神だったわしが幼女に転生!? 仕方なく聖女を演じていたら、信仰が集まりすぎて別の神として祭られて世界の命運を握ることになった件

青田きぬ

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婚約者

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あれからというもの男ども4人はわしの周りをついて回った。
なんでこうなるのじゃ。本来このポジションはアンナのものじゃないのか?
それがどうしてわしについて回る?この国はロリコンばかりなのか?

そしてついにわしは金髪縦ロールに呼び出された。

「アルナ様。貴女少しはご自分のお立場を自覚した方がよろしいのではなくて?」
「立場のぅ?」
「貴女様はこの国の聖女でいらっしゃいます。それがその立場を忘れ何人もの男子を侍らすような真似はお控えになった方がよろしいのではなくて?」
「そんなこと言われてものぅ。勝手に付いてくるんじゃ……」
「なんですの?殿下が貴女に付きまとっているとでも言いたいんですの?」
「わしだって好きで一緒にいる訳じゃないのじゃ」
「っっ!貴女って人は!」
なんでわしが怒らればならぬ。男に囲まれてわしが喜ぶわけないじゃろうが!
「わしだって辛いんじゃ……!なんでわしばっかりこんな目に合わねばならんのじゃ……」
思わず涙がこぼれた。
「何を泣いてますの?泣きたいのはこっちですわ……」
「何を話している」
そこに件の阿呆共がやってきた。
「……アルナ泣いているのか?ジョゼフィーヌ貴様アルナを泣かせたな!」
「……殿下、もうアルナ様と付き合うのはやめてくださいませ」
「何を言うかと思えば!私がだれと付き合おうが私の勝手だ!お前が口を出すことではない!」
「皆が噂してますのよ。殿下が幼女趣味に目覚めたのだと!」
「馬鹿な。噂は噂だ。私は幼女趣味に目覚めたのではない。たまたま好きになった人が幼かっただけのこと……」
うわぁ。
「それが幼女趣味だと言いますの!」
そうだそうだ。もっと言ってやれ。
「話にならないな。お前の戯言に付き合う暇はない。とっと去れ」
「殿下!」
「お前が去らないのなら私が去ろう。アルナ行くぞ」
なんでわしがお前に命令されなきゃならんのじゃ。
じゃが、まぁいい。このままここにいたところでろくなことにはならないからの。

わしは4馬鹿カルテッドについていくことにした。




そしてその夜。わしは寮でくつろいでいた。
「クー。シモーヌ。お主らがいてくれるのが救いじゃ」
「クー」
「アルナ様なにかお疲れのようですね」
「疲れもするわい」
「聞けば随分とおもてになっているとか」
「……どこから聞いたのじゃ。わしは付きまとわれていい迷惑じゃ」
「メイドは何でも知っています。そんなに嫌ならはっきりと言って差し上げたらどうですか?」
「そういうわけにもいかんのじゃ。わしにも奴にも立場がある。王太子を聖女が嫌ってるという話になってみろ。王家と教会の対立構造が生まれてしまうのじゃ」
「はぁ。そういうもんですか?」
「そういうもんなのじゃ」
しかし、このままでもいかんのじゃ。どうしたもんかのぅ。
わしにとって一番いいのは全てをアンナに押し付けることじゃが。
そもそもわしが来るまでは奴らはアンナに纏わりついていたはずなのじゃ。
それがどうしてこうなった?実戦訓練でうっかりアンナに勝ってしまったのが悪かったのかの?
あれで奴らはわしに狙いを移したのやもしれぬ。
起きたことを悔やんでも仕方あるまい。重要なのはこれからどうするかじゃ。
なんとか奴らの矛先をアンナに移せまいか……
「ぐぬぬ……」
そういえばなんで金髪縦ロールにはあんなにわしらに突っかかってくるのじゃ?
「のぅ。シモーヌ。金髪縦ロールについて何か知ってはおらぬか?」
「金髪縦ロール?ブランシャール公爵家令嬢ジョゼフィーヌ・ブランシャール様のことですか?」
「それじゃ。そのジョゼフィーヌなんたらじゃ」
「彼女は王太子殿下の婚約者ですよ」
婚約者?あの娘が?
「そうか。なら話は簡単じゃな。元の鞘に納めればよいのじゃ」
「そううまくいきますか?」
「わからん」
だがやってみる価値はあるのじゃ。



こうしてわしは金髪縦ロールもといジョゼフィーヌと阿保王子を元の鞘に納めよう作戦。略して元鞘作戦を展開しようと画策するのだった。
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