23 / 44
23
しおりを挟む
私は今、困惑している。
何故なら、ジャスティンの部屋…つまり王太子の部屋の隣に私の部屋が存在していたからだ。
「な…これ…」
パーティーの準備の為に通された部屋が、何故かジャスティンの私室の隣だった事に疑問を抱いた私は案内をしてくれたメイドさんに確認をしたのだ。
本当に、部屋はここなのか?と。
するとメイドさんはにこりと微笑んで「間違いございません、今日からここがミリオネア様の部屋です」と言った。
中に通されると、見事に私好みの部屋に仕上がっていて。
流石というか、無駄に行動力があるな、とか色んな思いがぐるぐると回る。
「お嬢様、私、ずっと言いたかったんですけど…止められていて…!」
「ジャスティンね…。で、いつからこの計画はされていたのかしら?」
「討伐よりお帰りになった日からでございます」
婚約した日からか。
とすれば、お父様も知っていたのね。
だから異常に元気が無かったんだわ…!
昨日のあの話題は私の言質を取っていたのね!!
婚約披露パーティーを境に、王宮に住まわせるなんて…。
王太子妃教育があるから、とか理由は付けれるんだろうけど。
前の時は10歳スタートだったから、時間はあったし学園入学までに粗方終わっていたからこんな事にはならなかっただけかしら?
来月から学園が始まるけれど、まさかここから通う事になろうとは…新展開だわ。
「ダリは私について来てくれたの?」
「もちろんです!お嬢様と離れるなんて考えられません!」
「ありがとう、ダリ。心強いわ」
「はい!慣れない王宮にお嬢様一人放り込むだなんて考えただけでぞっとします!」
まるで魔物でも住んでいる所みたいなイメージなのね、ダリにとっては。
でも、あながち間違ってはいないわ。
一番の獣はジャスティンだけれど。
「お嬢様、そろそろ準備をしませんと…」
「あ、そうね。今日は大切な日だから」
「はい!気合い入れます!殿下から贈られたドレスがこちらにあると…うわぁ…」
「ダリ?どうかした?」
衣装室を開けたダリが情けない声を出した。
私も不思議に思って衣装室に入った。
「うわぁ…」
…私からも同じ声が出た。
トルソーに着せられていたドレスは、濃紺で金色の刺繍が施されている。
隣に置かれているジュエリーもジャスティンからなのだろう。
全て彼色だ。
「独占欲もここまで来ると清々しいですね、お嬢様」
「ここまでとは思ってなかったわ…」
ひくりと引き攣る顔を隠し切れない。
前もお互いの色を身に纏ってはいたけど、ここまでがっつりジャスティンカラーはなかったもの。
大人になってから婚約するとこうなるのかしら…?
前より酷くなってない!?
「とりあえず準備しましょ!」
「は、はい!!お嬢様!!」
その後全身マッサージを施され、お肌も髪もツヤッツヤになり、着々と準備は進んでいく。
あとはジュエリーを着ければ完了、という所で部屋のドアがノックされる。
「お嬢様、殿下がお見えです」
「お通しして」
「はい」
ダリがドアを開けて、ジャスティンを迎え入れた。
さっと姿を現したジャスティンを見て、思わず見惚れる。
さらりとした金髪は後ろに緩く流され、真っ黒の衣装に赤紫色のクラバット、いつもはしていないピアスも赤紫色の石だ。
この人の横に並ぶのは嫌だなと思えるくらいにカッコよすぎて困る。
「ミリオネア、口が開いてるぞ」
「はっ!!ジャスティンがカッコよすぎてつい…」
「光栄です、我が姫。今日は一段と美しい」
「素敵なドレスをありがとうございました。我が君」
ぷっ…と吹き出し二人共笑い出す。
婚約披露パーティーに相応しい雰囲気と、お互いの色合いに自然と笑みが溢れる。
「準備は出来たか?」
「あとはジュエリーだけよ」
「そうか。俺が着けても?」
「いいわよ」
濃紺色の宝石がついたネックレスを着け、ピアスも着けてもらった。
「これは今日から絶対に外さないで」
「あ…」
するりと左手薬指に通された指輪をじっと見つめる。
その指輪にはキラキラと輝く濃紺の宝石が鎮座している。
見ればジャスティンの左手薬指にも赤紫色の石が輝くシンプルな指輪が着けられている。
お互いに繋がっていられるみたいで、純粋に嬉しかった。
「ジャスティン…ありがと…」
「喜んでもらえて良かった」
うるっとなりそうだが、ダリの渾身の化粧が崩れてしまうから我慢よ、私!!
