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グウェン
「部屋は空いているか?」
グウェンが宿屋の店主にそう訊ねた。
ネフィスはいつの間にかどこかに消えており、彼は一人でこの場所を訪れた。
ネフィスの所在を彼が気にかけている様子はない。
店主
「……空いちゃいるが、ウチは他より高いぜ?」
グウェン
「構わん。この街に長居するつもりはない。――――但し、オレが部屋にいる間は中に誰も入れるな」
店主
「……アンタ、ワケありか? 一泊、銀貨三枚だ」
グウェン
「助かる……」
安宿は長期滞在には便利だが、ワケあり客を遠ざける傾向にある。
逆に高い宿は長期滞在には不便だが、客の秘密や要望を遵守してくれることが多い。
グウェンは代金を支払い、店主から部屋の鍵を受け取った。
二階へ続く木製の階段を上がり、部屋の前で足を止める。
グウェン
「(中に誰かいる……)」
宿の店員ではない。
気配の消し方が素人のそれではなかったからだ。
彼は警戒心を強め、ゆっくりと部屋のドアを開いた。
グウェン
「…………」
グウェンは入り口付近から部屋の中を一望した。
しかし、中には誰の姿も見当たらない。
グウェン
「……なるほど。これがお前の情報屋としてのスキルか? ――――隠れてないで出てこい」
すると部屋の隅から〝幻惑魔法〟で姿を消していたネフィスが忽然と現れた。
ネフィス
「か~っ、何でバレたんッスか⁉ アタイの『不可視魔法』は完璧だったはずッス!」
ネフィスは自身の幻惑魔法が見破られたことにショックを受けていた。
それもそのはず。
彼女にとって幻惑魔法は自身の食い扶持を維持するための大切な命綱である。
ネフィスは勝手に部屋に忍び込んだことを悪びれもせず、グウェンに教えを請うた。
グウェン
「ネコ科は肉食獣だ。肉を食う生き物は体臭が鼻につく」
グウェンは一度目の接触で彼女の体臭を記憶している。
初見で彼を警戒させたことが仇となったのだ。
グウェン
「それじゃあ素人の鼻は誤魔化せても、オレの鼻は誤魔化せない。もし、お前と事前に知り合ってなかったら、お前は今頃あの世行きだ」
そう言ってグウェンは、ネフィスを鋭く睨みつけた。
情報屋の仕事は危ない橋を渡ることが多い。
戦場ほど直接的ではないにせよ、危険であることに変わりない。
格の違いを見せつけられたネフィスはがっくりと肩を落とし、その場にへたり込んでしまった。
そんな彼女に向かって、グウェンがさらなる追い打ちをかける。
グウェン
「いい加減、諦めろ。お前に〝悪事〟は向いていない」
ネフィスのスキルは隠密活動に向いている。
ハードルを一般人にまで下げ、荒事にさえ首を突っ込まなければ、彼女は一流の記者として活躍できるはずだ。
グウェン
「お前ほどのスキルがあれば、他でも十分にやっていけるはずだ。なぜ、そこまで情報屋の仕事にこだわる?」
グウェンの質問にネフィスが答えた。
ネフィス
「ダンナにはわかんないッスよ……。アタイがどんな気持ちで今を生きてるかなんて……」
グウェン
「…………」
ネフィスは床から立ち上がり、幻惑魔法で再び姿をくらました。
そして、そのままどこかに立ち去っていった。
グウェンは彼女を追いかけず、部屋のベッドに腰を下ろして溜め息を吐いた。
――――――――――――
ネフィスは屋根伝いに場所を移し、グウェンが泊っている宿を遠くから監視していた。
すると、そのとき――――
彼女の背後に怪しげな〝黒い影〟が現れる。
遠隔操作で会話や盗聴が可能な禁断の闇魔法だ。
???
《あの男には随分と気を許しているようだなぁ? ――――まさか、あの男に何か期待しているのかぁ?》
ネフィス
「…………」
???
