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最終章
最終話 決着15
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そうすると。
成瀬さんは、優しく見守るように微笑んで。
田口さんは、無邪気に笑って。
二人とも、一歩前に、僕のほうへと踏み出した。
そして、同時に僕に抱きついてきた。
「ちょ……、こっそり付き合うんじゃ……」
僕はそんな二人に慌ててそう言う。
「もう、みんな帰っちまってるよ」
田口さんが、心底嬉しそうにそう言う。
「赤崎君がこれ以上壊れないように、私が赤崎君を守る」
成瀬さんが誓うようにそう言う。
全く、この二人は。
「やっぱり、あたしとお前の勝負はあたしの勝ちだな。お前は変わった。ノーマンにはならなかったが、無敵のイエスマンから、あたしたちという最強の女子たちを得た最強のイエスマンになったんだからな」
田口さんがふふんと満足げに僕にそう言う。
「何だよ、それ」
僕は苦笑しながら言った。
「もう、絶対に離さないよ?」
成瀬さんが、僕に言う。
「もう、永遠に離さないぞ?」
田口さんが、僕に言う。
そうして、日没の時間になった。
二人に抱きしめられながら。
僕は、泣けない僕は、それでも。
あの悲惨ないじめの後になって初めて。
両目から涙をこぼした。
「あれ……、どうして……?」
「大丈夫だよ、赤崎君」
成瀬さんが優しい声で囁く。
「大丈夫だぞ、赤崎」
田口さんが強い声で宣言する。
「私が」
「あたしが」
そうして、二人の声が重なった。
「「守るから」」
僕は、無敵のイエスマンだ。
そのはずなんだ。
壊れてしまって、泣けなくなって。
僕は、無敵のイエスマンという傑作品を作り上げたんだ。
長い時間をかけて。
けれど、その傑作品が。
もうこれ以上僕が壊れないための今の僕が。
壊れた。
そんな気がしたんだ。
しかも、不思議なことに。
二人に対して、禁断のイエスを言ったそのときに。
イエスマンだから、イエスと言ったのに。
ああ、そうか。
壊れたんじゃない。
田口さんの、このノーギャルの言う通りだ。
変わったんだ。
厳密には。
きっと、進化したんだ。
無敵のイエスマンだった僕は。
二人の女子たちとお付き合いをするという最低で最強のイエスマンへと。
こんなこと、世間が見れば何て言うだろう。
いや、いいんだ。
世間が、僕らを守ってくれることなんて、きっとないだろうから。
これまでもなかったし、これからもないだろう。
だから。
間違っていても。
壊れていても。
いいや、もうこれ以上壊れてしまわないために。
これが、僕ら三人がイエスと言い合える最適解なんだ。
できる限り、三人とも傷つかない最適解なんだ。
だから、僕は。
最低で最強のイエスマンとして、この連立方程式を解いたのだ。
いや、世間が僕らを守ってくれるわけではないのだから、最低という言葉は外そう。
僕は最強のイエスマンに進化して禁断のイエスを言うことで、田口さんと成瀬さんに抱きしめてもらえることができて、僕を決して傷つけない二人を傷つけずに済んで、守ると言ってもらえた。
さっきまで。
無敵のイエスマンであった僕は、誰からも守ってもらう必要などないと。
そんなことを考えていたけど。
でも、僕は変わった。進化した。
さっきまでの僕の考えは、まだ甘かったと思い始めた。
僕はこれからもずっと、高校の教室でも、大学のキャンパスでも、社会の中でも無敵のイエスマンを貫いていくつもりだ。
もうこれ以上壊れないように。
でも、本当にずっと僕が完璧な人間関係を築き上げ続けられるどうかの保証など、どこにもない。
僕もいつかはミスをして、無敵のイエスマンでなくなる日が来るのかもしれない。
僕の無敵のイエスマン像が崩れ落ちてしまったとき。
泣けなかった僕は、きっと泣かなければ本当に自我を失うほどに今以上に壊れてしまうかもしれなかった。
再び、無敵のイエスマンに戻ろうとしてもそれができなくなるかもしれなかった。
僕が失敗したとき。
僕が自分で書き上げた歌詞のように。
せめて、夜の時間だけでも泣いてしまうことが必要になってくると思われるんだ。
僕が、失敗した僕のことを許すために泣くことが必要だと思われるんだ。
でも、僕がさっきまでの僕であったならば、それさえできなかっただろう。
でも、今の僕はさっきまでの僕じゃない、決して誰にも寄り添ってもらえずに立ち直らなければならないということはない。
今、そしてこれから。
僕が失敗したとき。
僕が泣けるように優しく強く守ってくれる存在が寄り添ってくれるから。
それが、田口さんと成瀬さんだと、強く確信できる。
そんな二人を僕は得て。
