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第18話 待ち焦がれた快感 *
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ベネラは生まれたままの姿でハレーをじっと見つめた。ハレーはベネラの白く美しい肌をうっとりした表情を浮かべ、上から下までゆっくりと見つめた。彼がベネラの完全な裸体を見るのはこれで二回目だった。
「ベネラ……やっぱ美しいな、お前は……」
それは下卑た視線ではない。まるで、美術品――絵画や彫刻の裸婦を鑑賞するような眼差しだった。ベネラにはそれが手に取るように分かった。
(この間、観た大昔の映画のシーンに似てる……そう。あれは確か豪華客船で出会った貧乏画家と富豪の娘が恋に落ちて、彼女の裸体を貧乏画家が絵に描くシーン……ハレーの目はあの貧乏画家の目と同じだわ)
ベネラはハレーが自分のことを愛してくれているだけではなく、見惚れるほど美しいと思ってくれていることを嬉しく思った。胸が高鳴って、ハレーに対する想いが溢れそうになった。彼女はハレーに歩み寄るとベッドに座ったままの彼の頭をそっと抱き締めた。
「ハレー、愛してるわ」
ハレーは彼女の柔らかな胸元にキスをすると顔を上げて言った。
「ベネラ……オレもだ」
そして、彼女の腰を思い切り引き寄せるとそのまま自分の膝の上に座らせた。対面、しかも至近距離で見つめ合い、ベネラはハレーの目に熱が宿ったのを見た。彼女はハレーの唇に自身の唇を重ねた。そして、何度もキスを繰り返した。ベネラはハレーの肩に両腕を回した。唇に触れ、徐々に舌先が絡み、熱い吐息が混ざり合う。ベネラは一気に体が熱くなるのを感じた。
「はあっ、ハレー、早く触りなさいよ……待ってるのにっ」
「ん……うるせーな……じっくり味わってんだよ、オレは……っ」
ハレーはベネラの長い髪を指先でそっとすくと優しく耳に掛け、その手を首筋から脇に滑らせると背中に回した。そしてもう片方の手も同じように背中に回すと、彼女の豊満な膨らみに顔を埋めた。まるで、自分の証を刻みつけるように彼女の白い肌に何度もキスを落としていく。徐々に膨らみの中心に移動し、やがて先端の突起に辿り着いた。彼はそれに優しくキスをすると、ゆっくりと口に含み、愛撫した。
「んんっ……ああっ」
彼の唇や舌先が先端を優しく転がす度に、彼女の体に甘い刺激が広がる。あまりの快感にベネラはハレーのオレンジ色の髪の毛を抱き締めて撫で回した。
「はぁんっ……ハレー、気持ちいいわ……んんっ」
ハレーは背中に回した手で何度も彼女の肌の感触を確かめた。彼女の体はほどよく引き締まっており、背中にはくっきりとした背筋があった。真ん中にあるその滑らかな線をゆっくりなぞっていくと、腰の辺りで何かが指に触れた。ハレーはそれを、つつっと指でなぞった。
「あんっ……!」
思わぬ刺激に彼女の体がピクンと跳ねた。
「見つけたぞ。お前の刻印。こんなとこに入ってたとはな」
ハレーはそう言ってニヤリと笑った。
「ようやく気づいたのね?」
「ああ、やっとな。ここ、感じるのか?」
「ええ、ちょっとくすぐったいような気持ちいいような……そんな感じよ」
ベネラは大きなたれ目を細めて笑った。その笑顔が可愛らしく、ハレーは自身の胸が高鳴るのを感じた。
(こいつ……ヤッてる時、こんなに素直な顔したことなかったよな……完全にオレに心を開いたってことか……)
ハレーはベネラの変化に少し驚きながらも、ようやく彼女が自分に好意を持ってくれたことを嬉しく思った。と、同時に彼は自分の欲望が完全に目を覚ましたことを自覚した。自分の膝の上にある彼女の秘部にそっと手を伸ばした。
「ベネラ……ここ、触ってもいいか?」
「いいわよ……って、ハレー。あなたの、もう大きくなってるじゃないの」
「当たり前だろ。我慢してんだよ、オレは。さっきも言ったろ?じっくりお前のことを味わいたいんだっつーの」
「まぁ、ハレーが我慢するなんてね」
「う、うるせーな。笑うんじゃねえ。まずはお前のを触らせろ」
「分かったわよ。そんなに焦らないで?私はもういつもみたいにすぐにいなくならないから。あなたの気が済むまで一緒にいるわ」
