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4章.波乱
93.2回目のデート「この席は私達の指定席?」
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私は達也にエスコートされレストランへのゆるいスロープ状になった階段を登ってレストランの入口の前まで上がってきた。
昨日アリーシャと詩織がミニライブをしていた公園では何人かの親子連れの人達が遊んでいる光景が見える。
でも今にも雪の降りそうな寒い曇り空の下という事もあってあまり人は多くない。
流石にこれだけ寒いと、外で何かするって気力も起きないのかもしれない。
昨日あの場所で行われていたロックバンド『yui&アリーシャ』のお祭り騒ぎが嘘のよう。
そして、私はそのロックバンド『yui&アリーシャ』のミニライブを見ようとこの場所から今子供達が走り回っている公園の場所に歩いていた時胸に衝撃を受けて倒れちゃったんだ・・・
次に私が気が付いたのは・・
ほのかな甘い香りにふと目を覚ますと、真っ白なドレスに身を包んだアリーシャの腕に抱かれて車の中に居た。
あれからまだ一日も経っていないのに、私はその間に信じられないような事を一杯経験・・してしまった。
もうあれから何年も経っちゃった感じがする・・
此処に来たのは・・
本当に昨日の夕方だったのだろうか?
私には解らない・・・
タダ・・
確実に私の体に今でも鮮明に刻み込まれている感覚が一つだけある・・
私はそれを思い出すように・・
『ニギッ』
『ニギッ』
っと胸の前で片手を何度か握りしめる・・・
その瞬間私の体に刻み込まれたその感覚が蘇り一瞬で私の顔は熱くなりその感覚に私の意識は現実に引き戻される。
・・・
達也は私がレストランの入口の前の高台から公園の様子を一頻り見回して落ち着いたのを確認して私の肩をそっと抱き締めてレストランの中にエスコートしてゆく。
レストランの自動扉が開いた途端に
「いらっしゃいませ~」
と活気ある声でウェイトレスさんが声をかけた後・・・
一瞬固まった?
『ダヨね~~普段こんな格好・・しないよね~・・』
と私も思ってしまう。
でもそれは一瞬。
次の瞬間
「今日もご来店ありがとうございます。こちらへどうぞ」
と声をかけてくれ、そのウェイトレスさんは私達を店内に案内してゆく。
そして一瞬振り向きざまに
「さっきは一瞬ビックリしちゃって申し訳ございません。昨日来られた時と全然感じが違ってたからびっくりしちゃいました」
と笑顔で私に話しかけてくれる。
「ですよね~普通こんな格好しないですよね。アリーシャとyuiが遊び心で私をこんな風に仕上げちゃったのよ!!アリーシャとyuiって悪戯好きなんですよね」
と私も困ったって感じの表情で言葉を返した。
「アリーシャとyuiってあのロックバンド『yui&アリーシャ』の事ですか~?」
「はいそのロックバンド yui&アリーシャです」
「『yui&アリーシャ』の昨日のミニライブ凄かったですよね。あんな凄い二人とお知り合いだなんて凄く羨ましいです」
「退屈はしない・・・ですね」
私のその言葉にウェイトレスさんと私は顔を見合わせた途端に
『クスッ』
『クスッ』
っと笑いあってしまう。
そのウェイトレスさんは昨日私達が座った席と同じ所まで来ると
「こちらの席のどうぞ」
と椅子を素早く引いて私と達也をその席に座らせてくれる。
もう此処の店のこの席は私達の指定席?
