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ジャスティンへの想いを自覚してから、早5年の月日が流れ。
私は15歳の誕生日を迎えた。
陛下と約束した期限までは後一年。
ジャスティンとは順調に良い関係を築いているが。
「聖女殿、来年から学園が始まるが学科は何にするんだ?魔法学科だよな?」
「はい、魔法学科ですね。殿下も?」
「あぁ」
私の計画は見事に頓挫していた。
ジャスティンは私に惚れる所か、見向きもしない。
ただ、仲のいい友人として扱われている。
パーティーなどのパートナーは私を選ぶことが多く、嫌われてはいないのだろうが。
「殿下、来月のパーティーはいつも通りですか?」
「あぁ…聖女殿にパートナーをしてもらう」
「わかりました」
ジャスティンには私の他に婚約者候補が二人いる。
私の予想通り、クリスティ様とカイラ様が選ばれた。
どちらも美人で、教養が高い。
ジャスティンは彼女達とそれなりに交流をしているようだし、それは別にいいのだが。
未だに、ジャスティンは私を聖女殿と呼ぶ。
クリスティ様とカイラ様は名で呼ぶと言うのに。
まぁ…聖女枠だと言ったのは私だし。呼びたくない物を無理に呼ばせるのもなぁ…。
前の時は既に呼び捨てだったし、気にした事もなかったけど。
今は距離しか感じないわね。
女神様とのお話も、最近は近くに人がいて回数は減っている。
「はぁ…」
私は思い切り溜息を吐いてしまった。
あ!と思って顔を上げると、ジャスティンがこちらをじっと見ている。
「聖女殿、何か悩み事が?」
「いえ、考え事をしていただけです」
「悩みなら聞くぞ?」
「殿方にはお話し出来ませんわ」
「ほぅ…」
ジャスティンの目がすっと細められて、何もかもを見透かされるような気持ちになる。
私は慌てて席を立ち、神殿に行こうとした。
「殿下、私は神殿で祈りを捧げて来ますわ。4日後には魔獣討伐ですから」
「ふぅん。聖女殿はよほど俺に隠したい何かがあるらしいな。よし、俺も行こう」
結構です!!!
女神様とお話ししたいんだってば!!
なんて言えるはずもなく、ジャスティンが行けば女神様が喜ぶのはわかっているから拒めもしない。
「殿下も行かれるのですね。では、私は先に…」
「一緒に行けばいいだろう。婚約者候補筆頭を一人で行かせたとあっては妙な噂が立つからな」
「まぁ!大丈夫ですよ。周りの皆さんはクリスティ様かカイラ様が殿下を射止めると思っていらっしゃるので!私の事など気にもしていませんわ」
未だに名すら呼ばない私とジャスティンが婚約するなど誰も思っていない。
私ですら、この恋は片思いで終わるのかなともう半分諦めている。
今の関係性を壊す勇気はまだ出ない。
あの時の決意は、グラグラに揺れていた。
ミリオネアという底なし沼に落としてやるつもりが、落とし穴に落とされた気分だ。
ある意味完敗。
「…へぇ?そんな話になっているのか。なら聖女殿の名を落とさないように、こうしよう」
ジャスティンはニヤリと笑うと、私の手を取りぎゅっと握った。
大きな筋ばった手に、私の手はすっぽりと包まれてしまう。
「なっ…!殿下、これはやり過ぎでは!?」
「そうか?クリスティ嬢やカイラ嬢は腕を絡ませてくるぞ?それに比べれば、聖女殿と手を繋ぐくらいは普通だろう」
「でもっ…!」
「そんなに拒まれると俺も傷付くんだがな」
「あ…。それはいけませんね。殿下の有難い手を拒むなんて」
「ふっ…有難いと来たか。変わらず聖女殿は面白いな」
面白い変わり種枠を狙っているつもりはないんだけど。
あの二人みたいにあからさまなアピールはちょっとしたくないし。
でもちょっとは意識してもらわないとだから、仕掛けてみるか。
「折角殿下が手を繋いでくれたから、私のお願いを聞いて下さる?」
「何だ、聖女殿がお願いだなんて珍しいな」
「はい、折角だから…」
私は繋がれた手を少しずらして、指を絡ませた。
所謂恋人繋ぎというものだ。
前はこれが当たり前だったけど、今はこんな機会でもないと手すら繋がないから。
久しぶりにしてみたかったのだ。
「…っ!」
「あら、お嫌かしら…?」
「いや、嫌ではない…」
「なら良かった」
私は今世のジャスティンが意外に恥ずかしがり屋な事を知っている。
何故ならすぐに赤くなるからだ。
わっかりにくい耳の後ろとかが。
今回も微妙に動揺したし、恥ずかしいんだろうな。
「殿下は手が大きいですね。私の手がすっぽり」
「聖女殿の手が小さいんじゃないのか。指など細くて…ちょっと力を入れたら折れそうだ」
すり、と指と指を擦り合わされる。
ぴくりと反応してしまって、顔に熱が集まりそうになるのを必死で抑えた。
「そう簡単に折れませんよ。武器だって扱えますから」
「聖女殿は魔法も剣術もリチャード殿仕込みだからな」
「魔獣討伐に行くのは必須だったので、10歳から容赦なく叩き込まれましたよ」
「今回の魔獣討伐は少し厳しいと聞いた。俺も行くが、お互いに初めての参加だから気を付けてくれ」
「そうですねぇ。みんなが無事なら良いかな…」
何気なく呟いた瞬間、繋いだ手が強い力でぎゅっと握られる。
どうしたのかとジャスティンを見上げると、眉間に皺を寄せて睨まれた。
「自分を犠牲にしようなんて絶対に思うな。俺は許さないからな」
「そうですね、私がいなくなったら殿下が泣いちゃいますからね」
「…あぁ。そうだ」
「ぷっ…やだ殿下ったら。泣かないで下さいよ?」
「泣かすような事をまず慎め」
じろりとまた睨まれる。
ただの冗談なのに。
もうあんな顔見たくないから、死なないよ。
「はいはい、殿下は寂しがり屋さんですからね」
「…そうだな」
私は軽口を叩いて敢えて顔を背けた。
今、ジャスティンの顔を見たら泣いてしまいそうだ。
無意識なのか、すりすりと親指で私の手の甲を撫でる仕草が、彼の癖でリラックスしている時にする仕草だからだ。
「おやおや、仲のいいお二人がお越しになられた」
ヴェーレイ様がにやにやしながら私達に寄ってくる。
ジャスティンはちょっと嫌そうな顔になり、私は悪い顔で笑うヴェーレイ様に吹き出した。
「ふっ…ふふっ…!ヴェーレイ様、かなり悪い顔になってますよ!」
「ミリオネア様、私は殿下が羨ましいのですよ。私があと40歳若ければミリオネア様に求婚したものを!!」
「まぁ!ヴェーレイ様ったら!」
「本当ですぞ!こんなにお美しい方はすぐに奪われてしまいますからな!」
「ふふふ…ありがとう、ヴェーレイ様」
お世辞でも嬉しいわ。
聖女の肩書きがあっても、見た目の冷たさは変わらない。
癒しの魔法をかけても、怯えられる時もあるのが実情だ。
「大神官、俺の婚約者候補筆頭にちょっかいをかけるのはやめてもらおう」
「おや、ヤキモチですかな?王太子殿下は意外にも狭量らしい。しかし、おかしいですな?ミリオネア様は肩書きだけで婚約者候補になっているなどと不名誉な噂が聞こえてくるくらいですから、王太子殿下はミリオネア様をよほど軽く扱っていると思ったのですが…」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるヴェーレイ様は、あの噂の事を言っているのだろう。
聖女が婚約者候補筆頭なのは肩書きがあるからで、王太子は本当は他に想い人がいる、と貴族間ではまことしやかに囁かれている。
また、聖女を魔獣討伐に行かせるために婚約者候補にしているのだ、とも。
女神様を崇拝しているヴェーレイ様にとっては、聖女の侮辱は女神様への侮辱だと憤りを感じているのだろう。
「…何だ、そのくだらない噂は」
「優秀な王太子殿下が知らないとは…。ミリオネア様はお飾り筆頭で、殿下には想い人がいるとか。または、魔獣討伐に行かせるためにミリオネア様を婚約者候補にしているだとか、色々ありますな。私としましては、それが本当ならばさっさとミリオネア様を解放して頂き、神殿で御身をお守りしたい所です」
「…全てデタラメだ」
「ほう…ミリオネア様を解放する気はないと?」
ヴェーレイ様は半分本気で私を神殿に置きたいと思っている。
もはや孫のように思っているのだと思う。
祈りを捧げに来るおじいちゃん達と同じ顔をしているもの。
「大神官様!打ち合わせがあるのに、どこに行かれたんだ!?」
「私はあちらを見て来ます!」
「では私はこちらを!」
バタバタと走る足音がして、私はヴェーレイ様に冷ややかな視線を送る。
「神官達が困っているようですが…?」
「おっと、ミリオネア様に叱られるのは心臓に悪い。結婚式の打ち合わせがあったのをすっかり忘れておったわ!歳は取りたくないのぉ…」
「早く行ってあげて下さい。結婚式なんて、人生で大事な式じゃないですか!」
「ほっほっほ…。ミリオネア様の結婚式は盛大にやります故、是非私めにご相談下さい」
「そんな時が来たら相談しますわ」
「約束ですぞ!では失礼致します」
ヴェーレイ様はそそくさといなくなってしまった。
