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みんなの能力
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「コウセイ、今のはなんだ?」
「ふぅ……ん? ああ、今のは俺の能力の【強化】だよ。トレーニングに使うのはNGだったかな?」
「いや、全くそんなことはない。なるほど、そういう能力もあるよな。羨ましいな……」
普通、潰れそうになったら潰れるのが筋トレである。だからこそ補助者を入れることで、正しいフォームで自分の限界を少し超えることをする。
それなのに、コウセイは潰れそうなところから復活をし、10回も続けてあげてしまったのだ。トレーニングの経験がある人がいればわかると思うが、これは恐ろしいことである。
そのため、セクシャルも何が起きたのか大変気になったようで、コウセイに質問をした。
自分にも今のが使えたらいいなと思っていたのだろうが、どうやらコウセイの能力だったようで若干萎え気味のセクシャルである。気持ちはわかるよ。
「んー、羨ましいか? 確かに使えるっちゃ使えるけど、身体強化魔法ならみんな使えるだろう? だから、個人的にはもう少し特別感のある能力が良かったかな。」
「あー、それは私もわかるわ。回復能力も所詮治癒魔法の上位互換だし、特別感薄れるのよね……。」
なんと、この2人は自分の能力に若干不満があるようだった。特に、アクティの回復能力なんかは喉から手が出るほど欲しいセクシャルからするとありえないことである。
むしろ、素材と職人があれば代用できてしまう自分の能力にこそ、セクシャルは若干不満があるようだった。
便利だし我慢しろ!
「いや、そんなことないぞアクティ。超回復を早めるのは魔法にはできない。お前の能力は素晴らしいものだ」
「超回復を早める……! 超回復といえば、セクくんから聞いた筋肉が強くなるための回復期間のことじゃないか。それを早められるなんて、なんですごいんだ……」
「はいはい、あたしからすればそんな能力いらないのよ」
セクシャルはもちろんのこと、筋トレにハマり気味のコウセイまでもがアクティの能力の有能さを認めて見せた。
しかし、アクティ本人は筋トレなどしないため、褒められてもそんなに嬉しそうではない。
褒め称えて持ち上げる2人を、シッシと手を払うことで遠ざけた。
「ふむ。だが、プロテインも手に入ったしな。あとは器具さえ揃えば準備は万端だ。いつかはその能力の有用性に気がつくことだろう」
「だから! プロテインは本当に美味しかったから貰っただけで、ムキムキになるつもりなんてないから!」
「ははは、わかってるわかってる」
「ふふふっ、アクティ嬢は少しシャイなんだね」
「こいつら……!」
筋トレに洗脳されている厄介な2人である。アクティがいつか筋トレに目覚めることを確信したような口ぶりで、アクティをからかってみせた。
ちなみに、セクシャルは相変わらず腹をつねられている。
「ところでコウセイ、身体強化魔法ってなんなんだ?」
そうそう、アクティの能力がどうとかいう話よりももっと重要な話題をすっかり飛ばしていた。
身体強化魔法というのがあればコウセイの劣化版のような能力を使えると言っていたのだ。これには興味が湧く。
「ん? 授業で習わなかったか……ああ、そういえば、すっかり忘れていたけどセクくんはまだ6歳だったねwwwww」
「セクが知らないのは幼いからじゃなくて、家庭教師を拒否してるからでしょ? トレーニングばっかして、そんなんじゃ将来困るわよ?」
「え、セクくんは家庭教師の授業すら受けていないのかい?wwwwww
そ、それはまずいな。このままだと学園1の秀才が誕生してしまいそうだwww」
普通、身体強化魔法などのことは授業とやらで習うことらしい。しかし、セクシャルはまだ今世で一度も勉強などしたことのない6歳児である。
貴族の家では3歳ごろから普通教育が始まるので、まあバカにされても当然ではあるが、流石にバカにしすぎであるwwwwww。
流石はワルイヒト家の次男。本性は性悪、イジワル好きで、人をバカにするのが大好きなようだ。
「ふむ……だが、家庭教師は必要ないな。おい、コウセイ。お前が教えろ」
「うん、まあ、そうだね。トレーニングを教えてもらった代わりと言ってはなんだけど、身体強化くらいなら俺にも教えられるよ」
「私も手伝ってあげる!」
これだけバカにされてもなお、教育を受ける気などさらさらないセクシャル。本当にこのままだと、歴代最強の問題児が誕生してしまいそうである。
しかし、キン・ニクオの知識である程度一般常識があるので問題ないのか……?
いや、そもそもキン・ニクオがまともではない可能性が高いのでやはり不安なところである。
いずれは教育を受けてほしいが、今日のところはひとまずこの2人に魔法について教わることにしたようだ。
「ああ、よろしく頼む」
「うん、任せてよ。セクくんに筋トレでは負けるけど、勉強は得意なんだ」
「私だって勉強は得意よ?」
「俺は少しだけ理解力が低いからな。わかりやすいように頼む」
セクシャルに頼られる経験などほとんどなかったからか、アクティはかなり乗り気のようだ。
コウセイも確かに原作でも頭のいいキャラだったので、これはかなり期待できそうである。
しかしセクシャル。お前の理解力の無さは少しというレベルでは片付けられないぞ……。
「ふぅ……ん? ああ、今のは俺の能力の【強化】だよ。トレーニングに使うのはNGだったかな?」
「いや、全くそんなことはない。なるほど、そういう能力もあるよな。羨ましいな……」
普通、潰れそうになったら潰れるのが筋トレである。だからこそ補助者を入れることで、正しいフォームで自分の限界を少し超えることをする。
それなのに、コウセイは潰れそうなところから復活をし、10回も続けてあげてしまったのだ。トレーニングの経験がある人がいればわかると思うが、これは恐ろしいことである。
そのため、セクシャルも何が起きたのか大変気になったようで、コウセイに質問をした。
自分にも今のが使えたらいいなと思っていたのだろうが、どうやらコウセイの能力だったようで若干萎え気味のセクシャルである。気持ちはわかるよ。
「んー、羨ましいか? 確かに使えるっちゃ使えるけど、身体強化魔法ならみんな使えるだろう? だから、個人的にはもう少し特別感のある能力が良かったかな。」
「あー、それは私もわかるわ。回復能力も所詮治癒魔法の上位互換だし、特別感薄れるのよね……。」
なんと、この2人は自分の能力に若干不満があるようだった。特に、アクティの回復能力なんかは喉から手が出るほど欲しいセクシャルからするとありえないことである。
むしろ、素材と職人があれば代用できてしまう自分の能力にこそ、セクシャルは若干不満があるようだった。
便利だし我慢しろ!
「いや、そんなことないぞアクティ。超回復を早めるのは魔法にはできない。お前の能力は素晴らしいものだ」
「超回復を早める……! 超回復といえば、セクくんから聞いた筋肉が強くなるための回復期間のことじゃないか。それを早められるなんて、なんですごいんだ……」
「はいはい、あたしからすればそんな能力いらないのよ」
セクシャルはもちろんのこと、筋トレにハマり気味のコウセイまでもがアクティの能力の有能さを認めて見せた。
しかし、アクティ本人は筋トレなどしないため、褒められてもそんなに嬉しそうではない。
褒め称えて持ち上げる2人を、シッシと手を払うことで遠ざけた。
「ふむ。だが、プロテインも手に入ったしな。あとは器具さえ揃えば準備は万端だ。いつかはその能力の有用性に気がつくことだろう」
「だから! プロテインは本当に美味しかったから貰っただけで、ムキムキになるつもりなんてないから!」
「ははは、わかってるわかってる」
「ふふふっ、アクティ嬢は少しシャイなんだね」
「こいつら……!」
筋トレに洗脳されている厄介な2人である。アクティがいつか筋トレに目覚めることを確信したような口ぶりで、アクティをからかってみせた。
ちなみに、セクシャルは相変わらず腹をつねられている。
「ところでコウセイ、身体強化魔法ってなんなんだ?」
そうそう、アクティの能力がどうとかいう話よりももっと重要な話題をすっかり飛ばしていた。
身体強化魔法というのがあればコウセイの劣化版のような能力を使えると言っていたのだ。これには興味が湧く。
「ん? 授業で習わなかったか……ああ、そういえば、すっかり忘れていたけどセクくんはまだ6歳だったねwwwww」
「セクが知らないのは幼いからじゃなくて、家庭教師を拒否してるからでしょ? トレーニングばっかして、そんなんじゃ将来困るわよ?」
「え、セクくんは家庭教師の授業すら受けていないのかい?wwwwww
そ、それはまずいな。このままだと学園1の秀才が誕生してしまいそうだwww」
普通、身体強化魔法などのことは授業とやらで習うことらしい。しかし、セクシャルはまだ今世で一度も勉強などしたことのない6歳児である。
貴族の家では3歳ごろから普通教育が始まるので、まあバカにされても当然ではあるが、流石にバカにしすぎであるwwwwww。
流石はワルイヒト家の次男。本性は性悪、イジワル好きで、人をバカにするのが大好きなようだ。
「ふむ……だが、家庭教師は必要ないな。おい、コウセイ。お前が教えろ」
「うん、まあ、そうだね。トレーニングを教えてもらった代わりと言ってはなんだけど、身体強化くらいなら俺にも教えられるよ」
「私も手伝ってあげる!」
これだけバカにされてもなお、教育を受ける気などさらさらないセクシャル。本当にこのままだと、歴代最強の問題児が誕生してしまいそうである。
しかし、キン・ニクオの知識である程度一般常識があるので問題ないのか……?
いや、そもそもキン・ニクオがまともではない可能性が高いのでやはり不安なところである。
いずれは教育を受けてほしいが、今日のところはひとまずこの2人に魔法について教わることにしたようだ。
「ああ、よろしく頼む」
「うん、任せてよ。セクくんに筋トレでは負けるけど、勉強は得意なんだ」
「私だって勉強は得意よ?」
「俺は少しだけ理解力が低いからな。わかりやすいように頼む」
セクシャルに頼られる経験などほとんどなかったからか、アクティはかなり乗り気のようだ。
コウセイも確かに原作でも頭のいいキャラだったので、これはかなり期待できそうである。
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