《だんまりかぁ? まあいい……。どうせ、おめぇはオレ様の言いなりだ。もし、オレ様に逆らったらどうなるか――――わかってるよなぁ、ネフィス?》
黒い影がネフィスに強いプレッシャーをかけ、彼女は暗い表情で首をたてに振った。
ネフィスは、この黒い影を操る〝男〟に弱みを握られている。
彼女は決して〝この男〟に逆らうことが出来ない。
???
《おめぇは中々に優秀なコマだ。黙ってオレ様に従ってりゃあ悪いようにはしない。これからもオレ様に従順に尽くせ》
黒い影はその言葉を最後に彼女の前から消え去った。
ネフィスはギリギリと歯を噛みしめ、拳を強く握りしめた。
この世は所詮、弱肉強食。
弱者は強者に抗えない。
ネフィスはそのままグウェンの監視を続行した。
――――――――――――
次の日。
戦いの準備を整えたグウェンは【ウェストン】の街を出発し、南西の森に向かった。
森まで徒歩で二~三時間ほどかかると宿屋の店主から情報を得ている。
彼は長旅に慣れているため、大した距離ではない。
グウェン
「(あれか……)」
グウェンは丘の上から遠方を眺めていた。
彼の瞳にはヴェロールの隠れ家が存在する広大な森が映っている。
グウェンは周囲の気配に気を配りながら慎重に丘を下って行った。
――――――――――――
南西の森に到着したグウェンは、武器を抜いた状態で森の探索を開始した。
ヴェロールは非常に警戒心の強い魔族だ。
いつ見張りに気付かれてもおかしくない。
グウェンは気配を殺しながら足を進め、逆に敵の気配を探り続ける。
グウェン
「(おかしい……)」
探索を始めてから一時間が経過し、彼は違和感を抱き始めた。
警戒心の強いヴェロールが監視の一人も立てず、自陣への侵入を許すなど考えられない。
それから間もなく、グウェンは魔王軍の残党が築き上げた砦に到着した。
しかし、ここでも敵の気配を感じない。
入り口の門は開けっ放しになっており、中はもぬけの殻となっていた。
グウェン
「(今朝方まで確かに奴はここにいた。それは間違いない……)」
グウェンはヴェロールの体格や使用する武器などを知っている。
砦内の建物や家具の大きさはヴェロールのそれに合わせたサイズであり、処理場には壊れた武器がいくつも放置されていた。
グウェン
「(初めからここに長居する気はなかったか……。あるいは……)」
そのとき、グウェンの脳裏にネフィスの姿が思い浮かんだ。
ネフィス
《ダンナには、わかんないッスよ。アタイがどんな気持ちで今を生きてるかなんて……》
ネフィスはグウェンと初めて会ったときから彼の正体に探りを入れていた。
そしてグウェンとヴェロールは、互いに見知った間柄である。
ネフィスがグウェンや街の情報をヴェロールに流し、グウェンの〝正体〟がヴェロールに感づかれた可能性が高い。
グウェン
「(ちっ、あのバカ女……)」
グウェンは身をひるがえし、急いで【ウェストン】の街に戻った。
――――――――――――
数時間後。
遠方から【ウェストン】の街を肉眼で捉え、グウェンは顔をしかめた。
街から火の手が上がっていたのだ。
ヴェロールが砦を放棄したと気付いたときから、彼は嫌な予感がしていた。
そして、その予感は見事に的中した。
グウェンは剣以外の荷物をその場に放り出し、音を置き去りにする勢いで草原を駆け抜けた。
彼の俊足は街一番の駿馬に勝るとも劣らない。
彼は街の出入り口で足を止め、ゴクリと息を呑んだ。
門は粉々に破壊され、見張りの兵士たちは全員惨殺されていた。
その中には彼が街に訪れた際に出会った二人の兵士も含まれていた。
グウェン
「(仇は必ず……)」