未だに繋がれたジャスティンの手に力が入っている。
どうしたのかしら。
私は15歳の誕生日を迎えた。
陛下と約束した期限までは後一年。
ジャスティンとは順調に良い関係を築いているが。
「聖女殿、来年から学園が始まるが学科は何にするんだ?魔法学科だよな?」
「はい、魔法学科ですね。殿下も?」
「あぁ」
私の計画は見事に頓挫していた。
ジャスティンは私に惚れる所か、見向きもしない。
ただ、仲のいい友人として扱われている。
パーティーなどのパートナーは私を選ぶことが多く、嫌われてはいないのだろうが。
「殿下、来月のパーティーはいつも通りですか?」
「あぁ…聖女殿にパートナーをしてもらう」
「わかりました」
ジャスティンには私の他に婚約者候補が二人いる。
私の予想通り、クリスティ様とカイラ様が選ばれた。
どちらも美人で、教養が高い。
ジャスティンは彼女達とそれなりに交流をしているようだし、それは別にいいのだが。
未だに、ジャスティンは私を聖女殿と呼ぶ。
クリスティ様とカイラ様は名で呼ぶと言うのに。
まぁ…聖女枠だと言ったのは私だし。呼びたくない物を無理に呼ばせるのもなぁ…。
前の時は既に呼び捨てだったし、気にした事もなかったけど。
今は距離しか感じないわね。
女神様とのお話も、最近は近くに人がいて回数は減っている。
「はぁ…」
私は思い切り溜息を吐いてしまった。
あ!と思って顔を上げると、ジャスティンがこちらをじっと見ている。
「聖女殿、何か悩み事が?」
「いえ、考え事をしていただけです」
「悩みなら聞くぞ?」
「殿方にはお話し出来ませんわ」
「ほぅ…」
ジャスティンの目がすっと細められて、何もかもを見透かされるような気持ちになる。
私は慌てて席を立ち、神殿に行こうとした。
「殿下、私は神殿で祈りを捧げて来ますわ。4日後には魔獣討伐ですから」
「ふぅん。聖女殿はよほど俺に隠したい何かがあるらしいな。よし、俺も行こう」
結構です!!!
女神様とお話ししたいんだってば!!
なんて言えるはずもなく、ジャスティンが行けば女神様が喜ぶのはわかっているから拒めもしない。
「殿下も行かれるのですね。では、私は先に…」
「一緒に行けばいいだろう。婚約者候補筆頭を一人で行かせたとあっては妙な噂が立つからな」
「まぁ!大丈夫ですよ。周りの皆さんはクリスティ様かカイラ様が殿下を射止めると思っていらっしゃるので!私の事など気にもしていませんわ」
未だに名すら呼ばない私とジャスティンが婚約するなど誰も思っていない。
私ですら、この恋は片思いで終わるのかなともう半分諦めている。
今の関係性を壊す勇気はまだ出ない。
あの時の決意は、グラグラに揺れていた。
ミリオネアという底なし沼に落としてやるつもりが、落とし穴に落とされた気分だ。
ある意味完敗。
「…へぇ?そんな話になっているのか。なら聖女殿の名を落とさないように、こうしよう」
ジャスティンはニヤリと笑うと、私の手を取りぎゅっと握った。
大きな筋ばった手に、私の手はすっぽりと包まれてしまう。
「なっ…!殿下、これはやり過ぎでは!?」
「そうか?クリスティ嬢やカイラ嬢は腕を絡ませてくるぞ?それに比べれば、聖女殿と手を繋ぐくらいは普通だろう」
「でもっ…!」
「そんなに拒まれると俺も傷付くんだがな」
「あ…。それはいけませんね。殿下の有難い手を拒むなんて」
「ふっ…有難いと来たか。変わらず聖女殿は面白いな」
面白い変わり種枠を狙っているつもりはないんだけど。
あの二人みたいにあからさまなアピールはちょっとしたくないし。
でもちょっとは意識してもらわないとだから、仕掛けてみるか。
「折角殿下が手を繋いでくれたから、私のお願いを聞いて下さる?」
「何だ、聖女殿がお願いだなんて珍しいな」
「はい、折角だから…」
私は繋がれた手を少しずらして、指を絡ませた。
所謂恋人繋ぎというものだ。
前はこれが当たり前だったけど、今はこんな機会でもないと手すら繋がないから。
久しぶりにしてみたかったのだ。
「…っ!」
「あら、お嫌かしら…?」
「いや、嫌ではない…」
「なら良かった」
私は今世のジャスティンが意外に恥ずかしがり屋な事を知っている。
何故ならすぐに赤くなるからだ。
わっかりにくい耳の後ろとかが。
今回も微妙に動揺したし、恥ずかしいんだろうな。
「殿下は手が大きいですね。私の手がすっぽり」
「聖女殿の手が小さいんじゃないのか。指など細くて…ちょっと力を入れたら折れそうだ」