思わずそう思ってしまうくらいだよ。
すぐさま入れ替わりで違うウェイトレスさんがお水をもってきてくれて私と達也の前にひとつづつ置いてお水を入れてくれる。
その瞬間に甘酸っぱい香りが一面に漂ってきた。
どうもコップの中に入っている薄黄色の花弁から香ってくるみたい。
私は不思議に思い
「この香りはこの浮いている花弁ですか?」
とウェイトレスさんに無意識に聞いていた。
「そうですよ。エルファライドって言うお花の花弁です。最近見つかった新種のお花で花弁から爽やかな香りと蜜を出して蜂を誘うんです。此処のレストランに併設されている温室で栽培しているお花なんです」
と教えてくれた。
私は早速お水の入ったコップを手に取り一口口に含んだ。
ほんのりと甘酸っぱい味がする。
花弁から蜜を出すって言ってたからその香りと蜜の味なんだろう。
「美味しい」
思わずう私はそう言葉にしていた。
つづく・・・
昨日アリーシャと詩織がミニライブをしていた公園では何人かの親子連れの人達が遊んでいる光景が見える。
でも今にも雪の降りそうな寒い曇り空の下という事もあってあまり人は多くない。
流石にこれだけ寒いと、外で何かするって気力も起きないのかもしれない。
昨日あの場所で行われていたロックバンド『yui&アリーシャ』のお祭り騒ぎが嘘のよう。
そして、私はそのロックバンド『yui&アリーシャ』のミニライブを見ようとこの場所から今子供達が走り回っている公園の場所に歩いていた時胸に衝撃を受けて倒れちゃったんだ・・・
次に私が気が付いたのは・・
ほのかな甘い香りにふと目を覚ますと、真っ白なドレスに身を包んだアリーシャの腕に抱かれて車の中に居た。
あれからまだ一日も経っていないのに、私はその間に信じられないような事を一杯経験・・してしまった。
もうあれから何年も経っちゃった感じがする・・
此処に来たのは・・
本当に昨日の夕方だったのだろうか?
私には解らない・・・
タダ・・
確実に私の体に今でも鮮明に刻み込まれている感覚が一つだけある・・
私はそれを思い出すように・・
『ニギッ』
『ニギッ』
っと胸の前で片手を何度か握りしめる・・・
その瞬間私の体に刻み込まれたその感覚が蘇り一瞬で私の顔は熱くなりその感覚に私の意識は現実に引き戻される。
・・・
達也は私がレストランの入口の前の高台から公園の様子を一頻り見回して落ち着いたのを確認して私の肩をそっと抱き締めてレストランの中にエスコートしてゆく。
レストランの自動扉が開いた途端に
「いらっしゃいませ~」
と活気ある声でウェイトレスさんが声をかけた後・・・
一瞬固まった?
『ダヨね~~普段こんな格好・・しないよね~・・』
と私も思ってしまう。
でもそれは一瞬。
次の瞬間
「今日もご来店ありがとうございます。こちらへどうぞ」
と声をかけてくれ、そのウェイトレスさんは私達を店内に案内してゆく。
そして一瞬振り向きざまに
「さっきは一瞬ビックリしちゃって申し訳ございません。昨日来られた時と全然感じが違ってたからびっくりしちゃいました」
と笑顔で私に話しかけてくれる。
「ですよね~普通こんな格好しないですよね。アリーシャとyuiが遊び心で私をこんな風に仕上げちゃったのよ!!アリーシャとyuiって悪戯好きなんですよね」
と私も困ったって感じの表情で言葉を返した。
「アリーシャとyuiってあのロックバンド『yui&アリーシャ』の事ですか~?」
「はいそのロックバンド yui&アリーシャです」
「『yui&アリーシャ』の昨日のミニライブ凄かったですよね。あんな凄い二人とお知り合いだなんて凄く羨ましいです」
「退屈はしない・・・ですね」
私のその言葉にウェイトレスさんと私は顔を見合わせた途端に
『クスッ』
『クスッ』
っと笑いあってしまう。
そのウェイトレスさんは昨日私達が座った席と同じ所まで来ると
「こちらの席のどうぞ」
と椅子を素早く引いて私と達也をその席に座らせてくれる。
もう此処の店のこの席は私達の指定席?
思わずそう思ってしまうくらいだよ。
すぐさま入れ替わりで違うウェイトレスさんがお水をもってきてくれて私と達也の前にひとつづつ置いてお水を入れてくれる。
その瞬間に甘酸っぱい香りが一面に漂ってきた。
どうもコップの中に入っている薄黄色の花弁から香ってくるみたい。
私は不思議に思い
「この香りはこの浮いている花弁ですか?」
とウェイトレスさんに無意識に聞いていた。
「そうですよ。エルファライドって言うお花の花弁です。最近見つかった新種のお花で花弁から爽やかな香りと蜜を出して蜂を誘うんです。此処のレストランに併設されている温室で栽培しているお花なんです」
と教えてくれた。
私は早速お水の入ったコップを手に取り一口口に含んだ。
ほんのりと甘酸っぱい味がする。
花弁から蜜を出すって言ってたからその香りと蜜の味なんだろう。
「美味しい」
思わずう私はそう言葉にしていた。
つづく・・・
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