ベネラはそう言ってにこりと笑った。そして、腰を浮かすとベッドの上に膝立ちをした。
「さぁ、早く、触って……?」
自分を見下ろすその表情が酷く妖艶で、ハレーは生唾を飲み込んだ。そっと秘部に触れると、そこはしっとりと潤っていた。ゆっくりと指を動かしてみると、彼女の甘い蜜が徐々に溢れ出る。ベネラは彼の与える刺激に身を委ねるように、腰を動かした。
「ああ……イイ……うんんっ……」
ハレーの両肩に手を掛け、恍惚の表情を浮かべ、甘い声を漏らすベネラ。あまりに妖艶な彼女の姿にハレーは自身が高揚していくのを感じた。
「ベネラ……お前、すげえエロいぜ……堪んねえ」
彼は指をすこしずらし、小さな突起に触れた。彼女の体がピクンと反応する。ハレーは口元を緩めるとその小さな突起を優しく、時に激しく愛撫した。
「あ、ああっ……!そ、そこは、んああっ……」
「お前の弱点、見つけたぜ」
ハレーは嬉しそうにそう呟いて指の動きを早めた。
「ダ、ダメっ……イっちゃう、んんん~~!」
ベネラは体を震わせると、背を仰け反らせて果てた。ハレーは愛おしそうな眼差しで快感に悶える彼女の姿を見つめると言った。
「おい、ベネラ。次はオレの番だぜ。今日こそは中に入れさせてもらうからな」
ベネラは肩で息をしながら笑って言った。
「……望むところよ」
彼女は一旦ベッドから降りると、ハレーの服と下着を全て脱がせた。そして再びハレーの膝の上に跨って言った。
「もう待てないって顔してるわ。あなたも、ここも」
「う、うるせー!焦らしてねえで早く入れろよ」
「分かったわよ」
ベネラはなだめるようにそう言うと硬くなったハレー自身を優しく握り、自分の秘部に当てがった。そして、ゆっくりと腰を下ろした。
「ああっ……はあんっ……!」
指とは比べ物にならないぐらいの圧迫感に、彼女は思わず声を漏らした。彼女が男を受け入れたのは康寛との初体験の時以来だった。
(これがハレーの……すごい……大きくて……堪らないわ)
彼女はハレーの首筋に腕を回した。激しい熱のこもった瞳で自分を見つめている彼と目が合った。
「ベネラ……っお前の中、すげー気持ちいい……」
彼女は思った。
(ああ、そうだわ……私だけじゃない。ハレーはずっと前からこの時を待ち焦がれていたんだわ……)
「好きよ、ハレー……っ」
彼女はゆっくりと腰を動かした。動く度に自分の中と彼自身が擦れ合い、刺激が生まれた。鼻にかかる甘い吐息を漏らして快感に喘ぐ彼女。妖艶なその姿を見たハレーの心に火が点いた。
「ベネラ、オレがイカせてやる……っ!」
彼が下から突き上げるように思い切り腰を動かすと、まるで電流のような鋭くて甘い刺激が彼女の体を貫いた。
「ああっ……!やあんっ!ハレー、ダ、ダメよ……っ!ああんっ!」
「ダメ?そんなに喘いでんのに、よく言うぜ……っ」
ハレーは意地悪い笑みを浮かべると彼女の腰をがっちりと掴み、更に腰の動きを早めた。
(ああ……疼きが大きくなる……わたし、もうダメ……)
ベネラの額から大粒の汗が零れ、ハレーの胸元に落ちた。ハレーは自分の上で膨らみや腰を揺らし、淫らに喘ぐ彼女の姿をじっと見つめた。
(まさか、ベネラのこんな姿を見ることになるとはな……いつも勝気な顔でオレをイカせてたお前が……)
「ベネラ……そうだ、思い切りイケよ」
ベネラはうっすらと目を開けた。ハレーがこちらを見つめていた。その目には自分に対する深い愛情が込められているのを感じ、胸が高鳴った。
「ハレー……ああ、わたし……ああんんん~~!!」
ベネラは頭が真っ白になり、体から力が抜けた。ハレーは彼女を抱き留めると、言った。
「おいおい、大丈夫か?お前らしくねえ」
「だ、大丈夫よ……こんな快感、久しぶりだったから……っ」
ベネラは肩で息をしながら微笑んだ。そして、言葉を続けた。
「ハレー、あなたはまだ物足りないでしょう?」
「よく分かってんじゃねえか」
にやりと笑うとハレーは彼女の体をベッドの上に押し倒した。
「やっぱりオレは上からヤル方が好きだぜ」
「ふふっ、ハレーらしいわ」
ベネラはハレーの首筋に腕を回すと、彼の耳元で甘い声で囁いた。
「いいわよ、好きにして」
「ベネラ……っ!」