ジャスティンは穏やかな顔で私の手を取り、「長かった…」と呟いた。
「もっと早くにお互いの気持ちを打ち明けてたら良かったわね?」
「本当にそうだな。俺、5年も何してたんだろ…」
「あら、私だって5年間損したわ」
「あぁ…5年もあればあんな事やこんな事も…」
「ちょっと!?そこじゃないでしょ!?」
「俺はデートとか旅行とか暇なうちに行けたのになって意味だったんだけどね。ミリオネアは何を考えたのかな?」
ニヤニヤしたジャスティンの顔が見えて、ぼっと顔が赤くなる。
ダリが気を利かせてそっと姿を消した。
ドアが半分開けられているから、外で待機してくれているのだろう。
「ねぇ?ミリオネア?」
そうだよ、10歳の子供がナニする気だよ!!
バカか!私いぃぃ!!
「わ、私もそう思ったわ、奇遇ね」
「でもそこじゃないって言ったよな?何だ、ミリオネアは俺とデートとかしたく無かったって事か…寂しいなー」
「ち、違っ…!!私も!!し、したいです…」
「え?したくないんだろ?」
「私もしたい!!いっぱいしたい!!」
私は精一杯気持ちを伝えた。
デートしたい!!
旅行もしたい!!
ジャスティンと思い出作りたい!!
「じゃあいっぱいしような」
「うん!!」
「あ、時間だ。行くか」
「はい」
ジャスティンが出した腕に手を添えて、部屋を後にする。
あの時最後に通った、牢獄への道のりは今は違って見える。
隣には愛すべきジャスティン。
私達は微笑みを絶やす事なく、会場の入り口に立つ。
「ジャスティン王太子殿下、聖女ミリオネア・ハーヴェスト様、ご入場です!」
ファンファーレが鳴り響き、私達は会場に足を踏み入れた。
数段高い所から見ると、貴族達の様子が一望出来る。
笑顔で拍手する人、悔しげにする人、企みを含んだ顔をする人…様々だ。
特にクリスティ様とカイラ様は感情を隠しもしていない。
ある意味正直な人達である。
「ミリオネア、今日は見せつけてもいいと言っていたな」
ひそりとジャスティンが耳元で囁く。
低めの良い声に腰が抜けそうになるからやめてほしい。
ぴくりと腰が揺れたけど、素知らぬ顔で微笑む私。
「言いましたよ。ジャスティンの不安が消えればいいわね」
「ふぅん、じゃあ、遠慮なく」
ジャスティンはニコリと笑って、私の髪にキスをする。
きゃあっと令嬢達から黄色い声が上がった。
私はびしり、と固まったがそれを嘲笑うかのようにジャスティンにぐっと腰を抱かれた。
「ミリオネア、顔がほんのり赤くなってる」
「だ、誰のせいだと…」
「その顔、あまり人に見せるな」
「だ、だったら離れて下さいよ…」
「お許しが出ているからな。遠慮はしない」
「…くっ…」
言わなきゃ良かったああぁ!
こんなみんなの前でベタベタイチャイチャ!!
恥ずかしい!!これは恥ずかしいわ!!
何なのこれは苦行なの!?
「ジャスティン殿下が笑ってるわ!!」
「あぁ何て素敵!!」
「殿下は好きな方にはあんな風になるのね!!」
「羨ましいわ!!」
令嬢達がきゃあきゃあと騒ぐ。
ジャスティンを横目で確認すると、凍えるような目である一角を見ていた。
令息達が固まっている場所だ。
私はマズいと思って、ジャスティンにそっと囁いた。
「私以外をじっと見て…浮気かしら?」
「…それは誘ってるのか、ミリオネア」
「え、誘…」
「今夜はミリオネアだけを見なきゃな」
「今夜もでしょ」
「違いない」
ふ、と笑って前を向く。
そろそろ陛下と王妃様が登場する。
ファンファーレが響き、二人が登場したが私は気になる事があった。
ジュエル殿下の姿が見えない。
最近会っては無かったけれど。
「ミリオネア、そろそろ前に出るぞ」
「あ、はい」
いつの間にか陛下の挨拶が終わりに近づいていた。
私達の婚約を陛下が貴族達に告げれば、ファーストダンスを踊る事になっている。
流石に今日は無茶振りはないだろうと思うが。
何事もなく陛下からの紹介が終わり、私達はダンスを踊った。
ジャスティンはあからさまに私にぴたりと身体を寄せ、時折わざと耳元で囁く。
その度にほぅ、と感嘆の声が聞こえるのだ。
そりゃあね、今日のジャスティンは別格だよね。
私も思う!
