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小話まとめ
アオの未来 3
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俺は間違えたのだろうか?
早朝にアオを捕まえようと待ち構えていた雅史だったが、連日の締切ラッシュの疲れで転寝をしてしまった。その隙にアオは家を出てしまった。今頃は、アルバイト先のイタリアンレストランで生地の仕込みをしているのだろう。食卓に用意されていたサンドイッチを横目に、雅史はアオの初出勤が無事に終わるようにと願った。
(それにしても、うまいな・・・・)
いつもは暖かいはずのリビングは冷たく、食卓の椅子が立てる音だけが虚しく響く。暫く味わうことのなかった孤独を感じながら、アオの作った玉子サンドを口に運ぶ。まるで、アオの心を色にしたような陽だまり色の玉子と、その優しい味付けが、確かに雅史を幸せにしてくれる。それでも「口に合って良かった!」「ふふっ、この卵は鮮度がいいからお気に入りなんです。」なんて言いながらコロコロと笑うアオが、雅史の目の前にはいない。それが、酷く雅史を哀しくさせた。
「きみは、完璧すぎる、よな。」
ぽつりと呟いた言葉も、白い壁に吸い込まれていくだけだった。
◇◇◇
「待たせたな。」
アオも通院する大学病院に併設されたカフェへ、一色が入って来る。
「すまない。今だって勤務中なんだろう?」
「気にするな。ちょうど昼休憩に行こうと思ってたんだ。」
ウェイターへ手短に注文を済ませると、「で、相談って?」とすぐに向き合ってくれる親友に、雅史は感謝しながら昨夜の経緯を話した。
「うーん。嘉月にも相談した方がいいと思うけどなぁ。」
雅史の話を聞き終えた一色は、腕を組みながら言った。
「隆文はさ、透くんの時には何かしてやってるか?」
「特別なことはしてないな。と言うよりかは、できない、かな。」
「そうか・・・・そうだよな・・・・」
「早く戻って来てくれるように、抱きしめているだけだ。」
「歯痒いとは思わないか?」
「・・・・思うよ。透の心に傷を負わせた奴ら、全員殺してやりたいとも思った。」
一色は僅かに眉根を寄せた。あの日、悲運へと駆け出して行った透を救えなかったことは、一色自身にも大きな爪痕を残しているからだ。
「おまえも、そんな風に思う時があるんだな。」
「もちろん。」
自嘲気味に一色が笑う。その瞳には、仄暗い哀愁が漂っていた。
「あの子は、最近、声を出さずに泣くんだ。」
黒いコーヒーの水面に映った自分が、酷く頼りない顔をしていることに雅史は気づいた。
アオを想えば想うほど、自分の腕の中から、あの子が滑り落ちてしまうようで。
「アルファは、弱いね。彼らは、いつだって強く生きているのに。過去も、今も、ずっと強く困難へと立ち向かっている。」
一色とはまるで異なる声音に、雅史はハッと我に帰る。
「嘉月・・・・!おまえ、いつからここにいたんだ?」
向かいに座っている一色が驚いて見上げた先には、アオの主治医でもある嘉月が立っていた。それから、嘉月はずかずかと一色の隣に腰掛けたのだった。
「別に、いつだっていいだろう?」
雅史は、物腰が柔らかな彼しか見たことがないので、一色とは別の意味で驚いていた。そんな二人を気に留めることもなく、嘉月はメニューを眺める。
「すみませーん、アイスティーを一つお願いします。あと、シロップ三つとミルクも付けてください。」
そして、早々に注文を済ませてしまった。
「嘉月、砂糖が多すぎるよ。」
「いいの、疲れてるから。」
すかさず一色が小言を挟むが、あっさりと跳ね除けられてしまう。ふわっと欠伸をした嘉月は、疲れているというよりかは、やつれていた。