グウェンはその場で剣を抜き放ち、街の住人を救うべく戦場の中へ飛び込んでいった。
「部屋は空いているか?」
グウェンが宿屋の店主にそう訊ねた。
ネフィスはいつの間にかどこかに消えており、彼は一人でこの場所を訪れた。
ネフィスの所在を彼が気にかけている様子はない。
店主
「……空いちゃいるが、ウチは他より高いぜ?」
グウェン
「構わん。この街に長居するつもりはない。――――但し、オレが部屋にいる間は中に誰も入れるな」
店主
「……アンタ、ワケありか? 一泊、銀貨三枚だ」
グウェン
「助かる……」
安宿は長期滞在には便利だが、ワケあり客を遠ざける傾向にある。
逆に高い宿は長期滞在には不便だが、客の秘密や要望を遵守してくれることが多い。
グウェンは代金を支払い、店主から部屋の鍵を受け取った。
二階へ続く木製の階段を上がり、部屋の前で足を止める。
グウェン
「(中に誰かいる……)」
宿の店員ではない。
気配の消し方が素人のそれではなかったからだ。
彼は警戒心を強め、ゆっくりと部屋のドアを開いた。
グウェン
「…………」
グウェンは入り口付近から部屋の中を一望した。
しかし、中には誰の姿も見当たらない。
グウェン
「……なるほど。これがお前の情報屋としてのスキルか? ――――隠れてないで出てこい」
すると部屋の隅から〝幻惑魔法〟で姿を消していたネフィスが忽然と現れた。
ネフィス
「か~っ、何でバレたんッスか⁉ アタイの『不可視魔法』は完璧だったはずッス!」
ネフィスは自身の幻惑魔法が見破られたことにショックを受けていた。
それもそのはず。
彼女にとって幻惑魔法は自身の食い扶持を維持するための大切な命綱である。
ネフィスは勝手に部屋に忍び込んだことを悪びれもせず、グウェンに教えを請うた。
グウェン
「ネコ科は肉食獣だ。肉を食う生き物は体臭が鼻につく」
グウェンは一度目の接触で彼女の体臭を記憶している。
初見で彼を警戒させたことが仇となったのだ。
グウェン
「それじゃあ素人の鼻は誤魔化せても、オレの鼻は誤魔化せない。もし、お前と事前に知り合ってなかったら、お前は今頃あの世行きだ」
そう言ってグウェンは、ネフィスを鋭く睨みつけた。
情報屋の仕事は危ない橋を渡ることが多い。
戦場ほど直接的ではないにせよ、危険であることに変わりない。
格の違いを見せつけられたネフィスはがっくりと肩を落とし、その場にへたり込んでしまった。
そんな彼女に向かって、グウェンがさらなる追い打ちをかける。
グウェン
「いい加減、諦めろ。お前に〝悪事〟は向いていない」
ネフィスのスキルは隠密活動に向いている。
ハードルを一般人にまで下げ、荒事にさえ首を突っ込まなければ、彼女は一流の記者として活躍できるはずだ。
グウェン
「お前ほどのスキルがあれば、他でも十分にやっていけるはずだ。なぜ、そこまで情報屋の仕事にこだわる?」
グウェンの質問にネフィスが答えた。
ネフィス
「ダンナにはわかんないッスよ……。アタイがどんな気持ちで今を生きてるかなんて……」
グウェン
「…………」
ネフィスは床から立ち上がり、幻惑魔法で再び姿をくらました。
そして、そのままどこかに立ち去っていった。
グウェンは彼女を追いかけず、部屋のベッドに腰を下ろして溜め息を吐いた。
――――――――――――
ネフィスは屋根伝いに場所を移し、グウェンが泊っている宿を遠くから監視していた。
すると、そのとき――――
彼女の背後に怪しげな〝黒い影〟が現れる。
遠隔操作で会話や盗聴が可能な禁断の闇魔法だ。
???
《あの男には随分と気を許しているようだなぁ? ――――まさか、あの男に何か期待しているのかぁ?》
ネフィス
「…………」
???
