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最終章
第17話 決着7
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さて、僕は生徒会に……。
「赤崎君」
教室から出て行こうとすると、呼び止められて振り返った。
小池君が、僕のすぐ後ろにいた。
「どうしたの、小池君?」
「さっき、ちょっとだけ赤崎君と田口さんの会話が聞こえてきたんだけど、歌詞が完成したんだって?」
「ああ、うん。そう、一晩で、一気に書き上げたよ」
「一晩で!?」
小池君が、目をまん丸くして言う。
そして、ちょっと遠慮がちに、それでも僕の目を見ながら小池君は言ってきた。
「できれば、俺にも見せてほしいな」
小池君が、ズボンのポケットから、スマホを取り出す。
「引きこもりかけた俺のことを助けてくれたときの赤崎君が、その言葉が、今でもすごく俺の心に残っているんだ。赤崎君が、ただ、努力もせずに、生まれ持った容姿とコミュ力だけで、今の教室での地位を手に入れてたわけではないことが、ひしひしと伝わってきたんだ。赤崎君は女子たちに人気だからね。文化祭当日は黄色い声援で、体育館のステージからはその歌詞が全部聞こえない可能性がある。だから、今の内に、一言一言、その歌詞を拝んでおきたいんだ。もちろん、事前に他の誰にもばらしたりしないからさ」
小池君は、真剣な表情で僕にそう頼んでくる。
僕は、そんな表情を浮かべる友達に言う言葉なんて、これだけしかないと思った。
イエス。
「じゃあ、スマホに歌詞送るね」
小池君とは、連絡先を高校一年生のときに交換している。だから、僕はコミュニケーションアプリですぐに歌詞を小池君のスマホに送信した。
そして、小池君はスマホの画面をタップして、それからまじまじと、恐らくは歌詞が映し出されているであろう画面を食い入るように見つめていた。
一分少々が経っただろうか。
小池君が顔を上げて、僕を見た。
小池君は、少し涙ぐみながら、僕の目を見て、大きく頷いた。
「絶対に、一般受けする歌詞じゃないね」
僕は、思わず、苦笑して言った。
「ですよねー」
「でも」
小池君は、また大きく頷いた。
「俺はこの歌詞、大好きだよ。なんか、赤崎君のことが、また、少し理解できたような気もするし」
確かに、これは僕のための歌詞ではないが、僕にしか書けない歌詞だった。
だから、僕自身の人格がどうしても反映されてしまう。
それに。
歌詞に少しだけ、個人的な感情を込めたし。
それは、田口さんと成瀬さんに対する感謝。
「赤崎君は、すごく苦労して生きてきたんだね」
小池君は、悲しそうに目を細めてそう言った。
僕は笑った。
「ははは、そう見える?」
「そう見えないように努力しているような気がした。この歌詞を読むと」
「そうか……」
うーん、ちょっと僕の人格が反映しすぎたかもしれない。
僕が築き上げてきた無敵のイエスマン像が、この歌詞を歌うことによって崩れてしまわなければいいけど。
それでも。
この高校にも、いや、来月の文化祭において、ステージでの僕らの歌を聴きに来てくれる全ての人たちの中には、いるかもしれないから。
僕みたいに壊れてしまいそうな人が。
そんな人が、壊れてしまわないように。
僕みたいにならないように。
僕は、たった一人でもいい。
そういう人のために歌いたい。
そう願って、そう感情を込めて、作詞をした。
「赤崎君」
僕の思考は、小池君の少し語気が強い言葉で遮断された。
「何、小池君?」
「俺は、先週金曜日の放課後、大雨が降る直前に、一緒に帰ってくれた成瀬さんにきちんと今度こそ一人で告白したよ」
小池君は、誇らしげにそう言った。
どくん
心臓が、大きく膨らむ。
え?
小池君は、笑顔だ。
と、いうことはつまり。
成瀬さんはオーケーしたってこと?
小池君の告白に。
僕は、優しく見守るような成瀬さんの微笑みを思い出す。
そんな……。
僕は、そのときばかりは、無敵のイエスマンらしくなく、ただの一人の男子として焦りと驚きで胸を右手で押さえてしまった。
僕のことを好きだっていうようなこと、言っていたのに。
成瀬さんの凛とした背中を思い出す。
もう、あの背中は僕の手には届かないところへと……。
「もちろん、あっさり振られたけどね」
小池君は、そんな僕を見ながら、笑顔のままに言った。
「え?」
僕は唖然とした。
だとすれば、小池君。
君は、どうして。
どうして、そんなに笑っていられるんだ?
「あの夏の晴れ渡った青空と成瀬さんの笑顔は、これできれいさっぱり俺の心の中から消えていったよ。でもね、想いをちゃんと告げられた俺自身のことが、俺は誇らしいんだ。だから、振られた後、成瀬さんと駅で別れてから、大雨の降り注ぐ音に紛れて俺は駅のホームで泣いたけど、今はもうそれさえも良い思い出として自分の中に残っているんだ」
そのとき、一人で大雨の音に紛れて泣いた小池君の姿が、頭の中に浮かんだ。
きっと。
そのときに。
激しい雨音に打ち消されるように。
小池君の心の中にあった、夏の晴れ渡った青空と成瀬さんの笑顔は、消えていったのだろうから。
それを今、笑顔で話せている小池君の、その強さが、さっき焦っていた自分とは対照的に思えて、とても眩しく、羨ましく感じた。
そうして、小池君は、笑顔のままに、僕に言ったんだ。
「もしも、赤崎君がどうしても辛いときがあったらきっと」
それから、小池君は、目を一瞬閉じてから、さらに清々しく笑って僕に言ったんだ。
「成瀬さんが、君を助けてくれるよ」
「え?」
そんなことを、こんなにも早く小池君の口から聞けることになるとは思わなかった。
小池君は、成瀬さんに振られたばかりだ。
それなのに。
その発言を、文脈から判断すると……。
「俺は、赤崎君と成瀬さんがお似合いのカップルになれると思っているんだ」
小池君は、笑顔を崩さない。
きっと、本気でそう思っているのだろう。
僕は呆然として、小池君を見つめた。
「悔しい気持ちはあるけれど、それでも、成瀬さんのことを見続けてきた俺だから、分かるんだ。成瀬さんは、絶対に赤崎君のことが好きで、そして、苦労している赤崎君を守ってくれる存在になるよ」
「小池君……」
僕は何と言っていいか分からなくて、そう呟いた。
「赤崎君は、恋愛に興味がないって、あのとき、俺の部屋の前で言っていたけど」
それから、少しにっと笑って、小池君は断言した。
「今は、そうじゃない」
僕は、こんなにも強くなった友達に嘘はつけないなと思って、それからまた言ったんだ。
イエスと。
きっとこの友達は、それを周囲に言いふらして、僕の無敵のイエスマンライフを崩壊させたりしないと信頼して。
「そうだね、小池君の言う通りだ」
「なぁ、赤崎君」
「うん?」
「歌詞の中に出てくる『君』って、田口さん、それとも成瀬さん?」
僕は目を閉じて、まぶたの裏に田口さんの無邪気な笑顔と、成瀬さんの優しく見守るような微笑みを浮かべて、それから目を開けて、ただ、困ったように笑った。
それを見た小池君は、再度にっと笑ってから、もう何も言わずに教室から出て行った。
その小池君の背中が、とてもたくましく見えた。
そして、僕は生徒会に僕らが体育館のステージで出演するために必要な書類を提出して、一応、職員室にも寄った。
椅子に座って何か書類をパソコンで作成している宮田先生に、僕は声をかけた。
「おう、何だ、赤崎」
小池君の件が無事に解決されたので上機嫌な宮田先生に、僕は自分が田口さんと一緒に文化祭のステージで出演して歌うことを告げた。
「え? 赤崎が? しかも、あの田口と?」
驚いた声を上げる宮田先生に、僕は言った。
「ええ、意外でしたか?」
「ああ、いや。赤崎はマルチタイプではあるが、あえてフロントマンタイプになるような奴ではないような気がしていたからな」
「ははは、まぁ、柄にもないことをやるんで宮田先生も時間があれば聴きに来てくださいよ」
まぁ、この人が壊れそうになっていることはないだろうけど。
何となく、僕らの歌を聞いてほしくて。
そう誘った。
「お、おう」
宮田先生は、戸惑ったようにそう言ってから、ちょっと心配そうな顔で僕に言ってきた。
「そういや、さっき成瀬が職員室に来て、文化祭のクラスの出し物に関しては、赤崎ではなく、自分が一人で仕切ると言ってきたぞ。成瀬も器用なほうだが、一人でやらせて大丈夫なのか、学級委員長?」
そうか、成瀬さんは一人で重労働をこなし、僕の背中を押してくれることをここに宣言しに来たんだな。
僕は少しだけ目を細めてから、はっきりと強い口調で断言した。
「はい、成瀬さんなら大丈夫だと思って任せます」
「そうか……、まぁ、赤崎がそう言うなら……」
それ以上、宮田先生は何も言わなかった。