「ミリオネア、今日は一緒に寝ような」
「寝ません」
「初夜くらいいいだろ」
「紛らわしい言い方をしないで下さい」
まさか私達がこんなふざけた会話をしているなんて誰も思ってないだろう。
皆様がクールで素敵と思っているジャスティンの脳内は今、ピンク色になっていますよ、皆さん!と暴露してやりたい。
「本当の初夜は寝かせないから、今はゆっくり寝ような」
「なっ…!!!バカ…」
くっくっと笑っているジャスティンと赤くなる私達を周囲は微笑ましく見ていて。
このままこんな日がずっと続けば良いのにと心の中でそっと祈った。
何故なら、ジャスティンの部屋…つまり王太子の部屋の隣に私の部屋が存在していたからだ。
「な…これ…」
パーティーの準備の為に通された部屋が、何故かジャスティンの私室の隣だった事に疑問を抱いた私は案内をしてくれたメイドさんに確認をしたのだ。
本当に、部屋はここなのか?と。
するとメイドさんはにこりと微笑んで「間違いございません、今日からここがミリオネア様の部屋です」と言った。
中に通されると、見事に私好みの部屋に仕上がっていて。
流石というか、無駄に行動力があるな、とか色んな思いがぐるぐると回る。
「お嬢様、私、ずっと言いたかったんですけど…止められていて…!」
「ジャスティンね…。で、いつからこの計画はされていたのかしら?」
「討伐よりお帰りになった日からでございます」
婚約した日からか。
とすれば、お父様も知っていたのね。
だから異常に元気が無かったんだわ…!
昨日のあの話題は私の言質を取っていたのね!!
婚約披露パーティーを境に、王宮に住まわせるなんて…。
王太子妃教育があるから、とか理由は付けれるんだろうけど。
前の時は10歳スタートだったから、時間はあったし学園入学までに粗方終わっていたからこんな事にはならなかっただけかしら?
来月から学園が始まるけれど、まさかここから通う事になろうとは…新展開だわ。
「ダリは私について来てくれたの?」
「もちろんです!お嬢様と離れるなんて考えられません!」
「ありがとう、ダリ。心強いわ」
「はい!慣れない王宮にお嬢様一人放り込むだなんて考えただけでぞっとします!」
まるで魔物でも住んでいる所みたいなイメージなのね、ダリにとっては。
でも、あながち間違ってはいないわ。
一番の獣はジャスティンだけれど。
「お嬢様、そろそろ準備をしませんと…」
「あ、そうね。今日は大切な日だから」
「はい!気合い入れます!殿下から贈られたドレスがこちらにあると…うわぁ…」
「ダリ?どうかした?」
衣装室を開けたダリが情けない声を出した。
私も不思議に思って衣装室に入った。
「うわぁ…」
…私からも同じ声が出た。
トルソーに着せられていたドレスは、濃紺で金色の刺繍が施されている。
隣に置かれているジュエリーもジャスティンからなのだろう。
全て彼色だ。
「独占欲もここまで来ると清々しいですね、お嬢様」
「ここまでとは思ってなかったわ…」
ひくりと引き攣る顔を隠し切れない。
前もお互いの色を身に纏ってはいたけど、ここまでがっつりジャスティンカラーはなかったもの。
大人になってから婚約するとこうなるのかしら…?
前より酷くなってない!?
