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第五話 重なり合う心と体 *
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人気のない路地を歩き、適当なホテルを見つけて中に入った。エレベーターに乗った瞬間、彼が私の手をぎゅっと握った。咄嗟に彼の顔を見つめると、彼は嬉しそうにニコリと笑って言った。
「ずっとこうしたかったんだ。でも、外じゃできないから」
そして、握った手を強く引っ張って私の体を引き寄せると、唇にキスをした。ほんのりビールの味がして、そっと舌先でつついてみると、彼は自身の舌を絡めてきた。久しぶりの熱くて甘いキスに一気に体が熱を帯びる。彼が私の腰に腕を回し始めた時、ちょうどエレベーターの扉が開いた。
「んんっ、陽一くん、エレベーター着いたわよ」
「はあっ……夢中だったから気づかなかった」
唇を離した彼は楽しそうにハハハッと笑った。手を繋いだまま部屋の中に入り、靴を脱いだその瞬間だった。後ろから思い切り抱き締められた。腰に腕が回され、彼の大きな手が私の頬に触れたかと思うと、そのままキスをされた。それは先程よりも激しく甘かった。
「ふっ……んんっ、ま、待って陽一くん」
「はあっ……嫌だ、もう待てない」
吐息交じりの切羽詰まった声でそう言うと彼は眼鏡を外した。そしてワンピースの肩ひもに手を掛けながら、私の首筋を唇でなぞった。その唇から漏れる吐息と熱がとても色っぽく私は自分自身も高まっていくのが分かった。ワンピースを脱がした彼はブラのホックを外し、隙間から手を入れた。そして、優しく、時に激しく胸の膨らみや先端の突起を愛撫した。暖かくて大きな手に触れられる度に私の体の奥の疼きは大きくなっていった。
「ああっ……やあっ……っ」
「志麻ちゃん……凄く可愛い……」
彼は私の背中を壁に押し付けると、長い黒髪をそっと私の耳に掛けた。見上げると、彼の熱い視線。その奥底にはこれまで出したくても吐き出せなかった彼自身の激しい欲望や愛情があることを私は感じ取った。
「陽一くん、全部吐き出して。私に」
「志麻ちゃん……」
「私も同じくらい吐き出させてもらうから」
彼は私の言葉に嬉しそうに笑うと深く頷いた。
「俺も、君が満足するまでしてあげるよ。何度でも」
彼は私の手を引いて部屋の奥へ向かうと、私をベッドに押し倒した。そして、ワイシャツを脱ぐと私の体に自身の体を重ねた。彼の体はほどよく筋肉がついておりとても逞しく、また汗ばんでいて、とても艶やかだった。私は自身の胸の高鳴りを抑えきれなかった。またどうしようもない恋しさが込み上げてきて、彼の背中に両腕を回し、強く抱き締めた。
「陽一くん……」
彼は吐息交じりに私の唇にキスをし、首筋、胸、お腹を唇でなぞっていった。そして、下着をゆっくりと脱がすと、そこに触れた。そして、少し驚いたような顔をすると意地悪そうな笑みを浮かべて言った。
「凄いよ、もう準備万端じゃん」
「ちょ、ちょっと……からかわないでよ」
「ハハハっ、ごめんね」
そして、私の耳元に唇を寄せるとそっと尋ねた。
「……いいの?」
「……うん」
私の返答に頷くと、彼は自分の下着を脱ぎ、硬くなった自身に避妊具を付けた。そして、私の熱くなった秘部にそっと押し当てた。その瞬間、脳裏に、夫と最後にした時のことが鮮明に蘇った。
『……お前のことはもちろん好きだよ。でも、もう女として見られないんだ』
正確には夫は「家族」という言葉を使った。でも、私にはそう言われているようにしか思えなかった。不意に胸が苦しくなって、目を瞑った。
「……志麻ちゃん、どうしたの?」
「ううん、何でもない。いいから、早く……私、早く陽一くんが、欲しい」
「分かったよ」
彼がそう言った途端、体の奥底が激しく疼くような快感が私の全身を貫いた。
「んああっ……!」
驚いて咄嗟に目を開けると、苦しさと快感が入り混じったような顔で私を見下ろす彼と目が合った。その目は今まで見た事がない、まるで獣のようだった。私の中を貫いて、彼の本能が目覚めたのだ。彼はゆっくりと腰を動かし始めた。その度に激しい快感が波のように私を襲った。
