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ドタバタ宴会準備編
好きな食べ物、探しませんか?
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クヌギさんがやってきたその夜。
ホオノキさんと共に、私は夜ご飯を作っていた。具材を入れた鍋に味噌を溶かし、ホオノキさんは鯖をことこと煮ている。
「妖怪って好きな食べ物ないんですよね」
「うん…、食に好みがある妖怪は少ないと思う」
「好きな食べ物、探しませんか?食に好みがないなんて、やっぱり寂しいですし」
「いいね、それ。楽しそうだ」
炊飯器に尻尾の毛先をあてながら、鯖を煮込むホオノキさん。この迷家、電化製品は全てホオノキさんが操っているらしい。流石雷獣、恐るべし。
「…好きな食べ物か、うーん、あんまり分からないな」
「…そうですねー、私は名前が蓬だから、よもぎ餅が好きになりました。カシワくんも、柏餅を好きになるかもしれませんね」
「柏餅…」
「あとはー…、クヌギさんはお酒を呑むから、案外ワインとか気に入るかもしれへんなー。榧さんはモデルをしてるからいっぱい美味しいもの食べてるだろうし、ホオノキさんは…」
鍋の火を止め、お椀を取り出しながら話すと、ホオノキさんはくすくすと笑い声を上げた。
思わず振り返ると、ホオノキさんはお菜箸で鯖をひっくり返しながら鼻歌を歌い出す。
「ど、どしたんですか?」
「嬉しくて。…あ、お醤油切れそう」
「あ、じゃあ私買いに行きますよ。他なんかいります?」
「じゃあ…、僕が好きそうなもの、蓬ちゃんが選んで買ってきて欲しい。あ、でも外暗いし危ないか」
「大丈夫ですって。私こう見えて20歳越えなんで。じゃ、エコバッグ持って…と。いってきますね!」
言ったってまだ午後19時である。季節は秋、日が暮れるのが早い。だが出た場所は鴨川。河原町の明かりが遠くで揺れている。
私は財布とエコバッグを持って、近くのコンビニへと向かった。ここは繁華街、河原町から少し離れた場所にあり、静かだが賑わっている。ついでに言うと、面接受けたのはここやない。
「蓬さん…?」
「えっ」
名前を呼ばれ振り向くと、コンビニの明かりに照らされた長身が1歩歩いてきた。
「確か、コンビニで会った…天官、さん?」
「そうです。天官夜宵です。奇遇やわ、こんなとこで会えるとか」
「確かに。奇遇やね」
今日面接で会った時と変わらない笑顔で、天官さんは微笑みかけたきた。鞄を背負っている姿は、学生みたい。
「コンビニ行くんですか?僕も今から行こうと思って」
「醤油なくなってしもたから買いにきてん」
「醤油はないと困りますもんね。一人暮らしなんですか?」
「んー…。いや、4人暮らし…」
ホオノキさん、カシワくん、雲外鏡さん、そして私。
うん、4人で合っている。今は訳あり酒呑童子もおるが。
「実家暮らし?」
「じゃないで」
「え?家族持ち?け、結婚してるんっすか?」
「ち、違うて!居候させて貰ってんの、私!」
「へえー……、居候。いいっすね、それ」
どこか含みのある声音に、私は思わず天官さんの顔を見た。その顔は今までと変わらない、笑顔ではあった。というか、なんでここまで私に声をかけたきたんかな。一目惚れ、って訳でもないしな、分かってるって。
「じゃ、私もう行くわ…。またね、天官さん」
「もう行くんですか?そっか、じゃあまた会ったら声掛けてください、蓬さん」
天官さんと別れ、コンビニで醤油を手に取り、それからカシワくん、クヌギさんに食べてもらいたいものを探した。あとはホオノキさんが好きそうなものを選ぶ。
デザートコーナーに行き、じっくりまじまじと見てみたが、なんかしっくりくるものがない。和菓子コーナーを見て、やっぱりこれだと確信。
「ありがとうございましたー」
「どうも」
………
……
…
迷家へ帰り、扉に手をかけた時、どっとした笑いが響いていた。中々に楽しそうである。私はそっと客間の方へと歩いていくと、笑い声の中、震えた声が聞こえることに気付いた。
「はっはっは!お主も相変わらずだな、杙よ」
「う、うぅ、久しぶりです、椚様…」
「出てくるなんてびっくりしちゃった!久しぶりに姿を見たよ!」
「大丈夫?お茶、飲むか?」
「いいえ、平気です。ありがとうございます、朴様…」
可愛らしい女の子の声である。絡み酒かもしれない、ここは助けてあげなくては!
ばっと扉を開けて、日本酒片手に叫んで笑うクヌギさんの隣を見て、誰なのか分からず、動きが止まる。
真っ白な着物に身を包み、透明感ある髪の毛をくるりと2つのお団子頭にし、その瞳はまるで何かをうつすような、宝石のような色をしていた。
その女の子はシャラリ、と丸くて綺麗なお団子に結わせた髪飾りを揺らし、私の方を見ると、頭を下げ、名乗る。
「は、初めまして、雲外鏡こと杙です…。姿を見せるのは、初めて、ですよね…」
「初めまして…。雲外鏡さんって、あの廊下の奥にある扉の…?」
「はい、その雲外鏡で御座います」
成程、名前と正体を聞いて、その姿に納得がいった。この人は、鏡を擬人化させたような、そんな姿をしていたのだ。
「椚様が来られて、挨拶せぬ訳には行きません。榧さんは、怖いから…その、あれでしたけど……」
「あのね、雲外鏡、杙はさまよってたところを椚に言われて、ここに来たんだよ」
「ここでさまよってたところを、柏が見つけたんだ」
「成程…。この前はお世話になりました、ヨクさん」
「いいえ。あれは私の領分で御座います。私の使命、と言っても過言ではありません」
この人、ヨクさんは人見知りということだったが、全然話しやすいし何より可愛い。そのちんまりとした姿は、妖怪らしくない。ただ、格好は妖怪みたいだが。
「醤油買ってきたんで、晩御飯ぱっぱと作っちゃいましょうか。ヨクさんも食べますよね」
「は、はい。是非…。私、ご飯食べるの、久しぶり…」
「ふふ、今日は味噌汁と鯖ですよ」
「……手伝わさせて、い、頂きます!」
鯖を温め直し、大根をおろして醤油を何滴かたらす。うむ、非常に美味しそうである。なんといっても、ホオノキさんの焼き加減が絶妙。
ふと横に視線をやると、そこにはヨクさんが右往左往していた。手伝うとはいったものの、人見知りが全開しているらしい…。その慌てぶりも可愛い。
「ヨクさん、お箸出して貰えます?」
「あ、はい…!」
「ヨクさんって、クヌギさんに言ってここに来たんですよね?ってことは、クヌギさんはヨクさんより早くホオノキさんとカシワくんに出会ってたってこと?」
「わ、私ごときが椚様のことを口にするなど…!で、すけど、多分そうだと思います…。日本三大妖怪の方々は不思議な縁で繋がっていると聞いたことがあります…。榧様や椚様は、その為に眷属が多いのだとか…。だから、朴様や柏様など、大妖怪の方は、お二人共遠い昔に出会っているのかもしれません……」
大妖怪。その言葉を聞いた時、やっぱり思い浮かぶのは存在感のある榧さん、クヌギさん…。
少し考えてみて、私は首を傾げ、ヨクさんの方を振り向く。ヨクさんは見つめられて小さく悲鳴を漏らしたが、すぐにまっすぐと見つめ返してくれた。
「ヨクさん、日本三大妖怪って、榧さん、クヌギさん、あと1人いますよね?その妖怪って…?」
ヨクさんはこくり、と小さな顔を上下な揺らし、微かな声で呟いた。
「…杞様。榧様や椚様と並ぶ、日本三大妖怪が1人、大嶽丸です……」
「何してるんだ、蓬、杙よ!ご飯にしようぞ!」
「あっ、はい、椚様…!急ぎましょう、蓬様…」
「う、うん!」
クヌギさんの豪快な大声が台所へと届き、びく、と身体を震わせたヨクさんはすぐさま行動した。
私もつられて味噌汁をお椀に入れ、客間へと運ぶ。
子供好きなクヌギさんはカシワくんとお手玉をしていた。私は小さく笑う。微笑ましい。
大嶽丸、か。名前は存じ上げてなかったのだが、その内会えるだろう。
「ご飯にしますよ、片付けて」
「はーい!」
「じゃ、手を合わせて、頂きます!」
「いっただっきまーす!」
クヌギさんは一目散に、豪快に鯖にかぶりつく。骨ごとばきばしと食べ進め、ものの五分ほどで完食していた。この人の胃袋はどうなってるのか?
