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第13話 ベネラの作戦 *
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道円は呆気に取られ、しばらく彼女の顔をじっと見つめた。
「お、おいおい……ほんまかいな。食いちぎったりせえへんよな?」
「そんなことしないわ。私、あなたに触れられて、イカされて……その気になってしまったみたいなの」
ベネラはそう言って恥ずかしそうに目を伏せた。その姿が酷く色っぽく、また可愛らしく、道円の胸がまた高鳴った。
「そ、その気て……どういうこっちゃ?」
「どういうことって……こういうことよ」
ベネラは立ち上がると、道円に体を押し付けて唇にキスをした。すかさず舌先を入れ、甘く濃厚に彼の舌先を絡め取る。
「んんっ……」
たっぷり絡め取った後、彼女は唇を離した。そして、にこりと笑った。はだけた上半身から見える膨らみや先端の突起、まくり上げられたスカート、下着を取られて露になったままの秘部……彼の目にはどれもが妖艶に映った。再び生唾を飲み込んだ道円は余裕のない様子でベルトを外し、デニムを脱ぎ、下着を下ろして彼女に言った。
「姉ちゃんの気持ち、ようわかった。ほな、ワイもイカせてくれ」
「ふふっ、いいわよ」
ベネラは跪いて硬くなった彼自身を口にくわえた。両手が使えないので舌と唇を使って器用に彼を快楽へと導いていく。
「うあ……っ。ね、姉ちゃん……そないなテクニック持っとるんか……」
道円はベネラの頭を抑えながら、押し寄せる快感に身を委ねた。今にもはち切れそうになっている彼自身が果てるのに時間はかからなかった。ベネラは時折、上目遣いで道円を見つめ、うっとりした顔で微笑みかけた。その度に道円は自身が高揚するのが分かった。ベネラは動きを一気に早めた。
「ああっ……出すで……っ!」
彼は自身の欲望を彼女の口の中へ放出した。ベネラは飲み込むと、わざと道円の顔を見つめながら唇を舐めた。そして、膨らみを彼の胸元に押し付けると、言った。
「ねえ、もっと気持ち良くなりたい?」
「えっええ……姉ちゃん、まだ何か持ってるんか?」
そう言いながらも道円は嬉しそうな笑みを浮かべた。何かを期待するような眼差しをベネラに向けた。
「そうよ。私のテクニックで、ハレーは何度もイッたわ……」
「ほ、ほんまか?」
「気になる?」
「あ、当たり前やないか」
「それじゃあ……この鎖、解いてくれない?」
「なっ……」
道円の表情が変わった。少しベネラを疑うように躊躇った。
「それはできひん」
「あら、そう……残念ね。私、せっかくあなたのこと好きになったのに……あなたのためにこの体とテクニックを使いたかったわ。そして、喜んで欲しかった」
ベネラはそう言って瞳を潤ませた。道円はにわかに焦った。
「わ、分かった分かった。しゃーないわ」
観念したようにそう言うと彼女の体を抱き締めた。そして、両手を彼女の背中に回して鎖を解いた。両手が自由になったベネラは彼の首筋に腕を回すと、うっとりした顔でもう一度キスをした。
「ありがとう、愛してるわ。博士」
耳元で囁くと道円が再び彼女の胸元に顔を埋めた。彼女の背中に両手を回し、無我夢中で彼女の豊満な膨らみを唇や舌先で激しく愛撫した。
「はあ……っ堪らん……」
「ああん……いいわ、もっと……」
ベネラは彼の茶色い髪の毛を両手の指先に絡めながら彼の愛撫に身を委ねた。そして、頃合いを見計らって再び硬くなった彼自身を握った。ゆっくりと上下に動かしていくと、道円が声を上げた。
「はあっ……あかん……またイキそうや」
「まだダメよ、博士」
ベネラは悪戯っぽい笑みを浮かべると、跪いた。そして、ジャケットと下着を脱ぎ捨てると硬く上を向いている彼自身を両方の膨らみで挟み込んだ。いやらしく愛撫する彼女の姿に道円は驚いて目を丸くした。
「ね、姉ちゃん?!ほ、ほんまにエロいわ……ワイ、もうアカン……っ!」
「いいのよ。思い切り……ほら、イって?」
ベネラは上目遣いでうっとりと微笑むと、動きを一気に早めた。
「あああっ!」
目を瞑って思い切り果てた道円を見て彼女はそっと右手を伸ばした。白衣のポケットから小型スイッチを抜き取ると背中側のスカートの内側にさっと隠した。そして、口元を緩めた。
(ふん……ほんと、男って単純ね……)
立ち上がったベネラは胸元に大量に飛び散った道円の白濁液を指ですくい、道円のことを見つめながら舌先でペロリと舐めた。二回も彼女の手によって快楽に堕とされ、今また自分のことを妖艶な、熱い眼差しで見つめる彼女を目の当たりにして、道円は呆気に取られたような顔で呟いた。
「あかんわ……ワイ、姉ちゃんに精気搾り取られる……」
(……今だわ)
その瞬間、ベネラは素早く動いた。道円の腹に思い切り蹴りを入れてなぎ倒した。
「ぐはあっ!」
彼の両手を取り、背を向けさせると先程自分が縛られていた鎖で拘束した。惨めにも下半身を丸出しにしたまま力なく横たわっている道円の尻に、彼女は足を乗せた。
「ふん、馬鹿な男……まんまと騙されるなんて」
「ね、姉ちゃん……やっぱし嘘やったんか……っ!」
「当たり前でしょ?誰があんたみたいなクズ男、好きになるのよ」
「そ、そないなこと言ってええんか?こっちには小型スイッチがあるんやで?」
「両手が使えないのによくそんなこと言えるわね。で?小型スイッチって、これのことかしら?」
ベネラは後ろ手に隠し持っていた小型スイッチを掲げた。道円は驚いて目を丸くした。
「い、いつの間に……?!」
「さっき抜き取ったのよ。あんたがアホヅラしてイッてる時にね」
「な、なんやて……本気でイカせてくれるやなんて健気な姉ちゃんやなぁなんて思っとったのに……!」
「はあ……?」
その瞬間、彼女の中で激しい怒りと憎悪が湧き上がった。この数時間の間にこの男から受けた屈辱が彼女の中で激しい感情に変わったのだ。
「冗談は……この下半身だけにしときなさいよ!」
ベネラは道円の尻を何度も踏みつけた。躊躇も容赦もない。黒いロングブーツの厚みのある底は固く、みるみる内に道円の尻は真っ赤に腫れ上がった。
「い、痛い!痛い!」
と、その時だった。階段を駆け下りる音がしたかと思うと、ショットガンでドアを破壊する金属音が響き渡った。あっという間にドアは崩壊。残骸を蹴り飛ばしながらハレーが血相を変えて飛び込んで来た。
「ベネラ!」
しかし、ただならぬ様子のベネラと道円を見てハレーは口をあんぐりと開けた。
「おい……お前ら、何してんだ?SMプレイか?」
「はあ?違うわよ。こいつに酷い目に遭ったから、仕返ししてやってんのよ」
すると、ハレーがふっと鼻で笑って言った。
「お前がこいつに犯されちまうって慌てて来てみりゃ……なんだ、取り越し苦労じゃねえか。心配して損したぜ」
ベネラは足の動きを止めるとハレーに歩み寄った。そして、少し背伸びをして耳元に唇を寄せると恥ずかしそうにこう呟いた。
「……そんなことない。ずっと待ってたわ、あなたのこと……助けに来てくれるって信じてた」
「べ、ベネラ……」
ハレーは自身の胸が高鳴ったのを感じた。が、彼女の姿にハッとすると、恥ずかしそうに言葉を続けた。
「そ、そんなことより、お前すげえ格好じゃねえか……」
ベネラはふと自分の姿を見下ろした。上半身は露になり、道円の白濁液で汚れている。何より、スカートの下にあるはずの下着は無造作に脱ぎ捨てられたままだった。しかし、ベネラは動じなかった。むしろ、ハレーの反応を楽しむためにこう言った。
「ふふっ、そそられるでしょ?何があったか知りたいの?」
「なっ……なに言ってんだお前っ」