ハレーはベネラの膨らみを両手で愛撫しながら、彼女の肌に再びキスを落としていった。二度も果てた彼女の体は汗ばみ、熱で桃色に染まっていた。ハレーは彼女の肌をなぞって思わず呟いた。
「エロい……堪んねえ」
その時、再び自身の欲望がむくむくと硬くなっていくのをハレーは感じた。彼女への愛撫もそこそこに、ハレーは夢中で彼女の中にもう一度自身を挿入した。下腹部を締め付けるような圧迫感を再び感じ、彼女は思わず声を漏らした。
「はぁんっ!」
ハレーは初めから思い切り腰を打ち付けた。激しい腰の動きに彼女は思わず言った。
「ハ、ハレーっ?じっくり……っ味わうんじゃ……ああっ……なかったの?……んんああっ」
「そんなの……もうっ忘れたぜ……ああっ!」
「いやあっ!そんなにっ……激しくしちゃっ……おかしくなっちゃう……っ!」
ベネラは両手で顔や額を覆いながら、首を大きく横に振った。先程とは比べ物にならないくらいの激しい快感が彼女を襲っていた。
「いいじゃねえか……オレはずっと……この時を待ってたんだ……っお前の理性が……ぶっ壊れるとこっ……見せろよっ……オレだけになっ!」
ハレーはそう言うと彼女の膨らみを激しく揉みしだいた。そして、更に腰の動きを早めた。
「うあっ……イキそうだ……っ」
「はああっ……わ、わたしも……っ」
二人は同時に果てた。ハレーはありったけの想いを彼女の中に注ぎ込んだ。一滴残らず強く押し込み、一気に引き抜いた。
「ああ……ベネラ……」
「なに……?」
「オレと結婚してくれ……」
あまりの唐突なプロポーズにベネラは一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
「……ハレー、今なんて言ったの?」
すると、ハレーは少し恥ずかしそうに目を逸らしながら言った。
「け、結婚してくれって、言ったんだよ」
ベネラはその時、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。かつて切ない思いで見た初恋の人の笑顔が思い浮かんだ。
(これが幸福感というものかしら……ああ……ヤス、ありがとう。私……幸せになるわ)
ベネラはにこりと笑うと言った。
「いいわよ。ふふっ、でも……明日、メトロポリス星がひっくり返るわね」
「はあ?なんだそりゃ」
ハレーはわけがわからず、困惑した表情を浮かべるしかないのだった。
「ベネラ……やっぱ美しいな、お前は……」
それは下卑た視線ではない。まるで、美術品――絵画や彫刻の裸婦を鑑賞するような眼差しだった。ベネラにはそれが手に取るように分かった。
(この間、観た大昔の映画のシーンに似てる……そう。あれは確か豪華客船で出会った貧乏画家と富豪の娘が恋に落ちて、彼女の裸体を貧乏画家が絵に描くシーン……ハレーの目はあの貧乏画家の目と同じだわ)
ベネラはハレーが自分のことを愛してくれているだけではなく、見惚れるほど美しいと思ってくれていることを嬉しく思った。胸が高鳴って、ハレーに対する想いが溢れそうになった。彼女はハレーに歩み寄るとベッドに座ったままの彼の頭をそっと抱き締めた。
「ハレー、愛してるわ」
ハレーは彼女の柔らかな胸元にキスをすると顔を上げて言った。
「ベネラ……オレもだ」
そして、彼女の腰を思い切り引き寄せるとそのまま自分の膝の上に座らせた。対面、しかも至近距離で見つめ合い、ベネラはハレーの目に熱が宿ったのを見た。彼女はハレーの唇に自身の唇を重ねた。そして、何度もキスを繰り返した。ベネラはハレーの肩に両腕を回した。唇に触れ、徐々に舌先が絡み、熱い吐息が混ざり合う。ベネラは一気に体が熱くなるのを感じた。
「はあっ、ハレー、早く触りなさいよ……待ってるのにっ」
「ん……うるせーな……じっくり味わってんだよ、オレは……っ」
ハレーはベネラの長い髪を指先でそっとすくと優しく耳に掛け、その手を首筋から脇に滑らせると背中に回した。そしてもう片方の手も同じように背中に回すと、彼女の豊満な膨らみに顔を埋めた。まるで、自分の証を刻みつけるように彼女の白い肌に何度もキスを落としていく。徐々に膨らみの中心に移動し、やがて先端の突起に辿り着いた。彼はそれに優しくキスをすると、ゆっくりと口に含み、愛撫した。