「赤崎君」
教室から出て行こうとすると、呼び止められて振り返った。
小池君が、僕のすぐ後ろにいた。
「どうしたの、小池君?」
「さっき、ちょっとだけ赤崎君と田口さんの会話が聞こえてきたんだけど、歌詞が完成したんだって?」
「ああ、うん。そう、一晩で、一気に書き上げたよ」
「一晩で!?」
小池君が、目をまん丸くして言う。
そして、ちょっと遠慮がちに、それでも僕の目を見ながら小池君は言ってきた。
「できれば、俺にも見せてほしいな」
小池君が、ズボンのポケットから、スマホを取り出す。
「引きこもりかけた俺のことを助けてくれたときの赤崎君が、その言葉が、今でもすごく俺の心に残っているんだ。赤崎君が、ただ、努力もせずに、生まれ持った容姿とコミュ力だけで、今の教室での地位を手に入れてたわけではないことが、ひしひしと伝わってきたんだ。赤崎君は女子たちに人気だからね。文化祭当日は黄色い声援で、体育館のステージからはその歌詞が全部聞こえない可能性がある。だから、今の内に、一言一言、その歌詞を拝んでおきたいんだ。もちろん、事前に他の誰にもばらしたりしないからさ」
小池君は、真剣な表情で僕にそう頼んでくる。
僕は、そんな表情を浮かべる友達に言う言葉なんて、これだけしかないと思った。
イエス。
「じゃあ、スマホに歌詞送るね」
小池君とは、連絡先を高校一年生のときに交換している。だから、僕はコミュニケーションアプリですぐに歌詞を小池君のスマホに送信した。
そして、小池君はスマホの画面をタップして、それからまじまじと、恐らくは歌詞が映し出されているであろう画面を食い入るように見つめていた。
一分少々が経っただろうか。
小池君が顔を上げて、僕を見た。
小池君は、少し涙ぐみながら、僕の目を見て、大きく頷いた。
「絶対に、一般受けする歌詞じゃないね」
僕は、思わず、苦笑して言った。
「ですよねー」
「でも」
小池君は、また大きく頷いた。
「俺はこの歌詞、大好きだよ。なんか、赤崎君のことが、また、少し理解できたような気もするし」
確かに、これは僕のための歌詞ではないが、僕にしか書けない歌詞だった。
だから、僕自身の人格がどうしても反映されてしまう。
それに。
歌詞に少しだけ、個人的な感情を込めたし。
それは、田口さんと成瀬さんに対する感謝。
「赤崎君は、すごく苦労して生きてきたんだね」
小池君は、悲しそうに目を細めてそう言った。
僕は笑った。
「ははは、そう見える?」
「そう見えないように努力しているような気がした。この歌詞を読むと」
「そうか……」
うーん、ちょっと僕の人格が反映しすぎたかもしれない。
僕が築き上げてきた無敵のイエスマン像が、この歌詞を歌うことによって崩れてしまわなければいいけど。
それでも。
この高校にも、いや、来月の文化祭において、ステージでの僕らの歌を聴きに来てくれる全ての人たちの中には、いるかもしれないから。
僕みたいに壊れてしまいそうな人が。
そんな人が、壊れてしまわないように。
僕みたいにならないように。
僕は、たった一人でもいい。
そういう人のために歌いたい。
そう願って、そう感情を込めて、作詞をした。
「赤崎君」
僕の思考は、小池君の少し語気が強い言葉で遮断された。
「何、小池君?」
「俺は、先週金曜日の放課後、大雨が降る直前に、一緒に帰ってくれた成瀬さんにきちんと今度こそ一人で告白したよ」
小池君は、誇らしげにそう言った。
どくん
心臓が、大きく膨らむ。
え?
小池君は、笑顔だ。
と、いうことはつまり。
成瀬さんはオーケーしたってこと?
小池君の告白に。
僕は、優しく見守るような成瀬さんの微笑みを思い出す。
そんな……。
僕は、そのときばかりは、無敵のイエスマンらしくなく、ただの一人の男子として焦りと驚きで胸を右手で押さえてしまった。
僕のことを好きだっていうようなこと、言っていたのに。
成瀬さんの凛とした背中を思い出す。
もう、あの背中は僕の手には届かないところへと……。
「もちろん、あっさり振られたけどね」
小池君は、そんな僕を見ながら、笑顔のままに言った。
「え?」
僕は唖然とした。
だとすれば、小池君。
君は、どうして。
どうして、そんなに笑っていられるんだ?
「あの夏の晴れ渡った青空と成瀬さんの笑顔は、これできれいさっぱり俺の心の中から消えていったよ。でもね、想いをちゃんと告げられた俺自身のことが、俺は誇らしいんだ。だから、振られた後、成瀬さんと駅で別れてから、大雨の降り注ぐ音に紛れて俺は駅のホームで泣いたけど、今はもうそれさえも良い思い出として自分の中に残っているんだ」
そのとき、一人で大雨の音に紛れて泣いた小池君の姿が、頭の中に浮かんだ。
きっと。
そのときに。
激しい雨音に打ち消されるように。
小池君の心の中にあった、夏の晴れ渡った青空と成瀬さんの笑顔は、消えていったのだろうから。
それを今、笑顔で話せている小池君の、その強さが、さっき焦っていた自分とは対照的に思えて、とても眩しく、羨ましく感じた。
そうして、小池君は、笑顔のままに、僕に言ったんだ。
「もしも、赤崎君がどうしても辛いときがあったらきっと」
それから、小池君は、目を一瞬閉じてから、さらに清々しく笑って僕に言ったんだ。
「成瀬さんが、君を助けてくれるよ」
「え?」
そんなことを、こんなにも早く小池君の口から聞けることになるとは思わなかった。
小池君は、成瀬さんに振られたばかりだ。
それなのに。
その発言を、文脈から判断すると……。
「俺は、赤崎君と成瀬さんがお似合いのカップルになれると思っているんだ」
小池君は、笑顔を崩さない。
きっと、本気でそう思っているのだろう。
僕は呆然として、小池君を見つめた。
「悔しい気持ちはあるけれど、それでも、成瀬さんのことを見続けてきた俺だから、分かるんだ。成瀬さんは、絶対に赤崎君のことが好きで、そして、苦労している赤崎君を守ってくれる存在になるよ」
「小池君……」
僕は何と言っていいか分からなくて、そう呟いた。
「赤崎君は、恋愛に興味がないって、あのとき、俺の部屋の前で言っていたけど」
それから、少しにっと笑って、小池君は断言した。
「今は、そうじゃない」
僕は、こんなにも強くなった友達に嘘はつけないなと思って、それからまた言ったんだ。
イエスと。
きっとこの友達は、それを周囲に言いふらして、僕の無敵のイエスマンライフを崩壊させたりしないと信頼して。
「そうだね、小池君の言う通りだ」
「なぁ、赤崎君」
「うん?」
「歌詞の中に出てくる『君』って、田口さん、それとも成瀬さん?」
僕は目を閉じて、まぶたの裏に田口さんの無邪気な笑顔と、成瀬さんの優しく見守るような微笑みを浮かべて、それから目を開けて、ただ、困ったように笑った。
それを見た小池君は、再度にっと笑ってから、もう何も言わずに教室から出て行った。
その小池君の背中が、とてもたくましく見えた。
そして、僕は生徒会に僕らが体育館のステージで出演するために必要な書類を提出して、一応、職員室にも寄った。
椅子に座って何か書類をパソコンで作成している宮田先生に、僕は声をかけた。
「おう、何だ、赤崎」
小池君の件が無事に解決されたので上機嫌な宮田先生に、僕は自分が田口さんと一緒に文化祭のステージで出演して歌うことを告げた。
「え? 赤崎が? しかも、あの田口と?」
驚いた声を上げる宮田先生に、僕は言った。
「ええ、意外でしたか?」
「ああ、いや。赤崎はマルチタイプではあるが、あえてフロントマンタイプになるような奴ではないような気がしていたからな」
「ははは、まぁ、柄にもないことをやるんで宮田先生も時間があれば聴きに来てくださいよ」
まぁ、この人が壊れそうになっていることはないだろうけど。
何となく、僕らの歌を聞いてほしくて。
そう誘った。
「お、おう」
宮田先生は、戸惑ったようにそう言ってから、ちょっと心配そうな顔で僕に言ってきた。
「そういや、さっき成瀬が職員室に来て、文化祭のクラスの出し物に関しては、赤崎ではなく、自分が一人で仕切ると言ってきたぞ。成瀬も器用なほうだが、一人でやらせて大丈夫なのか、学級委員長?」
そうか、成瀬さんは一人で重労働をこなし、僕の背中を押してくれることをここに宣言しに来たんだな。
僕は少しだけ目を細めてから、はっきりと強い口調で断言した。
「はい、成瀬さんなら大丈夫だと思って任せます」
「そうか……、まぁ、赤崎がそう言うなら……」
それ以上、宮田先生は何も言わなかった。
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