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果て
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そっと手を伸ばして、わたしはそれを握った。
始めに温かく、硬いような、柔らかいような感覚がした。
「あああぁぁ」
彼が吐息を漏らす。
同時に、芯の部分がキュッと硬くなったような気がした。
後ろでは、少し高い位置から店長が笑っている。
なんだろう、この現実は。
たぶん、いつも見る彼がこんなにも非力で無抵抗なので、わたしもいい気になっているのだろう。
ふいに悪戯心が生じて、握ったそれを、シュッシュとしごいてみた。
ビクンッ、ビクンッ
彼が二度痙攣した。
彼を見つめる。
綺麗な身体に、汗が浮いている。
そういえば、この部分に汗を掻かないのはなぜだろう。
その部分をしごきながら思った。
「それじゃあ、やりにくいでしょうから。ほら」
店長が腰を離し、彼の肩に手を掛け、彼を座り直させた。
そうして、肩に掛けた手を離すと、改めて彼の背後から膝の後ろを抱え、彼を大股開きにさせた。
( やだ、丸見え・・・ )
長い手足に、細く締まった筋肉質の上半身。
その洗練された美的感覚とは対極のように、開かれた太ももの付け根に宿った下半身のその中心部は、獣のような露骨で原始的な卑猥さがあった。
だけど、その野生のオスの部分に、わたしの根本的なメスの部分が惹き付けられた。
「握っていい?」
「・・・・」
「ほら、聞かれてるよ? 答えないと」
「お、、」
「お、お願いします」
「いい子」
そんなフレーズが自然と出た。
わたし、、、楽しんでる。
ギュッと握る。
あえて、強めに、痛くするような感じで握ってみた。
「いたぃ」
「あら、痛い?」
「大丈夫スよ。ドエムなんで。こいつはガチの被虐嗜好で・・・」
「お巡りさんなのにね」
「俗に、お堅い職業には多いとか言いますが、ホントそれ」
「お堅いお巡りさん、ここの警棒もこんなに硬くなっちゃって」
「あ、あ、あ、 ああ、気持ちいいぃぃ」
「こいつ、乳首も弱いんスよ」
「こう?」
右手で握ったまま、左手の人差し指で、彼の右乳首を撫でてみた。
小さく、かわいく勃起している。
「ダメダメ、そんなんじゃ。こいつはドマゾ」
「え、じゃあ、こう?」
キュウっと、強くつまんでみた。
右手も同時に力が入った。
「あ、あ、あ、あ、あ」
また違った反応。
腰をひくつかせている。
ふと、右手が湿っているのを感じた。
「やだ、この人、漏らしてる」
「カウパー」
「かうぱー?」
「我慢汁ってやつスよ。もうね、出したくて仕方ないの」
上の空の彼の目。
ふふ、わたしが支配している。
「出してあげる?」
「作業のクオリティは信頼しているんで、お任せしますよ」
くすっと二人で笑った。
「じゃあ、しごいてあげるね」
「僕ぁ、後ろから、アナルに指を入れます」
「ええ、前後でご褒美だって? よかったわねぇ」
抱きかかえられる彼。
店長は、右手の指を彼のアナルに入れ、左手で彼の左の乳首をぎゅうっとつまむ。
「ダメだよ、、ダメ、、、あああぁぁ、気持ちいいぃぃ」
わたしは前から。
右手で彼のものを握り、粘っこくしごく。
さっきよりも優しく握り、時に速く、そして、ゆっくりと。
左手は、彼の右の乳首。
つまんだり、悪戯っぽく、それを舐めたりした。
汗で塩気がして、少しだけ、男の匂いがした。
しごく。
時々、指を遊ばせた。
一度パーにした手を、数字を指折り数えるように、人差し指、中指、薬指、小指の順で指を折り、手絞りの乳牛の搾乳のようにそれを繰り返す。
そうしたかと思えば、突然、ギュッと握る。
そのまま、手を止める。
間を置き、瞬間、シュシュッと強くしごく。
それだけで、彼は痙攣した。
「もう出る、、、出る、、出ます」
「えー、もうイクの?」
「イク・・・イク・・・」
握ったものが、はちきれそう。
「ああぁぁ、イキますぅぅう」
精液が飛び出し、わたしの頬をかすった。
( すごい・・・ )
第一射目が飛び出すと、あとは余勢のない残り汁が、だらしなく亀頭の口から涎のように垂れ流れ、手を離すと、それは、ビクビクッと何かの生き物のように二回動いた。
ある秋口の頃のこと。