ハレーは顔を真っ赤にして慌てふためくと、ミリタリージャケットの内側からタオルを取り出してベネラに差し出した。
「これで拭いとけ。その……胸についた汚ったねえやつをよ」
「まあ……ありがとう」
ベネラは本気で驚いた。
(まさかハレーが人に気を遣えるようになるなんて……)
「それから、きちんと服を着ろ。下着をつけろ。その格好で小僧と雄飛に会えねえだろ」
「ふふっ、そうね……って雄飛も来てるの?!」
「ああ。行くって聞かなくてよ。拳銃の使い方だけ教えて、何があってもオレは助けねえ。自分一人で何とかしろよっつって連れてきたわけだ」
「そう。あんなに止めたのに……」
(それだけ雄飛にとってシリウスは大切な存在なのね)
ベネラは改めてシリウスを思う雄飛の強い心に感動した。
「……で、二人は今どこに?」
「恐らく東棟の方だ。親玉はそこで転がってるが、手下がまだウヨウヨいる。雄飛一人じゃあぶねえ。行くぞ」
「分かった。すぐに支度するわ」
ベネラが身支度を始めた、その時だった。二人の様子を黙って見ていた道円が横たわったまま声を上げた。
「おーい。姉ちゃんたち、ワイのこと忘れてへんか?」
「ああ?チッ……うるせーな」
ハレーは苛々しながら道円に歩み寄った。そして、前髪を強く引っ張ると言った。
「……お前、よくもオレの女に手出してくれたな?」
しかし、道円は何の悪びれる様子もなく不敵な笑みを浮かべると言った。
「いやあ、姉ちゃんすごいわ。アンドロイドとは思えへん。お前が必死に助けに向かってる真っ最中に、ワイはあ~んなことやこ~んなことして、姉ちゃんとたっぷり楽しませてもろたで。いやあ、姉ちゃん、めっちゃエロかったで~」
「この……クソ野郎!!!」
ハレーは道円の顔を思い切り殴った。一発では収まらず、何発も、何発も殴った。その内、身支度を終えたベネラが近寄ってきて言った。
「ハレー、もういいわよ。さっき十分痛めつけたから。ほら、ここ赤くなってるでしょ?」
真っ赤に腫れ上がった道円の尻を見て、ハレーは眉をひそめたのだった。
「ベネラ、お前にはやっぱ敵わねえな」
「お、おいおい……ほんまかいな。食いちぎったりせえへんよな?」
「そんなことしないわ。私、あなたに触れられて、イカされて……その気になってしまったみたいなの」
ベネラはそう言って恥ずかしそうに目を伏せた。その姿が酷く色っぽく、また可愛らしく、道円の胸がまた高鳴った。
「そ、その気て……どういうこっちゃ?」
「どういうことって……こういうことよ」
ベネラは立ち上がると、道円に体を押し付けて唇にキスをした。すかさず舌先を入れ、甘く濃厚に彼の舌先を絡め取る。
「んんっ……」
たっぷり絡め取った後、彼女は唇を離した。そして、にこりと笑った。はだけた上半身から見える膨らみや先端の突起、まくり上げられたスカート、下着を取られて露になったままの秘部……彼の目にはどれもが妖艶に映った。再び生唾を飲み込んだ道円は余裕のない様子でベルトを外し、デニムを脱ぎ、下着を下ろして彼女に言った。
「姉ちゃんの気持ち、ようわかった。ほな、ワイもイカせてくれ」
「ふふっ、いいわよ」
ベネラは跪いて硬くなった彼自身を口にくわえた。両手が使えないので舌と唇を使って器用に彼を快楽へと導いていく。
「うあ……っ。ね、姉ちゃん……そないなテクニック持っとるんか……」
道円はベネラの頭を抑えながら、押し寄せる快感に身を委ねた。今にもはち切れそうになっている彼自身が果てるのに時間はかからなかった。ベネラは時折、上目遣いで道円を見つめ、うっとりした顔で微笑みかけた。その度に道円は自身が高揚するのが分かった。ベネラは動きを一気に早めた。
「ああっ……出すで……っ!」
彼は自身の欲望を彼女の口の中へ放出した。ベネラは飲み込むと、わざと道円の顔を見つめながら唇を舐めた。そして、膨らみを彼の胸元に押し付けると、言った。
