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22話
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翌日、城門前でムルドと合流する。
「来たか遊佐賀奈子。まずはどうする?」
「んー、そうっすねー、一度区画の中を見てまわってみたいかな。」
「そうか。では私が案内しよう。」
遊佐はムルドについて行く。午前中は区画をざっくりとムルドに案内されて見てまわる。
途中何人かの商人はムルドと面識があるらしく、ムルドと軽く世間話を交わした。
ムルドと同行してた遊佐は珍しいのかジロジロ見られた。
ざっくりと見た後、噴水がある広場のベンチで商人から買った果実を齧りながら、軽く休憩をする。
「、、、。」
遊佐は果実をチマチマ齧りながら、何か不機嫌な顔をしている。
「どうしたのだ遊佐賀奈子?」
ムルドが目を細めながら尋ねる。
「あのさ、、。」
「なんだ?」
「私ってほんとに男に見える?」
「ああ、言われなければ間違いなく男だと思うな。」
ムルドは豪快に果実を齧りながら答える。
「なんで!?髪長いじゃん!?声も野太くないじゃん!?骨格もゴツくないじゃん!?なのに何でみんな私を男だと言うの?」
遊佐はムルドが話した商人たちに「ところでその若い男の子は新米の騎士さんですかな?よい装備があるんですが。」という質問をされたり、違うと答えたら凄く驚かれたりしてショックだった。
遊佐は立ち上がり疑問をムルドに投げかける。
ムルドはやれやれという感じで果実を食べるのを続けながら説明する。
「そもそも、貴様の服装は見慣れないものだが男が着るような服装によく似ている。貴様の世界では知らんがこの世界は性別や階級がすぐわかるように服装を分けている。声や顔でわかると貴様は言っているが男みたいな女もいれば、女みたいな男もいるだろう。なら判断は服装と言うわけだ。」
遊佐はムルドの説明を聞き自分のスーツ姿を見た。自分の顔が男みたいな顔だからという理由ではないことを知り安堵する。
「ならいいけど。」
「まあ貴様の場合は体型も男に近いものがあるがな。」
ムルドは笑いを含んだ声色で言う。
遊佐はあまり、というか殆ど胸がない事を指して言われたことにムッっとなる。
「それピーカの前でも言えるの?」
意地悪な質問をぶつける。
「はは。無理だな。殺される。」
ムルドは乾いた笑いの後に真顔で答えた。
~転送室~
進藤博士が和かな顔で立っている。
北海はそれを困った表情で見ている。
「ん~ん?遊佐賀奈子くんはこちらに連絡も寄こさずに異世界生活を満喫中なのかな?ん?」
「は、博士。きっと遊佐はいろいろと発見して忙しいんですよ。その内連絡が来ると思いますので。」
「ん~ん?北海くん?遊佐くんは私物のスマホの充電をよくしているようだが遊んでいるわけじゃないのかね?ん?」
博士はニッコニコで北海に話しかける。
「、、、。」
北海が返事に困っていると後方から誰かが転送室に入って来たのがわかった。
「あ、呉くれくん。」
身長175cm、黒髪で色が少し抜けているのか毛先が赤毛っぽい、くっきりとした黒の瞳、髪は七三で軽く分けて流している。ミドルマッチョな体型。
呉くれ 群馬ぐんま29歳。
「交代の時間だ。北海。」
「もうそんな時間なのね。え、ええ、後はよろしく。」
そう言うと北海はサッと早足で転送室を出て行く。
呉とすれ違う際、ボソッと「博士のフォローお願い。」と伝える。
呉はいまいち状況が掴めてない。
進藤博士はニコニコで目の前に立っている。
「どうしました?博士。」
「いんやぁ~な~んにもしてない。」
「来たか遊佐賀奈子。まずはどうする?」
「んー、そうっすねー、一度区画の中を見てまわってみたいかな。」
「そうか。では私が案内しよう。」
遊佐はムルドについて行く。午前中は区画をざっくりとムルドに案内されて見てまわる。
途中何人かの商人はムルドと面識があるらしく、ムルドと軽く世間話を交わした。
ムルドと同行してた遊佐は珍しいのかジロジロ見られた。
ざっくりと見た後、噴水がある広場のベンチで商人から買った果実を齧りながら、軽く休憩をする。
「、、、。」
遊佐は果実をチマチマ齧りながら、何か不機嫌な顔をしている。
「どうしたのだ遊佐賀奈子?」
ムルドが目を細めながら尋ねる。
「あのさ、、。」
「なんだ?」
「私ってほんとに男に見える?」
「ああ、言われなければ間違いなく男だと思うな。」
ムルドは豪快に果実を齧りながら答える。
「なんで!?髪長いじゃん!?声も野太くないじゃん!?骨格もゴツくないじゃん!?なのに何でみんな私を男だと言うの?」
遊佐はムルドが話した商人たちに「ところでその若い男の子は新米の騎士さんですかな?よい装備があるんですが。」という質問をされたり、違うと答えたら凄く驚かれたりしてショックだった。
遊佐は立ち上がり疑問をムルドに投げかける。
ムルドはやれやれという感じで果実を食べるのを続けながら説明する。
「そもそも、貴様の服装は見慣れないものだが男が着るような服装によく似ている。貴様の世界では知らんがこの世界は性別や階級がすぐわかるように服装を分けている。声や顔でわかると貴様は言っているが男みたいな女もいれば、女みたいな男もいるだろう。なら判断は服装と言うわけだ。」
遊佐はムルドの説明を聞き自分のスーツ姿を見た。自分の顔が男みたいな顔だからという理由ではないことを知り安堵する。
「ならいいけど。」
「まあ貴様の場合は体型も男に近いものがあるがな。」
ムルドは笑いを含んだ声色で言う。
遊佐はあまり、というか殆ど胸がない事を指して言われたことにムッっとなる。
「それピーカの前でも言えるの?」
意地悪な質問をぶつける。
「はは。無理だな。殺される。」
ムルドは乾いた笑いの後に真顔で答えた。
~転送室~
進藤博士が和かな顔で立っている。
北海はそれを困った表情で見ている。
「ん~ん?遊佐賀奈子くんはこちらに連絡も寄こさずに異世界生活を満喫中なのかな?ん?」
「は、博士。きっと遊佐はいろいろと発見して忙しいんですよ。その内連絡が来ると思いますので。」
「ん~ん?北海くん?遊佐くんは私物のスマホの充電をよくしているようだが遊んでいるわけじゃないのかね?ん?」
博士はニッコニコで北海に話しかける。
「、、、。」
北海が返事に困っていると後方から誰かが転送室に入って来たのがわかった。
「あ、呉くれくん。」
身長175cm、黒髪で色が少し抜けているのか毛先が赤毛っぽい、くっきりとした黒の瞳、髪は七三で軽く分けて流している。ミドルマッチョな体型。
呉くれ 群馬ぐんま29歳。
「交代の時間だ。北海。」
「もうそんな時間なのね。え、ええ、後はよろしく。」
そう言うと北海はサッと早足で転送室を出て行く。
呉とすれ違う際、ボソッと「博士のフォローお願い。」と伝える。
呉はいまいち状況が掴めてない。
進藤博士はニコニコで目の前に立っている。
「どうしました?博士。」
「いんやぁ~な~んにもしてない。」
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