神だったわしが幼女に転生!? 仕方なく聖女を演じていたら、信仰が集まりすぎて別の神として祭られて世界の命運を握ることになった件

青田きぬ

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わし等はまた王の元に連れてこられた
「王。この者の力は既に証明されております」
神官が言った。
「ふむ。どうやら聖女というのは嘘ではないらしいな」
王は威厳のこもった顔で言った。
「この国二人目の聖女の誕生だ」
こうしてわしはエムーデン王国に正式に聖女として迎えられることになった。


翌日、わしは民衆に大々的に顔見世することになった。
「皆の者よく聞け。ここに御座すは聖女アルナ様だ」
わしは民を一望すると言った。
「わしが聖女アルナじゃ。皆の者よろしくのぅ」

「聖女様?あんな幼子が?」
「本当なのかしら?」
「二人目の聖女だってよ」
「兵士の傷を治したらしい」
「にわかには信じられんな。ただの子供にしか見えぬ」

あたりにどよめきが走る。

「皆の者沈まれ!」
神官が言う。
「聖女様。そのお力をお示し下され」
「ふむ。皆に祝福を授けよう」
わしは神力を解き放った。するとあたりは神々しい光に包まれた。
「おぉ!まさしくこれは祝福の光!」
「本物だ!」
「聖女様!」
「聖女アルナ様万歳!」
力が溢れてくる。
これよこれ。実にいい気分じゃ。


さらに翌日わしらは王に呼び出された。
「今日は一体何の用かの?」
「おぬしらに頼みがある。先日ラウルベルが魔物の群れに襲われた」
「なんじゃと?それは森の魔物の討伐に失敗したということかの?」
「そうだ。ラウルベルは森に150の兵を送ったが予期せぬ事態が起きた」
「予期せぬ事態?」
アルクが言った。
「デーモンが出たのだ」
「デーモン…!?」
デーモン?悪魔かの?
「なんで森に悪魔が出るんじゃ?」
「あの森には邪気が満ちておるのやもしれん」
「デーモンが相手なら神官の出番でしょう。わざわざ聖女が出向くまでもない」
「それが上級のデーモンだったらしく神官の浄化魔法が効かなかったというのだ」
「そこでわしの出番というわけじゃの?」
「そうだ。おぬし等にその上級デーモンの討伐を頼みたい」
上級デーモン…なんであれ神であるわしの敵ではないの。むしろ相性ばつぐんじゃ。
「よかろう。そのデーモンわしが退治してきてやろうではないか!」
「頼むぞ。聖女アルナよ」

こうしてわしらはまたラウルベルに向かうことになった。
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