「佐伯さんと一色が心配する気持ちもわかるけどね。でも、彼らが立ち直ってゆく姿を同じように信頼してあげないと。どんなに苦しい夜があっても、彼らが踏み出した一歩を、信じることが大切だ。」
テーブルに置かれたアイスティーにガムシロップを入れ終えると、嘉月は雅史の方を見た。眼下にある深い隈が、一層その言葉に凄みを与えている。雅史は思わず息をのんだ。
「心配することよりも、信じることの方が、時には大変ですけれどね。それでも、パートナーを信じる勇気を持ってください。それが、何よりもアオくんの力になると思いますよ。」
いつもの穏やかさを纏って、嘉月は雅史へと微笑んだ。
「信じているつもりだったのですがね。どうしても、あの子のことになると、心配してしまう。」
「仕方ありませんよ。それだけ、佐伯さんにとってアオくんは大切な存在なのですから。けれども、信じることは、強さを持った人にしかできないのですよ。」
「強さを持った・・・・」
「私は、佐伯さんも、その強さを持った人だと思いますけれどね。」
「そうでしょうか?」
「ええ。だって佐伯さんは、佐伯さんを心の底から信じているアオくんと共にいるのですから。強さを持った人が傍にいれば、自ずと自分も強くなれるでしょう?佐伯さんとアオくんは、お互いがお互いを分け合って、やがて一つになってゆく、その途中に今はいるのですよ。」
やがて、一つになる。嘉月の言う一つとは、番の終着点を指しているのだと、佐伯は確信する。そして、アオと自分自身が拓いていく、二人の「未来」であるということも。
◇◇◇
「ただいま、帰りました。・・・・駄目だ、入れない。」
アオは恐る恐る玄関のドアノブに手を掛けて、小さく呟いた。昨夜、雅史に強く当たってしまった挙句、今朝は避けるように家を出てしまった。日中は、キッチンでひたすら生地を形成することに没頭したが、いつもの見慣れた玄関ドアを前にして怯んでしまう。
(怒ってはないと思うけれど・・・・)
あり得ないとは分かっていても、万が一にも雅史に拒絶されたら、と思うとアオはなかなか鍵を回すことができなかった。暫くドアの前で格闘していたら、突然、中から扉が開く。
「おかえり。初出勤はどうだったかな?」
「・・・・っ!あ、えっと、久々に人前に出たから、少し緊張しました。でも、キッチン業務はちゃんとできた、と思う・・・・」
僅かに見上げれば、何ら変わることのない優しい笑みを浮かべた雅史が目の前にいた。そして、いつもと変わらない、のんびりとした口調で訊ねてくるものだから、アオもまた律儀に報告してしまう。
「そうか、それならば良かった。きみの、これまで築き上げてきたものが、誰かの身になっていると思うと、こんなにも誇らしいことはない。・・・・まあ、俺以外にも、というのは少々妬けるがな。」
「えっ・・・・?」
「さあ、ここでは寒いだろう。中においで。」
アオが驚いて雅史を見つめると、彼は恥ずかしそうにして目を逸らした。それからアオの少しだけ冷えた手を取って、中へと促したのだった。
「今朝の玉子サンドも美味しかった。きみの作ったものが、しっかりと俺の身を作ってくれている。ありがとう。」
引っ張られるまま廊下を歩いていると、ふと雅史が立ち止まり言った。後ろを向いたままなので、アオには彼が今、どんな顔をしているのかが分からなかった。それでも、あれほど心の中を蔓延していた虚しさが、一斉に霧散し透明になった気がした。
「ありがとう・・・・」
アオからぽつりと零れ落ちた言葉。すごい速さで雅史が振り返る。
「アオ・・・・!」
そのまま腕を引き寄せられ、強く抱きしめられた。アオも雅史にしがみつき、仕立ての良い彼のジャケットを握りしめた。
「ありがとう、僕を、認めてくれて・・・・」
「アオ、俺はきみと出会った時から、きみのことを認めていたんだよ。」
「そうなの・・・・?」
可哀想だとか、同情だとか、そんなちっぽけな感情なんかじゃないって、思ってもいいの?