「ねえ、もっと気持ち良くなりたい?」
「えっええ……姉ちゃん、まだ何か持ってるんか?」
そう言いながらも道円は嬉しそうな笑みを浮かべた。何かを期待するような眼差しをベネラに向けた。
「そうよ。私のテクニックで、ハレーは何度もイッたわ……」
「ほ、ほんまか?」
「気になる?」
「あ、当たり前やないか」
「それじゃあ……この鎖、解いてくれない?」
「なっ……」
道円の表情が変わった。少しベネラを疑うように躊躇った。
「それはできひん」
「あら、そう……残念ね。私、せっかくあなたのこと好きになったのに……あなたのためにこの体とテクニックを使いたかったわ。そして、喜んで欲しかった」
ベネラはそう言って瞳を潤ませた。道円はにわかに焦った。
「わ、分かった分かった。しゃーないわ」
観念したようにそう言うと彼女の体を抱き締めた。そして、両手を彼女の背中に回して鎖を解いた。両手が自由になったベネラは彼の首筋に腕を回すと、うっとりした顔でもう一度キスをした。
「ありがとう、愛してるわ。博士」
耳元で囁くと道円が再び彼女の胸元に顔を埋めた。彼女の背中に両手を回し、無我夢中で彼女の豊満な膨らみを唇や舌先で激しく愛撫した。
「はあ……っ堪らん……」
「ああん……いいわ、もっと……」
ベネラは彼の茶色い髪の毛を両手の指先に絡めながら彼の愛撫に身を委ねた。そして、頃合いを見計らって再び硬くなった彼自身を握った。ゆっくりと上下に動かしていくと、道円が声を上げた。
「はあっ……あかん……またイキそうや」
「まだダメよ、博士」
ベネラは悪戯っぽい笑みを浮かべると、跪いた。そして、ジャケットと下着を脱ぎ捨てると硬く上を向いている彼自身を両方の膨らみで挟み込んだ。いやらしく愛撫する彼女の姿に道円は驚いて目を丸くした。
「ね、姉ちゃん?!ほ、ほんまにエロいわ……ワイ、もうアカン……っ!」
「いいのよ。思い切り……ほら、イって?」
ベネラは上目遣いでうっとりと微笑むと、動きを一気に早めた。
「あああっ!」
目を瞑って思い切り果てた道円を見て彼女はそっと右手を伸ばした。白衣のポケットから小型スイッチを抜き取ると背中側のスカートの内側にさっと隠した。そして、口元を緩めた。
(ふん……ほんと、男って単純ね……)
立ち上がったベネラは胸元に大量に飛び散った道円の白濁液を指ですくい、道円のことを見つめながら舌先でペロリと舐めた。二回も彼女の手によって快楽に堕とされ、今また自分のことを妖艶な、熱い眼差しで見つめる彼女を目の当たりにして、道円は呆気に取られたような顔で呟いた。
「あかんわ……ワイ、姉ちゃんに精気搾り取られる……」
(……今だわ)
その瞬間、ベネラは素早く動いた。道円の腹に思い切り蹴りを入れてなぎ倒した。
「ぐはあっ!」
彼の両手を取り、背を向けさせると先程自分が縛られていた鎖で拘束した。惨めにも下半身を丸出しにしたまま力なく横たわっている道円の尻に、彼女は足を乗せた。
「ふん、馬鹿な男……まんまと騙されるなんて」
「ね、姉ちゃん……やっぱし嘘やったんか……っ!」
「当たり前でしょ?誰があんたみたいなクズ男、好きになるのよ」
「そ、そないなこと言ってええんか?こっちには小型スイッチがあるんやで?」
「両手が使えないのによくそんなこと言えるわね。で?小型スイッチって、これのことかしら?」
ベネラは後ろ手に隠し持っていた小型スイッチを掲げた。道円は驚いて目を丸くした。
「い、いつの間に……?!」
「さっき抜き取ったのよ。あんたがアホヅラしてイッてる時にね」
「な、なんやて……本気でイカせてくれるやなんて健気な姉ちゃんやなぁなんて思っとったのに……!」
「はあ……?」
その瞬間、彼女の中で激しい怒りと憎悪が湧き上がった。この数時間の間にこの男から受けた屈辱が彼女の中で激しい感情に変わったのだ。
「冗談は……この下半身だけにしときなさいよ!」
ベネラは道円の尻を何度も踏みつけた。躊躇も容赦もない。黒いロングブーツの厚みのある底は固く、みるみる内に道円の尻は真っ赤に腫れ上がった。
「い、痛い!痛い!」
と、その時だった。階段を駆け下りる音がしたかと思うと、ショットガンでドアを破壊する金属音が響き渡った。あっという間にドアは崩壊。残骸を蹴り飛ばしながらハレーが血相を変えて飛び込んで来た。
「ベネラ!」
しかし、ただならぬ様子のベネラと道円を見てハレーは口をあんぐりと開けた。
「おい……お前ら、何してんだ?SMプレイか?」
「はあ?違うわよ。こいつに酷い目に遭ったから、仕返ししてやってんのよ」
すると、ハレーがふっと鼻で笑って言った。
「お前がこいつに犯されちまうって慌てて来てみりゃ……なんだ、取り越し苦労じゃねえか。心配して損したぜ」
ベネラは足の動きを止めるとハレーに歩み寄った。そして、少し背伸びをして耳元に唇を寄せると恥ずかしそうにこう呟いた。
「……そんなことない。ずっと待ってたわ、あなたのこと……助けに来てくれるって信じてた」
「べ、ベネラ……」
ハレーは自身の胸が高鳴ったのを感じた。が、彼女の姿にハッとすると、恥ずかしそうに言葉を続けた。
「そ、そんなことより、お前すげえ格好じゃねえか……」
ベネラはふと自分の姿を見下ろした。上半身は露になり、道円の白濁液で汚れている。何より、スカートの下にあるはずの下着は無造作に脱ぎ捨てられたままだった。しかし、ベネラは動じなかった。むしろ、ハレーの反応を楽しむためにこう言った。
「ふふっ、そそられるでしょ?何があったか知りたいの?」
「なっ……なに言ってんだお前っ」
ハレーは顔を真っ赤にして慌てふためくと、ミリタリージャケットの内側からタオルを取り出してベネラに差し出した。
「これで拭いとけ。その……胸についた汚ったねえやつをよ」
「まあ……ありがとう」
ベネラは本気で驚いた。
(まさかハレーが人に気を遣えるようになるなんて……)
「それから、きちんと服を着ろ。下着をつけろ。その格好で小僧と雄飛に会えねえだろ」
「ふふっ、そうね……って雄飛も来てるの?!」
「ああ。行くって聞かなくてよ。拳銃の使い方だけ教えて、何があってもオレは助けねえ。自分一人で何とかしろよっつって連れてきたわけだ」
「そう。あんなに止めたのに……」
(それだけ雄飛にとってシリウスは大切な存在なのね)
ベネラは改めてシリウスを思う雄飛の強い心に感動した。
「……で、二人は今どこに?」
「恐らく東棟の方だ。親玉はそこで転がってるが、手下がまだウヨウヨいる。雄飛一人じゃあぶねえ。行くぞ」
「分かった。すぐに支度するわ」
ベネラが身支度を始めた、その時だった。二人の様子を黙って見ていた道円が横たわったまま声を上げた。
「おーい。姉ちゃんたち、ワイのこと忘れてへんか?」
「ああ?チッ……うるせーな」
ハレーは苛々しながら道円に歩み寄った。そして、前髪を強く引っ張ると言った。
「……お前、よくもオレの女に手出してくれたな?」
しかし、道円は何の悪びれる様子もなく不敵な笑みを浮かべると言った。
「いやあ、姉ちゃんすごいわ。アンドロイドとは思えへん。お前が必死に助けに向かってる真っ最中に、ワイはあ~んなことやこ~んなことして、姉ちゃんとたっぷり楽しませてもろたで。いやあ、姉ちゃん、めっちゃエロかったで~」
「この……クソ野郎!!!」
ハレーは道円の顔を思い切り殴った。一発では収まらず、何発も、何発も殴った。その内、身支度を終えたベネラが近寄ってきて言った。
「ハレー、もういいわよ。さっき十分痛めつけたから。ほら、ここ赤くなってるでしょ?」
真っ赤に腫れ上がった道円の尻を見て、ハレーは眉をひそめたのだった。
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