ようやく僕は泣くことができたんだ。
でも、今のこの涙は安堵の涙。
一度も失敗できないという無意識の緊張から解き放たれた安堵からくる涙だ。
あの雨の日、僕は雨を、涙を我慢しているつもりはないみたいなことを思っていたけれど。
それは、きっと自分に言い聞かせるための強がりだったんだ。
一度も失敗できないなんて、もしそうなれば今以上に壊れてしまうなんて。
そんなの、そう長くはもたなかっただろう。
しかし。
これで、僕は失敗しても何度も何度も夜に泣いて立ち直って昼にまた笑って、無敵のイエスマンに戻ってそれを貫いていくことができる。
なぜなら、僕が失敗する度に、僕が僕を許せるように泣くための鍵となる二人が、僕を優しく強く守ってくれる最強の二人が同時に僕の恋人になったのだから。
これが、今の僕。
最強のイエスマンなんだ。
田口さんとの勝負には負けてしまったが、それさえも僕はなぜか心地よくて。
そうして、日が落ちてしまった後。
泣くことが許される夜の時間がゆっくりと進んでいく。
なぁ、二人とも。
僕は泣きながら、僕を抱きしめている二人を抱きしめ返して、二人の言葉を思い出していた。
「もう、絶対に離さないよ?」
成瀬さん。
「もう、永遠に離さないぞ?」
田口さん。
もちろん、僕の答えは。
イエス、だよ。
成瀬さんは、優しく見守るように微笑んで。
田口さんは、無邪気に笑って。
二人とも、一歩前に、僕のほうへと踏み出した。
そして、同時に僕に抱きついてきた。
「ちょ……、こっそり付き合うんじゃ……」
僕はそんな二人に慌ててそう言う。
「もう、みんな帰っちまってるよ」
田口さんが、心底嬉しそうにそう言う。
「赤崎君がこれ以上壊れないように、私が赤崎君を守る」
成瀬さんが誓うようにそう言う。
全く、この二人は。
「やっぱり、あたしとお前の勝負はあたしの勝ちだな。お前は変わった。ノーマンにはならなかったが、無敵のイエスマンから、あたしたちという最強の女子たちを得た最強のイエスマンになったんだからな」
田口さんがふふんと満足げに僕にそう言う。
「何だよ、それ」
僕は苦笑しながら言った。
「もう、絶対に離さないよ?」
成瀬さんが、僕に言う。
「もう、永遠に離さないぞ?」
田口さんが、僕に言う。
そうして、日没の時間になった。
二人に抱きしめられながら。
僕は、泣けない僕は、それでも。
あの悲惨ないじめの後になって初めて。
両目から涙をこぼした。
「あれ……、どうして……?」
「大丈夫だよ、赤崎君」
成瀬さんが優しい声で囁く。
「大丈夫だぞ、赤崎」
田口さんが強い声で宣言する。
「私が」
「あたしが」
そうして、二人の声が重なった。
「「守るから」」
僕は、無敵のイエスマンだ。
そのはずなんだ。
壊れてしまって、泣けなくなって。
僕は、無敵のイエスマンという傑作品を作り上げたんだ。
長い時間をかけて。
けれど、その傑作品が。
もうこれ以上僕が壊れないための今の僕が。
壊れた。
そんな気がしたんだ。
しかも、不思議なことに。
二人に対して、禁断のイエスを言ったそのときに。
イエスマンだから、イエスと言ったのに。
ああ、そうか。
壊れたんじゃない。
田口さんの、このノーギャルの言う通りだ。
変わったんだ。
厳密には。
きっと、進化したんだ。
無敵のイエスマンだった僕は。
二人の女子たちとお付き合いをするという最低で最強のイエスマンへと。
こんなこと、世間が見れば何て言うだろう。
いや、いいんだ。
世間が、僕らを守ってくれることなんて、きっとないだろうから。
これまでもなかったし、これからもないだろう。
だから。
間違っていても。
壊れていても。
いいや、もうこれ以上壊れてしまわないために。
これが、僕ら三人がイエスと言い合える最適解なんだ。
できる限り、三人とも傷つかない最適解なんだ。
だから、僕は。
最低で最強のイエスマンとして、この連立方程式を解いたのだ。
いや、世間が僕らを守ってくれるわけではないのだから、最低という言葉は外そう。
僕は最強のイエスマンに進化して禁断のイエスを言うことで、田口さんと成瀬さんに抱きしめてもらえることができて、僕を決して傷つけない二人を傷つけずに済んで、守ると言ってもらえた。
さっきまで。
無敵のイエスマンであった僕は、誰からも守ってもらう必要などないと。
そんなことを考えていたけど。
でも、僕は変わった。進化した。
さっきまでの僕の考えは、まだ甘かったと思い始めた。
僕はこれからもずっと、高校の教室でも、大学のキャンパスでも、社会の中でも無敵のイエスマンを貫いていくつもりだ。
もうこれ以上壊れないように。
でも、本当にずっと僕が完璧な人間関係を築き上げ続けられるどうかの保証など、どこにもない。
