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ラブラブ編

I'm hungry【後編】~R18

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彰吾は柚子を膝から下ろすと、インターホンに出た。
柚子はぼんやりと彰吾の背中を見る。

ーもう終わりってこと?

火照った体をどう静めたらいいのだろう。
柚子はたまらず、彰吾の背中に抱きついた。
「おい、もうすぐピザ屋が来る。お前はあっちに…」
「…やです」
「何がだ?」
柚子は、額を彰吾の背中にグリグリと擦りつける。
「おい、柚子...」

ピンポーン。
またチャイムが鳴った。
彰吾は柚子の腕を引き離し、あっちで待ってろ、と言って玄関に向かった。

少ししてピザを持った彰吾がキッチンに戻ると、柚子の姿がない。
「おい、柚子!」
リビングにもいない。彰吾はベッドルームを覗く。
柚子がいた。ベッドの上で布団をかぶり丸くなっている。
「おい、柚子。飯が来たぞ」
しかし動かない。
「全部食っちまうぞ、いいのか?」
やはり何も反応がない。彰吾は笑いをかみ殺し、布団にくるまっている柚子を抱きしめる。
「何、拗ねてんだ」
彰吾は少し乱暴に布団を引きはがすと、柚子の頭が見えた。
髪をかき上げ、柚子のふっくらとした頬を撫でる。
「何が嫌なんだ?ちゃんと言え」
柚子は黙ったままだ。
彰吾は柚子の耳元で囁く。

「飯を食うか、それとも、俺に喰われたいかハッキリしろ」

柚子は不服そうに口元を尖らして言った。
「飯を食います」
「なに?」
「…って言ったらどうします?」
悪戯っぽく笑った柚子の唇を、彰吾は自分の唇で塞いで言った。
「後にしろって、言うに決まってるだろ」
貪欲なキスを繰り返しながら、彰吾は柚子の体にまとわりついているものを全て剥がした。
そして太ももの間に手を入れ、ワレメを丹念にくすぐる。
「ひゃっ!んっ…あっ!はぁんっ」
柚子は先程の前戯より、激しい声を上げた。
ワレメはすぐに潤い、彰吾は中に指を入れる。
そして、入口を関節で少し強く刺激した。
「あんっ!つよくしちゃ…だめっ…んっ!」
「そう言う割には、よく濡れてるじゃねえか」
彰吾は指を増やし、奥の隅々まで壁面を刺激する。
「あっ!そこはっ!あんっ!んっ!あっ、ああんっ!」
柚子は激しい声を上げ、背中をのけ反らせた。
彰吾は自分の指を掴んで離さない中の感触を愉しむ。
「昼間だとよく見えるな。お前の表情が」
カーテンを閉めているが、表情が認識できるくらい明るさだった。
柚子は両手で自分の顔を覆う。
「…見ないで、ください」
「そんなに嫌なら、うつ伏せになれ」
柚子は少し迷ったが、彰吾の言う通りにした。
彰吾は柚子の背中を、濡れた指で背骨にそって這わせていく。そして丸い臀部を掴み、柔らかさを愉しんだ。
柚子は肩を震わせたが、声は発さなかった。

ーさて、いつまで我慢できるかな。

彰吾はニヤリと笑い、ズボンを下ろし準備を始めた。
そして、柚子の細い腰を掴み、持ち上げる。
密を滴らせているワレメが白昼に照らされた。彰吾は思わず生唾を飲み込んだ。

ー喰らってやる。

彰吾は膨れ上がった自分のモノをワレメにあてがうと、一気に奥まで挿入した。
「っ!!」
柚子は肩を震わせる。
彰吾は少しだけ引き抜き、勢いをつけて奥に打ち付ける。それを何度とも繰り返した。
しかし、柚子は肩を震わすだけで声を発さない。
それが余計に彰吾に火をつけた。
何度も最深部を突き、敏感な部分をグリグリと刺激する。
すると急に柚子の背中がのけぞり、彰吾自身を強く締め付けた。
「もう限界か?まだまだこれからだぞ」
彰吾は柚子のお尻を軽く叩く。
柚子の痙攣が少し収まると、彰吾はまた動きを再開させた。
「…んんっ!だめぇ!」
柚子は我慢できず声を上げる。
しかし彰吾は止まるどころか、さらに激しく中をかき乱した。
「しょうごさんっ!そんな、おくっ!また、イッち...ひゃんっ!!」
柚子はまた彰吾を強く締め付けた。しかし彰吾は構わず動き続ける。

ーやっぱり後ろ向かせて正解だったな。

柚子がこの体位に敏感だ、ということもある。
それよりも、今の自分の顔など柚子に見せられない。ひどくいやらしく、必死な顔をしているはずだろう。
彰吾は野獣のように柚子をむしゃぶりついた。
「しょ、しょうごさっ!だめぇっ!」
「どこがダメなんだ?ここか?」
彰吾は柚子が一番敏感に反応する箇所を突き上げた。
「ひゃんっ!そこっ!おかしく、なるっ!もうっ!ああんっ!!」
柚子は高らかに叫声を上げ、何度目かの絶頂を迎えた。
「んっ!っく!!」
彰吾も流石に我慢できず、柚子の腰をしっかり持ち精を放った。
放出が落ち着くと、柚子の中から自分自身を引き抜く。
柚子の腰は力を失い、ベッドに崩れ落ちた。
そんな柚子の体を彰吾は強く抱きしめ、額にキスする。柚子も手を伸ばし、彰吾の首に巻き付いた。
お互いの鼓動は速く、体温は熱かった。
突然、きゅううう、っという音が鳴った。
「…お腹すきました」
柚子は小声で言う。どうやら柚子の腹がなったようだ。
「飯にするか」
そう言いながらも、彰吾は柚子を離さない。
「ピザ冷めちゃいますよ」
柚子はもソモゾと動く。
「後でいい」

ーもう少しだけ、ぬくもりを味わいたい。

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