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04 大魔女さんと雪の都
果実入りの薬草酒
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賑やかな夕食の時間も終わり、すっかり夜も更けた。
屋敷では僕用に客室を一つ借してもらえたので、元々自分の部屋があるトッティやルジェとは分かれることになった。
エリーチカはトッティの部屋について行った。それもあって、荷解きを終えた僕は久しぶりにひとりの時間を過ごしていた。
氷晶樹の森での冒険。魔王の配下との遭遇。霜の巨人との出会い。
氷の魔女シェレスティアが水晶玉で予言してくれた通り、今回の旅では様々なことが起こっていた。
僕の当初の目標は、元の世界への帰り方を探すことで。トッティも出会ってからずっと協力してくれていた。
でも結果としてそれは、魔王を倒すなんてとんでもなく大きな目標へとすり変わってしまった。
僕はこの世界での魔王がどんな存在かはまだよくわからないし、強さもピンと来ない。
それでも、その考えるだに途方もない道のりを思ううちに、なんだか妙に寝付けなくなってしまって……。
なにか温かい飲み物でも作って飲もう。
そう思って厨房に来たら、寝間着に上着を羽織った姿のルジェとばったりはち合わせてしまった。
「あれっ? カイさん、まだ起きてたんすか?」
「ルジェさんこそ。眠れなかった?」
「自分のことは『ルジェ』で良いっすよ! 久しぶりに大勢のお客さんが来たから、なんか目が冴えちゃったみたいっす!」
そう言ってあっけらかんと笑うルジェに僕も笑い返した。
そのまま一緒に厨房に足を踏み入れる。
「なにか温かいものでも飲もうと思ってたんだ、一緒に飲もうか。あ、棚に薬草酒があったっけ。ルジェは……そもそもお酒飲める年なのかな?」
ルジェの見た目は、僕の世界で言うと中、高校生くらいに見える。
僕的にはアウトなんだけど……。でももしかして僕の世界とは常識が違うかもと思ったので尋ねてみた。
「カイさんは本来は違う世界の人なんっすもんね。自分はこれでも十八ですし、そちらの世界の基準はわかんないんすけど、もうこの世界ではしっかりがっつり大人なんで大丈夫っすよ! 結婚してる人も多い年齢っす」
「えっ、そんな感じなんだ? やっぱり僕の世界とは結構違うんだな……。それにしても、十八歳なのか。もっと若く見えてたよ」
「あ、それは自分がハーフエルフだからっすね。ハーフエルフって、長生きなエルフの血が半分入っているんで、ちょっと成長がゆっくりなんっすよね」
ルジェは少し尖っている自分の耳の先を示して見せた。
そうか、この世界には色んな種族がいるんだった。人間と見た目は似ていても、年齢や寿命が違うこともあるのだ。
改めてここが異世界なのだとしみじみと実感してしまった。
ともあれルジェもお酒が大丈夫ならと、二人分の飲み物を用意することにした。
りんごと柑橘の実を薄めのいちょう切りにして、お湯で割ったあとの薬草酒と一緒にミルクパンにかけて煮立てる。
仕上げにわずかに残っていた流れ星の砂糖漬けを入れれば完成だ。
煮えたぎるほど熱々の薬草酒が飲みごろになるまでは、少し時間が要る。
なんとなく手持ち無沙汰な時間。僕はふと疑問に思っていたことをルジェに聞いてみることにした。
「そういえばルジェはどうして強くなろうと思ったの? トッティやお師匠さんとはどんな出会いだったのかな。もし聞いても差し支えないなら教えてくれると嬉しいけど……」
僕の言葉を聞いたルジェは大きな目をまんまるにして、しばらく湯気を見つめていたが、やがて答えてくれた。
「強くなるのは、生きるためっすね」
「生きるため……?」
話し始めの一言は、思ったよりずっと重い言葉だった。
僕が思わず繰り返して尋ねると、ルジェは頷いた。若草色の瞳はとても真剣な光を湛えている。
「自分は人間とエルフの混血のハーフエルフっす。この生まれは、正直あんまり歓迎されないことが多い出自なんっすよ。人間の社会でもエルフの社会でも、はみ出しものなんっす」
