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絡まれたからパンプさせたったwww
しおりを挟む「せっかくだから乾杯しましょ?」
「おう」
自分の分もプロテインを作ったセクシャルは、アクティと乾杯した。ちなみに、セクシャルの分はマスカット味である。
「……ごくっ……美味しい! え! すごい! こんなに美味しいの!?」
「ゴクゴクゴクゴクゴクゴク……ぷはぁ! 筋肉ついたわ!」
お上品にグラスに移してから一口飲んでみせたアクティとは正反対に、セクシャルはシェイカーのまま500ml一気飲みである。
そして、某◯ーチューバーのダー◯スのセリフをキメる。いいよねあの人。面白くて好き。
「ねえセク! 私これ気に入ったわ! もうちょっと頂戴よ! いや、やっぱり買うわ! 買うからもっと頂戴!」
「ふむ……仕方ないな。せっかくの誕生日に30gだけというのは酷だよな。よし、気合入れて5キロ作ってやるから、これでアナボルんだぞ」
※アナボル……アナボリック(筋合成)のこと。
そうしてセクシャルは結局、極上プロテイン5キロを献上したのだった。
まあ、美味しいのは美味しいけどさ。プロテインって結構ホエイ臭さとかあるよね。セクシャルのプロテインってどんくらいうまいんだろ。私も飲んでみたいところである。
……お?セクシャル達の行動を見守るばかりだった貴族達の群れの中から勇敢なる1人が抜け出し、セクシャル達の元へ足を進めた。
「おいお前、さっきからパーティーの主役を独り占めしてなんとも思わないのか? 常識のないやつだな」
無事にパーティーを終えたのかと思ったんだが、新たなトラブルは向こうからやってきた。
何をいうかと思えば、いきなり喧嘩腰でセクシャルに声をかけた。どうやら、アクティをセクシャルが独り占めしたのが気に食わなかったようだ。
話しかけてきた相手は赤髪赤目のちょいワルイケメンで、身長はセクシャルより少し高いくらいで体型は普通。
見た目から推測すると、17.18歳程度だろう。記憶を漁っても見覚えがないので、多分セクシャルとコイツは初対面であろうと推測される。(セクシャル監視係兼ストーカー調べ)
「誰だ?お前。バルクが足りんな」
「何? この俺様を知らないだと……? ふん、流石は田舎者のハラスメントだ。」
いきなり喧嘩腰で話しかけられ、気分を害すと思いきや、平常運転のセクシャル。相手が誰かも分からないのにタメ口使っちゃうあたり怖い物知らずである。
そして、相手の方はというと、ドヤ顔で話しかけられたのにも関わらず自分のことを知られていなかったためか、顔を真っ赤にして田舎者だとかセクシャルに罵倒を始めた。
「ハラスメント家で未成年といえば……お前、引きこもりのスメル・ハラスメントだな? アクティ嬢と知り合いだとは知りもしなかったが、アクティ嬢はお前に釣り合うような身分ではない。そもそも年齢が離れすぎている、諦めろ。」
ここまで約5秒(適当)。えげつないほどの早口でベラベラとセクシャルを罵倒した。
これは……結構面白い展開になってきたね。確かにセクシャルは6歳だし、普通に考えたら身長が170センチもあるはずがない。さて、セクシャルはこれにどう返答するのだろうか。
「いや、俺は引きこもりのスメルではない。俺は引きこもり(家トレーニー)のセクシャルだ。ちなみに、6歳だ。」
「ぷっ……ははははは! お前がセクシャルだと? もっとまともな冗談を言えよ。確かにセクシャルはアクティ嬢と仲がいいとは聞くが、弟の名を使ってまでアクティ嬢に近づきたいのか? 可哀想な奴め」
引きこもりを否定しないのは草だが、最近のセクシャルは相当アグレッシブだぞ。本物の引きこもりに謝ってほしい。
しかし、正直に言ったところで当然誤解は解けない。そもそも、セクシャルが誤解を解こうと思っていないのが原因だが……まずい。誕生日パーティーの雰囲気をぶち壊されたアクティがブチギレそうだ。般若のような顔で睨みつけつつ、千切れそうなくらいにセクシャルのお腹をつねっている。
どうにかしろ! と訴えている顔だ。先程まであんなに上機嫌だったのに、すごい変わりようである。
「まあ、信じないならそれはそれでいいが、主役がお怒りだ。お前は暴れすぎた。俺が分からせてやるからお前はこっちに来い(意味深)」
ホモ臭が漂うなセリフを吐いたセクシャルは、上半身に力を込めた。セクシャルの能力で生成したスーツが筋肉により圧迫され、ビリビリと千切れていく。
そしてやがて上裸になったセクシャルは、赤髪の男の首根っこを掴んで裏へ引きずっていく。
「や、やめろ! やめろぉぉぉ! 俺はワルイヒト公爵家の次男だぞ! こんなことをしてタダで済むと……ンァーッ♂」
そうして、2人は闇へ消えていった。
このあと2人は、一緒にたくさん汗を流したらしい……。
「ほら! あげろ! あげろ! もう1発! 粘れ! 甘えるな!」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「よくやったぁァァァァ!」
「うっシャァァァァぁぁぁ!」
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