「とりあえず準備しましょ!」
「は、はい!!お嬢様!!」
その後全身マッサージを施され、お肌も髪もツヤッツヤになり、着々と準備は進んでいく。
あとはジュエリーを着ければ完了、という所で部屋のドアがノックされる。
「お嬢様、殿下がお見えです」
「お通しして」
「はい」
ダリがドアを開けて、ジャスティンを迎え入れた。
さっと姿を現したジャスティンを見て、思わず見惚れる。
さらりとした金髪は後ろに緩く流され、真っ黒の衣装に赤紫色のクラバット、いつもはしていないピアスも赤紫色の石だ。
この人の横に並ぶのは嫌だなと思えるくらいにカッコよすぎて困る。
「ミリオネア、口が開いてるぞ」
「はっ!!ジャスティンがカッコよすぎてつい…」
「光栄です、我が姫。今日は一段と美しい」
「素敵なドレスをありがとうございました。我が君」
ぷっ…と吹き出し二人共笑い出す。
婚約披露パーティーに相応しい雰囲気と、お互いの色合いに自然と笑みが溢れる。
「準備は出来たか?」
「あとはジュエリーだけよ」
「そうか。俺が着けても?」
「いいわよ」
濃紺色の宝石がついたネックレスを着け、ピアスも着けてもらった。
「これは今日から絶対に外さないで」
「あ…」
するりと左手薬指に通された指輪をじっと見つめる。
その指輪にはキラキラと輝く濃紺の宝石が鎮座している。
見ればジャスティンの左手薬指にも赤紫色の石が輝くシンプルな指輪が着けられている。
お互いに繋がっていられるみたいで、純粋に嬉しかった。
「ジャスティン…ありがと…」
「喜んでもらえて良かった」
うるっとなりそうだが、ダリの渾身の化粧が崩れてしまうから我慢よ、私!!
ジャスティンは穏やかな顔で私の手を取り、「長かった…」と呟いた。
「もっと早くにお互いの気持ちを打ち明けてたら良かったわね?」
「本当にそうだな。俺、5年も何してたんだろ…」
「あら、私だって5年間損したわ」
「あぁ…5年もあればあんな事やこんな事も…」
「ちょっと!?そこじゃないでしょ!?」
「俺はデートとか旅行とか暇なうちに行けたのになって意味だったんだけどね。ミリオネアは何を考えたのかな?」
ニヤニヤしたジャスティンの顔が見えて、ぼっと顔が赤くなる。
ダリが気を利かせてそっと姿を消した。
ドアが半分開けられているから、外で待機してくれているのだろう。
「ねぇ?ミリオネア?」
そうだよ、10歳の子供がナニする気だよ!!
バカか!私いぃぃ!!
「わ、私もそう思ったわ、奇遇ね」
「でもそこじゃないって言ったよな?何だ、ミリオネアは俺とデートとかしたく無かったって事か…寂しいなー」
「ち、違っ…!!私も!!し、したいです…」
「え?したくないんだろ?」
「私もしたい!!いっぱいしたい!!」
私は精一杯気持ちを伝えた。
デートしたい!!
旅行もしたい!!
ジャスティンと思い出作りたい!!
「じゃあいっぱいしような」
「うん!!」
「あ、時間だ。行くか」
「はい」
ジャスティンが出した腕に手を添えて、部屋を後にする。
あの時最後に通った、牢獄への道のりは今は違って見える。
隣には愛すべきジャスティン。
私達は微笑みを絶やす事なく、会場の入り口に立つ。
「ジャスティン王太子殿下、聖女ミリオネア・ハーヴェスト様、ご入場です!」
ファンファーレが鳴り響き、私達は会場に足を踏み入れた。
数段高い所から見ると、貴族達の様子が一望出来る。
笑顔で拍手する人、悔しげにする人、企みを含んだ顔をする人…様々だ。
特にクリスティ様とカイラ様は感情を隠しもしていない。
ある意味正直な人達である。
「ミリオネア、今日は見せつけてもいいと言っていたな」
ひそりとジャスティンが耳元で囁く。
低めの良い声に腰が抜けそうになるからやめてほしい。
ぴくりと腰が揺れたけど、素知らぬ顔で微笑む私。
「言いましたよ。ジャスティンの不安が消えればいいわね」
「ふぅん、じゃあ、遠慮なく」
ジャスティンはニコリと笑って、私の髪にキスをする。
きゃあっと令嬢達から黄色い声が上がった。
私はびしり、と固まったがそれを嘲笑うかのようにジャスティンにぐっと腰を抱かれた。
「ミリオネア、顔がほんのり赤くなってる」
「だ、誰のせいだと…」
「その顔、あまり人に見せるな」
「だ、だったら離れて下さいよ…」
「お許しが出ているからな。遠慮はしない」
「…くっ…」
言わなきゃ良かったああぁ!
こんなみんなの前でベタベタイチャイチャ!!
