ジグルドさんのことが、好きなんです」
それが、すべての始まりだった。
あの日から彼は、僕だけをまっすぐ見つめてくる。
僕を守る手は、やさしく、強くて、どこまでも真剣だった。
だけど僕には、まだ知られていない“力”がある。
過去の傷も、偽りの言葉も超えて、彼の隣にいてもいいのだろうか。
これは、いじめられっ子の僕が“愛されること”を知っていく、嘘と覚醒の物語。
全8話。
【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?
キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。
知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。
今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど——
「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」
幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。
しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。
これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。
全8話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる