38 / 97
第四章 ポルノ・グラフィティ
37. 悪魔合体
しおりを挟む
「もし、落書き犯がチキった違法塗料の使い方すんなら、真っ昼間からボムって、さっさとバックレるしかねーが」
半は、頭上を行き交う電車の走行音が小さくなるのを待って、断言する。
「この大都会、一般人にエンカウントしねーで、ピース書くとか無理じゃん。知らんけど」
ピースとはマスターピースの略である。マスターピースとは“最終形態”とも言われ、非常にデザイン性が高いグラフィティを指す。
緑青も、同時に吹き込んだ雨風と電車の通過風で飛ばされそうになったハンチング帽を直しながら、同調する。
「不可能ですよ。そうでなくとも取り締まりが強化されている今日びに、昼間から落画鬼に変化するレベルのグラフィティを書くなんて……」
「で、連中が考えたのが落画鬼をパーツ毎に、別の場所に描くスタイルだ」
「レイヤー分けのようなイメージでしょうか?」
レイヤーとは、このデジタル社会では言うまでもないが、グラフィック・ソフトで使われる機能のことで文字通り、“積み重ね”を意味する。顔、身体、装飾、背景などを別のパーツとして描き分けておき、それらを重ねることでやがて一枚のイラストに仕上がる。
「そ。そうすりゃ落画鬼はまず人を襲うより先に、バラバラに泣き別れになった自分探しはじめるらしいんだわ。それがアオハルかどうか、知らんけど」
レイヤーと同じく、落画鬼の各パーツをそれぞれ離れた別の場所に日数を掛けて書いていく。こうして、落書き犯は逃げる時間を稼ぐ。
先日、青ウサギの浮夜絵師が討伐した落画鬼もパーツ毎に分かれていて、半はそのグラフィティ除去を任されたひとりだった。
厭らしいことに、この落画鬼はパーツがそれぞれ別の生き物として書かれていたので、完成イメージが想像し難くその上、カモという周囲に溶け込むように書く、まさにカモフラージュ様式までとられていた。
餅は餅屋ではないが、元落書き犯だった半はともかく、ほかの町絵師たちはとうとう見つけ出すことができなかったのである。そうでなくても、町絵師の大多数は、ポルノ・グラフィティに割かれている状況なのだ。見つけ出せなかった町絵師たちを責めるのは、お門違いである。
半が胴体パーツにあたるグラフィティを除去していたことで、その落画鬼はなぜか本物の烏で欠けた胴を補おうとしたので、幸いにも人間への被害はなかった。
しかし、半にとって落書き犯から足を洗って以来、中途半端だったとはいえ、はじめて完成を許してしまった落画鬼だった。
(あれはひでぇ悪魔合体だったな)と人知れず顔を歪めながら、缶を飲み干す。
「ただ、落画鬼は未知だ。いままでがそうだっただけで、これからもそうとは限らんし」
「絵心のある町絵師ですら、見過ごしてしまうグラフィティも増えて……。つまり、落書き犯たちの手口も巧妙になってきたということですし、その落画鬼もまた、知恵をつけはじめている可能性も拭えません」
「つーわけで、どんなに手間暇かけてもワンチャン死ぬかもしれねーし、いつどこで誰を襲うかもわかんねー落画鬼が迫りくるなか、どこぞの馬の骨か知れん輩のグラフィティを、ご丁寧に修復したあげく」
半は缶をぐしゃりと握り潰しては、言葉を続ける。
「こっちがおっ立つくらい、どエロいrkgkオーバーする余裕ぶっこきよう」
他人のグラフィティに被せる“上書き”行為は、以前よりハイクオリティでなくてはならないというのが、落書き犯たちの暗黙のルールだ。
無論、ポルノ・グラフィティのクオリティは言うまでもない。同時に、それだけ完成に時間がかかっていることを意味する。
「ざっと見た感じ、夜通しボムってたとしか思えねーわ、知らんけど」
半はブラシの石突を、有象無象と化してしまったグラフィティひとつひとつに向けては、なぞるように数えていく。
「自分は襲われないと、わかっている人間でなければ出せないクオリティですね」
緑青も眼鏡を正しながら、改めてグラフィティ全体を見渡した。
やがて、ブラシの石突はポルノ・グラフィティのだらしなく出した舌を差す。
「つまり、このドスケベ女をボムった落書き犯は、どっかから従えてきた落画鬼で、除去ってる最中のふたりを襲ったんじゃね」
想像を避けていた状況と、いよいよ向き合わねばならない。緑青は、堪らず声を上げる。
「そんな……。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと。あまりにも、あまりにも常軌を逸しています。いったいどんな精神状態で、そんな惨たらしいことが……いやまさか」
「そのまさかじゃね。落書き犯は、落画鬼に憑依された野郎が女をヤッてるそばで、悠長にボムってやがった」
苦虫を噛み潰したような顔を浮かべる半。その横で、ブルーシートが粛々と回収されていく。
「ネットの憶測じゃ、あたかも現場にボムってあったドスケベ女を見て、体に異常をきたす流れになってたが、今回はどう考えてもそうじゃなくね。町絵師ふたりがぴんぴんしてる横で、ボムるなんてありえんし。だいたい違法塗料のニオイもしねーし」
半は「一度、嗅いだらそう簡単に忘れらんねーよ」と、違法塗料のニオイは絶対に間違えることはないと言い切った。
「……では。このグラフィティは、ただのマーキングと言うことですか……?」
緑青は、怒りに声を震わせながら卑猥なグラフィティをじっと睨んでいる。
以前、半が「グラフィティ・ライターはどいつもこいつも縄張りを主張したがる犬みたいな連中」と言っていたことを思い出していたのだ。
「そういうことなんじゃね。こいつは “俺参上”アピールがてらの、しょーもないフェイントなんだろうよ」
いまにも動き出しそうなほど、躍動感あふれるマスターピースである。世間が本物の落画鬼だと勘違いするのも無理はない。
「つーわけで、人様の身体を乗っ取る落画鬼は、ほかにいる」
半は、頭上を行き交う電車の走行音が小さくなるのを待って、断言する。
「この大都会、一般人にエンカウントしねーで、ピース書くとか無理じゃん。知らんけど」
ピースとはマスターピースの略である。マスターピースとは“最終形態”とも言われ、非常にデザイン性が高いグラフィティを指す。
緑青も、同時に吹き込んだ雨風と電車の通過風で飛ばされそうになったハンチング帽を直しながら、同調する。
「不可能ですよ。そうでなくとも取り締まりが強化されている今日びに、昼間から落画鬼に変化するレベルのグラフィティを書くなんて……」
「で、連中が考えたのが落画鬼をパーツ毎に、別の場所に描くスタイルだ」
「レイヤー分けのようなイメージでしょうか?」
レイヤーとは、このデジタル社会では言うまでもないが、グラフィック・ソフトで使われる機能のことで文字通り、“積み重ね”を意味する。顔、身体、装飾、背景などを別のパーツとして描き分けておき、それらを重ねることでやがて一枚のイラストに仕上がる。
「そ。そうすりゃ落画鬼はまず人を襲うより先に、バラバラに泣き別れになった自分探しはじめるらしいんだわ。それがアオハルかどうか、知らんけど」
レイヤーと同じく、落画鬼の各パーツをそれぞれ離れた別の場所に日数を掛けて書いていく。こうして、落書き犯は逃げる時間を稼ぐ。
先日、青ウサギの浮夜絵師が討伐した落画鬼もパーツ毎に分かれていて、半はそのグラフィティ除去を任されたひとりだった。
厭らしいことに、この落画鬼はパーツがそれぞれ別の生き物として書かれていたので、完成イメージが想像し難くその上、カモという周囲に溶け込むように書く、まさにカモフラージュ様式までとられていた。
餅は餅屋ではないが、元落書き犯だった半はともかく、ほかの町絵師たちはとうとう見つけ出すことができなかったのである。そうでなくても、町絵師の大多数は、ポルノ・グラフィティに割かれている状況なのだ。見つけ出せなかった町絵師たちを責めるのは、お門違いである。
半が胴体パーツにあたるグラフィティを除去していたことで、その落画鬼はなぜか本物の烏で欠けた胴を補おうとしたので、幸いにも人間への被害はなかった。
しかし、半にとって落書き犯から足を洗って以来、中途半端だったとはいえ、はじめて完成を許してしまった落画鬼だった。
(あれはひでぇ悪魔合体だったな)と人知れず顔を歪めながら、缶を飲み干す。
「ただ、落画鬼は未知だ。いままでがそうだっただけで、これからもそうとは限らんし」
「絵心のある町絵師ですら、見過ごしてしまうグラフィティも増えて……。つまり、落書き犯たちの手口も巧妙になってきたということですし、その落画鬼もまた、知恵をつけはじめている可能性も拭えません」
「つーわけで、どんなに手間暇かけてもワンチャン死ぬかもしれねーし、いつどこで誰を襲うかもわかんねー落画鬼が迫りくるなか、どこぞの馬の骨か知れん輩のグラフィティを、ご丁寧に修復したあげく」
半は缶をぐしゃりと握り潰しては、言葉を続ける。
「こっちがおっ立つくらい、どエロいrkgkオーバーする余裕ぶっこきよう」
他人のグラフィティに被せる“上書き”行為は、以前よりハイクオリティでなくてはならないというのが、落書き犯たちの暗黙のルールだ。
無論、ポルノ・グラフィティのクオリティは言うまでもない。同時に、それだけ完成に時間がかかっていることを意味する。
「ざっと見た感じ、夜通しボムってたとしか思えねーわ、知らんけど」
半はブラシの石突を、有象無象と化してしまったグラフィティひとつひとつに向けては、なぞるように数えていく。
「自分は襲われないと、わかっている人間でなければ出せないクオリティですね」
緑青も眼鏡を正しながら、改めてグラフィティ全体を見渡した。
やがて、ブラシの石突はポルノ・グラフィティのだらしなく出した舌を差す。
「つまり、このドスケベ女をボムった落書き犯は、どっかから従えてきた落画鬼で、除去ってる最中のふたりを襲ったんじゃね」
想像を避けていた状況と、いよいよ向き合わねばならない。緑青は、堪らず声を上げる。
「そんな……。筆舌に尽くしがたいとはまさにこのこと。あまりにも、あまりにも常軌を逸しています。いったいどんな精神状態で、そんな惨たらしいことが……いやまさか」
「そのまさかじゃね。落書き犯は、落画鬼に憑依された野郎が女をヤッてるそばで、悠長にボムってやがった」
苦虫を噛み潰したような顔を浮かべる半。その横で、ブルーシートが粛々と回収されていく。
「ネットの憶測じゃ、あたかも現場にボムってあったドスケベ女を見て、体に異常をきたす流れになってたが、今回はどう考えてもそうじゃなくね。町絵師ふたりがぴんぴんしてる横で、ボムるなんてありえんし。だいたい違法塗料のニオイもしねーし」
半は「一度、嗅いだらそう簡単に忘れらんねーよ」と、違法塗料のニオイは絶対に間違えることはないと言い切った。
「……では。このグラフィティは、ただのマーキングと言うことですか……?」
緑青は、怒りに声を震わせながら卑猥なグラフィティをじっと睨んでいる。
以前、半が「グラフィティ・ライターはどいつもこいつも縄張りを主張したがる犬みたいな連中」と言っていたことを思い出していたのだ。
「そういうことなんじゃね。こいつは “俺参上”アピールがてらの、しょーもないフェイントなんだろうよ」
いまにも動き出しそうなほど、躍動感あふれるマスターピースである。世間が本物の落画鬼だと勘違いするのも無理はない。
「つーわけで、人様の身体を乗っ取る落画鬼は、ほかにいる」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる