不可思議物語25

tomoharu

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人生の選択編

~酒井史~

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《登場人物》
酒井 智久(さかい ともひさ)→酒井史の主人公?
山口 徹(やまぐち とおる)→智久の友人
山本 祐介(やまもと ゆうすけ)→智久の友人
目次
一 不思議な本との出会い
二 過去が書かれている!?
三 謎の予言と未来の指針
四 周りの反応と不可解な出来事
五 未来の予兆と大学受験
六 結末と新たなスタート


一 不思議な本との出会い
2005年1月23日 酒井智久は、関東地方で生まれた。兄がいたが生まれたころには、兄の姿はなかった。兄は、伝説の探偵として名を残した人物で、智久は生まれる前からその存在を聞き、心の中でずっと
「自分は、兄を超える存在にはなれない」と感じていた。
19歳になった智久は、問題集を探すために、近所の本屋さんへ訪れた。探していた問題集よりも、目に入った参考書があった。それは、
『酒井史 — 明和令成大学合格のための完全ガイド』
智久は手に取ったその本の表紙を見て、思わず息を呑んだ。『酒井史』という名前は、どこかで聞いたことがあるような気がした。それでも不安になりつつも、内容が気になって本を開いてみる。

二 過去が書かれている!?
ページをめくった瞬間、智久は驚愕した。
酒井智久(さかい ともひさ) 2005年1月23日生まれ 関東地出身 人生で7回引っ越しを経験 智久の兄、神坂智治は伝説の探偵であったが、智久が生まれる前に亡くなる。
本書は、智久が明和令成大学に合格するための方法を詳細に説明した参考書であり、未来の出来事も予見している。
智久は驚きと戸惑いの入り混じった顔をして、そのページを見つめた。
智久「これ…僕のことじゃん!」思わず声を上げた。しかし、次に目に入ったのは、もっと奇妙な内容だった。

智久は、小学生の頃、ゲーム依存症になり、学校の勉強はおろそかにしていた。そのため成績は、学年最下位。だが、高校生になり、トランプのマジックを駆使して、驚くべき方法で成績を上げる。
智久は苦笑いを浮かべた。確かにゲームは小さい頃から大好きで、成績は最下位を記録したことがある。
だけど、トランプマジックで成績を上げたなんて…そんなわけがない。

三 謎の予言と未来の指針
ページをめくりながら、智久はますます混乱していった。その後、書かれていた内容に目を通していくと、驚くべきことが書かれていた。
智久は20歳になり、兄の遺した謎に関わることになる。彼は、システムエンジニアとしてAIの研究に携わり、世界を変えるようなプロジェクトに参加する。
智久「システムエンジニア?AI?」目を丸くして本をじっと見つめた。自分にはそんな未来が待っているなんて全く想像していなかった。
最終的に、智久はAIによる支配が進む未来を作り出すことになるが、その過程で新たな謎に直面し、決断を下すことになる。
「AIに支配されるみらいって、どういうことだよ…」
未来が予見されるとはいえ、ありえないよ。

四 周りの反応と不可解な出来事
智久が本を読み進めていくと、周囲でも次々と奇妙なことが起き始めた。
学校に行くと、友人たちが彼に話しかけてきた。
徹「おい、智久。あの『酒井史』って本、実はお前のことを書いた本だろ?」
祐介「え?お前、酒井史の本に書かれてる内容がそのまんまだぞ?」不思議そうに言った。
智久「まさか、読んだの?」
徹「お前、小学校の時にゲームばっかりして、成績最下位だったって書いてあるし、高校ではトランプマジックで勉強してたって。それ、全部お前のことだろ?」
智久「うーん、まあ、確かにゲームは依存してたし、トランプマジックで勉強したこともあるけど、それが全部予言されてるとは思わなかったよ…」

五 未来の予兆と大学受験
そして、試験前日、智久はその『酒井史』の本を再び手に取った。これを読んで受験に挑めば、きっと成功するのではないかと思ったからだ。
試験当日、智久はいつも通りに落ち着いて試験に臨んだ。結果は…見事に全問正解。しかし、奇妙なことに、試験官からこう言われた。
試験官「あなた、まるでこの本の内容に書かれている通りに解いているようですね。」
智久「え?どういうことですか?」
試験官「本に書かれていた問題の解き方が、まるであなたの答え方そのものです。まさか、未来を予見する本を持ち込んでいたんですか?」
まさか、自分が本当に未来を予見するような答え方をしていたなんて。

六 結末と新たなスタート
その後、智久は明和令成大学に合格し、システムエンジニアとしてAI研究に携わる道を選ぶことになった。確かに、どこかで「酒井史」に書かれた内容が現実になりつつあった。
だが、智久は自分が本当に「AIに支配される未来」を作り出すのか、まだその答えは分からなかった。
もしかすると、あの本に書かれていたのはただの予測に過ぎないのかもしれない。
大学生活が始まり、智久は自分の未来がどんな風に展開していくのかを楽しみにしていた。その一方で、また新たな謎が生まれるのではないかという予感も感じながら。
未来がどうなるかわからないが、まずは大学生活を楽しもう!
こうして、智久は自分の手の中にある未来を少しずつ形にしていくのだった。 
「まとめ」
未来を変えるためには、自分の過去をしっかり振り返り、今できることを積み重ねていくことが大事だ!『完』
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