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07 大魔女さんと大海原
クラーケンのたこ焼きもどき 後編
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「う、うわっ!? なにこれ!?」
甲板に出た僕を待っていたのは、目を疑うような光景だった。
すぐそこに見えるのは、丸太より太い触手。顔と同じくらいのサイズの吸盤。巨大な触手が、我が物顔でうねうねと甲板に絡みついているのだ。
それも一本じゃなくて、何本も!
まさか海でこんな生き物に出くわすなんて……。僕の世界にもダイオウイカっているけど、あれは深海生物でめったに会うこともないらしいし。
「海王蛸よ。タコっているでしょう、あれの規格外の大きさの……船サイズの奴をそう呼ぶの。この魔物に沈められた船もあるわ。現れるならもう少し沖合いかなって思ってたけど、こんなところで遭ってしまうとはね」
「ええっ!? 船を沈めるって……」
嫌な言葉を聞いてしまい、思わずクラーケンを二度見する。
あんまり動きは速くないみたいだけど、船にべったり張り付いていてなんだかやな感じだ……。ひょっとして船に乗り込もうとしてない?
乗り込んだあとで上から押し潰すように体重をかけて、一気に船を沈める気なのか!
「大丈夫よ、沈めさせないから安心して」
トッティが冷静に言うその脇からは、ルジェが飛び出してくる。
揺れる船の上でも乱れない足運びで、船べりにかかった触手を槍で刺したり払ったりして剥がしていく。
攻撃を受けても素早く避けてしまうから、こんな巨大な魔物相手なのに苦戦しているようにはまったく見えない。
またたく間に、巨大なタコはザブンと水しぶきをあげて海へ転がり落ちた。
再び船に取りつこうとしたクラーケンを、半透明の盾が弾く。
エリーチカが防護の魔法を発動させたのだ。
今度は船に近づけることなく倒してしまおうという作戦なんだろう。
「トッティ様ぁ! 防護の魔法、できましたよう! 準備完了ですう!」
「ええ。氷片が飛ぶと思うから、船を傷つけないようにしっかり守っていて」
クラーケンが力任せに魔法の障壁に触手を叩きつけると、さすがに衝撃が伝わってきて船が大きく揺れる。
僕は立っているのがやっとだったけど、トッティは怯まない。
待ってましたとばかりに魔法杖を振り上げる。
素早く呪文を唱えると、見るみるうちに鋭く巨大な氷の刃が空中にできあがっていく。
そういえばトッティの魔法の詠唱なんだけど、エデル師匠の魔法書を手に入れてからはかなり短くなっている気がする。
トッティによると、この世界で魔法を使うには色々複雑な手順があって、順序を決めて言葉を紡ぐ必要があるんだそうだ。強い魔法ほど必要な言葉の数は多いので、唱えている時間は長くなるのが普通だそう。
その詠唱時間が短くなるってことは、強い魔法でも速く発動するっていうことで。つまりは、トッティがさらに強くなったって意味になる。
この先魔族と、そして魔王と戦うのを考えるとすごく頼もしい。
そうこうするうちに空中にはいくつもの氷の塊ができあがっていた。魔法によって浮かび上がったままのそれは、クラーケンに向かって次々にぶつかって行く。
クラーケンは大きなタコというだけあって、体は比較的柔らかいらしい。
鋭く尖った氷をぶつける攻撃方法は効果てきめんだ。
最後の一撃に急所を貫かれて、クラーケンはあえなく崩れ落ちていったのだった。
ぷかあと海に浮いたクラーケン(の残骸)。
みんな船に戻るのかなと思っていたら、立ち止まったままのトッティが再び魔法杖を掲げた。
「ん? 何? あ、もしかして……」
「そうなのよ。クラーケンって食べられるらしいの。バラしちゃうから少し待ってね」
確かに、料理の祝福持ちの僕の目からすると『食べ物』に見える。
そっか、巨大でもタコはタコなんだ……。
僕は感心するやら呆れるやら複雑な気持ちで、クラーケンが解体されていくのを見守るのだった。
クラーケンとの戦いから三十分ほど後。
僕は早速厨房に立っていた。
解体されたクラーケンをいくらかもらってきてある。これを今日のごはんの材料にする予定なのだ。
クラーケンはほんの一部でも食材としては結構な量だ。何しろ大きさが大きさだったので、残りの部分は保存庫行きになった。
「味は……うん、タコだね。普通に美味しいタコ」
少しだけ茹でて味を見てみると、普通のゆでダコだ。
何にしたら食べやすいかな?
その時たまたま目に付いたのは、ソースの瓶だ。
これは試作品のウスターソース。トッティに協力してもらい、魔法で熟成させてもらったのだ。
「ソース……タコ……といえば、あれか!」
紅しょうがはないけどショウガはあるし、天かすもないけどまあなんとかなるだろう。
最大の問題は専用調理器がないことだったけど……。フライパンに乗せ、半分に畳んで細かく切ったら、たぶんそれらしくなるはず。
そうして厨房で格闘すること何十分か。
ついに料理は完成し、僕は集まった面々の前にお皿を並べていた。
「今日のごはんは、クラーケンのたこ焼きもどきだよ!」
お皿の上にはできたてホカホカのたこ焼きもどきが乗っている。
その上にはたっぷりとソースをかけて。
かなりたこ焼きを再現できたと思う。ふわっと焼けた生地の中にはタコもたっぷり入っている。
丸くてなんとなく可愛いあの形とはちょっと違うし、かつお節はなくてソースも厳密には違うんだろうけど。
「タコヤキモドキ……?」
みんながみんな首を傾げてたこ焼きを見つめている。
確かにこの世界に来てからこういう感じの食べ物にはあんまり出会ってないかも。
「うん、たこ焼きもどき。説明するとしたら、クラーケンを中に入れて焼いたパンケーキの小さいやつ……みたいなニュアンスかなあ」
「自分はそもそもタコって初めて食べるっすね。海には縁がなかったので」
「エリーチカもですう!」
そういえば今更思い出した。
この世界では船員たちはタコを食べるけど、陸に住んでいる人たちは日常的には食べないらしい。僕の世界のヨーロッパとかに近い感覚だろうか。
「私はタコは食べたことがあるけど、タコヤキは初めて。この上にかかっているのはあなたと私で作ったソースよね?」
「そうだよ、あのソースだよ。それを使ってたこ焼きっていう僕の世界で人気の食べ物を再現してみたんだ」
「ふむふむ。カイの世界で人気なら間違いなさそうね」
納得してくれたトッティが、一番手になってくれた。
いただきますと口を大きく開けて、たこ焼きをひと口でぱくりとやる。
僕はその後で大事なことに気づいた。
あああ、しまった!
「あっ! あふい! あふ!」
うわー、やっぱり!
中が熱いので気をつけてと言い忘れてしまっていた。
このパーティに猫舌の人はいないけど、たこ焼きの熱さはかなり別格だと思う。
涙目になっている……。ごめん、トッティ……。
「なかなか危険な食べ物のようね……?」
「ごめんね、アツアツのうちに食べるのが定番だから、つい……」
「ふふ、次からは気をつけて食べるわ。でもカイの言うことは正しいわね。タコヤキ、外はカリッと、中はトロッとして美味しいわ。タコの歯ごたえもコリコリしていて楽しい」
興味津々で見守っていたルジェとエリーチカもごくりとつばを飲む。
そして慎重に冷ましながら、あちあちと食べ始めた。
「このソースの甘辛い感じが良いっすね! タコ、自分は結構気に入ったっす!」
「あちゅい! へも、おいひいれすう!」
「僕の世界だとたこ焼きは商人の街の名物なんだよ。その街は美味しいものがたくさんあるので有名なんだ」
「へえー。いつか行ってみたいわね!」
そんな説明をしながらふと思う。
ソースができたということは、お好み焼きや焼きそばなんかも作れるってことだ。それだけでなく、この世界風の料理にも生かせると思う。
意外と作れる料理の幅は増えるかもしれない。
色んな考えごとが頭の中で巡っている。
ちょうどお茶を飲もうと手を伸ばしたタイミングで、エリーチカが能天気な声をかけてきた。
「それでカイ、ルジェとの恋バナはどうなったんですかあ? 教えてくださいよお、水くさいですう!」
「ゲホッ! ゴホッ!」
お茶吹くかと思った。
ここでさっきの事故を蒸し返されるとは思っていなかった。
「いや、だからそれは誤解!」
「またまたあー! 照れちゃってえー!」
心なしか生ぬるい半眼のトッティと、なんだかちょっと照れてるルジェ。
そしてテンションが上がりまくってヒートアップしていくエリーチカ。
「も、もう! ほら、たこ焼き冷めるから! 余計なこと言ってないで食べなよ!」
エリーチカ、良い奴なんだけど。良い奴なんだけど、こういうところさえ何とかなればなあ。
僕の努力の甲斐あってか、ほどなくみんなたこ焼きをつつき始めた。アツアツうまうまと食の方に意識を向けてくれる。
何とか危機は脱しただろうか?
何はともあれ、まず目指すのは海底都市ユラシェルだ。
無事に着くと良いんだけど。
風向きがおかしなことになってきたぞと思いながらも、僕もたこ焼きにフォークを伸ばしたのだった。
甲板に出た僕を待っていたのは、目を疑うような光景だった。
すぐそこに見えるのは、丸太より太い触手。顔と同じくらいのサイズの吸盤。巨大な触手が、我が物顔でうねうねと甲板に絡みついているのだ。
それも一本じゃなくて、何本も!
まさか海でこんな生き物に出くわすなんて……。僕の世界にもダイオウイカっているけど、あれは深海生物でめったに会うこともないらしいし。
「海王蛸よ。タコっているでしょう、あれの規格外の大きさの……船サイズの奴をそう呼ぶの。この魔物に沈められた船もあるわ。現れるならもう少し沖合いかなって思ってたけど、こんなところで遭ってしまうとはね」
「ええっ!? 船を沈めるって……」
嫌な言葉を聞いてしまい、思わずクラーケンを二度見する。
あんまり動きは速くないみたいだけど、船にべったり張り付いていてなんだかやな感じだ……。ひょっとして船に乗り込もうとしてない?
乗り込んだあとで上から押し潰すように体重をかけて、一気に船を沈める気なのか!
「大丈夫よ、沈めさせないから安心して」
トッティが冷静に言うその脇からは、ルジェが飛び出してくる。
揺れる船の上でも乱れない足運びで、船べりにかかった触手を槍で刺したり払ったりして剥がしていく。
攻撃を受けても素早く避けてしまうから、こんな巨大な魔物相手なのに苦戦しているようにはまったく見えない。
またたく間に、巨大なタコはザブンと水しぶきをあげて海へ転がり落ちた。
再び船に取りつこうとしたクラーケンを、半透明の盾が弾く。
エリーチカが防護の魔法を発動させたのだ。
今度は船に近づけることなく倒してしまおうという作戦なんだろう。
「トッティ様ぁ! 防護の魔法、できましたよう! 準備完了ですう!」
「ええ。氷片が飛ぶと思うから、船を傷つけないようにしっかり守っていて」
クラーケンが力任せに魔法の障壁に触手を叩きつけると、さすがに衝撃が伝わってきて船が大きく揺れる。
僕は立っているのがやっとだったけど、トッティは怯まない。
待ってましたとばかりに魔法杖を振り上げる。
素早く呪文を唱えると、見るみるうちに鋭く巨大な氷の刃が空中にできあがっていく。
そういえばトッティの魔法の詠唱なんだけど、エデル師匠の魔法書を手に入れてからはかなり短くなっている気がする。
トッティによると、この世界で魔法を使うには色々複雑な手順があって、順序を決めて言葉を紡ぐ必要があるんだそうだ。強い魔法ほど必要な言葉の数は多いので、唱えている時間は長くなるのが普通だそう。
その詠唱時間が短くなるってことは、強い魔法でも速く発動するっていうことで。つまりは、トッティがさらに強くなったって意味になる。
この先魔族と、そして魔王と戦うのを考えるとすごく頼もしい。
そうこうするうちに空中にはいくつもの氷の塊ができあがっていた。魔法によって浮かび上がったままのそれは、クラーケンに向かって次々にぶつかって行く。
クラーケンは大きなタコというだけあって、体は比較的柔らかいらしい。
鋭く尖った氷をぶつける攻撃方法は効果てきめんだ。
最後の一撃に急所を貫かれて、クラーケンはあえなく崩れ落ちていったのだった。
ぷかあと海に浮いたクラーケン(の残骸)。
みんな船に戻るのかなと思っていたら、立ち止まったままのトッティが再び魔法杖を掲げた。
「ん? 何? あ、もしかして……」
「そうなのよ。クラーケンって食べられるらしいの。バラしちゃうから少し待ってね」
確かに、料理の祝福持ちの僕の目からすると『食べ物』に見える。
そっか、巨大でもタコはタコなんだ……。
僕は感心するやら呆れるやら複雑な気持ちで、クラーケンが解体されていくのを見守るのだった。
クラーケンとの戦いから三十分ほど後。
僕は早速厨房に立っていた。
解体されたクラーケンをいくらかもらってきてある。これを今日のごはんの材料にする予定なのだ。
クラーケンはほんの一部でも食材としては結構な量だ。何しろ大きさが大きさだったので、残りの部分は保存庫行きになった。
「味は……うん、タコだね。普通に美味しいタコ」
少しだけ茹でて味を見てみると、普通のゆでダコだ。
何にしたら食べやすいかな?
その時たまたま目に付いたのは、ソースの瓶だ。
これは試作品のウスターソース。トッティに協力してもらい、魔法で熟成させてもらったのだ。
「ソース……タコ……といえば、あれか!」
紅しょうがはないけどショウガはあるし、天かすもないけどまあなんとかなるだろう。
最大の問題は専用調理器がないことだったけど……。フライパンに乗せ、半分に畳んで細かく切ったら、たぶんそれらしくなるはず。
そうして厨房で格闘すること何十分か。
ついに料理は完成し、僕は集まった面々の前にお皿を並べていた。
「今日のごはんは、クラーケンのたこ焼きもどきだよ!」
お皿の上にはできたてホカホカのたこ焼きもどきが乗っている。
その上にはたっぷりとソースをかけて。
かなりたこ焼きを再現できたと思う。ふわっと焼けた生地の中にはタコもたっぷり入っている。
丸くてなんとなく可愛いあの形とはちょっと違うし、かつお節はなくてソースも厳密には違うんだろうけど。
「タコヤキモドキ……?」
みんながみんな首を傾げてたこ焼きを見つめている。
確かにこの世界に来てからこういう感じの食べ物にはあんまり出会ってないかも。
「うん、たこ焼きもどき。説明するとしたら、クラーケンを中に入れて焼いたパンケーキの小さいやつ……みたいなニュアンスかなあ」
「自分はそもそもタコって初めて食べるっすね。海には縁がなかったので」
「エリーチカもですう!」
そういえば今更思い出した。
この世界では船員たちはタコを食べるけど、陸に住んでいる人たちは日常的には食べないらしい。僕の世界のヨーロッパとかに近い感覚だろうか。
「私はタコは食べたことがあるけど、タコヤキは初めて。この上にかかっているのはあなたと私で作ったソースよね?」
「そうだよ、あのソースだよ。それを使ってたこ焼きっていう僕の世界で人気の食べ物を再現してみたんだ」
「ふむふむ。カイの世界で人気なら間違いなさそうね」
納得してくれたトッティが、一番手になってくれた。
いただきますと口を大きく開けて、たこ焼きをひと口でぱくりとやる。
僕はその後で大事なことに気づいた。
あああ、しまった!
「あっ! あふい! あふ!」
うわー、やっぱり!
中が熱いので気をつけてと言い忘れてしまっていた。
このパーティに猫舌の人はいないけど、たこ焼きの熱さはかなり別格だと思う。
涙目になっている……。ごめん、トッティ……。
「なかなか危険な食べ物のようね……?」
「ごめんね、アツアツのうちに食べるのが定番だから、つい……」
「ふふ、次からは気をつけて食べるわ。でもカイの言うことは正しいわね。タコヤキ、外はカリッと、中はトロッとして美味しいわ。タコの歯ごたえもコリコリしていて楽しい」
興味津々で見守っていたルジェとエリーチカもごくりとつばを飲む。
そして慎重に冷ましながら、あちあちと食べ始めた。
「このソースの甘辛い感じが良いっすね! タコ、自分は結構気に入ったっす!」
「あちゅい! へも、おいひいれすう!」
「僕の世界だとたこ焼きは商人の街の名物なんだよ。その街は美味しいものがたくさんあるので有名なんだ」
「へえー。いつか行ってみたいわね!」
そんな説明をしながらふと思う。
ソースができたということは、お好み焼きや焼きそばなんかも作れるってことだ。それだけでなく、この世界風の料理にも生かせると思う。
意外と作れる料理の幅は増えるかもしれない。
色んな考えごとが頭の中で巡っている。
ちょうどお茶を飲もうと手を伸ばしたタイミングで、エリーチカが能天気な声をかけてきた。
「それでカイ、ルジェとの恋バナはどうなったんですかあ? 教えてくださいよお、水くさいですう!」
「ゲホッ! ゴホッ!」
お茶吹くかと思った。
ここでさっきの事故を蒸し返されるとは思っていなかった。
「いや、だからそれは誤解!」
「またまたあー! 照れちゃってえー!」
心なしか生ぬるい半眼のトッティと、なんだかちょっと照れてるルジェ。
そしてテンションが上がりまくってヒートアップしていくエリーチカ。
「も、もう! ほら、たこ焼き冷めるから! 余計なこと言ってないで食べなよ!」
エリーチカ、良い奴なんだけど。良い奴なんだけど、こういうところさえ何とかなればなあ。
僕の努力の甲斐あってか、ほどなくみんなたこ焼きをつつき始めた。アツアツうまうまと食の方に意識を向けてくれる。
何とか危機は脱しただろうか?
何はともあれ、まず目指すのは海底都市ユラシェルだ。
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どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
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さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
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