「んんっ……ああっ」
彼の唇や舌先が先端を優しく転がす度に、彼女の体に甘い刺激が広がる。あまりの快感にベネラはハレーのオレンジ色の髪の毛を抱き締めて撫で回した。
「はぁんっ……ハレー、気持ちいいわ……んんっ」
ハレーは背中に回した手で何度も彼女の肌の感触を確かめた。彼女の体はほどよく引き締まっており、背中にはくっきりとした背筋があった。真ん中にあるその滑らかな線をゆっくりなぞっていくと、腰の辺りで何かが指に触れた。ハレーはそれを、つつっと指でなぞった。
「あんっ……!」
思わぬ刺激に彼女の体がピクンと跳ねた。
「見つけたぞ。お前の刻印。こんなとこに入ってたとはな」
ハレーはそう言ってニヤリと笑った。
「ようやく気づいたのね?」
「ああ、やっとな。ここ、感じるのか?」
「ええ、ちょっとくすぐったいような気持ちいいような……そんな感じよ」
ベネラは大きなたれ目を細めて笑った。その笑顔が可愛らしく、ハレーは自身の胸が高鳴るのを感じた。
(こいつ……ヤッてる時、こんなに素直な顔したことなかったよな……完全にオレに心を開いたってことか……)
ハレーはベネラの変化に少し驚きながらも、ようやく彼女が自分に好意を持ってくれたことを嬉しく思った。と、同時に彼は自分の欲望が完全に目を覚ましたことを自覚した。自分の膝の上にある彼女の秘部にそっと手を伸ばした。
「ベネラ……ここ、触ってもいいか?」
「いいわよ……って、ハレー。あなたの、もう大きくなってるじゃないの」
「当たり前だろ。我慢してんだよ、オレは。さっきも言ったろ?じっくりお前のことを味わいたいんだっつーの」
「まぁ、ハレーが我慢するなんてね」
「う、うるせーな。笑うんじゃねえ。まずはお前のを触らせろ」
「分かったわよ。そんなに焦らないで?私はもういつもみたいにすぐにいなくならないから。あなたの気が済むまで一緒にいるわ」
ベネラはそう言ってにこりと笑った。そして、腰を浮かすとベッドの上に膝立ちをした。
「さぁ、早く、触って……?」
自分を見下ろすその表情が酷く妖艶で、ハレーは生唾を飲み込んだ。そっと秘部に触れると、そこはしっとりと潤っていた。ゆっくりと指を動かしてみると、彼女の甘い蜜が徐々に溢れ出る。ベネラは彼の与える刺激に身を委ねるように、腰を動かした。
「ああ……イイ……うんんっ……」
ハレーの両肩に手を掛け、恍惚の表情を浮かべ、甘い声を漏らすベネラ。あまりに妖艶な彼女の姿にハレーは自身が高揚していくのを感じた。
「ベネラ……お前、すげえエロいぜ……堪んねえ」
彼は指をすこしずらし、小さな突起に触れた。彼女の体がピクンと反応する。ハレーは口元を緩めるとその小さな突起を優しく、時に激しく愛撫した。
「あ、ああっ……!そ、そこは、んああっ……」
「お前の弱点、見つけたぜ」
ハレーは嬉しそうにそう呟いて指の動きを早めた。
「ダ、ダメっ……イっちゃう、んんん~~!」
ベネラは体を震わせると、背を仰け反らせて果てた。ハレーは愛おしそうな眼差しで快感に悶える彼女の姿を見つめると言った。
「おい、ベネラ。次はオレの番だぜ。今日こそは中に入れさせてもらうからな」
ベネラは肩で息をしながら笑って言った。
「……望むところよ」
彼女は一旦ベッドから降りると、ハレーの服と下着を全て脱がせた。そして再びハレーの膝の上に跨って言った。
「もう待てないって顔してるわ。あなたも、ここも」
「う、うるせー!焦らしてねえで早く入れろよ」
「分かったわよ」
ベネラはなだめるようにそう言うと硬くなったハレー自身を優しく握り、自分の秘部に当てがった。そして、ゆっくりと腰を下ろした。
「ああっ……はあんっ……!」
指とは比べ物にならないぐらいの圧迫感に、彼女は思わず声を漏らした。彼女が男を受け入れたのは康寛との初体験の時以来だった。
(これがハレーの……すごい……大きくて……堪らないわ)
彼女はハレーの首筋に腕を回した。激しい熱のこもった瞳で自分を見つめている彼と目が合った。
「ベネラ……っお前の中、すげー気持ちいい……」
彼女は思った。
(ああ、そうだわ……私だけじゃない。ハレーはずっと前からこの時を待ち焦がれていたんだわ……)
「好きよ、ハレー……っ」
