仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

文字の大きさ
60 / 182
4章.波乱

60.お泊り「このままじゃダメですか?」

しおりを挟む

私の掛けた言葉に
「此処のお風呂に入ってきた事自体夢であって欲しいな」
そう言って来るアリーシャの声は優しく温かい声だった。

確かに・・
私が女の子同士が入っているんだから・・そう確信して・・
うんうん~どこからどう見てもスタイルが良くて凄く綺麗な羨ましい位の姉妹がお風呂に入っているだけと思って私は入ってきたのだから!!

いくら私だって恋人同士の男女が裸で愛し合ってる最中にそのお風呂に乱入するなんて事はしないわ!!

でもこうして乱入してる訳だし・・・
あ~~あ・・

こう見ると・・

私って

『悪女』 


じゃない!!

「じゃ~私夢見てるんですね」
「そうみたいだな」
それを聞いた詩織さんも
「そうね。此れは咲の夢の中の出来事よ。私も妹が欲しかったのよね。
それが優をこんな風にしてしまった原因なんだけど・・・
二人共、髪洗ってあげるから其処に座りなさい」


詩織さんのその言葉に私は一つの疑問が生まれた。
『妹が欲しかったから?男の子だったアリーシャを女の子として育てたって事?』

凄く・・気になる!!
でも・・こんな状況じゃトテモじゃ無いけど聞けない・・

アリーシャは詩織さんの言われるままに其処にあったお風呂用の椅子に私をお姫様抱っこしたまま座った。
アリーシャが椅子に座ると、詩織さんはまず私の髪を洗った後でアリーシャの髪。そして自分の髪を洗ってゆく。

何時も・・こんな感じで詩織さんとアリーシャはお風呂してるのかな?
ふと・・そんな事を私は思ってしまう。

私は結局お風呂から出るまで、アリーシャにお姫様抱っこされたままだった。
まるで私は、本当のお姫様になったような気持ちになってしまう。

詩織さんがお風呂場のドアを開けてくれて、私はアリーシャにお姫様抱っこされたまま脱衣場まで出てきた。

此処は温度が自動調節されていいるみたいでお風呂場から出てきても違和感を感じない。
『流石お金持ちの家』

「咲立てるか?」
アリーシャは私の顔を覗き込みながら聞いてきた。
私もそんなアリーシャの瞳を見つめながら
「多分・・・」
と答える。

足に力入るから・・・多分・・

『大丈夫!!』

「じゃ~ゆっくり下ろすぞ」
アリーシャはそう言ってゆっくりと私を下に降ろして私の体を支えたまま体を立たせてゆく。

「大丈夫そうだな」

自分一人で立っても大丈夫みたい!!
そう確信して
「大丈夫!!」
そうアリーシャに答える。

アリーシャは私を支えていた手を徐々に外しながら
「咲、凄く言いにくい事なんだけどよ・・・何時まで俺の握ってるつもりなんだよ!!
このままじゃ着替えれないんだけど・・・」
顔を赤く染て恥じらいなから私に告げてくる。
でもアリーシャも凄く恥ずかしいのか私から顔を反らせて横を向いている。
『ですよね~』
幾ら何でも恥ずかしいよね・・・

それを聞いた瞬間私は思い出してしまった。

『握っている事に慣れてしまって・・アリーシャのモノ・・無意識で掴んだままだった』

・・・
な・・なんて言えば良いの?
私・・握ってる事に慣れちゃって・・・

どうしよおぉ~~

思い悩んだ挙句に出てきた言葉は
「離すタイミング逃してる内に掴んでる事に慣れちゃって掴んでる事忘れちゃってました~~このままじゃダメ?・・・ですか?」

つづく・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...