命知らずの騎士様は、鼻の利く魔女を放さない。

三歩ミチ

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騎士団は魔女を放さない

それぞれの告白

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 全てを失った状態でカプンを訪れるのは、これで2回目だ。初めは、全財産を失って。今回は、匂いを追う力を失って。何も持たない私のことを、カプンという町は、今日も静かに受け入れてくれる。

 自宅に帰るのは、何日ぶりだろう。例の如く正面ではなく、森の中を通って私の家へ向かった。スオシーを森の半ばで待たせ、私たちは歩いて進む。濡れた土の香り。踏みしめると、湿った落葉の香りが立つ。どれも嗅ぎ慣れた、懐かしいものだ。
 緑の蔦に覆われた家すらも、もはや懐かしい。鍵穴に鍵を刺した時、またちくりと胸が痛んだ。この鍵は、エルートが付け替えてくれたものだ。今後、家を出入りする度に、エルートのことを思い出してしまいそうである。
 鍵の掛かる音を確認して、室内に視線を向ける。天井から垂れ下がる、乾いた薬草。むせ返るような青い香り。雨に濡れた雨具を脱ぐと、肩がすっと軽くなる。

「ああ……落ち着くな、この香り」
「エルートさんは、珍しいですよね。薬草の香りを嫌う方も多いのに」
「俺は気に入っている。ニーナの香りだ」

 この期に及んで、エルートの言葉はいちいち心をくすぐる。
 初めの頃は、彼の甘い台詞は、自分の要求を通すためのものだった。けれど今は私に対して、何の要求があるのかわからない。求めるものが読めないからこそ、エルートの甘い言葉に妙に胸がざわつく。
 今日で最後なのだから、これ以上、変な期待をしてはいけない。エルートの言葉の裏に何が隠されているのかわからなくても、その裏を探る必要は、もうないのだ。どうせ私には、応えられないのだから。

 エルートは、勝手知ったる様子でカウンター前の丸太に腰掛ける。私は対面する形で、カウンターの内側に移動した。こうして向かい合うのも、もう何度目かだ。

「君が戻ってくるまで、暫くは、俺達だけで頑張らなければならないな」

 エルートの言葉が、呑気に響く。彼は怪我が癒えれば、私が騎士団に戻れると思っている。
 言わなければ。もう戻ることはできないと、言わなければならない。毒のせいで、魔獣を探す勘の良さが失われた。騎士団に行っても、もう求めに応じることはできない。言わなければならないと思ったが、言葉はすぐには出てこなかった。
 私の鼻だけを求めているエルートは、私に起きた悲劇を知ったら、用済みだと去ってしまうだろう。わかっているのだ。エルートの反応を想像したら切なくて、私は何も言い出せなかった。

 汲み置きの水を火にかける。少し古い水だが、沸かせば問題ないだろう。底から熱されて、水面がゆらゆらと揺らめく。天井から取った薬草を、水に浸す。以前エルートに振る舞ったのと、同じ薬草茶だ。香り高い飲み心地を、彼は気に入っていた。
 こぽ、と水面が泡立つ音がする。お茶が沸いてしまう。言わなければ、と気持ちだけが高まる。心臓の鼓動が、大きくなった。丸く薄い泡の立つ水面を見つめ、気合を入れる。気持ちを固めて、口を開いた。

「あの」

 声は、二重だった。同時に言葉を発した私とエルートは、互いに見つめ合う。エルートの焦げ茶の瞳が、丸く見開かれている。私もきっと、同じ顔をしているだろう。間の悪さに、気まずい冷や汗がぶわっと背中に広がる。

「ニーナから、話してくれ」

 エルートに順番を譲られ、私は頷いた。彼が何を言うつもりなのかわからないが、下手に聞いてしまって、せっかくの決心が鈍ったら困る。

 私の取るべき行動は決まっている。結論は、揺らがない。

 ふー、と息を吐いた。唇が震えているのは、緊張のためか、それとも不安のためか。私は目を閉じ、ゆっくり開いた。エルートは、スオシーと同じ、こちらを伺う優しい眼差しをしている。
 事実を知ったら、この眼差しが、どう変わってしまうのか。恐ろしくても、口にするしかなかった。

「私はもう、騎士団には戻れません」

 震えながらも、それなりにはっきりとした声で、言うことができた。エルートの眼差しは、変わらない。暫くの沈黙の後、彼は穏やかな声音で「そうだよな」と口を開いた。

「君は、普通の女性だ。あんな目に遭って、恐ろしかっただろう。もう魔獣討伐に行けないと考えても──」
「そういう意味ではないんです。求められているのなら、お力になりたいとは思っています」

 彼の誤解を解くため、割りこんで説明する。

「なら、なぜ?」
「魔獣の毒のせいだと思うのですが、……魔獣を探す勘が、なくなってしまったんです」

 今度こそ、はっきりと。話しながら胸が締め付けられて、語尾が上擦る。

「勘がなくなった? 良いんだよ、ニーナ。そんな言い方をしなくても、俺は、君に無理はさせない」

 エルートは、眉間を強張らせている。まだ彼は、私が魔獣怖さに申し出たと思っているらしい。

 たしかに、魔獣は怖い。たった一噛みで、私は死の淵に立たされた。だとしても、変わらず求められているのに、止めるなんて言い出しはしない。魔獣の恐ろしさや身の危険は覚悟の上で、騎士団に向かうことを決めたのだ。
 せめてあの時の私の決意は、エルートには知っていてもらいたかった。求めには、応じる。その信念を、貫く気持ちはある。応える能力がないだけだ。

「違うんです。本当に、魔獣を見つけられなくなったんです。いつもはエルートさんといれば、魔獣がどちらにいるのかわかるのに……もう、何もわからないんです」

 匂いの流れを追って、探し物を見つける。能力を失ったことを口に出すと、さらに沈んだ気分になってきた。母譲りの、少し良い鼻。生まれた時から一緒だったのに、私はそれを失ってしまった。
 カプンでの私の仕事は、探し物屋だ。良い鼻を失った今、それすらもできない。町長ルカルデの求めに応じられないなら、この家に居座ることだって難しい。
 そもそも私は、全てを失った人間だ。あるべき姿に戻ったと思えば、仕方ないとも言える。きっと、今までが幸運すぎたのだ。前の町で何もかも失ったのに、ルカルデの好意でカプンに家を構え、エルートに出会った運で騎士の役にも立つことができた。
 前向きに考えようとしても、気分は落ち込む一方だった。

「ニーナ」

 名前を呼ばれ、気分と共に落ちていた視線を上げる。エルートの焦げ茶の瞳が、真っ直ぐに私の目を射抜いた。

「君は目に表情が出るんだ」

 圧のある視線に反して、その声は相変わらず優しい。

「俺に何か、隠しているね?」

 心臓がきゅう、と締め付けられた。胸が狭くなったせいで、溢れたものが涙に変わる。まただ。スオシーに乗っていた時と同じ。目尻に滲む涙を、今度は隠すことができない。
 エルートの瞳に、動揺の色が浮かんだ。申し訳ない。いきなり目の前で泣き出したら、動揺するに決まっている。私は人差し指で、涙を拭った。下唇を軽く噛んで嗚咽を押し留めてから、一呼吸おいて、唇を開いた。

「……いいえ、何も」

 私が隠しているのは、自分の鼻のことだ。「勘がなくなった」なんて言い方、通用するはずがないのは当然だ。勘はなくなるものではない。嗅覚を失ったと言って初めて、私の置かれた状況は正確に伝わる。
 その事実を、伝えてはいけない。探し物が見つかるのは、匂いを追うことができるから。手の内を明かすことは、自分の身を危険に晒す。例え信頼できる相手だとしても、決して明かしてはならない。母の教えだ。私は母の教えを、もう破ることはできない。

「本当に?」

 本当に?

 エルートの問いかけは、私自身に対する声かけと重なった。本当に、エルートに話してはいけないのだろうか。彼が事実を知ったところで、どうするというのか。そもそも母の教えは、私の鼻が利くことを前提にしたものだ。鼻が利かなくなったのなら、守る理由なんてないのかもしれない。
 私は迷った。迷って、胸に下がったペンダントに触れた。青い石は、今も微動だにしていない。エルートには、悪意のかけらもない。それが、後押しとなった。

「実は、私が魔獣を見つけられるのは、勘が良いからではないんです」
「だろうね」

 エルートは、特に驚いた素振りを見せなかった。反応の薄さに拍子抜けすると、言葉は先ほどよりも滑らかに喉を震わせる。

「匂いで追っているんです」
「匂い?」

 今度は彼は、意外そうに語尾を持ち上げた。私は、大きく頷く。話していいのだろうか、という不安を振り払うように頭を揺らしてから、説明を続けた。
 人の放つ匂いには、2種類ある。ひとつは、純粋な体臭。もうひとつは、求めるものに向かって流れる、方向のある匂い。私の鼻は、方向のある匂いを感じ取ることができる。向かう先を辿っていくことで、誰かの探し物を見つけることができる。

「なるほど。それで魔獣を見つけていた訳か」
「はい。エルートさんの魔獣を求める気持ちは強かったので、匂いを追って探していました。でも今は、全くわかりません」
「なるほど……それでは、魔獣を見つけ出すことはできないな」
「はい」