彼女はゆっくりと腰を動かした。動く度に自分の中と彼自身が擦れ合い、刺激が生まれた。鼻にかかる甘い吐息を漏らして快感に喘ぐ彼女。妖艶なその姿を見たハレーの心に火が点いた。
「ベネラ、オレがイカせてやる……っ!」
彼が下から突き上げるように思い切り腰を動かすと、まるで電流のような鋭くて甘い刺激が彼女の体を貫いた。
「ああっ……!やあんっ!ハレー、ダ、ダメよ……っ!ああんっ!」
「ダメ?そんなに喘いでんのに、よく言うぜ……っ」
ハレーは意地悪い笑みを浮かべると彼女の腰をがっちりと掴み、更に腰の動きを早めた。
(ああ……疼きが大きくなる……わたし、もうダメ……)
ベネラの額から大粒の汗が零れ、ハレーの胸元に落ちた。ハレーは自分の上で膨らみや腰を揺らし、淫らに喘ぐ彼女の姿をじっと見つめた。
(まさか、ベネラのこんな姿を見ることになるとはな……いつも勝気な顔でオレをイカせてたお前が……)
「ベネラ……そうだ、思い切りイケよ」
ベネラはうっすらと目を開けた。ハレーがこちらを見つめていた。その目には自分に対する深い愛情が込められているのを感じ、胸が高鳴った。
「ハレー……ああ、わたし……ああんんん~~!!」
ベネラは頭が真っ白になり、体から力が抜けた。ハレーは彼女を抱き留めると、言った。
「おいおい、大丈夫か?お前らしくねえ」
「だ、大丈夫よ……こんな快感、久しぶりだったから……っ」
ベネラは肩で息をしながら微笑んだ。そして、言葉を続けた。
「ハレー、あなたはまだ物足りないでしょう?」
「よく分かってんじゃねえか」
にやりと笑うとハレーは彼女の体をベッドの上に押し倒した。
「やっぱりオレは上からヤル方が好きだぜ」
「ふふっ、ハレーらしいわ」
ベネラはハレーの首筋に腕を回すと、彼の耳元で甘い声で囁いた。
「いいわよ、好きにして」
「ベネラ……っ!」
ハレーはベネラの膨らみを両手で愛撫しながら、彼女の肌に再びキスを落としていった。二度も果てた彼女の体は汗ばみ、熱で桃色に染まっていた。ハレーは彼女の肌をなぞって思わず呟いた。
「エロい……堪んねえ」
その時、再び自身の欲望がむくむくと硬くなっていくのをハレーは感じた。彼女への愛撫もそこそこに、ハレーは夢中で彼女の中にもう一度自身を挿入した。下腹部を締め付けるような圧迫感を再び感じ、彼女は思わず声を漏らした。
「はぁんっ!」
ハレーは初めから思い切り腰を打ち付けた。激しい腰の動きに彼女は思わず言った。
「ハ、ハレーっ?じっくり……っ味わうんじゃ……ああっ……なかったの?……んんああっ」
「そんなの……もうっ忘れたぜ……ああっ!」
「いやあっ!そんなにっ……激しくしちゃっ……おかしくなっちゃう……っ!」
ベネラは両手で顔や額を覆いながら、首を大きく横に振った。先程とは比べ物にならないくらいの激しい快感が彼女を襲っていた。
「いいじゃねえか……オレはずっと……この時を待ってたんだ……っお前の理性が……ぶっ壊れるとこっ……見せろよっ……オレだけになっ!」
ハレーはそう言うと彼女の膨らみを激しく揉みしだいた。そして、更に腰の動きを早めた。
「うあっ……イキそうだ……っ」
「はああっ……わ、わたしも……っ」
二人は同時に果てた。ハレーはありったけの想いを彼女の中に注ぎ込んだ。一滴残らず強く押し込み、一気に引き抜いた。
「ああ……ベネラ……」
「なに……?」
「オレと結婚してくれ……」
あまりの唐突なプロポーズにベネラは一瞬、何を言われたのか理解できなかった。
「……ハレー、今なんて言ったの?」
すると、ハレーは少し恥ずかしそうに目を逸らしながら言った。
「け、結婚してくれって、言ったんだよ」
ベネラはその時、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。かつて切ない思いで見た初恋の人の笑顔が思い浮かんだ。
(これが幸福感というものかしら……ああ……ヤス、ありがとう。私……幸せになるわ)
ベネラはにこりと笑うと言った。
「いいわよ。ふふっ、でも……明日、メトロポリス星がひっくり返るわね」
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