53 / 100
第53夜 身代わり
しおりを挟む
私が高校生の頃の話です。
学校帰りに駅のホームで電車を待っていると、年配の女性に声をかけられました。
「あなた、最近お葬式に行った?」
その前日に伯父のお葬式に行っていたので、私はドキリとしました。
「そこで憑いた悪いものがあなたを連れて行こうとしているから、私が変わってあげるわね」
そう言うと彼女は私の手を握り、自分の胸に押し当てました。
「うん、これでもう大丈夫。あなた引っ付かれやすいみたいだから、お葬式なんかは特に気をつけた方が良いわ」
その時、通過電車が来るアナウンスがあり、彼女は線路の先に見える電車を睨みました。
すると、彼女は何かに突き飛ばされるように吹き飛び、線路に落ちてしまいました。
特急が猛スピードでやってきて、彼女の姿は見えなくなりました。
私はホームに尻餅をついて、その光景をただ眺めていました。
電車が通り過ぎた後、事の重大さに気付き、駅員さんに
「人がホームに落ちて、ひかれてしまった」
と告げました。
しかし、不思議な事に誰も跳ねられてなどいなかったのです。
一時的に大騒ぎになりましたが、私の見間違いということで決着が着きました。
それから数年後、母方の祖母の家で古いアルバムを見ていて、私はとても驚きました。
あの女性が写っていたのです。
彼女は祖母の母、つまり私の曾祖母でした。
祖母は、
「お母さんは不思議なものが視える人だったから、きっと助けてくれたんだろうねぇ」
と言っていました。
学校帰りに駅のホームで電車を待っていると、年配の女性に声をかけられました。
「あなた、最近お葬式に行った?」
その前日に伯父のお葬式に行っていたので、私はドキリとしました。
「そこで憑いた悪いものがあなたを連れて行こうとしているから、私が変わってあげるわね」
そう言うと彼女は私の手を握り、自分の胸に押し当てました。
「うん、これでもう大丈夫。あなた引っ付かれやすいみたいだから、お葬式なんかは特に気をつけた方が良いわ」
その時、通過電車が来るアナウンスがあり、彼女は線路の先に見える電車を睨みました。
すると、彼女は何かに突き飛ばされるように吹き飛び、線路に落ちてしまいました。
特急が猛スピードでやってきて、彼女の姿は見えなくなりました。
私はホームに尻餅をついて、その光景をただ眺めていました。
電車が通り過ぎた後、事の重大さに気付き、駅員さんに
「人がホームに落ちて、ひかれてしまった」
と告げました。
しかし、不思議な事に誰も跳ねられてなどいなかったのです。
一時的に大騒ぎになりましたが、私の見間違いということで決着が着きました。
それから数年後、母方の祖母の家で古いアルバムを見ていて、私はとても驚きました。
あの女性が写っていたのです。
彼女は祖母の母、つまり私の曾祖母でした。
祖母は、
「お母さんは不思議なものが視える人だったから、きっと助けてくれたんだろうねぇ」
と言っていました。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
怪奇蒐集帳(短編集)
naomikoryo
ホラー
この世には、知ってはいけない話がある。
怪談、都市伝説、語り継がれる呪い——
どれもがただの作り話かもしれない。
だが、それでも時々、**「本物」**が紛れ込むことがある。
本書は、そんな“見つけてしまった”怪異を集めた一冊である。
最後のページを閉じるとき、あなたは“何か”に気づくことになるだろう——。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/1/14:『でんしれんじ』の章を追加。2026/1/21の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/13:『こえ』の章を追加。2026/1/20の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/12:『あけてはいけない』の章を追加。2026/1/19の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/11:『みきさー』の章を追加。2026/1/18の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/10:『つかまれる』の章を追加。2026/1/17の朝8時頃より公開開始予定。
2026/1/9:『ゆうじんのかお』の章を追加。2026/1/16の朝4時頃より公開開始予定。
2026/1/8:『ついてきたもの』の章を追加。2026/1/15の朝4時頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理な『ギャグ』が香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる