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第17話 遠大なる計画
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「つまんない」
「つまんなくても、やめて下さい。何かあったら困ります」
なんだかぶぅぶぅ言いながら、それでもおばさんは僕と一緒に屋敷に戻る。とりあえず良かった。
ぽふ、と音を立てて、おばさんが僕が寝ていたソファに座る。
「で、今日はどうするの?」
「どうするのって言われても……」
考え込む。
僕の一日は、師匠に始まり師匠に終わる。
師匠が散らかしたものを片付けて、師匠が汚した部屋を掃除して、師匠に言われた通りに手伝いをして、あとは合間に自分で魔法の勉強をするくらいだ。
だから、予定なんてない。すべて師匠次第だ。
それをおばさんに言ったら、あからさまに呆れた顔をされた。
「計画性無いわねー」
「そんなこと言ったって、僕は見習いです。見習いってこういうもんです。てか魔導師ザヴィーレイって言ったら、都でも有名なんですよ。そんな人の弟子になれるだけでも、すごく運がいいんですから」
「へぇ、あのじーちゃん偉かったんだ」
「そうですよ」
言って僕は説明した。さすがこのままだと、弟子の僕の立場まで危うい。師匠はどうでもいいけど。
ただそれでも、おばさんはさして感心したふうも無かった。
「でも、礼儀知らずの迷惑じーさんよね」
「それはそうですけど……」
こう言われてしまうと、僕も言い返しようがない。
何しろ事実だし。なによりこのおばさん、そういう「偉い」は理解しなそうだ。
上流階級の人にたまにそう言う人は居るけど、そのたぐいなんだろう。
ため息をついて僕は話題を変えた。
「スープ、食べますか?」
「食べる食べる」
師匠は午前中はだいたい寝てる。だから待っても仕方ない。
「どうぞ」
温めたスープと切ったパンを出すと、おばさんから抗議が来た。
「多い」
「残りは僕が食べますから」
「ならいいけど」
どうやらおばさん、僕の遠大な計画には気付かなかったらしい。
夕べ見たとおり、おばさんはすごく少食だ。僕の半分どころか四分の一食べるかどうかだ。
だからおばさんに一人前の食事を出せば、当然残って、それが僕のところに来る寸法だ。
これならおばさんがいる限り、僕は飢えから解放される。素晴らしすぎる。
いなくなったときが困るけど、それはしばらく先だし、考えると悲しくなるから考えないでおくことにした。
「つまんなくても、やめて下さい。何かあったら困ります」
なんだかぶぅぶぅ言いながら、それでもおばさんは僕と一緒に屋敷に戻る。とりあえず良かった。
ぽふ、と音を立てて、おばさんが僕が寝ていたソファに座る。
「で、今日はどうするの?」
「どうするのって言われても……」
考え込む。
僕の一日は、師匠に始まり師匠に終わる。
師匠が散らかしたものを片付けて、師匠が汚した部屋を掃除して、師匠に言われた通りに手伝いをして、あとは合間に自分で魔法の勉強をするくらいだ。
だから、予定なんてない。すべて師匠次第だ。
それをおばさんに言ったら、あからさまに呆れた顔をされた。
「計画性無いわねー」
「そんなこと言ったって、僕は見習いです。見習いってこういうもんです。てか魔導師ザヴィーレイって言ったら、都でも有名なんですよ。そんな人の弟子になれるだけでも、すごく運がいいんですから」
「へぇ、あのじーちゃん偉かったんだ」
「そうですよ」
言って僕は説明した。さすがこのままだと、弟子の僕の立場まで危うい。師匠はどうでもいいけど。
ただそれでも、おばさんはさして感心したふうも無かった。
「でも、礼儀知らずの迷惑じーさんよね」
「それはそうですけど……」
こう言われてしまうと、僕も言い返しようがない。
何しろ事実だし。なによりこのおばさん、そういう「偉い」は理解しなそうだ。
上流階級の人にたまにそう言う人は居るけど、そのたぐいなんだろう。
ため息をついて僕は話題を変えた。
「スープ、食べますか?」
「食べる食べる」
師匠は午前中はだいたい寝てる。だから待っても仕方ない。
「どうぞ」
温めたスープと切ったパンを出すと、おばさんから抗議が来た。
「多い」
「残りは僕が食べますから」
「ならいいけど」
どうやらおばさん、僕の遠大な計画には気付かなかったらしい。
夕べ見たとおり、おばさんはすごく少食だ。僕の半分どころか四分の一食べるかどうかだ。
だからおばさんに一人前の食事を出せば、当然残って、それが僕のところに来る寸法だ。
これならおばさんがいる限り、僕は飢えから解放される。素晴らしすぎる。
いなくなったときが困るけど、それはしばらく先だし、考えると悲しくなるから考えないでおくことにした。
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