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最終章
第18話 決着8
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そして、帰ろうと下駄箱に行くと、そこで成瀬さんと顔を合わせた。
どうやら、それは偶然ではなかったみたいだ。
「待ってたよ」
僕にそう言う成瀬さん。
成瀬さんは、一応、僕と同じ帰宅部だ。ただ、昨年度もそうだったが、学級委員長である僕のサポートをよくしてくれているので、半分部活に入っているようなものだが。
ともかく、成瀬さんは僕を待ってくれていたようだ。
「さっき、田口さんが急いで帰っていったけど、そのとき、赤崎君をよろしくって言われちゃった」
てへへと照れたように笑う成瀬さん。
田口さん、君は本当に、あの雨の日に言ったように、成瀬さんに僕を任せようとしているんだな。僕が成瀬さんと付き合うことを応援しているんだな。
ずきっと胸が痛む。
愛しているという想いって、そこまで覚悟できるものなんだね。
悲しみも、嫉妬も抑えて。
いや、それを捨て去って。
さっき、小池君が成瀬さんに告白したと打ち明けてくれたとき、焦りと驚きでどうしようもなかった僕では、到底到達できそうにない境地だと思った。
成瀬さんは、僕が複雑な表情をしているのを見ながら、また、あの優しく見守るような微笑みを浮かべて、僕に言ってきた。
「赤崎君、駅まで一緒に帰ろう?」
「……うん」
僕は下駄箱で靴を履き替えて、それからズボンのポケットからスマホを取り出して成瀬さんに言った。
小池君は勇気を出して一人で成瀬さんに立ち向かっていった。
僕も見習わないと。
恥ずかしいけど、僕が感情を込めたあれを見てもらわないと。
「その前に、成瀬さん、君に見せたいものがあるんだ」
成瀬さんとも、高校一年生のときに、スマホで連絡先を交換している。
だから、僕は自分が書き上げた歌詞をコミュニケーションアプリで成瀬さんのスマホに送った。
成瀬さんの通学カバンの中から、スマホが震える音が聞こえた。
成瀬さんは何だろうという表情で、スマホを通学カバンの中から取り出して、それから画面を食い入るように見つめた。
「成瀬さんには事前に、僕が書き上げた、僕らの曲の歌詞を見せておきたかったんだ」
僕は、黙ったままにただスマホの画面を見つめている成瀬さんにそう言った。
当然だけど音楽ユニットを組む田口さんにも見せたし、友達の小池君にも見せたし、それにこの歌詞には。
僕の個人的な、成瀬さんに対する感謝の気持ちが込められていたから。
それを察知されるかもしれなかったけれど。
恥ずかしかったけれど。
それでも、一人で成瀬さんに告白した小池君のように、僕も。
だから、成瀬さんにも事前にちゃんと見せておきたかった。
そして、一分少々。
成瀬さんの目から、涙がこぼれ始めた。
「え、え、え?」
僕はさすがにそんな反応が返ってくるとは思わなくて、下駄箱前で慌てた。
成瀬さんも慌てたように首を横に振りながら、涙を指で拭って、それから僕のことを怖いくらい澄んだ瞳で見つめた。
それと似た瞳を、僕は、あの雨の日に、すでに見ていた。
「ずっと、辛かったね、赤崎君」
そう言う成瀬さんは、ただ慈しむような表情を浮かべて、それからそっと僕の右頬にその左手で触れた。
温かい。
成瀬さんの温もりが、その想いと共に頬に直に伝わってくるようだった。
幸い、この時間帯は、下駄箱前には誰もいなかった。
もしも、誰かいたら、僕と成瀬さんが付き合っているという噂を流されて、僕の無敵のイエスマンライフが……。
って、駄目だな、僕は。
やっぱり、僕はそのことを気にしてしまう。
やっぱり、僕はその崩壊を恐れてしまう。
やっぱり、僕は壊れてしまっている。
人並の心を持ち合わせていないのだ。
「もう、赤崎君は大丈夫だから」
成瀬さんは、誓うようにそう言って、そっと僕の右頬から左手を離した。
僕はほっとしたような、残念な、そんな複雑な気持ちになった。
成瀬さんは、また、優しく見守るような微笑みを浮かべて、僕に言ったんだ。
