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1、『雪柳 メイ』楓視点
15、ダンジョン攻略、記念撮影
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さて、今日は待ちに待った『フロンティアランド』のコラボの日だ!
配信アバターによく似たガクのゲーム内キャラクターアバターが待ち合わせした場所に来ると、俺は嬉しくなってメイのキャラクターアバターを暴れさせた。
ガクの周りをぐるぐる走らせ、ジャンプさせ、どさくさに紛れてキャラクターにトレード申請を送る。
15、ダンジョン攻略、記念撮影
「メイ、元気だなー、……トレード?」
通話の声が呟きをこぼして、ガクがトレードを受けてくれる。
トレード画面が開いて、俺は得意満面に料理アイテム『初恋苺のショートケーキ』を『渡すアイテム』欄に置いた。
「ガクのために作ったんだ! いつもありがとう! SUKIッ!」
今日は、全力で好意を伝えていこうと決めていた。
だって、てぇてぇのために作ったのだもの!
「ボク、ガクが大好き……! 受け取ってぇ、ボクの初恋!」
大袈裟に可愛らしく言いつつリアルで思わず頬を押さえてしまうのは、照れを感じたからだ。
(これは、照れる! でも、やっちゃった! うひゃぁ! コメント盛り上がってるぅ!)
「すっ……、お、俺のために!? これ作ったの? あっ、ほんとだ。アイテムの説明欄に制作者の名前がある……あっ、俺も好きだよ……」
びっくりしているガクの声が俺の頬をニヤニヤさせる。
(好きだって! この配信はあとで見返そう。いや、冷静に見れるかな、自信ないな……っ? 照れるなあ!!)
「あ、ありがとう……っ!? いや、これ作るの大変だったんじゃね? 俺今ガチでちょっと感動してるわ……」
本気で喜んでいるのが伝わる声でそんな風にガクが言うのが、俺の心をふわふわ浮かれさせる。
(本気で喜んでる。これ、すごい喜んでる!)
――相方を喜ばせることができたのが、嬉しくてたまらないのだ。
(頑張ってよかったなぁ!!)
俺は幸せな気分になった。
「へへ、作るまでのプレイは今度動画投稿するよ。こっそり頑張ってたんだ」
「このアイテムは使えないなぁ……超思い出のアイテムじゃん……こんなの、使えないわ」
パーティ専用のインスタンスダンジョンに移動して攻略を始めつつ、コメント欄をチェックすれば、思った通りてぇてぇで盛り上がってくれていた。
『YOU、ゲーム内で結婚しちゃいなよ!』
『二人の家買ってハウジング配信見せて欲しい!』
(俺は相方も視聴者も喜ばせることができた! やったー! ゲーム内で結婚に、ハウジングかあ。い、いいなあ!?)
夢も広がったし、上々の結果ではないかな?
ダンジョン自体は途中で結構グダってしまったりもしたけれど、ラストまでなんとか攻略して二人で並んでスクリーンショットを撮れば、なんだかすごく特別な感じがした。
(二人だけの『写真』、いいな! これ、宝物にしよう!)
こうして遊んでいると、子供の頃に戻ったみたいだ。
ふとそんな想いが湧いて、一瞬で消えていく。
「今日はメイと遊べて楽しかったよ。また遊ぼう」
ガクが満足した声でそう言って、チャットアプリでも同じようなメッセージとスタンプを送ってきている。
「……」
俺はそれを見て胸がいっぱいになって、スクリーンショットをぱしゃぱしゃ撮った。
そして、ちょっとだけ――ほんの少しだけ、欲が出てしまった。
『いっしょにゲームしてると、小学校のときを思い出すね』
ついつい、「覚えてるよね?」ってテンションでチャットメッセージをアプリに送ってしまったのだ。
――覚えてないって返ってくるのかな。
ソワソワとリアクションを待っていたら、スタンプがピロンっと返ってきた。
――ゆるキャラが『うんうん』だって。
――『うんうん』だって!!