《だんまりかぁ? まあいい……。どうせ、おめぇはオレ様の言いなりだ。もし、オレ様に逆らったらどうなるか――――わかってるよなぁ、ネフィス?》
黒い影がネフィスに強いプレッシャーをかけ、彼女は暗い表情で首をたてに振った。
ネフィスは、この黒い影を操る〝男〟に弱みを握られている。
彼女は決して〝この男〟に逆らうことが出来ない。
???
《おめぇは中々に優秀なコマだ。黙ってオレ様に従ってりゃあ悪いようにはしない。これからもオレ様に従順に尽くせ》
黒い影はその言葉を最後に彼女の前から消え去った。
ネフィスはギリギリと歯を噛みしめ、拳を強く握りしめた。
この世は所詮、弱肉強食。
弱者は強者に抗えない。
ネフィスはそのままグウェンの監視を続行した。
――――――――――――
次の日。
戦いの準備を整えたグウェンは【ウェストン】の街を出発し、南西の森に向かった。
森まで徒歩で二~三時間ほどかかると宿屋の店主から情報を得ている。
彼は長旅に慣れているため、大した距離ではない。
グウェン
「(あれか……)」
グウェンは丘の上から遠方を眺めていた。
彼の瞳にはヴェロールの隠れ家が存在する広大な森が映っている。
グウェンは周囲の気配に気を配りながら慎重に丘を下って行った。
――――――――――――
南西の森に到着したグウェンは、武器を抜いた状態で森の探索を開始した。
ヴェロールは非常に警戒心の強い魔族だ。
いつ見張りに気付かれてもおかしくない。
グウェンは気配を殺しながら足を進め、逆に敵の気配を探り続ける。
グウェン
「(おかしい……)」
探索を始めてから一時間が経過し、彼は違和感を抱き始めた。
警戒心の強いヴェロールが監視の一人も立てず、自陣への侵入を許すなど考えられない。
それから間もなく、グウェンは魔王軍の残党が築き上げた砦に到着した。
しかし、ここでも敵の気配を感じない。
入り口の門は開けっ放しになっており、中はもぬけの殻となっていた。
グウェン
「(今朝方まで確かに奴はここにいた。それは間違いない……)」
グウェンはヴェロールの体格や使用する武器などを知っている。
砦内の建物や家具の大きさはヴェロールのそれに合わせたサイズであり、処理場には壊れた武器がいくつも放置されていた。
グウェン
「(初めからここに長居する気はなかったか……。あるいは……)」
そのとき、グウェンの脳裏にネフィスの姿が思い浮かんだ。
ネフィス
《ダンナには、わかんないッスよ。アタイがどんな気持ちで今を生きてるかなんて……》
ネフィスはグウェンと初めて会ったときから彼の正体に探りを入れていた。
そしてグウェンとヴェロールは、互いに見知った間柄である。
ネフィスがグウェンや街の情報をヴェロールに流し、グウェンの〝正体〟がヴェロールに感づかれた可能性が高い。
グウェン
「(ちっ、あのバカ女……)」
グウェンは身をひるがえし、急いで【ウェストン】の街に戻った。
――――――――――――
数時間後。
遠方から【ウェストン】の街を肉眼で捉え、グウェンは顔をしかめた。
街から火の手が上がっていたのだ。
ヴェロールが砦を放棄したと気付いたときから、彼は嫌な予感がしていた。
そして、その予感は見事に的中した。
グウェンは剣以外の荷物をその場に放り出し、音を置き去りにする勢いで草原を駆け抜けた。
彼の俊足は街一番の駿馬に勝るとも劣らない。
彼は街の出入り口で足を止め、ゴクリと息を呑んだ。
門は粉々に破壊され、見張りの兵士たちは全員惨殺されていた。
その中には彼が街に訪れた際に出会った二人の兵士も含まれていた。
グウェン
「(仇は必ず……)」
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