仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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2章。仮想現実

6.仮想現実「今日から2学期」

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体中が『ドキドキ』している。
 茜さんの一言が頭の中から離れない・・・
 茜さん変な事言うから意識しちゃって真面に歩けないじゃない!!
 
私はそんな状態で、仮想体験ブースに歩いて入って行こうとしている。
 
私の行く所は・・・
 2階の最前列の一番左A-1。
 何故か私には解る。
 何故?
 此処は初めてのハズなのに、此処の中の配置が私には全部解っている。
 リーナさんが情報を私の体の中に書き込むって言ったのはこういう事だったのかな?
 此れってすごく便利!!
 
此れ試験の前にやってもらったら、全問正解とか出来ちゃうんじゃ?
 そんな事を考えながら、私は自分でも気がつかない間に一階の仮想体験ブースから2階の仮想体験ブー

スへと上がってきていた。
 
もう私が仮想体験するカプセルの前には係員さんが待機していて、私の顔をみてお辞儀をしている。
 私は此れからどうしたらいいか全部頭の中に入っている。
 カプセルの前まで歩いてゆきその前に立つと、私はカプセルの中に自然に吸い込まれてゆく。
 それを不思議とも思わない。
 

意識が薄れてゆく・・

・・・・・


・・・・・・



・・・・・・


今日から9月、2学期が始まってしまった。
高校に入って彼氏作るぞ!!
そう意気込んでいたのに、結局夏休みが終わっても彼氏は出来ないまま・・・
私みたいにダサダサのメガネ女なんて相手にしてくれる男の子なんていないっか~。

『彼氏欲しいな~』

うわ~~眩しい!!
今何時だろ????
時計は・・・5時半

まだ5時半なんだ。
まだお布団の中で眠っていたい気分。
でも、ままに小言言われる前に起きとこ!!
何時も、『ゴロゴロ寝てたら太るわよ!!ほう~~らマルマル太ってきちゃってるわよ~マルマル子ちゃ

ん。だから彼氏も出来ないのよ~』
そうやって乙女心を傷つける言葉を平気で言ってくるんだから嫌んなっちゃうよ。
言葉は刃って言葉知らないのかしら!!

その何気ないと思ってる言葉が知らないうちに、娘の心を傷つけてんだからね~!!
それに私はマルマル子ちゃんじゃないわ!!咲って名前あんでしょに!!

こんなに眩しい朝日浴びてたら目が覚めちゃったわ。
歯を磨いて、顔を洗ってこようかな・・・
その前に、この髪何とかしなきゃ!!

寝癖で大爆発!!
もしパパやママに見られたら何か言われそう。
髪だけでも解いていかなきゃ・・・

まず、髪潤いスプレー!!
私の必需品なんだ~。
このスプレーが無きゃ私の髪は櫛もとおらないものね。
『シュッ』『シュッ』『シュッ』

3回くらいに分けて満遍なく髪にスプレー。
あ~~ら不思議!!
すんなり櫛が一回で通るわ!

私の髪も長くなっちゃったな~
でも切りたくないんだ・・
この髪は私のダサくて可愛くない顔を隠すための必需品!!
普段はこの髪で、顔全体を覆って下を俯いていれば、誰にも気づかれないでいられる。
前に垂らした髪の隙間から、人の視線を感じずに見たいものを見られる便利アイテムなの。

下に降りて顔洗ってこよ。
部屋のドアをゆっくりと開けて廊下に出る。
私の家は2階建てのレンガっぽい外壁の洋風のお家。
2階は一番奥がベランダ、そして真ん中の通路を挟んで4部屋が有る。
私の部屋は階段を上がって直ぐの右側の部屋。

だから私の部屋のドアを開けると直ぐに急な階段がある。
日本の家の階段ってどうしてこんなにも急なんだろう?
階段から落ちたら死んじゃうかも!!

階段を降りて左に曲がって一番奥がトイレそして一つ手前の部屋がが洗面台とお風呂場。
一番手前が応接室、次の部屋が居間、そして台所が次の部屋、もうママは朝食の準備をしている。

「ママおはよ」
私は先手で挨拶。
「咲、おはよう。今日は早いのね。あ・・そうか、今日から新学期だものね」
そう言って『クスッ』と笑ってる。

娘が早く起きたらおかしいのだろうか?

今日から2学期で夏休み明けの最初の日、ラッシュに巻き込まれたくない気分なので、私は手早く食事を

済ませて駅へと向かって歩きだした。

つづく・・・
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