配信アバターによく似たガクのゲーム内キャラクターアバターが待ち合わせした場所に来ると、俺は嬉しくなってメイのキャラクターアバターを暴れさせた。
ガクの周りをぐるぐる走らせ、ジャンプさせ、どさくさに紛れてキャラクターにトレード申請を送る。
15、ダンジョン攻略、記念撮影
「メイ、元気だなー、……トレード?」
通話の声が呟きをこぼして、ガクがトレードを受けてくれる。
トレード画面が開いて、俺は得意満面に料理アイテム『初恋苺のショートケーキ』を『渡すアイテム』欄に置いた。
「ガクのために作ったんだ! いつもありがとう! SUKIッ!」
今日は、全力で好意を伝えていこうと決めていた。
だって、てぇてぇのために作ったのだもの!
「ボク、ガクが大好き……! 受け取ってぇ、ボクの初恋!」
大袈裟に可愛らしく言いつつリアルで思わず頬を押さえてしまうのは、照れを感じたからだ。
(これは、照れる! でも、やっちゃった! うひゃぁ! コメント盛り上がってるぅ!)
「すっ……、お、俺のために!? これ作ったの? あっ、ほんとだ。アイテムの説明欄に制作者の名前がある……あっ、俺も好きだよ……」
びっくりしているガクの声が俺の頬をニヤニヤさせる。
(好きだって! この配信はあとで見返そう。いや、冷静に見れるかな、自信ないな……っ? 照れるなあ!!)
「あ、ありがとう……っ!? いや、これ作るの大変だったんじゃね? 俺今ガチでちょっと感動してるわ……」
本気で喜んでいるのが伝わる声でそんな風にガクが言うのが、俺の心をふわふわ浮かれさせる。
(本気で喜んでる。これ、すごい喜んでる!)
――相方を喜ばせることができたのが、嬉しくてたまらないのだ。
(頑張ってよかったなぁ!!)
俺は幸せな気分になった。
「へへ、作るまでのプレイは今度動画投稿するよ。こっそり頑張ってたんだ」
「このアイテムは使えないなぁ……超思い出のアイテムじゃん……こんなの、使えないわ」
パーティ専用のインスタンスダンジョンに移動して攻略を始めつつ、コメント欄をチェックすれば、思った通りてぇてぇで盛り上がってくれていた。
『YOU、ゲーム内で結婚しちゃいなよ!』
『二人の家買ってハウジング配信見せて欲しい!』
(俺は相方も視聴者も喜ばせることができた! やったー! ゲーム内で結婚に、ハウジングかあ。い、いいなあ!?)
夢も広がったし、上々の結果ではないかな?
ダンジョン自体は途中で結構グダってしまったりもしたけれど、ラストまでなんとか攻略して二人で並んでスクリーンショットを撮れば、なんだかすごく特別な感じがした。
(二人だけの『写真』、いいな! これ、宝物にしよう!)
こうして遊んでいると、子供の頃に戻ったみたいだ。
ふとそんな想いが湧いて、一瞬で消えていく。
「今日はメイと遊べて楽しかったよ。また遊ぼう」
ガクが満足した声でそう言って、チャットアプリでも同じようなメッセージとスタンプを送ってきている。
「……」
俺はそれを見て胸がいっぱいになって、スクリーンショットをぱしゃぱしゃ撮った。
そして、ちょっとだけ――ほんの少しだけ、欲が出てしまった。
『いっしょにゲームしてると、小学校のときを思い出すね』
ついつい、「覚えてるよね?」ってテンションでチャットメッセージをアプリに送ってしまったのだ。
――覚えてないって返ってくるのかな。
ソワソワとリアクションを待っていたら、スタンプがピロンっと返ってきた。
――ゆるキャラが『うんうん』だって。
――『うんうん』だって!!
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