仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

49.お泊り「私が消される理由」

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隣のダイニングから慌ただしく何かをしている物音が聞こえてくる。
何か準備をしているみたい・・・

私はアリーシャの

『始末する』

と言った言葉に凍りついたように固まってしまった体に鞭打つように
『咲、アンタの事でしょ!!シッカリしなさいよね!!』
そう自分の心に激を飛ばす。

私は怖くてガクガクと震えて床に座り込みそうになりすになりながらも、壁沿いを伝っ

て隣のダイニングルームへとすり足でゆっくりと近づいていった。
ダイニングルームの扉は開け放たれていて、中で話している話し声がさっきよりも鮮明に聞こえてくる。

開け放たれたドアから見えるダイニングルームの中には・・・

いつの間に着替えたのか、革製の黒いツナギで全身を覆ってそして頭にはフルフェイスのヘルメットを被った3人が部屋の真ん中に立っている。

真ん中に背丈が一番高いのが多分アリーシャ。
そして両脇いる左側の女性が鮎香さん。
右側が多分詩織さんだと思われる。
三人とも、長い髪を括っているみたいで見た目全然誰が誰だか解らない。

そして一番高い背の人物に金髪の二人の子供達が寄り添っているから、あれは絶対アリーシャ!!
それにしてもアリーシャってあの二人の子供達に随分好かれてるんだなって感心してしまう。
あの子達小学生くらいの大きさ有るから、アリーシャの子供って訳でも無いだろうし・・・

一番左側の女性が喋りだした!!
ヤッパリ鮎香さんの声だ。

「詩織と優が捕らえた3人が全部残らず話して今回の事件の全貌が解ったわ。今回咲ちゃんが狙われたのは12月1日化粧品会社の『ピアリズ』から発売する『エンジェルリップ』に絡んだ会社間の争いだったわ。

化粧品会社の『ポーリア』は業界第一位の化粧品会社。
化粧品会社の『ピアリズ』は業界第二位の化粧品会社。
しかし最近『ポーリア』の業績が業界第二位の化粧品会社『ピアリズ』に大幅に食われて最近では売上が両社拮抗していたみたいね。

『ポーリア』社長の佐々木瑛太と副社長の南崎伸之は『ピアリズ』課長、相川雄三に近づき『ポーリア』次期次長の役職を餌に『ピアリズ』課長、相川雄三から『ピアリズ』内部の情報を引き出していたらしいわ。

今回『宮野 咲ちゃん』でCM撮りが終了して『エンジェルリップ』のイメージにぴったりの凄いCMが出来上がっているって聞いて『ポーリア』社長の佐々木瑛太と副社長の南崎伸之は焦ったみたい。

『ポーリア』は同じような商品を3月卒業し社会人となる女性向けに今、必死で商品開発している最中だったのよ。そして投入時期は2月!!
どうしても『ピアリズ』のエンジェルリップと同時投入は間に合わない。

だから先に『ピアリズ』から同じような『エンジェルリップ』という商品を投入されてしまうと今までの膨大な開発費用が泡と消えてしまう運命になる。

今回、ヒロインの咲ちゃんを銃撃して

『純潔なエンジェルリップ』

のイメージを

『血塗られたエンジェル』

に変えてしまおうとしたらしいわ。

そうなれば、もし12月1日に発売してしまうと『エンジェルリップ』のイメージはガタ落ちしてしまう。
だから『ピアリズ』のエンジェルリップは投入時期をずらさざるをえなくなる。

その間に『ポーリア』は新製品を投入してしまおうという魂胆だった。

だから『ポーリア』社長の佐々木瑛太と副社長の南崎伸之は『一原組』代表取締役の岡勇太、同じく副社長の新崎祐也に咲の始末を依頼して3人の暗殺者に城中さんの後を付けさせて今日暗殺決行させた訳!!」


つづく・・・
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