その日、わたしは逃げるように帰路につき、翌日の昼過ぎ、お店に電話をして、辞職の旨を告げた。
Fin
始めに温かく、硬いような、柔らかいような感覚がした。
「あああぁぁ」
彼が吐息を漏らす。
同時に、芯の部分がキュッと硬くなったような気がした。
後ろでは、少し高い位置から店長が笑っている。
なんだろう、この現実は。
たぶん、いつも見る彼がこんなにも非力で無抵抗なので、わたしもいい気になっているのだろう。
ふいに悪戯心が生じて、握ったそれを、シュッシュとしごいてみた。
ビクンッ、ビクンッ
彼が二度痙攣した。
彼を見つめる。
綺麗な身体に、汗が浮いている。
そういえば、この部分に汗を掻かないのはなぜだろう。
その部分をしごきながら思った。
「それじゃあ、やりにくいでしょうから。ほら」
店長が腰を離し、彼の肩に手を掛け、彼を座り直させた。
そうして、肩に掛けた手を離すと、改めて彼の背後から膝の後ろを抱え、彼を大股開きにさせた。
( やだ、丸見え・・・ )
長い手足に、細く締まった筋肉質の上半身。
その洗練された美的感覚とは対極のように、開かれた太ももの付け根に宿った下半身のその中心部は、獣のような露骨で原始的な卑猥さがあった。
だけど、その野生のオスの部分に、わたしの根本的なメスの部分が惹き付けられた。
「握っていい?」
「・・・・」
「ほら、聞かれてるよ? 答えないと」
「お、、」
「お、お願いします」
「いい子」
そんなフレーズが自然と出た。
わたし、、、楽しんでる。
ギュッと握る。
あえて、強めに、痛くするような感じで握ってみた。
「いたぃ」
「あら、痛い?」
「大丈夫スよ。ドエムなんで。こいつはガチの被虐嗜好で・・・」
「お巡りさんなのにね」
「俗に、お堅い職業には多いとか言いますが、ホントそれ」
「お堅いお巡りさん、ここの警棒もこんなに硬くなっちゃって」
「あ、あ、あ、 ああ、気持ちいいぃぃ」
「こいつ、乳首も弱いんスよ」
「こう?」
右手で握ったまま、左手の人差し指で、彼の右乳首を撫でてみた。
小さく、かわいく勃起している。
「ダメダメ、そんなんじゃ。こいつはドマゾ」
「え、じゃあ、こう?」
キュウっと、強くつまんでみた。
右手も同時に力が入った。
「あ、あ、あ、あ、あ」
また違った反応。
腰をひくつかせている。
ふと、右手が湿っているのを感じた。
「やだ、この人、漏らしてる」
「カウパー」
「かうぱー?」
「我慢汁ってやつスよ。もうね、出したくて仕方ないの」
上の空の彼の目。
ふふ、わたしが支配している。
「出してあげる?」
「作業のクオリティは信頼しているんで、お任せしますよ」
くすっと二人で笑った。
「じゃあ、しごいてあげるね」
「僕ぁ、後ろから、アナルに指を入れます」
「ええ、前後でご褒美だって? よかったわねぇ」
抱きかかえられる彼。
店長は、右手の指を彼のアナルに入れ、左手で彼の左の乳首をぎゅうっとつまむ。
「ダメだよ、、ダメ、、、あああぁぁ、気持ちいいぃぃ」
わたしは前から。
右手で彼のものを握り、粘っこくしごく。
さっきよりも優しく握り、時に速く、そして、ゆっくりと。
左手は、彼の右の乳首。
つまんだり、悪戯っぽく、それを舐めたりした。
汗で塩気がして、少しだけ、男の匂いがした。
しごく。
時々、指を遊ばせた。
一度パーにした手を、数字を指折り数えるように、人差し指、中指、薬指、小指の順で指を折り、手絞りの乳牛の搾乳のようにそれを繰り返す。
そうしたかと思えば、突然、ギュッと握る。
そのまま、手を止める。
間を置き、瞬間、シュシュッと強くしごく。
それだけで、彼は痙攣した。
「もう出る、、、出る、、出ます」
「えー、もうイクの?」
「イク・・・イク・・・」
握ったものが、はちきれそう。
「ああぁぁ、イキますぅぅう」
精液が飛び出し、わたしの頬をかすった。
( すごい・・・ )
第一射目が飛び出すと、あとは余勢のない残り汁が、だらしなく亀頭の口から涎のように垂れ流れ、手を離すと、それは、ビクビクッと何かの生き物のように二回動いた。
ある秋口の頃のこと。
その日、わたしは逃げるように帰路につき、翌日の昼過ぎ、お店に電話をして、辞職の旨を告げた。
Fin
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