仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

32.車の中で「二人のようなカップルになりたい!」

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アリーシャのくちびるを見ていると

『ドキドキ』

してしまう。
だって少し前、あのくちびるが私の頬に触れてたんだもの。
わざとじゃないとはいえ、そんな事が有ったんだから気にならないハズは無い。

女の子同士でも・・・
こうやって、手が触れたり、あんなくちびるが触れたり・・

『ふとした事』

で気になり始めたら・・・
これか元で、恋に落ちちゃうのかな?

『一緒に居たい・・』

そんな感じで恋しちゃう・・のかな?
じゃ~私の今のこの『ドキドキ』する気持ちは・・

『恋しはじめちゃってる?』

うううう~~止めよう!止めよう!こんな事考えてたら本当にアリーシャに恋しちゃいそう!!
私にはちゃんとした達也さんという

『彼氏』

出来たんだから!!

うううう~でも達也さんの事、考えたら今度は達也さんの事で胸が

『ドキドキ』

してきちゃったよぉ~~。
胸が苦しくて何も食べる気になれない。

でも私が

『ゆり』なんて~!!私には全く関係ないって思ってたのに!!
アリーシャの事がこんなにも気になってしまうのは?

『私も女の子でも良い』

って思ってきだしたって事?・・なのかな?
そんな事を考えていると胸が苦しくなってとても食事する気分じゃなくなっちゃった。
結局お昼休みは自分の席で、ボーっと物思いに耽ってた感じで終わってしまってた。

授業が終わると、アリーシャが私の所に歩いて来て
「咲、じゃ~街に一緒に行こうか」
と笑顔で声を掛けてくれる。

アリーシャの表情から、昼休みアクシデントで私の頬にくちびるが触れた事はしっかりと忘れてしまっているみたい。

それが私にはちょっと残念・・
でも妙に意識されちゃうよりは良い?かも!!
と私は気を取り直す。

1年1組の入口の方を見るとドアの前には、もう詩織さんが私達を待っていた。
「よろしくお願いします」
そう言って、私も詩織さんの居る入口へとアリーシャの後ろに着いて歩きだした。
アリーシャ、詩織さん、私の3人で校門の前のお客様用駐車場まで出てくると・・

赤いフェラーリが一台だけ止まっている。
車の中から若い女の人が手を振っている!!
一見みると25~26歳くらい?そんな感じの綺麗なお姉さん。

もしかしてあの車?

ひぇ~~私あんな車乗った事ないよぉ~~
『この人達って私とは住む世界が違うんだ』
まじまじと現実を突き付けられたって感じ。

詩織さんとアリーシャはその車まで歩いて行くと、助手席のドアを開けて
「鮎香昼間電話してた女の子一緒の場所だから一緒にお願い」
「了解!」
アリーシャに声を掛けられたその女の人は私に向かって
「じゃ~助手席に乗って」
と笑顔で私に真似ししてくれている。

私も
「お世話になります」
と社交辞令。
アリーシャは私が助手席に乗り込むのを確認して助手席のドアを締めてくれる。
そして詩織さんを先に後部座席に載せた後自分も後部座席に乗り込んでくる。

車が白沢高校の駐車場を出て暫くしてふと、後部座席を見るとアリーシャの体に詩織さんが体を寄り添わせ詩織さんの頭はアリーシャの肩にもたれ掛かっている。
そんな詩織さんの体をアリーシャは右腕で抱いて、もう一方の手を2人は絡め合っていた。

何処からどう見ても、愛し合ってる二人?そんな風にしか思えない光景。
私の横の運転席の女性が私に
「アリーシャと詩織凄くアツアツでしょ。何時もあんな風なのよ~私なんて当てられっぱなしなのよ」
と愚痴?ぽく私に話してくる。
私は
「いえ、あんなに人前でも堂々と抱き合えるなんて私羨ましいです」
と正直な気持ちを言った。
するとアリーシャが
「しょうがネエだろ!!鮎香が詩織を焚きつけて煽ったせいで、こうなったんじゃねえかよ!!」
とアリーシャが完全の男言葉で話してきて私ビックリ!!
アリーシャってこんな言葉使う事あるんだ・・・

それに、アリーシャと詩織さん今の女性の言葉に反論しないんだ!!
って事は

『二人共そういう関係なの?』

でも二人を見てると羨ましいかも。
ああやっている二人って本当に幸せそうなんだもの。

交差点を何度か曲がって大きな十字路交差点に私達の乗った差し掛かった。
私の横の鮎香と呼ばれてた女性は、車のウィンカーを左に出して交差点から少し坂道になった道路に進路を取る。
暫くすると左手にイタリアンレストランが見えてきた。

鮎香と呼ばれた女性は
「私達の撮影もこのレストランの目の前の公園でストリートライブの撮影があるの。時間が有ったら見学に来てね」
そう言いながら、レストラン『カルナガーデン』の駐車場に車を止めた。
レストラン『カルナガーデン』のすぐ横の公園にはもう凄い人集が出来ている。

アリーシャと詩織さん彼処でライブするんだ!!
そう考えると、アリーシャ達って私と全然違う世界で生きてる人達なんだって実感してしまう。

時間を見ると17時20分前。

『後20分か~』

つづく・・・
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