「だからこそ、きみを守りたいと思ったんだ。けれども、きみが俺の所へ舞い降りて来たのは、決して運命なんて、甘ったるいもので片付けることなんてできなかったんだ。それに、今日、気づいたんだ。」
「雅史さん」
「アオ、きみがきみの人生を誠実に歩み、築き上げた結果が、俺の今日なんだ。きみの強さが、俺を生かしているんだ。」
「雅史さん」
僕がここまで生きて来れたのは、あなたが生み出した小説があったから。あなたの小説が、ずっと僕の灯りだったんです。僕だって、あなたに生かされている。
「気づくのが遅くて、すまなかった。」
雅史の深い色の瞳から、つぅと一筋の雫が伝う。その澄んだ色に、アオは自身の心をいっぱいにした透明が、溢れて出てきたように感じられた。
「ううん。雅史さん、ありがとう。僕、すごく嬉しい。すごく、嬉しいんだ!」
アオは、涙の跡が残る雅史の頬へ、キスを落とす。
「アオ、ありがとう。」
少し掠れた声で、雅史は囁いた。
秋風は決して寒々としているだけではない。その透明な匂いと冷たさが、二人の心に新しい風を運んでくれる。その潔さに救われる日は、確かに存在するのだ。
早朝にアオを捕まえようと待ち構えていた雅史だったが、連日の締切ラッシュの疲れで転寝をしてしまった。その隙にアオは家を出てしまった。今頃は、アルバイト先のイタリアンレストランで生地の仕込みをしているのだろう。食卓に用意されていたサンドイッチを横目に、雅史はアオの初出勤が無事に終わるようにと願った。
(それにしても、うまいな・・・・)
いつもは暖かいはずのリビングは冷たく、食卓の椅子が立てる音だけが虚しく響く。暫く味わうことのなかった孤独を感じながら、アオの作った玉子サンドを口に運ぶ。まるで、アオの心を色にしたような陽だまり色の玉子と、その優しい味付けが、確かに雅史を幸せにしてくれる。それでも「口に合って良かった!」「ふふっ、この卵は鮮度がいいからお気に入りなんです。」なんて言いながらコロコロと笑うアオが、雅史の目の前にはいない。それが、酷く雅史を哀しくさせた。
「きみは、完璧すぎる、よな。」
ぽつりと呟いた言葉も、白い壁に吸い込まれていくだけだった。
◇◇◇
「待たせたな。」
アオも通院する大学病院に併設されたカフェへ、一色が入って来る。
「すまない。今だって勤務中なんだろう?」
「気にするな。ちょうど昼休憩に行こうと思ってたんだ。」
ウェイターへ手短に注文を済ませると、「で、相談って?」とすぐに向き合ってくれる親友に、雅史は感謝しながら昨夜の経緯を話した。
「うーん。嘉月にも相談した方がいいと思うけどなぁ。」
雅史の話を聞き終えた一色は、腕を組みながら言った。
「隆文はさ、透くんの時には何かしてやってるか?」
「特別なことはしてないな。と言うよりかは、できない、かな。」
「そうか・・・・そうだよな・・・・」
「早く戻って来てくれるように、抱きしめているだけだ。」
「歯痒いとは思わないか?」
「・・・・思うよ。透の心に傷を負わせた奴ら、全員殺してやりたいとも思った。」
一色は僅かに眉根を寄せた。あの日、悲運へと駆け出して行った透を救えなかったことは、一色自身にも大きな爪痕を残しているからだ。
「おまえも、そんな風に思う時があるんだな。」
「もちろん。」
自嘲気味に一色が笑う。その瞳には、仄暗い哀愁が漂っていた。
「あの子は、最近、声を出さずに泣くんだ。」
黒いコーヒーの水面に映った自分が、酷く頼りない顔をしていることに雅史は気づいた。
アオを想えば想うほど、自分の腕の中から、あの子が滑り落ちてしまうようで。
「アルファは、弱いね。彼らは、いつだって強く生きているのに。過去も、今も、ずっと強く困難へと立ち向かっている。」
一色とはまるで異なる声音に、雅史はハッと我に帰る。
「嘉月・・・・!おまえ、いつからここにいたんだ?」
向かいに座っている一色が驚いて見上げた先には、アオの主治医でもある嘉月が立っていた。それから、嘉月はずかずかと一色の隣に腰掛けたのだった。
「別に、いつだっていいだろう?」
雅史は、物腰が柔らかな彼しか見たことがないので、一色とは別の意味で驚いていた。そんな二人を気に留めることもなく、嘉月はメニューを眺める。
「すみませーん、アイスティーを一つお願いします。あと、シロップ三つとミルクも付けてください。」
そして、早々に注文を済ませてしまった。
「嘉月、砂糖が多すぎるよ。」
「いいの、疲れてるから。」
すかさず一色が小言を挟むが、あっさりと跳ね除けられてしまう。ふわっと欠伸をした嘉月は、疲れているというよりかは、やつれていた。
「佐伯さんと一色が心配する気持ちもわかるけどね。でも、彼らが立ち直ってゆく姿を同じように信頼してあげないと。どんなに苦しい夜があっても、彼らが踏み出した一歩を、信じることが大切だ。」
テーブルに置かれたアイスティーにガムシロップを入れ終えると、嘉月は雅史の方を見た。眼下にある深い隈が、一層その言葉に凄みを与えている。雅史は思わず息をのんだ。
「心配することよりも、信じることの方が、時には大変ですけれどね。それでも、パートナーを信じる勇気を持ってください。それが、何よりもアオくんの力になると思いますよ。」
いつもの穏やかさを纏って、嘉月は雅史へと微笑んだ。
「信じているつもりだったのですがね。どうしても、あの子のことになると、心配してしまう。」
「仕方ありませんよ。それだけ、佐伯さんにとってアオくんは大切な存在なのですから。けれども、信じることは、強さを持った人にしかできないのですよ。」
「強さを持った・・・・」
「私は、佐伯さんも、その強さを持った人だと思いますけれどね。」
「そうでしょうか?」
「ええ。だって佐伯さんは、佐伯さんを心の底から信じているアオくんと共にいるのですから。強さを持った人が傍にいれば、自ずと自分も強くなれるでしょう?佐伯さんとアオくんは、お互いがお互いを分け合って、やがて一つになってゆく、その途中に今はいるのですよ。」
やがて、一つになる。嘉月の言う一つとは、番の終着点を指しているのだと、佐伯は確信する。そして、アオと自分自身が拓いていく、二人の「未来」であるということも。
◇◇◇
「ただいま、帰りました。・・・・駄目だ、入れない。」
アオは恐る恐る玄関のドアノブに手を掛けて、小さく呟いた。昨夜、雅史に強く当たってしまった挙句、今朝は避けるように家を出てしまった。日中は、キッチンでひたすら生地を形成することに没頭したが、いつもの見慣れた玄関ドアを前にして怯んでしまう。
(怒ってはないと思うけれど・・・・)
あり得ないとは分かっていても、万が一にも雅史に拒絶されたら、と思うとアオはなかなか鍵を回すことができなかった。暫くドアの前で格闘していたら、突然、中から扉が開く。
「おかえり。初出勤はどうだったかな?」
「・・・・っ!あ、えっと、久々に人前に出たから、少し緊張しました。でも、キッチン業務はちゃんとできた、と思う・・・・」
僅かに見上げれば、何ら変わることのない優しい笑みを浮かべた雅史が目の前にいた。そして、いつもと変わらない、のんびりとした口調で訊ねてくるものだから、アオもまた律儀に報告してしまう。
「そうか、それならば良かった。きみの、これまで築き上げてきたものが、誰かの身になっていると思うと、こんなにも誇らしいことはない。・・・・まあ、俺以外にも、というのは少々妬けるがな。」
「えっ・・・・?」
「さあ、ここでは寒いだろう。中においで。」
アオが驚いて雅史を見つめると、彼は恥ずかしそうにして目を逸らした。それからアオの少しだけ冷えた手を取って、中へと促したのだった。
「今朝の玉子サンドも美味しかった。きみの作ったものが、しっかりと俺の身を作ってくれている。ありがとう。」
引っ張られるまま廊下を歩いていると、ふと雅史が立ち止まり言った。後ろを向いたままなので、アオには彼が今、どんな顔をしているのかが分からなかった。それでも、あれほど心の中を蔓延していた虚しさが、一斉に霧散し透明になった気がした。
「ありがとう・・・・」
アオからぽつりと零れ落ちた言葉。すごい速さで雅史が振り返る。
「アオ・・・・!」
そのまま腕を引き寄せられ、強く抱きしめられた。アオも雅史にしがみつき、仕立ての良い彼のジャケットを握りしめた。
「ありがとう、僕を、認めてくれて・・・・」
「アオ、俺はきみと出会った時から、きみのことを認めていたんだよ。」
「そうなの・・・・?」
可哀想だとか、同情だとか、そんなちっぽけな感情なんかじゃないって、思ってもいいの?
「だからこそ、きみを守りたいと思ったんだ。けれども、きみが俺の所へ舞い降りて来たのは、決して運命なんて、甘ったるいもので片付けることなんてできなかったんだ。それに、今日、気づいたんだ。」
「雅史さん」
「アオ、きみがきみの人生を誠実に歩み、築き上げた結果が、俺の今日なんだ。きみの強さが、俺を生かしているんだ。」
「雅史さん」
僕がここまで生きて来れたのは、あなたが生み出した小説があったから。あなたの小説が、ずっと僕の灯りだったんです。僕だって、あなたに生かされている。
「気づくのが遅くて、すまなかった。」
雅史の深い色の瞳から、つぅと一筋の雫が伝う。その澄んだ色に、アオは自身の心をいっぱいにした透明が、溢れて出てきたように感じられた。
「ううん。雅史さん、ありがとう。僕、すごく嬉しい。すごく、嬉しいんだ!」
アオは、涙の跡が残る雅史の頬へ、キスを落とす。
「アオ、ありがとう。」
少し掠れた声で、雅史は囁いた。
秋風は決して寒々としているだけではない。その透明な匂いと冷たさが、二人の心に新しい風を運んでくれる。その潔さに救われる日は、確かに存在するのだ。
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