「うっ……はあっ……凄く気持ち良いよ。こんなの久しぶりだ……っ」
うわ言のように彼はそう言った。私は無我夢中で彼の背中にしがみつき、そのあまりに激しく甘美な痛みにも似た快感に全身を委ねた。それはまるで小舟に揺られているようでとても心地良かった。
「ああん……陽一くん、もっと……もっとして……っ」
「志麻ちゃん……気持ち良いの?じゃあ、もっとしてあげるよ……っ」
その瞬間、彼は腰の動きを早めた。静寂な部屋の中にため息交じりの熱い吐息と、ベッドの軋む音が響く。彼が腰を打ち付ける度に彼の汗が私の体に飛び散った。額に大粒の汗を滲ませた彼の顔は紅潮していて、とても色気があった。このままずっと彼が与えてくれる快感に身を委ねていたい。私はそう思った。
その時、自分の体の奥から何かが込み上げてくるのが分かった。うっすらと目を開けると、白みがかかった視界の中で、彼がこちらを見下ろしていた。そして、余裕のない表情で彼は声を上げた。
「俺、もうダメ……イキそうっ」
「ああっ……わ、私も……っ」
彼は更に腰の動きを早めた。小舟はまるで荒波に揉まれるように激しく揺れる。
「ああ……っ!」
「やああんっ!」
激しい快感が全身を貫き、頭の中が真っ白になった。彼は自身を私の中から引き抜き、力尽きたように私の体の上に倒れ込んだ。私は彼の汗ばんだ背中に腕を回したまま、大きく息を吸い込み、吐いた。体の中にも、肌にもまだ彼の激しい熱が残っているかのようでとても愛おしく感じた。
「……陽一くん、大丈夫?」
「う、うん……あまりに久々だったから力抜けちゃったよ。ハハハッ」
彼は私の体に全身を預けたまま、力なく笑いながら言った。
「私が満足するまで、何度でもしてくれるんじゃなかったの?」
「うっ。ご、ごめんなさい。前言撤回させて頂きます……」
「ふふっ冗談よ。こんなに熱くなったの久しぶりだわ……凄く良かった。どうもありがとう」
彼はゆっくりと体を起こして私をじっと見つめた。
「こちらこそ。好きだよ、志麻ちゃん……」
そう言うと優しく微笑んで、私の唇にキスをしてくれたのだった。
第六話へ続く。
「ずっとこうしたかったんだ。でも、外じゃできないから」
そして、握った手を強く引っ張って私の体を引き寄せると、唇にキスをした。ほんのりビールの味がして、そっと舌先でつついてみると、彼は自身の舌を絡めてきた。久しぶりの熱くて甘いキスに一気に体が熱を帯びる。彼が私の腰に腕を回し始めた時、ちょうどエレベーターの扉が開いた。
「んんっ、陽一くん、エレベーター着いたわよ」
「はあっ……夢中だったから気づかなかった」
唇を離した彼は楽しそうにハハハッと笑った。手を繋いだまま部屋の中に入り、靴を脱いだその瞬間だった。後ろから思い切り抱き締められた。腰に腕が回され、彼の大きな手が私の頬に触れたかと思うと、そのままキスをされた。それは先程よりも激しく甘かった。
「ふっ……んんっ、ま、待って陽一くん」
「はあっ……嫌だ、もう待てない」
吐息交じりの切羽詰まった声でそう言うと彼は眼鏡を外した。そしてワンピースの肩ひもに手を掛けながら、私の首筋を唇でなぞった。その唇から漏れる吐息と熱がとても色っぽく私は自分自身も高まっていくのが分かった。ワンピースを脱がした彼はブラのホックを外し、隙間から手を入れた。そして、優しく、時に激しく胸の膨らみや先端の突起を愛撫した。暖かくて大きな手に触れられる度に私の体の奥の疼きは大きくなっていった。
「ああっ……やあっ……っ」
「志麻ちゃん……凄く可愛い……」
彼は私の背中を壁に押し付けると、長い黒髪をそっと私の耳に掛けた。見上げると、彼の熱い視線。その奥底にはこれまで出したくても吐き出せなかった彼自身の激しい欲望や愛情があることを私は感じ取った。
「陽一くん、全部吐き出して。私に」
「志麻ちゃん……」
「私も同じくらい吐き出させてもらうから」
彼は私の言葉に嬉しそうに笑うと深く頷いた。
「俺も、君が満足するまでしてあげるよ。何度でも」