 顎を撫でたエルートは、渋い顔で「わかった」と応える。

「ならば君の言う通り、騎士団にいない方が良いのだろう。魔獣は危険だ。君が討伐に参加しても魔獣の位置がわからないとなると、悪戯に危険を増やすことになる。……団長には俺から伝えておこう」
「ありがとうございます」

 このやりとりで、私が騎士団から離れることは、完全に決まった。お腹に抱えていた課題を漸く下ろして、私は残念に思いつつも、安堵する。
 他に選択肢はなかった。魔獣を探せない私は、エルートにとっても、騎士団にとっても、やはり用なしなのだ。

「あっ、もう火から上げなくちゃ」

 シュワ、と淡い音がしたので見ると、知らないうちに、薬草茶が吹きこぼれかけていた。ふつふつと泡立つ茶出しを、慌てて火から下ろす。茶出しから、湯気が勢いよく吹き上がる。暫く待ってから、私はカップを探した。

「あら? 確かこの辺に」

 久しぶりの店内で、最後に置いた場所を忘れてしまっていた。いつものようにカウンターの辺りを探り、しまわれたカップを見つけ出す。

「鼻が利かないから、カップも見つからないのか。困るな、これから」
「いえ。元々、自分の探し物はわからないんです。自分の匂いは、自分ではわからないので」

 私にとっては当たり前のことだが、この感覚は、普通の人にはわからないだろう。カップに茶を注ぎながら説明すると、エルートは「うん?」と声を上げた。

「ニーナ」

 その声が、妙に張り詰めている。
 私は湯気の立つカップをエルートの前に置き、彼の表情を見た。この表情は、一体なんだろう。怒っている訳でも、訝しんでいる訳でもない。ただ、真剣な顔つきではある。

「自分に向けられた匂いはわかるのか?」

 突然の問いの、意味が理解できない。

「ええと……」
「だから、自分を求める匂いは、感じ取れるのか?」

 言い直されても、やはりわからない。いや、質問の意味はわかった。ただ、答えがわからない。なぜ、エルートはそんなことを聞くのだろうか。理由もわからない。

「機会に恵まれたことがないので、何とも言えません」
「ニーナはここに来るまで、俺以外の誰かと対面したか?」
「あの、薬師の方と」
「カルニックはどうでもいい」

 それなら、誰とも対面してはいない。私は首を横に振って否定する。エルートは、カウンターに手を置いて僅かに身を乗り出す。

「ニーナ。俺が君のことを求めているなら、君は、俺の匂いがわからないんじゃないか?」

 エルートの真っ直ぐな眼差し。彼の白い肌に、紅が差している。
 言わんとしていることがわかって、私の耳も熱くなった。でもきっと、思い違いだ。エルートにとって、私は便利なお荷物。それ以外の感情は、何にもないはずで。

「ありえない、という目だな」

 なぜかエルートには、視線で感情がばれてしまう。その通りだ。ありえないと思っている。エルートは再度、唇を開く。

「あの蛇の魔獣の討伐で、俺が負傷したのは知っているか?」
「はい、伺いました」

 蛇の魔獣による負傷者は2名だと、カルニックは話していた。私と、エルート。エルートは軽症で、すぐに回復したと。

「俺が負傷した理由は?」
「それは、存じ上げません」
「魔獣の毒を口に含んだからだ」
「噛まれたのではなくて?」
「噛まれたのは君だけだ。あの後すぐ、俺が魔獣の討伐を終えた」

 私は意識を失う前、最後に目にした光景を思い出す。私の腕に噛み付いた蛇の胴体は、エルートによって両断されていた。魔獣はあのまま、黒い霧となって消えたらしい。
 噛まれたのでなければ、なぜ毒を口にする運びとなるのか。

「なら、どうして……」
「ニーナが毒を受けて倒れたのを見て、気づけば俺は、傷に口をつけていた。毒のある獣に噛まれた時は、毒を吸い出すのが定石だ。ただ、魔獣の毒は強い。口内に傷があったり、うっかり飲み込んだりしたら、俺の命も危ういのに……あの時俺は、自分の命のことなど、頭の片隅にもなかった」

 幸いにして、エルートは傷口から毒が侵入することも、飲み込んでしまうこともなく。口の粘膜から毒が僅かに入り込んで体が軽く痺れた以外には、体調に大きな問題はなかったそうだ。

「俺は、自分の命を何より大切にしている。なのに、我が身を顧みず、君を助けようとした。俺らしくないよな。どうしてだと思う?」
「どうして、って……わかりません」

 わからないほど、鈍くはない。ただ、恐れ多くて、口には出せなかった。エルートの手が、私の手の甲に重なった。鍛錬を積んだ硬い手のひらが、私の手を柔らかく覆う。

「俺はニーナを、命より大切に感じているらしい」

 彼が自分の命を何よりも重んじていることを知っているからこそ、この言葉には格別の重みがある。
 重ねられた手のひらの温かさ。こちらを見つめる、焦げ茶の真っ直ぐな眼差し。何よりエルートの言葉は、私に意識を逸らすことを許さなかった。
 向き合わなければならない。彼の言葉に向き合おうとすると、私はひりついた痛みを感じる。