「私が、赤崎君を守ってみせるって、そんなこと何度も言ってきたけど」
成瀬さんの瞳は、やっぱり、怖いくらい澄んでいた。
「今、さらにその私の想いは強くなったよ」
そして、僕らは駅までの帰り道を歩く。
歩きながら、成瀬さんは、少しおかしそうにくすりと笑った。
「ん?」
僕は、唐突なその笑いに、反応する。
「いや、赤崎君、ものすごく一般受けしない歌詞を書いてきたな、と思って」
「それ、田口さんにも言われたよ。それに、小池君にも」
僕はやっぱり、一般受けするようなもっとポップな歌詞を書いたほうが良かったのだろうかなんて、思い始めて。
でも、やっぱり。
僕は、もう誰にも僕のように壊れてほしくなくて、そのために、たった一人のためかもしれないけれど、あの歌詞を書き上げたんだ。
「でもね、私はあの歌詞大好きだな」
成瀬さんは、よく晴れた春空を見上げて、風に吹かれて長くてきれいな黒い髪を揺らしながら、少しの間だけ目を閉じた。
「私だって、朝焼けを見てぞっとする日があったりするから」
「そうなの?」
意外だった。容姿も良くて、実際小池君もそうだったが、男子たちからもモテて、クラスの女子たちの中心人物である成瀬さんが、そんなこと言うだなんて。
春風に気持ちよさそうに吹かれて、成瀬さんは歩きながら僕に言った。
「例えば、女子たちの間のケンカを仲裁したとき、例えば、男子を振ったとき、恨まれていないかとか、そんなこと考えてしまう夜が何度かあった。そんなときは一睡もできなくて、そして、朝焼けを見るとぞっとしたの。ああ、また太陽に照らされてしまうんだって、笑顔でいなきゃいけないんだって」
僕はそれを聞いて、あの誇らしげな小池君の言葉を思い出した。
「成瀬さん、小池君から聞いたよ」
僕も春空を見上げながら、言った。
「小池君、一人で成瀬さんに告白したんだって?」
「うん、でも、小池君、私と別れるまで、ずっと笑顔だったよ。良い思い出をありがとうって。だから、恨まれることはないって思えて。すごく助かった。小池君、強くなったね」
「ああ……、本当にね」
僕はぼんやりと言葉を空に浮かべた。
本当に、羨ましいくらいに。
それから、成瀬さんのことも想った。
どうやら、それは偶然ではなかったみたいだ。
「待ってたよ」
僕にそう言う成瀬さん。
成瀬さんは、一応、僕と同じ帰宅部だ。ただ、昨年度もそうだったが、学級委員長である僕のサポートをよくしてくれているので、半分部活に入っているようなものだが。
ともかく、成瀬さんは僕を待ってくれていたようだ。
「さっき、田口さんが急いで帰っていったけど、そのとき、赤崎君をよろしくって言われちゃった」
てへへと照れたように笑う成瀬さん。
田口さん、君は本当に、あの雨の日に言ったように、成瀬さんに僕を任せようとしているんだな。僕が成瀬さんと付き合うことを応援しているんだな。
ずきっと胸が痛む。
愛しているという想いって、そこまで覚悟できるものなんだね。
悲しみも、嫉妬も抑えて。
いや、それを捨て去って。
さっき、小池君が成瀬さんに告白したと打ち明けてくれたとき、焦りと驚きでどうしようもなかった僕では、到底到達できそうにない境地だと思った。
成瀬さんは、僕が複雑な表情をしているのを見ながら、また、あの優しく見守るような微笑みを浮かべて、僕に言ってきた。
「赤崎君、駅まで一緒に帰ろう?」
「……うん」
僕は下駄箱で靴を履き替えて、それからズボンのポケットからスマホを取り出して成瀬さんに言った。
小池君は勇気を出して一人で成瀬さんに立ち向かっていった。
僕も見習わないと。
恥ずかしいけど、僕が感情を込めたあれを見てもらわないと。
「その前に、成瀬さん、君に見せたいものがあるんだ」
成瀬さんとも、高校一年生のときに、スマホで連絡先を交換している。
だから、僕は自分が書き上げた歌詞をコミュニケーションアプリで成瀬さんのスマホに送った。
成瀬さんの通学カバンの中から、スマホが震える音が聞こえた。
成瀬さんは何だろうという表情で、スマホを通学カバンの中から取り出して、それから画面を食い入るように見つめた。
「成瀬さんには事前に、僕が書き上げた、僕らの曲の歌詞を見せておきたかったんだ」