彼は私の手を引いて部屋の奥へ向かうと、私をベッドに押し倒した。そして、ワイシャツを脱ぐと私の体に自身の体を重ねた。彼の体はほどよく筋肉がついておりとても逞しく、また汗ばんでいて、とても艶やかだった。私は自身の胸の高鳴りを抑えきれなかった。またどうしようもない恋しさが込み上げてきて、彼の背中に両腕を回し、強く抱き締めた。
「陽一くん……」
彼は吐息交じりに私の唇にキスをし、首筋、胸、お腹を唇でなぞっていった。そして、下着をゆっくりと脱がすと、そこに触れた。そして、少し驚いたような顔をすると意地悪そうな笑みを浮かべて言った。
「凄いよ、もう準備万端じゃん」
「ちょ、ちょっと……からかわないでよ」
「ハハハっ、ごめんね」
そして、私の耳元に唇を寄せるとそっと尋ねた。
「……いいの?」
「……うん」
私の返答に頷くと、彼は自分の下着を脱ぎ、硬くなった自身に避妊具を付けた。そして、私の熱くなった秘部にそっと押し当てた。その瞬間、脳裏に、夫と最後にした時のことが鮮明に蘇った。
『……お前のことはもちろん好きだよ。でも、もう女として見られないんだ』
正確には夫は「家族」という言葉を使った。でも、私にはそう言われているようにしか思えなかった。不意に胸が苦しくなって、目を瞑った。
「……志麻ちゃん、どうしたの?」
「ううん、何でもない。いいから、早く……私、早く陽一くんが、欲しい」
「分かったよ」
彼がそう言った途端、体の奥底が激しく疼くような快感が私の全身を貫いた。
「んああっ……!」
驚いて咄嗟に目を開けると、苦しさと快感が入り混じったような顔で私を見下ろす彼と目が合った。その目は今まで見た事がない、まるで獣のようだった。私の中を貫いて、彼の本能が目覚めたのだ。彼はゆっくりと腰を動かし始めた。その度に激しい快感が波のように私を襲った。
「うっ……はあっ……凄く気持ち良いよ。こんなの久しぶりだ……っ」
うわ言のように彼はそう言った。私は無我夢中で彼の背中にしがみつき、そのあまりに激しく甘美な痛みにも似た快感に全身を委ねた。それはまるで小舟に揺られているようでとても心地良かった。
「ああん……陽一くん、もっと……もっとして……っ」
「志麻ちゃん……気持ち良いの?じゃあ、もっとしてあげるよ……っ」
その瞬間、彼は腰の動きを早めた。静寂な部屋の中にため息交じりの熱い吐息と、ベッドの軋む音が響く。彼が腰を打ち付ける度に彼の汗が私の体に飛び散った。額に大粒の汗を滲ませた彼の顔は紅潮していて、とても色気があった。このままずっと彼が与えてくれる快感に身を委ねていたい。私はそう思った。
その時、自分の体の奥から何かが込み上げてくるのが分かった。うっすらと目を開けると、白みがかかった視界の中で、彼がこちらを見下ろしていた。そして、余裕のない表情で彼は声を上げた。
「俺、もうダメ……イキそうっ」
「ああっ……わ、私も……っ」
彼は更に腰の動きを早めた。小舟はまるで荒波に揉まれるように激しく揺れる。
「ああ……っ!」
「やああんっ!」
激しい快感が全身を貫き、頭の中が真っ白になった。彼は自身を私の中から引き抜き、力尽きたように私の体の上に倒れ込んだ。私は彼の汗ばんだ背中に腕を回したまま、大きく息を吸い込み、吐いた。体の中にも、肌にもまだ彼の激しい熱が残っているかのようでとても愛おしく感じた。
「……陽一くん、大丈夫?」
「う、うん……あまりに久々だったから力抜けちゃったよ。ハハハッ」
彼は私の体に全身を預けたまま、力なく笑いながら言った。
「私が満足するまで、何度でもしてくれるんじゃなかったの?」
「うっ。ご、ごめんなさい。前言撤回させて頂きます……」
「ふふっ冗談よ。こんなに熱くなったの久しぶりだわ……凄く良かった。どうもありがとう」
彼はゆっくりと体を起こして私をじっと見つめた。
「こちらこそ。好きだよ、志麻ちゃん……」
そう言うと優しく微笑んで、私の唇にキスをしてくれたのだった。
第六話へ続く。
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