7 / 51
1:世話焼き飛行は損の元?!
Episode:07
しおりを挟む
「ごめん、やっぱその格好ヤメて。精神的にきっつい」
「え、そうなのか?」
情報屋が、心底「意外」という表情になった。
やっぱり微塵も、自分のやっていることに疑いを持っていなかったのだろう。
本当はこういうことを教えるのも情報料を取れるんだけど、そう思いながら、エルヴィラは口を開いた。
そのくらい、不意打ちのバニーガールな熊オヤジの破壊力は、凄まじかったのだ。
「大抵の地球人、いきなりそれ見たら、倒れかねないから」
「なんかよく分からんが、まぁそういうことなら変えるよ」
「あ、じゃぁ前回のにして」
思わずエルヴィラはリクエストを入れた。もしかしたら料金を取られるかもしれないが、またおかしな格好を見せられるよりはマシだ。
だが幸い、情報屋は代金のことは口にしなかった。リクエストが嬉しかったらしい。
「おっけー、ならそれにするわ。ちょっと待っててくれな」
言葉と同時に映像が切れ、エルヴィラは大きく息を吐く。
あの熊オヤジなバニーガールを見なくて済むというのが、こんなにありがたいものだと思わなかった。
「お待たせー」
少し経って映像が入り、エルヴィラは胸を撫で下ろす。
茶目っ気を出されて変なことをされたらどうしようと心配していたが、映ったのはリクエスト通りの格好だ。
これなら精神的なダメージは無い。
映し出されたのは金髪に翠の目、なのに肌は浅黒く、髭を生やし――何か髭に思い入れがあるのだろうか――腰に長い布を巻いただけの、割合精悍な中年男性という、やはり組み合わせ的にはどこか間違った姿だ。
ただそれでも熊オヤジのバニーガール姿に比べれば、破壊力はゼロと言ってよかった。
情報屋の種族は変幻自在、どんな姿でも取れる。
何でもかつて大きな星間戦争の際に、生き残りを掛けて種族全体を改造進化させ、この能力を得るに至ったのだそうだ。
そして敵対するものに敵味方の区別がつかないようにさせ、同士討ちを多発させて戦争終結に持っていったのだとか。
その消極的かつ種族改造という手法は手段としてどうなんだ、と地球人のエルヴィラは思う。
だがいずれにせよ戦争はそれで終わりを迎え、彼らは今は銀河の中で、調停者や外交官として活躍していた。
なにしろ変幻自在だから、相対する相手と同じ姿がすぐ取れる。
これが交渉の場で親近感を持たせるのにはとても有効で、彼らが間に入ると、話がまとまる率が非常に高いのだ。
「え、そうなのか?」
情報屋が、心底「意外」という表情になった。
やっぱり微塵も、自分のやっていることに疑いを持っていなかったのだろう。
本当はこういうことを教えるのも情報料を取れるんだけど、そう思いながら、エルヴィラは口を開いた。
そのくらい、不意打ちのバニーガールな熊オヤジの破壊力は、凄まじかったのだ。
「大抵の地球人、いきなりそれ見たら、倒れかねないから」
「なんかよく分からんが、まぁそういうことなら変えるよ」
「あ、じゃぁ前回のにして」
思わずエルヴィラはリクエストを入れた。もしかしたら料金を取られるかもしれないが、またおかしな格好を見せられるよりはマシだ。
だが幸い、情報屋は代金のことは口にしなかった。リクエストが嬉しかったらしい。
「おっけー、ならそれにするわ。ちょっと待っててくれな」
言葉と同時に映像が切れ、エルヴィラは大きく息を吐く。
あの熊オヤジなバニーガールを見なくて済むというのが、こんなにありがたいものだと思わなかった。
「お待たせー」
少し経って映像が入り、エルヴィラは胸を撫で下ろす。
茶目っ気を出されて変なことをされたらどうしようと心配していたが、映ったのはリクエスト通りの格好だ。
これなら精神的なダメージは無い。
映し出されたのは金髪に翠の目、なのに肌は浅黒く、髭を生やし――何か髭に思い入れがあるのだろうか――腰に長い布を巻いただけの、割合精悍な中年男性という、やはり組み合わせ的にはどこか間違った姿だ。
ただそれでも熊オヤジのバニーガール姿に比べれば、破壊力はゼロと言ってよかった。
情報屋の種族は変幻自在、どんな姿でも取れる。
何でもかつて大きな星間戦争の際に、生き残りを掛けて種族全体を改造進化させ、この能力を得るに至ったのだそうだ。
そして敵対するものに敵味方の区別がつかないようにさせ、同士討ちを多発させて戦争終結に持っていったのだとか。
その消極的かつ種族改造という手法は手段としてどうなんだ、と地球人のエルヴィラは思う。
だがいずれにせよ戦争はそれで終わりを迎え、彼らは今は銀河の中で、調停者や外交官として活躍していた。
なにしろ変幻自在だから、相対する相手と同じ姿がすぐ取れる。
これが交渉の場で親近感を持たせるのにはとても有効で、彼らが間に入ると、話がまとまる率が非常に高いのだ。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる