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「田中角栄氏(第64・65代 総理大臣)」について(中編2の1)
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1983年当時、私は慶大の四年生だった。
四年ともなれば、クラブ活動やそこでの食事会などで、後輩との関係上、これまで以上に出費が多かった。だから懐具合はいつもお寒い状況だった。
そんな折、クラブの同期だった榎本君から、「バイトがあるけれどやらないか。政治家の出版記念パーティーの手伝いだ。一日きりだからおいしい話だぜ」と。
勿論、二つ返事で請け負った。その詳細を後で聞くと、単なる出版記念のお祝い会ではなかった・・。
場所は、芝にある東京プリンスホテルの大広間、内容は自民党代議士が多数参加する大規模なパーティーの様だった。
祝賀会の主は、東京都選出の柿沢代議士。彼は両国高校から東大を経て大蔵省に入省。その後、フランスやベルギー駐在など華々しい実績をひっさげ、1977年の参院選に新自由クラブ公認で出馬し当選(後に衆議院へ転身)を果たしていた。そして最終的には羽田孜内閣の時に外相まで務めた。
この時期に、なぜこの柿沢氏が出版記念会と称し、自民党代議士が絡む大体的なパーティーを開いたのかはそれなりの背景があった。
彼がもともと籍を置いていた新自由クラブは、1981年に、社会民主連合と統一会派を結成するが、これに反対した柿沢氏は離党し、その後に次第に自民党との距離を近め、この1983年に自民党に入党した。
この1983年という年は、総選挙も近いというのに自民党内は大問題を抱えてごたごたしていた。
日本政界を震撼させたあのロッキード事件である。
この事件の影響で、自民党は劣勢に回っており、下手したら総選挙で大幅に議席を減らす可能性があった。
そこで、この清潔感あふれる気鋭の議員を受け入れるための、出版記念かつ資金集めそして、自民党入党祝賀会を開催したものと思われた。
彼の生まれは日本橋小伝馬町、江戸っ子で頭もスマート。加えて、みずから官僚の世界を知り尽くしているためか、一回目の当選当時から、
『霞ヶ関3丁目の大蔵官僚は、メガネをかけたドブネズミ・・・』のタイトルの官僚批判本を出版していた。
このような背景から、庶民に人気があり、自民党幹部には彼は今後も当選回数を重ねていくだろうとの予想があり、そして党全体としても、当時の困難な状況を乗り切るための期待の星だったのではなかったかと思う。
田中角栄氏とはその会合で出会った。
(中編2の2)に続く
四年ともなれば、クラブ活動やそこでの食事会などで、後輩との関係上、これまで以上に出費が多かった。だから懐具合はいつもお寒い状況だった。
そんな折、クラブの同期だった榎本君から、「バイトがあるけれどやらないか。政治家の出版記念パーティーの手伝いだ。一日きりだからおいしい話だぜ」と。
勿論、二つ返事で請け負った。その詳細を後で聞くと、単なる出版記念のお祝い会ではなかった・・。
場所は、芝にある東京プリンスホテルの大広間、内容は自民党代議士が多数参加する大規模なパーティーの様だった。
祝賀会の主は、東京都選出の柿沢代議士。彼は両国高校から東大を経て大蔵省に入省。その後、フランスやベルギー駐在など華々しい実績をひっさげ、1977年の参院選に新自由クラブ公認で出馬し当選(後に衆議院へ転身)を果たしていた。そして最終的には羽田孜内閣の時に外相まで務めた。
この時期に、なぜこの柿沢氏が出版記念会と称し、自民党代議士が絡む大体的なパーティーを開いたのかはそれなりの背景があった。
彼がもともと籍を置いていた新自由クラブは、1981年に、社会民主連合と統一会派を結成するが、これに反対した柿沢氏は離党し、その後に次第に自民党との距離を近め、この1983年に自民党に入党した。
この1983年という年は、総選挙も近いというのに自民党内は大問題を抱えてごたごたしていた。
日本政界を震撼させたあのロッキード事件である。
この事件の影響で、自民党は劣勢に回っており、下手したら総選挙で大幅に議席を減らす可能性があった。
そこで、この清潔感あふれる気鋭の議員を受け入れるための、出版記念かつ資金集めそして、自民党入党祝賀会を開催したものと思われた。
彼の生まれは日本橋小伝馬町、江戸っ子で頭もスマート。加えて、みずから官僚の世界を知り尽くしているためか、一回目の当選当時から、
『霞ヶ関3丁目の大蔵官僚は、メガネをかけたドブネズミ・・・』のタイトルの官僚批判本を出版していた。
このような背景から、庶民に人気があり、自民党幹部には彼は今後も当選回数を重ねていくだろうとの予想があり、そして党全体としても、当時の困難な状況を乗り切るための期待の星だったのではなかったかと思う。
田中角栄氏とはその会合で出会った。
(中編2の2)に続く
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