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4章.波乱
39.虚ろな意識の中で「女の子でも良い?」
しおりを挟むアリーシャの幸せは
『自分の一番大切な人達が自分の傍で幸せそうに笑ってる姿を見てる時』
アリーシャはそう・・言った。
でも私は・・・
『大好きな人に愛されないままに自分だけ愛しているのは辛すぎる』
そう・・思ってしまう。
だって片思いなんて辛いだけだもの。
私は今まで数え切れないくらいの片思いをして、何度となく失望してきた。
私はどうしても・・
『愛して欲しい』
と・・・願ってしまう。
鮎香さんが私に私の家の場所を聞いてくれる。
鮎香さんの家はあの銃撃のあった場所の近くらしいんだけど、私の両親にちゃんと事情を話したいって事で、私の家まで来てくれるって言ってくれた。
鮎香さんは、私の家の住所をカーナビに音声入力。
私は車に乗る事殆ど無かったから超ビックリ。
カーナビって便利!!
私の家に向かっているのがひと目で解る。
鮎香さんのフェラーリに付いているカーナビには実写映像で今の場所を表示して行き先を音声と画面上に矢印を3D表示して指示が出る。
カーナビってこんなんだっけ?
そのカーナビの画面からもう後5分くらいで、私の家に着くって感じかな。
私はまだ、頭がクラクラしてる感じで、起き上がる事が出来ない?
私って・・どうしちゃったんだろう?
アリーシャにこうやってずっと抱き締められているだけで、安心出来る。
それにアリーシャの体ふわふわで気持ちよくて・・
暖かい!!
出来ることなら・・この状態が永遠に続けば良いって思えてしまう。
そう私は上半身をアリーシャに抱き抱えられてアリーシャのふわふわの胸に私は顔を埋めているのだから・・・
そのアリーシャのふわふわの胸からは甘い香りが漂ってきて私の思考能力を奪って私の意識を朦朧とさせてしまう。
私は・・じゃ~アリーシャのこの香りに染められてしまってる?
そうアリーシャと詩織さんの
『ゆり属性』
に急激に染染められてきているのかもしれない・・・
私は正直・・・アリーシャに奪われて、このままアリーシャの物になっても良い・・とさえ思ってしまう。
でも・・アリーシャは・・
多分・・
『此処に居る詩織さんと鮎香さんが一番大切な人達』
なのだと私には確信できる。
その中に・・私は居ない!!
つづく・・・
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