「そうなのか……」
「ところで、この世界に生きている人は誰でも、必ずひとつ以上の祝福を持っているっす。その中でも戦いにまつわる祝福を持っている人の数は、実はかなり少ないっす」
確かに思い返せばトッティも、『善き魔女』としてニーガの人たちのために戦ったり魔法を使ったりしていた。
ああいうことができる人は、この世界でも少数派ということなのか。
「戦いの祝福を持っていると、本当は『普通の生活』からは離れやすくなってしまうんっす。どうしてもみんなのために力を使うことを期待されちゃうんで。でも……自分の場合は元々普通の生活とは無縁だったんで。逆にチャンスだったわけっす」
「つまり、強くなれたら社会に必要とされるからってこと?」
「そうっす。自分には人間の戦士としての力とエルフの魔法使いとしての力、両方が備わってるので。冒険者としてなら、居場所はいっぱいある。だから自分の生きる場所を勝ち取るために、もっと強くならないと」
少しだけ沈黙。その沈黙の間、ようやく少し冷めてきた薬草酒を二人でふうふうとすする。
流れ星の砂糖漬けの柔らかな甘みと、果物の華やかな香り。そして少し不思議だけど心が落ち着く薬草酒の風味が口の中に広がり、温かさはのどを通ってそのうち胃の中にも降りていった。
「居場所のなかった自分を連れ出してくれたのが師匠たちっす。魔法を教えてくれたのはトッティさん。武術を鍛えてくれたのはお師匠なんです。二人は自分が生きてきた中で一番優しくしてくれた人たちっす。もしかすると、あの人たちにもそれぞれ抱えてる過去や事情があるのかもしれないっすね」
そういえばトッティにも、彼女の師匠の話を何度か聞いたことがある。師匠に拾われるまでは独りだったとも言っていた。
だからなのかもしれない。だからこそトッティは、ルジェに力を貸したのかも。
異世界に落ちてきた僕を拾ってくれた時のように。
ルジェの口調はカラッとしていて、態度にも表情にも曇りは少しもない。でも話の中身はすごく重たいものだ。
気軽に聞いて良いことではなかったかもしれない。
申し訳なくなってオロオロと視線を向けると、彼女は笑顔で首を振った。
「気をつかわなくても大丈夫っす。話したくないことなら自分は話さないんで。良い人っすね、カイさんは」
「そんなことないよ……僕は、その。普通すぎるくらいに普通で、こんな時に気の利いたことも言えなくて」
「気の利いたセリフを言えないくらいの真面目な人だから、トッティさんにも好かれてるんだと思うっす。あとはお料理上手だからかな」
白い歯を出して笑ったルジェはしばらくちびちびと薬草酒を飲んでいたけど、やがて立ち上がった。
「自分はみなさんと一緒に旅ができるのが本当に嬉しいっす。人生でこれからが一番楽しくなりそうな予感がするっす」
「あのさ……、話を聞かせてくれてありがとう。改めてよろしくね、ルジェ」
「よろしくお願いっす」
ぺこりと元気に頭を下げて、ルジェは踵を返した。
しかし数歩進んでから、突然立ち止まってくるりと振り返る。
「カイさん」
「? どうしたの?」
「自分、カイさんのことかなり好きになってきたっす。そこんとこよろしくっす。トッティさんにでも遅れは取らないんで!」
「う、うん? ありがとう……?」
「はい! ではおやすみなさい!」
あくまで元気よく宣言して、ルジェは今度こそ部屋へと帰って行った。
静かになった厨房には、突然そんなことを言われてビックリして固まった僕だけが取り残された。
彼女の思考の経緯は今いちよくわからないけど、どうやら嫌われてはいないようなのでほっとする。
「……ふぁ。さすがに眠くなってきたな……。僕も戻るか」
僕は大きなあくびをかみ殺した。
薬草酒が効いてきたのか、人と話して気が緩んだのか。はたまた長旅の疲れが出たのか。
明日の朝食の準備もあるし、僕もそろそろ寝るべきだろう。
仲間が無事にひとり増えた。しかも貴重で強力な前衛だ。
ただ、当面はこのメンバーで冒険するとしても、トッティは明日からは何をするつもりなんだろう。
仲間が見つかったから、次は装備を整えるのだろうか。でも、どうやって?
