仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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1章.変わりたい

3.夢見る少女「私に声を掛けたのは誰?」

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3.夢見る少女「私に声を掛けたのは誰?」


あの子達みたいに綺麗に着こなしてみたいな。
 
私もあんなフリフリのロリータ服一度だけ買った事がある。
でも・・私は鏡の前でその買ったロリータ服を着てファッション雑誌に載ってるようなポーズを取ってみたけれど・・
あまりにも似合ってない自分が情けなくてその場で泣いちゃった。
あれは確か・・・中学三年の春だった。
そう、今と同じように変わりたいと思ってた。

でも結局は上辺だけ変えたって、中身が変わらなきゃ何時までたっても同じだったのよ。
結局、私の買ったピンク色のロリータ服は洋服ダンスの奥にしまったままになってしまってる。


私はそんな事を思い出しながらミニライブをしている二人の少女の横を通り過ぎようとした時

 『体験じゃなくなるかもね!』

 そんな言葉が頭の中に響いてきた。

 誰?私に話しかけたのは?

 気のせい?
私はきょろきょろと辺りを見回したけど知り合いなんて誰も居ない。
挙動不審に思われちゃったかな?

 周りには誰も知った人は居ないし・・・

 それにあれは、言葉じゃ無かった!!
 頭の中に直接話しかけてきたような不思議な感じだった。



「ジャーーーン」
エレキギターの音が大きく響いた。

私が横を見ると
二人のロリータ服を着た女の子の演奏が終わってギターを片手に二人がポーズを取っている所だった。

そして私の方を見るなり・・

『キュン』
『キュン』

と言った瞬間二人同時に可愛いい笑顔で私に向けて両手で作ったハートマークを向けて来た。
そして・・
「あれは、私達だよ!」
そう言ったような・・・

私の頭の中を
「あれは、私達だよ!」
「あれは、私達だよ!」
「あれは、私達だよ!」
・・・・・
・・・・・
その言葉が何度も何度も壊れたレコードのように再生されてゆく。

『あれは・・・わた・・し・・たち・・だよ???』
ってもしかして・・・
 『体験じゃなくなるかもね!』
って頭の中に直接響いてきた言葉??


まっさかね~~~!!

きっと私の気のせい!!

私、仮想現実体験期待しすぎて、少し変になっちゃったかな?
私はそう自分に言い聞かせながら、『仮想現実館ハピッタ』の入り口にゆっくりと歩いてゆく。

つづく・・・
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