仮想現実・夢見る少女

神城 リーナ

文字の大きさ
135 / 182
5章.初まりの日

135.初まりの日「俺死ぬのかな」

しおりを挟む
渡辺第2病院は朝降りた駅より7駅戻らなければならない。
そう家から学校に来る方向と反対の方向に4駅乗り継いで駅を降りたら駅のすぐ横が渡辺第2病院だ。
後駅まで全速力で走って2分って所か!
・・・

・・・
「ダダダダダ~」
全速力で駅に駆け込み階段を一気に登る!

丁度電車が駅内に入ってこようとしている!!

「ラッキー!!」
俺って超~~運が良いじゃん!!
電車が止まり、乗客が一斉に電車から吐き出されてくる。
そしてその乗客の流れが止まった瞬間に俺は空かさず電車に乗り込んだ。

この駅から7つ目の駅で降りれば即病院の前だ。
楽勝かな!!
後は気づかれないようにするだけ・・

そう思うとひと駅、ひと駅が凄く長く感じてしまうのが人間って奴。
俺もそうだ。
早く駅に着いてくれ!!!
この格好だと目立ってしょうがないぜ!!
鮎香の所に着いたら、ワンピースか何か借りよう。

一つ目

2つ目

3つ目

4つ目

5つ目

後、ふた駅で着く!!何とか気づかれずに済みそうだぜ。


でも・・何か頭痛がしてきやがった、吐き気もしやがる・・
『クソッ、吐きそうになってきやがった!!』
『目眩もしやがる。何故だ!!も少しだっていうのに!!!』

『うううう~~吐く・・・』
俺はたまらず6つ目の駅に着くと同時に一目散に電車を飛び出してトイレに駆け込んだ。
トイレに駆け込むと同時に

『オエ~~~~~~』

便器の中に今日の朝食べた物を全部吐き出してしまっていた。
何か悪いものでも食べたかな?
そんな悪いのも食べた記憶は無いし・・

でも目眩は治んねえ~~

頭がクラクラする・・

今までこんな事無かったのに!!
少し駅の周辺でも歩いてみるか!!そしたら目眩治るかもしれないな。
俺は夢遊病患者のように駅の外に出て歩道を歩き始めた。

その途端に目眩が・・・
立っていられない位、体がフラフラする!!
『これはめちゃめちゃヤバイな』

そう思い周りを見た。
そうしたら、周りの景色もグラグラと揺れている。

「地震だ~~~~」
「地震だ~~~~」
「地震だ~~~~」
「地震だ~~~~」

至る所から悲鳴が聞こえてくる。
ガラスの割れる音。
ビルの壁面のタイルがバラバラと剥がれ落ちてくる。
そして瓦もガラガラと落ちてくる。

その瞬間、俺の歩いていた足元の路面が無くなる感覚?

俺の周り全体が陥没して一瞬で歩道が無くなり暗い穴の中に落ちてゆく感覚に襲われた。

「ウワァーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

俺は悲鳴と共に真っ暗な奈落の底に落ちてゆく。

「グサッ」

俺は穴の底に落ちると同時に俺の腸を貫く激痛が襲う。

「ギャーーーーーーーーーー」
俺は断末魔の悲鳴をあげる。

そのあまりの激痛に意識を持って行かれそうになりながらも俺はその激痛が襲ってくる場所をみた。
そこはドクドクと俺の血が噴き出しそして俺の腹は地下から1メートル近く出た尖った物体によって貫かれ串刺しになっていた。

「俺、このまま死ぬのかな・」

つづく・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...