すり、と指と指を擦り合わされる。
ぴくりと反応してしまって、顔に熱が集まりそうになるのを必死で抑えた。
「そう簡単に折れませんよ。武器だって扱えますから」
「聖女殿は魔法も剣術もリチャード殿仕込みだからな」
「魔獣討伐に行くのは必須だったので、10歳から容赦なく叩き込まれましたよ」
「今回の魔獣討伐は少し厳しいと聞いた。俺も行くが、お互いに初めての参加だから気を付けてくれ」
「そうですねぇ。みんなが無事なら良いかな…」
何気なく呟いた瞬間、繋いだ手が強い力でぎゅっと握られる。
どうしたのかとジャスティンを見上げると、眉間に皺を寄せて睨まれた。
「自分を犠牲にしようなんて絶対に思うな。俺は許さないからな」
「そうですね、私がいなくなったら殿下が泣いちゃいますからね」
「…あぁ。そうだ」
「ぷっ…やだ殿下ったら。泣かないで下さいよ?」
「泣かすような事をまず慎め」
じろりとまた睨まれる。
ただの冗談なのに。
もうあんな顔見たくないから、死なないよ。
「はいはい、殿下は寂しがり屋さんですからね」
「…そうだな」
私は軽口を叩いて敢えて顔を背けた。
今、ジャスティンの顔を見たら泣いてしまいそうだ。
無意識なのか、すりすりと親指で私の手の甲を撫でる仕草が、彼の癖でリラックスしている時にする仕草だからだ。
「おやおや、仲のいいお二人がお越しになられた」
ヴェーレイ様がにやにやしながら私達に寄ってくる。
ジャスティンはちょっと嫌そうな顔になり、私は悪い顔で笑うヴェーレイ様に吹き出した。
「ふっ…ふふっ…!ヴェーレイ様、かなり悪い顔になってますよ!」
「ミリオネア様、私は殿下が羨ましいのですよ。私があと40歳若ければミリオネア様に求婚したものを!!」
「まぁ!ヴェーレイ様ったら!」
「本当ですぞ!こんなにお美しい方はすぐに奪われてしまいますからな!」
「ふふふ…ありがとう、ヴェーレイ様」
お世辞でも嬉しいわ。
聖女の肩書きがあっても、見た目の冷たさは変わらない。
癒しの魔法をかけても、怯えられる時もあるのが実情だ。
「大神官、俺の婚約者候補筆頭にちょっかいをかけるのはやめてもらおう」
「おや、ヤキモチですかな?王太子殿下は意外にも狭量らしい。しかし、おかしいですな?ミリオネア様は肩書きだけで婚約者候補になっているなどと不名誉な噂が聞こえてくるくらいですから、王太子殿下はミリオネア様をよほど軽く扱っていると思ったのですが…」
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるヴェーレイ様は、あの噂の事を言っているのだろう。
聖女が婚約者候補筆頭なのは肩書きがあるからで、王太子は本当は他に想い人がいる、と貴族間ではまことしやかに囁かれている。
また、聖女を魔獣討伐に行かせるために婚約者候補にしているのだ、とも。
女神様を崇拝しているヴェーレイ様にとっては、聖女の侮辱は女神様への侮辱だと憤りを感じているのだろう。
「…何だ、そのくだらない噂は」
「優秀な王太子殿下が知らないとは…。ミリオネア様はお飾り筆頭で、殿下には想い人がいるとか。または、魔獣討伐に行かせるためにミリオネア様を婚約者候補にしているだとか、色々ありますな。私としましては、それが本当ならばさっさとミリオネア様を解放して頂き、神殿で御身をお守りしたい所です」
「…全てデタラメだ」
「ほう…ミリオネア様を解放する気はないと?」
ヴェーレイ様は半分本気で私を神殿に置きたいと思っている。
もはや孫のように思っているのだと思う。
祈りを捧げに来るおじいちゃん達と同じ顔をしているもの。
「大神官様!打ち合わせがあるのに、どこに行かれたんだ!?」
「私はあちらを見て来ます!」
「では私はこちらを!」
バタバタと走る足音がして、私はヴェーレイ様に冷ややかな視線を送る。
「神官達が困っているようですが…?」
「おっと、ミリオネア様に叱られるのは心臓に悪い。結婚式の打ち合わせがあったのをすっかり忘れておったわ!歳は取りたくないのぉ…」
「早く行ってあげて下さい。結婚式なんて、人生で大事な式じゃないですか!」
「ほっほっほ…。ミリオネア様の結婚式は盛大にやります故、是非私めにご相談下さい」
「そんな時が来たら相談しますわ」
「約束ですぞ!では失礼致します」
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