恥ずかしい!!これは恥ずかしいわ!!
何なのこれは苦行なの!?
「ジャスティン殿下が笑ってるわ!!」
「あぁ何て素敵!!」
「殿下は好きな方にはあんな風になるのね!!」
「羨ましいわ!!」
令嬢達がきゃあきゃあと騒ぐ。
ジャスティンを横目で確認すると、凍えるような目である一角を見ていた。
令息達が固まっている場所だ。
私はマズいと思って、ジャスティンにそっと囁いた。
「私以外をじっと見て…浮気かしら?」
「…それは誘ってるのか、ミリオネア」
「え、誘…」
「今夜はミリオネアだけを見なきゃな」
「今夜もでしょ」
「違いない」
ふ、と笑って前を向く。
そろそろ陛下と王妃様が登場する。
ファンファーレが響き、二人が登場したが私は気になる事があった。
ジュエル殿下の姿が見えない。
最近会っては無かったけれど。
「ミリオネア、そろそろ前に出るぞ」
「あ、はい」
いつの間にか陛下の挨拶が終わりに近づいていた。
私達の婚約を陛下が貴族達に告げれば、ファーストダンスを踊る事になっている。
流石に今日は無茶振りはないだろうと思うが。
何事もなく陛下からの紹介が終わり、私達はダンスを踊った。
ジャスティンはあからさまに私にぴたりと身体を寄せ、時折わざと耳元で囁く。
その度にほぅ、と感嘆の声が聞こえるのだ。
そりゃあね、今日のジャスティンは別格だよね。
私も思う!
「ミリオネア、今日は一緒に寝ような」
「寝ません」
「初夜くらいいいだろ」
「紛らわしい言い方をしないで下さい」
まさか私達がこんなふざけた会話をしているなんて誰も思ってないだろう。
皆様がクールで素敵と思っているジャスティンの脳内は今、ピンク色になっていますよ、皆さん!と暴露してやりたい。
「本当の初夜は寝かせないから、今はゆっくり寝ような」
「なっ…!!!バカ…」
くっくっと笑っているジャスティンと赤くなる私達を周囲は微笑ましく見ていて。
このままこんな日がずっと続けば良いのにと心の中でそっと祈った。
773
あなたにおすすめの小説
冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
新婚初夜に『白い結婚にしてほしい』と言われたので論理的に詰めたら夫が泣きました
ささい
恋愛
「愛人がいるから、白い結婚にしてほしい」
政略結婚の初夜にそう告げた夫ルーファス。
妻カレンの反応は——
「それ、契約不履行ですよね?」
「あなたの感情論、論理的に破綻してますよ?」
泣き落としは通じない。
そして初夜の翌朝、夫は泣いていた。
逃げ道は全部塞がれ、気づけば毎日論破されていた。
これは、論破され続けた夫がなぜか幸せになる話。
【4話完結】 君を愛することはないと、こっちから言ってみた
紬あおい
恋愛
皇女にべったりな護衛騎士の夫。
流行りの「君を愛することはない」と先に言ってやった。
ザマアミロ!はあ、スッキリした。
と思っていたら、夫が溺愛されたがってる…何で!?
【完結】好きでもない私とは婚約解消してください
里音
恋愛
騎士団にいる彼はとても一途で誠実な人物だ。初恋で恋人だった幼なじみが家のために他家へ嫁いで行ってもまだ彼女を思い新たな恋人を作ることをしないと有名だ。私も憧れていた1人だった。
そんな彼との婚約が成立した。それは彼の行動で私が傷を負ったからだ。傷は残らないのに責任感からの婚約ではあるが、彼はプロポーズをしてくれた。その瞬間憧れが好きになっていた。
婚約して6ヶ月、接点のほとんどない2人だが少しずつ距離も縮まり幸せな日々を送っていた。と思っていたのに、彼の元恋人が離婚をして帰ってくる話を聞いて彼が私との婚約を「最悪だ」と後悔しているのを聞いてしまった。
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
お飾りな妻は何を思う
湖月もか
恋愛
リーリアには二歳歳上の婚約者がいる。
彼は突然父が連れてきた少年で、幼い頃から美しい人だったが歳を重ねるにつれてより美しさが際立つ顔つきに。
次第に婚約者へ惹かれていくリーリア。しかし彼にとっては世間体のための結婚だった。
そんなお飾り妻リーリアとその夫の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる