仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

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4章.波乱

90.2回目のデート「お持ち帰りされるんじゃネエぞ!!」

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私が達也さんに即答した
「冗談に決まってるじゃないですか」
の言葉に達也さんは少し残念そうな表情?
もしかして・・達也さん私が言った
『お持ち帰り』
って言葉に過剰反応しちゃってた?
あ・・・メール?かな
あれはアリーシャが冗談で出しちゃったメールだし!!
でもあのアリーシャが勝手に返信してしまったメール達也さん、本気にしちゃってる?
勘違いしてたら?うう~ん、勘違いしちゃってるかも!!
一応言い訳しとかなきゃ!!

「達也さんへ、達也さんからのメール返信したの実は私じゃ無いんっです。
達也さんからのメールに気がついてメール見てたらアリーシャに携帯取り上げられて
『達也さんが襲いたくなったら、襲っても良いよ。その時は私をお持ち帰りして下さいね』
って勝手にアリーシャが返信しちゃったの!!
達也さん、本気にして・・無い・・ですよね?」

と一応達也さんに言い訳をしておく。
すると
「やっぱり~俺も変だとは思ったんだよな~咲があんなメール返してきたから俺もビックリしちゃったよ。

でも、咲が今さっき咲の口から直接
『私をこのままお持ち帰りして欲しいな』
って聞いた時には流石にビックリしたけどな!!」

と達也は頭を掻きながらはにかんだ様に笑って私に答えた。
「じゃ~本気にしたんだ~」
私がそう言うと一瞬焦ったのか
「ちょ・・・ちょ・・・・ちょっとだけそう・・・お・・思っただけだからな!!や・・やま・・やま・・疚しい気持ちは無かったんだからな!!」
とドモリ・・ドモリ達也は私に向かって返事を返してくる。

うわ~~達也、私のあの言葉、信じてたんだ!!

じゃ~私を、襲いたい?・・・って若干でも、心の中で思ってたのかな?
だよね・・・
達也だって男の人なんだもんね。

『そんな気持ちになってもおかしく無いよね』
私、電車の中で痴漢にあって、スカート捲り上げられそうになったんだもの。
達也だって・・
私に・・


触りたいのかな?

私と・・・


・・・・・したいのかな?

でも私・・あんな・・大きいもの入んないよ!!
私の頭の中にはあのお風呂場で握った物体の感触が蘇る。


そして思わず私は片手を胸に持ってきて

『ニギッ』

『ニギッ』

『ニギッ』

っと何度か握り締め感触が蘇ったその手を見つめて私は顔が一瞬で熱くなる。
「咲、テメーまた思い出してんだろ!!忘れろ!!それにその手の動きは止めろ!!」
アリーシャは真っ赤に頬を染めながらそんな言葉を私に返してくる。
「嫌です!!」
私は無意識にそう答えていた。

「あははははは」
そんなアリーシャと私を見て詩織はまたお腹を抱えて苦しそうに笑い出している。
達也はそんな私とアリーシャのやり取りを見ても訳が解らないって感じ。
そうあれはお風呂場にいた私とアリーシャと詩織だけが解る秘密なんだもの!!

「咲、城中さんとさっさとデートに行っちまえ!!17時にまた迎えに来るからそんとき電話するからな!!お持ち帰りされるんじゃネエぞ!!」

アリーシャはそう言った後

『バシッ』

っと私の背中を平手打ち!!
「痛っ」
アリーシャが結構本気で私の背中を平手打ちしたものだから私はその痛みに思わず小さく悲鳴をあげてしまっていた。

アリーシャ・・怒っちゃったのかな?
私が嫌ですって言ったからかな?

アリーシャは私の背中を平手打ちした瞬間にクルッと反対を向いて詩織の手を掴んで車に乗り込んでいった。

つづく・・・
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