僕もいつかはミスをして、無敵のイエスマンでなくなる日が来るのかもしれない。
僕の無敵のイエスマン像が崩れ落ちてしまったとき。
泣けなかった僕は、きっと泣かなければ本当に自我を失うほどに今以上に壊れてしまうかもしれなかった。
再び、無敵のイエスマンに戻ろうとしてもそれができなくなるかもしれなかった。
僕が失敗したとき。
僕が自分で書き上げた歌詞のように。
せめて、夜の時間だけでも泣いてしまうことが必要になってくると思われるんだ。
僕が、失敗した僕のことを許すために泣くことが必要だと思われるんだ。
でも、僕がさっきまでの僕であったならば、それさえできなかっただろう。
でも、今の僕はさっきまでの僕じゃない、決して誰にも寄り添ってもらえずに立ち直らなければならないということはない。
今、そしてこれから。
僕が失敗したとき。
僕が泣けるように優しく強く守ってくれる存在が寄り添ってくれるから。
それが、田口さんと成瀬さんだと、強く確信できる。
そんな二人を僕は得て。
ようやく僕は泣くことができたんだ。
でも、今のこの涙は安堵の涙。
一度も失敗できないという無意識の緊張から解き放たれた安堵からくる涙だ。
あの雨の日、僕は雨を、涙を我慢しているつもりはないみたいなことを思っていたけれど。
それは、きっと自分に言い聞かせるための強がりだったんだ。
一度も失敗できないなんて、もしそうなれば今以上に壊れてしまうなんて。
そんなの、そう長くはもたなかっただろう。
しかし。
これで、僕は失敗しても何度も何度も夜に泣いて立ち直って昼にまた笑って、無敵のイエスマンに戻ってそれを貫いていくことができる。
なぜなら、僕が失敗する度に、僕が僕を許せるように泣くための鍵となる二人が、僕を優しく強く守ってくれる最強の二人が同時に僕の恋人になったのだから。
これが、今の僕。
最強のイエスマンなんだ。
田口さんとの勝負には負けてしまったが、それさえも僕はなぜか心地よくて。
そうして、日が落ちてしまった後。
泣くことが許される夜の時間がゆっくりと進んでいく。
なぁ、二人とも。
僕は泣きながら、僕を抱きしめている二人を抱きしめ返して、二人の言葉を思い出していた。
「もう、絶対に離さないよ?」
成瀬さん。
「もう、永遠に離さないぞ?」
田口さん。
もちろん、僕の答えは。
イエス、だよ。
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こんなに気持ちの込められた感想を書いてくださったことも、本当に感謝です!
なるほど、三人ともハッピーにしなくとも、というご意見もあるのですね。
ですが、作者としては、この作品のメインである三人ともハッピーにしたくて、あのような結末にいたしました。さすがに、校舎から飛び降りたりはしません(汗)
落涙されたシーンは、私の中でも力を入れたシーンです。
田口さんに赤崎が初恋したきっかけ、少女が子猫を抱き寄せる光景は、目に浮かぶようでした。
基本、赤崎は性格が優しいやつなので、エロース的要素がないといえば嘘になりますが、それでもエロースをきっかけに恋に落ちる主人公ではないのです。
また、小池君を赤崎君が説得するシーンは、私も書きながら印象的でした。己を責めながら相手を励ます、相手に寄り添う、ということができる人間はそういないと思います。
無敵のイエスマンになって壊れてしまったとはいえ、やはり赤崎の優しさが光るシーンでした。
岩波文庫の本、読んでみたいですね。
誰か、教科書にのせてほしいです、この作品(笑)。あと、会社の新人研修でも題材にしてほしいです(笑)。
私の小説で、いい時間を過ごしていただいて、本当に、ありがとうございました!
最終話を読みました。
思春期の苦悩が痛いほど感じられ、セリフの一つ一つが胸に刺さりました。ハッピーエンドとして上手くまとめられていてとても面白かったです。
ところで、後日談とかは書かないんですか?
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございました!
セリフ、作者の私にも刺さってました(笑)
苦悩した赤崎、最後は良かったな、と言ってあげられるハッピーエンドにしたかったので、ハッピーエンドとしてうまくまとめられていたというご評価は大変嬉しいです!
後日談も考えたのですが(大学生になった三人とか)、今のところ、追加する予定はありません。
そこはもう、読者の皆様が自由に想像してくだされば、作者としてはこの上ない幸せです。
本当に、ありがとうございました!
素晴らしい着地を期待しています
読んでくださりありがとうございます。
そして、ご期待ありがとうございます。
無事着地できるように頑張ります!