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24 リコの名声③
「リコ様! 今日は私も護衛としてお供させてもらいます! よろしくお願いいたします」
団長さんがそう言うと、「私も行きます」「俺もです」と次々、挨拶をされた。私たちが乗る竜車をぐるりと囲むかたちで、護衛してくれるらしい。
「ヒューゴも連れていきますよ。もうリコ様専属ですから、他の騎士を乗せることはありませんが、護衛しながら飛ぶ方法を教えなくちゃいけませんから」
団長さんが手招きすると、すみでじっと見ていたヒューゴくんが、私のもとに飛んできた。しっぽを振りながら嬉しそうにやってくる姿は、とてもかわいらしい。
「ヒューゴくん、おはよう! 昨日は私の専属になってくれて、ありがとう!」
『……夢じゃなかったんですね。僕、朝になったら、夢から覚めるだろうと思ってました』
「よし! そんなあなたに、とっておきのプレゼントを持ってきたからね!」
『プレゼント?』
そう言って私は、ポケットから赤いリボンを取り出すと、ヒューゴくんの首に結びつけた。これで気にしている赤い痣も見えないし、なにより赤い蝶ネクタイ姿になったヒューゴくんは、予想以上にかわいい! 人目がなかったら、地面に這いつくばって、身悶えていたくらいだ。
「私の専属竜という証のリボン! 今日の私と同じリボンだよ!」
くるりと背を向け私の腰のリボンを見せると、ヒューゴくんは目を大きく見開き、爪先でちょんちょんと自分の首元をさわっている。どうにかリボンを見られないかと首を右に左にかしげたあと、私に向かってペコリと頭を下げた。
『ありがとうございます。痣も隠れて嬉しいです……』
控えめな態度でお礼を言っているけど、しっぽは土埃が立つほど、バチンバチンと揺れている。ゲホゲホと被害にあった人たちが咳き込みながらも、みんな微笑ましく私たちを見守ってくれていた。
「そろそろ、行くぞ」
「はい!」
『ぼくも行く~』
竜王様にエスコートされ、用意されていた竜車に乗り込む。しかしなぜかシリルさんだけが一緒に乗らず、ニコニコと私に手を振っていた。
「あれ? シリルさんは行かないのですか?」
「はい。私は少し調べ物がありまして」
「……シリル、頼んだぞ」
「はい、承知しております」
一転して二人の雰囲気が険しいものになり、調べ物が重要な案件だとわかった。
(たぶん私を襲ったギーク兄妹のことだろうな。今は聞かないでおこう)
「じゃあ、みなさん行ってきます!」
『いってきま~す』
「竜王様、リコ様。無事のお戻りを、お祈りしています」
シリルさんの挨拶で扉が閉められると、ふわりと竜車が浮かび上がった。そのまま車体はゆっくりと上にあがっていく。
(わあ! 飛行機とも違うし、不思議な感じ! ワクワクする~!)
「出発いたします!」
『しま~す!』
団長(プラス卵くん)の大きな掛け声が空に響くと同時に、ドカンと大きな音が鳴った。驚いて窓から確認すると、どうやらキールくんが私たちについてこようと、竜舎を破壊したらしい。
『うわ~ん! ぼくも連れてって~』
『あいつ、本当になにやってんだ……』
外からヒューゴくんの呆れた声が聞こえてきた。キールくんも頑丈な鎖で繋がれているから、飛ぶことができないようで、キーキー文句を言っている。
(ごめんね。キールくんは、また今度)
私が心の中でつぶやくと、団長がもう一度、出発の掛け声を叫んだ。そしてそのまま、私たちを乗せた竜車は無情にも飛び立ったのだった。
団長さんがそう言うと、「私も行きます」「俺もです」と次々、挨拶をされた。私たちが乗る竜車をぐるりと囲むかたちで、護衛してくれるらしい。
「ヒューゴも連れていきますよ。もうリコ様専属ですから、他の騎士を乗せることはありませんが、護衛しながら飛ぶ方法を教えなくちゃいけませんから」
団長さんが手招きすると、すみでじっと見ていたヒューゴくんが、私のもとに飛んできた。しっぽを振りながら嬉しそうにやってくる姿は、とてもかわいらしい。
「ヒューゴくん、おはよう! 昨日は私の専属になってくれて、ありがとう!」
『……夢じゃなかったんですね。僕、朝になったら、夢から覚めるだろうと思ってました』
「よし! そんなあなたに、とっておきのプレゼントを持ってきたからね!」
『プレゼント?』
そう言って私は、ポケットから赤いリボンを取り出すと、ヒューゴくんの首に結びつけた。これで気にしている赤い痣も見えないし、なにより赤い蝶ネクタイ姿になったヒューゴくんは、予想以上にかわいい! 人目がなかったら、地面に這いつくばって、身悶えていたくらいだ。
「私の専属竜という証のリボン! 今日の私と同じリボンだよ!」
くるりと背を向け私の腰のリボンを見せると、ヒューゴくんは目を大きく見開き、爪先でちょんちょんと自分の首元をさわっている。どうにかリボンを見られないかと首を右に左にかしげたあと、私に向かってペコリと頭を下げた。
『ありがとうございます。痣も隠れて嬉しいです……』
控えめな態度でお礼を言っているけど、しっぽは土埃が立つほど、バチンバチンと揺れている。ゲホゲホと被害にあった人たちが咳き込みながらも、みんな微笑ましく私たちを見守ってくれていた。
「そろそろ、行くぞ」
「はい!」
『ぼくも行く~』
竜王様にエスコートされ、用意されていた竜車に乗り込む。しかしなぜかシリルさんだけが一緒に乗らず、ニコニコと私に手を振っていた。
「あれ? シリルさんは行かないのですか?」
「はい。私は少し調べ物がありまして」
「……シリル、頼んだぞ」
「はい、承知しております」
一転して二人の雰囲気が険しいものになり、調べ物が重要な案件だとわかった。
(たぶん私を襲ったギーク兄妹のことだろうな。今は聞かないでおこう)
「じゃあ、みなさん行ってきます!」
『いってきま~す』
「竜王様、リコ様。無事のお戻りを、お祈りしています」
シリルさんの挨拶で扉が閉められると、ふわりと竜車が浮かび上がった。そのまま車体はゆっくりと上にあがっていく。
(わあ! 飛行機とも違うし、不思議な感じ! ワクワクする~!)
「出発いたします!」
『しま~す!』
団長(プラス卵くん)の大きな掛け声が空に響くと同時に、ドカンと大きな音が鳴った。驚いて窓から確認すると、どうやらキールくんが私たちについてこようと、竜舎を破壊したらしい。
『うわ~ん! ぼくも連れてって~』
『あいつ、本当になにやってんだ……』
外からヒューゴくんの呆れた声が聞こえてきた。キールくんも頑丈な鎖で繋がれているから、飛ぶことができないようで、キーキー文句を言っている。
(ごめんね。キールくんは、また今度)
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