心の中に色々疑問は浮かんで尽きなかったけど、急速に襲ってきた眠気には勝てない。
僕はふかふかのベッドに潜り込んだ。そして久しぶりの柔らかで軽い上掛けに包まれて、一瞬で眠りの底に引き込まれて行ったのだった。
屋敷では僕用に客室を一つ借してもらえたので、元々自分の部屋があるトッティやルジェとは分かれることになった。
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僕はこの世界での魔王がどんな存在かはまだよくわからないし、強さもピンと来ない。
それでも、その考えるだに途方もない道のりを思ううちに、なんだか妙に寝付けなくなってしまって……。
なにか温かい飲み物でも作って飲もう。
そう思って厨房に来たら、寝間着に上着を羽織った姿のルジェとばったりはち合わせてしまった。
「あれっ? カイさん、まだ起きてたんすか?」
「ルジェさんこそ。眠れなかった?」
「自分のことは『ルジェ』で良いっすよ! 久しぶりに大勢のお客さんが来たから、なんか目が冴えちゃったみたいっす!」
そう言ってあっけらかんと笑うルジェに僕も笑い返した。
そのまま一緒に厨房に足を踏み入れる。
「なにか温かいものでも飲もうと思ってたんだ、一緒に飲もうか。あ、棚に薬草酒があったっけ。ルジェは……そもそもお酒飲める年なのかな?」
ルジェの見た目は、僕の世界で言うと中、高校生くらいに見える。
僕的にはアウトなんだけど……。でももしかして僕の世界とは常識が違うかもと思ったので尋ねてみた。
「カイさんは本来は違う世界の人なんっすもんね。自分はこれでも十八ですし、そちらの世界の基準はわかんないんすけど、もうこの世界ではしっかりがっつり大人なんで大丈夫っすよ! 結婚してる人も多い年齢っす」
「えっ、そんな感じなんだ? やっぱり僕の世界とは結構違うんだな……。それにしても、十八歳なのか。もっと若く見えてたよ」
「あ、それは自分がハーフエルフだからっすね。ハーフエルフって、長生きなエルフの血が半分入っているんで、ちょっと成長がゆっくりなんっすよね」
ルジェは少し尖っている自分の耳の先を示して見せた。
そうか、この世界には色んな種族がいるんだった。人間と見た目は似ていても、年齢や寿命が違うこともあるのだ。
改めてここが異世界なのだとしみじみと実感してしまった。
ともあれルジェもお酒が大丈夫ならと、二人分の飲み物を用意することにした。
りんごと柑橘の実を薄めのいちょう切りにして、お湯で割ったあとの薬草酒と一緒にミルクパンにかけて煮立てる。
仕上げにわずかに残っていた流れ星の砂糖漬けを入れれば完成だ。
煮えたぎるほど熱々の薬草酒が飲みごろになるまでは、少し時間が要る。
なんとなく手持ち無沙汰な時間。僕はふと疑問に思っていたことをルジェに聞いてみることにした。
「そういえばルジェはどうして強くなろうと思ったの? トッティやお師匠さんとはどんな出会いだったのかな。もし聞いても差し支えないなら教えてくれると嬉しいけど……」
僕の言葉を聞いたルジェは大きな目をまんまるにして、しばらく湯気を見つめていたが、やがて答えてくれた。
「強くなるのは、生きるためっすね」
「生きるため……?」
話し始めの一言は、思ったよりずっと重い言葉だった。
僕が思わず繰り返して尋ねると、ルジェは頷いた。若草色の瞳はとても真剣な光を湛えている。
「自分は人間とエルフの混血のハーフエルフっす。この生まれは、正直あんまり歓迎されないことが多い出自なんっすよ。人間の社会でもエルフの社会でも、はみ出しものなんっす」
「そうなのか……」
「ところで、この世界に生きている人は誰でも、必ずひとつ以上の祝福を持っているっす。その中でも戦いにまつわる祝福を持っている人の数は、実はかなり少ないっす」
確かに思い返せばトッティも、『善き魔女』としてニーガの人たちのために戦ったり魔法を使ったりしていた。
ああいうことができる人は、この世界でも少数派ということなのか。
「戦いの祝福を持っていると、本当は『普通の生活』からは離れやすくなってしまうんっす。どうしてもみんなのために力を使うことを期待されちゃうんで。でも……自分の場合は元々普通の生活とは無縁だったんで。逆にチャンスだったわけっす」
「つまり、強くなれたら社会に必要とされるからってこと?」
「そうっす。自分には人間の戦士としての力とエルフの魔法使いとしての力、両方が備わってるので。冒険者としてなら、居場所はいっぱいある。だから自分の生きる場所を勝ち取るために、もっと強くならないと」
少しだけ沈黙。その沈黙の間、ようやく少し冷めてきた薬草酒を二人でふうふうとすする。
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そういえばトッティにも、彼女の師匠の話を何度か聞いたことがある。師匠に拾われるまでは独りだったとも言っていた。
だからなのかもしれない。だからこそトッティは、ルジェに力を貸したのかも。
異世界に落ちてきた僕を拾ってくれた時のように。
ルジェの口調はカラッとしていて、態度にも表情にも曇りは少しもない。でも話の中身はすごく重たいものだ。
気軽に聞いて良いことではなかったかもしれない。
申し訳なくなってオロオロと視線を向けると、彼女は笑顔で首を振った。
「気をつかわなくても大丈夫っす。話したくないことなら自分は話さないんで。良い人っすね、カイさんは」
「そんなことないよ……僕は、その。普通すぎるくらいに普通で、こんな時に気の利いたことも言えなくて」
「気の利いたセリフを言えないくらいの真面目な人だから、トッティさんにも好かれてるんだと思うっす。あとはお料理上手だからかな」
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「はい! ではおやすみなさい!」
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明日の朝食の準備もあるし、僕もそろそろ寝るべきだろう。
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ただ、当面はこのメンバーで冒険するとしても、トッティは明日からは何をするつもりなんだろう。
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