仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

72.お泊り「黒龍」

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某デパート屋上の暴風雨にも似た風が舞い上がる中で私達は星も何も無い灰色の空を見上げている。  
ただ・・上空に渦を巻いた真っ黒の雲がどんどんと大きくなって、それはまるで生き物のように動き出すかのよう。

真逆、そんな現実離れした事が起こるはずは無いんだけどね!!
私はそう確信していた。
もしも・・そんな馬鹿げた事が起こると言うならばまだ異世界に行く方がまだ信じられる?
でも・・今さっき詩織さん・・あんな物出しちゃった訳だし・・
あれは本当の事だったのか?

それさえも今信じられない!!
もしかしたら、あれは全部私の心が作り出した幻想?だったのかもしれない。
そう思ってしまう。

真っ黒な雲は段々と渦の速さを早めてゆきその黒い渦は中央区の空全体を覆う位に大きくなって、等々真っ黒な巨大な黒龍の姿を形作ってしまっていた。

その黒龍はまるで本当に生きているよう・・・

『此れは幻想?』

本物じゃ無い事を祈りたい。
上を向いていたアリーシャが徐に隣のビルに視線を移した。

その瞬間に上空の黒龍は一気に隣のビル・・

そう一原組の10階建てのビルへ大きな口を開け牙をギラギラと光らせて黒龍が真っ逆さまにビル目掛けて突っ込んでくる。

私達の目の前を黒い黒龍の体が隣のビルを飲み込み真っ直ぐに地面に向かって凄いスピードで降りてゆく。

それは音もなくただ・・竜巻のような突風を伴って奈落の底へと何処までも落ちていくような感じさえする。

それはホンの一瞬の出来事!!
そして何時もと変わりない風景が戻った。

『ただ一つだけ、一原組ビルを除いて!!』

其処にビルが有っただろう場所には何処までも続く深い真っ暗な穴がぽっかりと地面に口を開けていた。

詩織さんはそんな景色を見下ろしながら
「此れで本当に終わったね。ご褒美の続き・・欲しいな~」

そう言った瞬間に下の道路を覗き込んでいた詩織さんは体を反転させた途端一気に今いる所から飛び跳ねてアリーシャの体に抱きついてそのままアリーシャのくちびるを奪ってしまう。

それは何時終わるともしれないキス・・・

ビルの屋上の風の吹き荒れる・・その中で

抱き合う2人・・・

そして・・・
私はそんな抱き合った2人の真ん中で両方からノーブラの柔らかい胸を頬に押し付けられて窒息寸前の私!!

『何でこうなるのよ~~~!!』
と心の中で叫んでしまう私。


「く・・く・・る・・し・・い・・・」
段々と気が遠くなってゆく・・・

つづく・・・
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