「早いですね…」
「美味だったからな、酒も進むわ」
「椚、力こめないでよ…」
「分かってる!柏、よく噛むんだぞ」
家族がいたら、こんな感じなのかもしれない。
そんなことを思いながら、久々の騒がしい食卓を楽しんだ。
ホオノキさんと共に、私は夜ご飯を作っていた。具材を入れた鍋に味噌を溶かし、ホオノキさんは鯖をことこと煮ている。
「妖怪って好きな食べ物ないんですよね」
「うん…、食に好みがある妖怪は少ないと思う」
「好きな食べ物、探しませんか?食に好みがないなんて、やっぱり寂しいですし」
「いいね、それ。楽しそうだ」
炊飯器に尻尾の毛先をあてながら、鯖を煮込むホオノキさん。この迷家、電化製品は全てホオノキさんが操っているらしい。流石雷獣、恐るべし。
「…好きな食べ物か、うーん、あんまり分からないな」
「…そうですねー、私は名前が蓬だから、よもぎ餅が好きになりました。カシワくんも、柏餅を好きになるかもしれませんね」
「柏餅…」
「あとはー…、クヌギさんはお酒を呑むから、案外ワインとか気に入るかもしれへんなー。榧さんはモデルをしてるからいっぱい美味しいもの食べてるだろうし、ホオノキさんは…」
鍋の火を止め、お椀を取り出しながら話すと、ホオノキさんはくすくすと笑い声を上げた。
思わず振り返ると、ホオノキさんはお菜箸で鯖をひっくり返しながら鼻歌を歌い出す。
「ど、どしたんですか?」
「嬉しくて。…あ、お醤油切れそう」
「あ、じゃあ私買いに行きますよ。他なんかいります?」
「じゃあ…、僕が好きそうなもの、蓬ちゃんが選んで買ってきて欲しい。あ、でも外暗いし危ないか」
「大丈夫ですって。私こう見えて20歳越えなんで。じゃ、エコバッグ持って…と。いってきますね!」
言ったってまだ午後19時である。季節は秋、日が暮れるのが早い。だが出た場所は鴨川。河原町の明かりが遠くで揺れている。
私は財布とエコバッグを持って、近くのコンビニへと向かった。ここは繁華街、河原町から少し離れた場所にあり、静かだが賑わっている。ついでに言うと、面接受けたのはここやない。
「蓬さん…?」
「えっ」
名前を呼ばれ振り向くと、コンビニの明かりに照らされた長身が1歩歩いてきた。
「確か、コンビニで会った…天官、さん?」
「そうです。天官夜宵です。奇遇やわ、こんなとこで会えるとか」
「確かに。奇遇やね」
今日面接で会った時と変わらない笑顔で、天官さんは微笑みかけたきた。鞄を背負っている姿は、学生みたい。
「コンビニ行くんですか?僕も今から行こうと思って」
「醤油なくなってしもたから買いにきてん」
「醤油はないと困りますもんね。一人暮らしなんですか?」
「んー…。いや、4人暮らし…」
ホオノキさん、カシワくん、雲外鏡さん、そして私。
うん、4人で合っている。今は訳あり酒呑童子もおるが。
「実家暮らし?」
「じゃないで」
「え?家族持ち?け、結婚してるんっすか?」
「ち、違うて!居候させて貰ってんの、私!」
「へえー……、居候。いいっすね、それ」
どこか含みのある声音に、私は思わず天官さんの顔を見た。その顔は今までと変わらない、笑顔ではあった。というか、なんでここまで私に声をかけたきたんかな。一目惚れ、って訳でもないしな、分かってるって。
「じゃ、私もう行くわ…。またね、天官さん」
「もう行くんですか?そっか、じゃあまた会ったら声掛けてください、蓬さん」
天官さんと別れ、コンビニで醤油を手に取り、それからカシワくん、クヌギさんに食べてもらいたいものを探した。あとはホオノキさんが好きそうなものを選ぶ。
デザートコーナーに行き、じっくりまじまじと見てみたが、なんかしっくりくるものがない。和菓子コーナーを見て、やっぱりこれだと確信。
「ありがとうございましたー」
「どうも」
………
……
…
迷家へ帰り、扉に手をかけた時、どっとした笑いが響いていた。中々に楽しそうである。私はそっと客間の方へと歩いていくと、笑い声の中、震えた声が聞こえることに気付いた。
「はっはっは!お主も相変わらずだな、杙よ」
「う、うぅ、久しぶりです、椚様…」
「出てくるなんてびっくりしちゃった!久しぶりに姿を見たよ!」
「大丈夫?お茶、飲むか?」
「いいえ、平気です。ありがとうございます、朴様…」
可愛らしい女の子の声である。絡み酒かもしれない、ここは助けてあげなくては!
ばっと扉を開けて、日本酒片手に叫んで笑うクヌギさんの隣を見て、誰なのか分からず、動きが止まる。
真っ白な着物に身を包み、透明感ある髪の毛をくるりと2つのお団子頭にし、その瞳はまるで何かをうつすような、宝石のような色をしていた。
その女の子はシャラリ、と丸くて綺麗なお団子に結わせた髪飾りを揺らし、私の方を見ると、頭を下げ、名乗る。
「は、初めまして、雲外鏡こと杙です…。姿を見せるのは、初めて、ですよね…」
「初めまして…。雲外鏡さんって、あの廊下の奥にある扉の…?」
「はい、その雲外鏡で御座います」
成程、名前と正体を聞いて、その姿に納得がいった。この人は、鏡を擬人化させたような、そんな姿をしていたのだ。
「椚様が来られて、挨拶せぬ訳には行きません。榧さんは、怖いから…その、あれでしたけど……」
「あのね、雲外鏡、杙はさまよってたところを椚に言われて、ここに来たんだよ」
「ここでさまよってたところを、柏が見つけたんだ」
「成程…。この前はお世話になりました、ヨクさん」
「いいえ。あれは私の領分で御座います。私の使命、と言っても過言ではありません」
この人、ヨクさんは人見知りということだったが、全然話しやすいし何より可愛い。そのちんまりとした姿は、妖怪らしくない。ただ、格好は妖怪みたいだが。
「醤油買ってきたんで、晩御飯ぱっぱと作っちゃいましょうか。ヨクさんも食べますよね」
「は、はい。是非…。私、ご飯食べるの、久しぶり…」
「ふふ、今日は味噌汁と鯖ですよ」
「……手伝わさせて、い、頂きます!」
鯖を温め直し、大根をおろして醤油を何滴かたらす。うむ、非常に美味しそうである。なんといっても、ホオノキさんの焼き加減が絶妙。
ふと横に視線をやると、そこにはヨクさんが右往左往していた。手伝うとはいったものの、人見知りが全開しているらしい…。その慌てぶりも可愛い。
「ヨクさん、お箸出して貰えます?」
「あ、はい…!」
「ヨクさんって、クヌギさんに言ってここに来たんですよね?ってことは、クヌギさんはヨクさんより早くホオノキさんとカシワくんに出会ってたってこと?」
「わ、私ごときが椚様のことを口にするなど…!で、すけど、多分そうだと思います…。日本三大妖怪の方々は不思議な縁で繋がっていると聞いたことがあります…。榧様や椚様は、その為に眷属が多いのだとか…。だから、朴様や柏様など、大妖怪の方は、お二人共遠い昔に出会っているのかもしれません……」
大妖怪。その言葉を聞いた時、やっぱり思い浮かぶのは存在感のある榧さん、クヌギさん…。
少し考えてみて、私は首を傾げ、ヨクさんの方を振り向く。ヨクさんは見つめられて小さく悲鳴を漏らしたが、すぐにまっすぐと見つめ返してくれた。
「ヨクさん、日本三大妖怪って、榧さん、クヌギさん、あと1人いますよね?その妖怪って…?」
ヨクさんはこくり、と小さな顔を上下な揺らし、微かな声で呟いた。
「…杞様。榧様や椚様と並ぶ、日本三大妖怪が1人、大嶽丸です……」
「何してるんだ、蓬、杙よ!ご飯にしようぞ!」
「あっ、はい、椚様…!急ぎましょう、蓬様…」
「う、うん!」
クヌギさんの豪快な大声が台所へと届き、びく、と身体を震わせたヨクさんはすぐさま行動した。
私もつられて味噌汁をお椀に入れ、客間へと運ぶ。
子供好きなクヌギさんはカシワくんとお手玉をしていた。私は小さく笑う。微笑ましい。
大嶽丸、か。名前は存じ上げてなかったのだが、その内会えるだろう。
「ご飯にしますよ、片付けて」
「はーい!」
「じゃ、手を合わせて、頂きます!」
「いっただっきまーす!」
クヌギさんは一目散に、豪快に鯖にかぶりつく。骨ごとばきばしと食べ進め、ものの五分ほどで完食していた。この人の胃袋はどうなってるのか?
「早いですね…」
「美味だったからな、酒も進むわ」
「椚、力こめないでよ…」
「分かってる!柏、よく噛むんだぞ」
家族がいたら、こんな感じなのかもしれない。
そんなことを思いながら、久々の騒がしい食卓を楽しんだ。
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