「……ありがとうございます」

 そこから、言葉が続かない。薬草を捨てた、アイネンの対応を忘れてはいない。蛇の魔獣討伐に向かった際の、街の人々の冷たい反応を、私は忘れてはいない。私はエルートに見合わないのだ。間違っても、騎士の隣に並び立って良い人間ではない。
 しがない一般人の私が、エルートの気持ちに、どう反応したら良いのだろうか。「喜んで」とでも言うべきか。「嬉しいです」とでも伝えるべきか。求められる反応が分からなくて、言葉が止まる。

「それ以上言わなくて良い」

 私が何か言う前に、エルートが制する。包まれていた手が離れた。右手で金糸の前髪を乱雑に掻き上げ、エルートはため息をついた。

「すまない……俺の気持ちを押し付けてしまった」

 予想外の謝罪であった。

「君は、『求められたら応える』んだろう? 俺がこんな風に君を求めて、嫌々応えられるのは、俺にとっても不本意だ」
「嫌々なんてことは」
「いい。今はそれ以上言わないでくれ。俺はニーナが、自分の意思で決めたことを、尊重したいんだ」

 一見、優しい台詞。エルートの対応は、理想的なものだ。しかし私は戸惑いを隠せず、忙しなく瞬きをする。

 求められたら、応える。母からの教えで、私は一度痛い目に遭ってから、ずっと守り続けてきた。困っている人にうっかり手を差し伸べてしまうことはあったものの、誰かの探し物を探すのも、魔獣討伐に同行するのも、求められたことに応えようと判断したから。
 ここ1年ほど揺らがなかった判断基準が、今、裏目に出ていた。
 私がエルートに恋をしているのは、自明のことだ。彼が私を大切に思ってくれていることは、本当に嬉しい。迷っているのは、自分が彼の気持ちを受け入れるに値する人間なのか、自信がないからだ。「嫌々」応えるつもりなんて、さらさらない。

「エルートさんのお気持ちは、本当に嬉しいです」
「やめてくれ、ニーナ。君に気を遣われると、苦しくなる」

 本心を伝えても、エルートは信じない。私が「求められたら応える」人間だと知っているから。何を言っても、エルートの求めに応じただけだと思われてしまう。
 エルートの悲痛な面持ちは、私を申し訳なくさせた。今何を言っても、「求められたから応えただけだ」と受け取られてしまう。私はエルートを喜ばせたいし、彼の役に立ちたいのであって、苦しい思いはさせたくない。だから今は、黙るしかなかった。

 熱い薬草茶を飲むと、青く爽やかな香りが鼻から抜ける。喉の奥から胃に向けて温もりがゆったりと落ちていく。カップを両手で包み、そっと息を吐いた。同じ温度の吐息が、対面からも流れてくる。
 こんな風に近くにいるのに、私は思いを、彼にうまく伝えられない。

「……誰も好まない薬草茶が旨いのは、君が淹れたからなのかもしれないな」

 カップから唇を離し、呟くエルート。彼の特別な思いを感じた嬉しさに、心が震える。けれど今の私に、口にすべき言葉はない。何を言っても、エルートには届かない。それは私の「求められたら応える」という信念ゆえ。

「ありがとうございます」

 そう言うしかない。お礼だけなら、エルートも表情を歪ませなかった。

 どうしたらいいのだろう。もやもやした気持ちが、もやもやしたまま折り重なり、心の上に積もっていく。私がエルートの気持ちを嬉しいと思って、それを言葉にしても、信じてもらえない。
 エルートが求めているのは、「私が自分の意思で決めること」だ。久しく自分の意思を貫いていない私にとって、それはあまりにも漠然とした要求だった。
 私はどう応えたらいいのか。結局のところ、エルートは私とどうなることを求めているのだろう。気になってエルートの表情を見ていると、私の視線に気付いた彼は苦笑する。

「俺の気分は窺わないでくれ。悪かったよ、ニーナ。君に何かを強要したい訳ではないんだ」

 彼は私の目から、表情を読み取ってしまう。彼の求めることを把握しようとする意図も、すぐに汲まれてしまう。謝罪までされてしまったら、それを覆せる台詞なんてもう思いつかない。
 エルートの気持ちがこちらを向いていることが、こんなにもはっきりわかったのに。これからの見通しは、全くの霧の中であった。

「……そうでしたね。ありがとうございます」

 せめて、不快ではないと示すための、お礼を。エルートは、納得した表情で頷いた。
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