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謎の蝶と溶岩
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油断禁物。降りたらすぐにあたりを索敵して、有利にボス戦を進められるようにしよう。そう心に決めて、10階層へと降りる。
すると、まず目に入ってきたのは一面に広がった紫色の霧だった。きっと、毒の霧だろう。
視界全てを埋め尽くすほど広く、そして濃密な毒霧。あまりの濃さに視界が遮られてしまい、魔物の種類や数、位置などが何も把握できない状況だ。
今すぐにでもこの霧を吹き飛ばしてしまおう。
【風巨人】
ウィンドギガントゴーレムに変化し、竜巻を巻き起こした。竜巻によって即座に霧は払われ、どんどん視界が良好になっていく。
それと同時に、大量の魔物達が視界に飛び込んできた。まず目についたのは巨大な紫色の蝶。次に、10層に来るまでに倒した魔物たちの群れ。
合計で300体程だろうか。数は多いものの、大した戦力ではないので問題はない。
しかし、巨大な紫色の蝶。こいつは見たことのないモンスターだな。
モンスターの知識はかなり自信があったのだが、人間界で嫌われている闇や毒などのモンスターは研究が進んでおらず、知名度が低いものも多い。
そのため、毒や闇、霊系のダンジョンに行くと、知識不足が目立つんだよなあ。
これは1度、魔界の書物なども読み込んでみるべきかな。毒や闇系統のダンジョンに挑むたびにこれでは、かなりの危険がつきまとうだろう。
知識は大切だ。今まで知識と技術で生き延びてきたので、その大切さは身に染みて分かっているつもりだ。
ひとまず、攻略に戻ろう。今回の相手は初見の魔物なので、短期決戦で決め切りたいな。相手に全力を出させないように。こちらの土俵へ引き摺り込むのが理想だ。
【溶岩巨人】
マグマギガントゴーレムへ変化し、マグマの大波を生成する。マグマの最大の欠点は速度が遅いところだが、あたり一面を埋め尽くしてしまえば問題なしだ。
どんどんマグマが地面を侵食していき、地面の全てを詰め尽くした。これで、地面に存在していた魔物は全て溶け尽くすことができただろう。
残るは、巨大な羽で浮遊しているあの蝶と、壁に登って逃げることに成功した蜘蛛数匹のみである。蜘蛛は放っておいてもいいか。
全力で両腕を溶岩の波に打ち付け、その反動を利用して溶岩の大噴火を起こした。目標は、もちろん巨大な蝶だ。
ひらりと宙を舞い、溶岩を避けようとした巨大蝶だったが、片方の羽が溶岩に食われてしまった。
そして、浮遊するための羽がなくなった蝶は、残った羽をバタバタとはためかせながら溶岩の海へと飲み込まれて行った。
よし、しっかりと死亡したようだな。あの蝶のモンスターこと、大毒妖の情報が頭へ流れ込んでくる。その次に、大毒妖に変化できるようになったのを感じた。
初見のモンスターを討伐した時の感覚だ。久しぶりに感じたな。
新しい毒系モンスターか。戦術の幅も増えるし、毒という特性上かなり厄介なモンスターだろう。対人戦などで活躍しそうだな。
しかし、マグマで倒したため素材が何一つ残らなかったな。まあ、大した素材ではないので問題はないが、次からは気をつけるようにしよう。
10階層を超えると、金額的に美味しい奴らが増えてくるだろうし。火系は禁止したほうがいいかもな。
すると、まず目に入ってきたのは一面に広がった紫色の霧だった。きっと、毒の霧だろう。
視界全てを埋め尽くすほど広く、そして濃密な毒霧。あまりの濃さに視界が遮られてしまい、魔物の種類や数、位置などが何も把握できない状況だ。
今すぐにでもこの霧を吹き飛ばしてしまおう。
【風巨人】
ウィンドギガントゴーレムに変化し、竜巻を巻き起こした。竜巻によって即座に霧は払われ、どんどん視界が良好になっていく。
それと同時に、大量の魔物達が視界に飛び込んできた。まず目についたのは巨大な紫色の蝶。次に、10層に来るまでに倒した魔物たちの群れ。
合計で300体程だろうか。数は多いものの、大した戦力ではないので問題はない。
しかし、巨大な紫色の蝶。こいつは見たことのないモンスターだな。
モンスターの知識はかなり自信があったのだが、人間界で嫌われている闇や毒などのモンスターは研究が進んでおらず、知名度が低いものも多い。
そのため、毒や闇、霊系のダンジョンに行くと、知識不足が目立つんだよなあ。
これは1度、魔界の書物なども読み込んでみるべきかな。毒や闇系統のダンジョンに挑むたびにこれでは、かなりの危険がつきまとうだろう。
知識は大切だ。今まで知識と技術で生き延びてきたので、その大切さは身に染みて分かっているつもりだ。
ひとまず、攻略に戻ろう。今回の相手は初見の魔物なので、短期決戦で決め切りたいな。相手に全力を出させないように。こちらの土俵へ引き摺り込むのが理想だ。
【溶岩巨人】
マグマギガントゴーレムへ変化し、マグマの大波を生成する。マグマの最大の欠点は速度が遅いところだが、あたり一面を埋め尽くしてしまえば問題なしだ。
どんどんマグマが地面を侵食していき、地面の全てを詰め尽くした。これで、地面に存在していた魔物は全て溶け尽くすことができただろう。
残るは、巨大な羽で浮遊しているあの蝶と、壁に登って逃げることに成功した蜘蛛数匹のみである。蜘蛛は放っておいてもいいか。
全力で両腕を溶岩の波に打ち付け、その反動を利用して溶岩の大噴火を起こした。目標は、もちろん巨大な蝶だ。
ひらりと宙を舞い、溶岩を避けようとした巨大蝶だったが、片方の羽が溶岩に食われてしまった。
そして、浮遊するための羽がなくなった蝶は、残った羽をバタバタとはためかせながら溶岩の海へと飲み込まれて行った。
よし、しっかりと死亡したようだな。あの蝶のモンスターこと、大毒妖の情報が頭へ流れ込んでくる。その次に、大毒妖に変化できるようになったのを感じた。
初見のモンスターを討伐した時の感覚だ。久しぶりに感じたな。
新しい毒系モンスターか。戦術の幅も増えるし、毒という特性上かなり厄介なモンスターだろう。対人戦などで活躍しそうだな。
しかし、マグマで倒したため素材が何一つ残らなかったな。まあ、大した素材ではないので問題はないが、次からは気をつけるようにしよう。
10階層を超えると、金額的に美味しい奴らが増えてくるだろうし。火系は禁止したほうがいいかもな。
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