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4章.波乱
31.お昼休み「此れは事故!」
しおりを挟む私は教室に入って来る人、来る人に
「転校生?」
「転校生?」
「転校生?」
「転校生?」
「転校生?」
・・・・
そう問いかけられ
「私は宮野咲よ。此れはアリーシャの悪戯でメイクされたの!!暫くしたらこの魔法は消えるから心配しないで」
「ああ~そうだったんだ」
そんなやり取りが暫く続いていた。
そんなに私は存在感無かったのかな?
逆にそう落ち込んでしまいそう。
「くすっ」
そんな私をアリーシャは横目でチラッと見ながら口を抑えて笑っている。
アリーシャったら、何も笑うことは無いじゃない!!
『今日は学校休んじゃえば良かったかな?』
自然とそう思ってしまう私。
そんな感じだから授業も全く頭の中を素通りしていってしまう感じで、今日何をやったか全く覚えていない・・・。
『お昼だ~!!』
お昼を知らせるチャイムが鳴って私はやっと我に帰ったって感じ。
今日は何食べようかな?
そう考えてた時、私のスマートフォンの着信ランプが光りだした。
昨日達也さんに連絡を取りたいからって、電話番号を交換していたのだった、
達也さんが
「咲に会いたいんだけど今日会えないかな?」
と唐突に私に聞いてくる。
達也さん今忙しいのかな?
「良いですよ。」
私は即答!!
だって私も達也さんに会いたいんだもの!!
「でも何処に行けば良いですか?」
私は続けて達也さんに聞く。
「昨日寄ったレストランで17時に待ち合わせでどうかな?」
と達也さんが提案。
彼処なら私でも解る!!
「はいそれでお願いします」
「じゃ~~17時にレストランで会おうね」
そう言って達也さんからの電話は切れた。
「咲、嬉しそうだね。今の電話彼氏からなのかな?」
突然後ろからアリーシャにそう声を掛けられて私はビックリ。
私は誰にも聞かれていないと思ってたんだもの!!
真逆、アリーシャに聞かれているとは思わなかった。
私は電話の内容を聞かれてと思うと急に恥ずかしくなって、頬が熱くなってきちゃった。
「やっぱり彼氏からだったんだ」
「やっぱり解ります?」
「咲の顔真っ赤なんだもの。直ぐに解るよ」
「あ~~あ。私って顔の直ぐ出ちゃうんですよね」
「そう・・みたいね」
「やっぱり」
「何処で会うの?」
アリーシャの質問に、皆に聞かれたら恥かしいから、アリーシャの傍に駆け寄って耳元に顔を近づけて
「・・・・・です」
と小声で囁いた。
「そうなんだ~やったね咲!!」
アリーシャはそう言って、私の方を見ようとした瞬間、私の頬にアリーシャの唇が少し触れ・・触れちゃった~~~~!!
アリーシャのくちびる・・・
柔らかかった~ぷにぷに・・・
うわ~~此れって・・・キス?
『違う!違う!此れは事故!!事故だからね!!』
「ごめんごめん。当たっちゃった。本当にごめんね」
アリーシャも気にしてくれている。
「いえいえいえいえ~~だ・・大丈夫です。大丈夫ですから・気にしないでください」
「本当に?」
「アリーシャは私が気にしなかったら嫌・・ですか?」
私はアリーシャの顔が少し悲しそう?な表情に見えた・・私はそんなアリーシャの表情
を見てそんな言葉をつい・・アリーシャにかけてしまっていた。
「咲って意地悪だよね。普通そんな風に聞くかな?」
「ご・・ごめんなさい」
真逆アリーシャがそんなに気にしているとは思わなかった。
「あ・・私も言いすぎちゃったよ。咲ごめんね。
お詫びに今日私もその近くでテレビ撮影有るから、授業終わったら其処まで車で送ってあげるよ」
「ほ・・本当ですか?」
「知り合いが校門の前まで迎えに来るから授業終わったら声かけるね」
「はいお願いします」
『ラッキー』
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知り合いが迎えに来るって誰?なのかな?
アリーシャすごく気にしてくれてたな~
女の子同士なのにあれ位で気にするなんておかしいよね!!
これが達也さんなら超~~嬉しい?
『女の子同士?』
アリーシャのくちびるが私の頬にかすかに触れた時・・
私・・嫌じゃ・・無かった・・
むしろもっと・・
私って・・
『おかしい?変?』
そんな事考えてると・・アリーシャの事気になりだしちゃったじゃない。
アリーシャのくちびるが頬に触れた感覚がまだ残ってる感じがしちゃう。
そう思うと、自然とアリーシャの唇に視線がいってしまう。
つづく・・・
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