僕は、黙ったままにただスマホの画面を見つめている成瀬さんにそう言った。
当然だけど音楽ユニットを組む田口さんにも見せたし、友達の小池君にも見せたし、それにこの歌詞には。
僕の個人的な、成瀬さんに対する感謝の気持ちが込められていたから。
それを察知されるかもしれなかったけれど。
恥ずかしかったけれど。
それでも、一人で成瀬さんに告白した小池君のように、僕も。
だから、成瀬さんにも事前にちゃんと見せておきたかった。
そして、一分少々。
成瀬さんの目から、涙がこぼれ始めた。
「え、え、え?」
僕はさすがにそんな反応が返ってくるとは思わなくて、下駄箱前で慌てた。
成瀬さんも慌てたように首を横に振りながら、涙を指で拭って、それから僕のことを怖いくらい澄んだ瞳で見つめた。
それと似た瞳を、僕は、あの雨の日に、すでに見ていた。
「ずっと、辛かったね、赤崎君」
そう言う成瀬さんは、ただ慈しむような表情を浮かべて、それからそっと僕の右頬にその左手で触れた。
温かい。
成瀬さんの温もりが、その想いと共に頬に直に伝わってくるようだった。
幸い、この時間帯は、下駄箱前には誰もいなかった。
もしも、誰かいたら、僕と成瀬さんが付き合っているという噂を流されて、僕の無敵のイエスマンライフが……。
って、駄目だな、僕は。
やっぱり、僕はそのことを気にしてしまう。
やっぱり、僕はその崩壊を恐れてしまう。
やっぱり、僕は壊れてしまっている。
人並の心を持ち合わせていないのだ。
「もう、赤崎君は大丈夫だから」
成瀬さんは、誓うようにそう言って、そっと僕の右頬から左手を離した。
僕はほっとしたような、残念な、そんな複雑な気持ちになった。
成瀬さんは、また、優しく見守るような微笑みを浮かべて、僕に言ったんだ。
「私が、赤崎君を守ってみせるって、そんなこと何度も言ってきたけど」
成瀬さんの瞳は、やっぱり、怖いくらい澄んでいた。
「今、さらにその私の想いは強くなったよ」
そして、僕らは駅までの帰り道を歩く。
歩きながら、成瀬さんは、少しおかしそうにくすりと笑った。
「ん?」
僕は、唐突なその笑いに、反応する。
「いや、赤崎君、ものすごく一般受けしない歌詞を書いてきたな、と思って」
「それ、田口さんにも言われたよ。それに、小池君にも」
僕はやっぱり、一般受けするようなもっとポップな歌詞を書いたほうが良かったのだろうかなんて、思い始めて。
でも、やっぱり。
僕は、もう誰にも僕のように壊れてほしくなくて、そのために、たった一人のためかもしれないけれど、あの歌詞を書き上げたんだ。
「でもね、私はあの歌詞大好きだな」
成瀬さんは、よく晴れた春空を見上げて、風に吹かれて長くてきれいな黒い髪を揺らしながら、少しの間だけ目を閉じた。
「私だって、朝焼けを見てぞっとする日があったりするから」
「そうなの?」
意外だった。容姿も良くて、実際小池君もそうだったが、男子たちからもモテて、クラスの女子たちの中心人物である成瀬さんが、そんなこと言うだなんて。
春風に気持ちよさそうに吹かれて、成瀬さんは歩きながら僕に言った。
「例えば、女子たちの間のケンカを仲裁したとき、例えば、男子を振ったとき、恨まれていないかとか、そんなこと考えてしまう夜が何度かあった。そんなときは一睡もできなくて、そして、朝焼けを見るとぞっとしたの。ああ、また太陽に照らされてしまうんだって、笑顔でいなきゃいけないんだって」
僕はそれを聞いて、あの誇らしげな小池君の言葉を思い出した。
「成瀬さん、小池君から聞いたよ」
僕も春空を見上げながら、言った。
「小池君、一人で成瀬さんに告白したんだって?」
「うん、でも、小池君、私と別れるまで、ずっと笑顔だったよ。良い思い出をありがとうって。だから、恨まれることはないって思えて。すごく助かった。小池君、強くなったね」
「ああ……、本当にね」
僕はぼんやりと言葉を空に浮かべた。
本当に、羨ましいくらいに。
それから、成瀬さんのことも想った。
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