遊佐賀奈子と八人の鬼婦人

マヤカナヒロキ

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6話

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全ての姉妹を観察した。遊佐のいる屋根を見たのは長女だけの為、改めて偶然だったのだろうと遊佐は思う。

「はぁ~終わった。なんかすごく疲れた感じがする。」

遊佐は屋根の上で大の字で仰向けになる。

「この後どうしようかな。んー。」

「、、、今日はここまでにしとこ。うん私頑張った方だし。」

まだ夕方より少し前の時間だが満足したのか遊佐は屋根から降りて寝床を探し始めた。

途中すれ違う人々からは「やはり我らが主は美しい」だの「イェティ様が好み」だの聞こえてる。何気ない民衆の会話だったが、中には気になる会話もある。

「最近他国の使者が頻繁に主の城を訪れているらしいぜ。なんでも近々行われる戦争にこの都市も参加するよう呼びかけているらしい。」

「大丈夫だろ。この都市は戦争をしないと宣言してるんだぜ。オクタゴン様もこの都市とその周りの農作物を育てる土地のみでいいと仰ってる。だからここは国名がないんだ。戦争が終わるまで断り続けるだろう。」


暫く散策していると空家になっている家を見つけた。扉には入居者募集とある。

(ここ、入れるかな?)

遊佐はその家の周りを回る。

(やっぱり上からしか入れないよね。)

屋根に飛び乗り天窓を確認する。鍵はかかってないようだ。

(よかった開いてる。煙突から潜り込まずにすんだ。)

中に入ると少し埃っぽい。遊佐は黒い箱を取り出して操作する。箱からバンドが家の柱に伸びてハンモックと薄い膜を張る。ハンモックに揺られ遊佐は食事をとりながら明日のことを考える。

(都市の中心にある城に、あの姉妹はいるようだし明日は城を調べようかな。)

食事を終えた遊佐は私物のスマホで遊びだしていつのまにか寝てしまった。



~転送室~

進藤博士が立ったまま片足の踵を揺らして貧乏ゆすりしている。それを困った顔で見ている北海。

「ほぉ~う。二日目にして報告なしか。」

「は、博士。遊佐もなれない土地でいろいろ大変かと。たぶん疲れて寝てしまったんでしょう。」

「ふん!」
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