【R18】琴葉と旦那様の関係

巴月のん

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12)琴葉の『母』の仮面

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※少しサイコパスというか、サディストについての表現があります。
気になさる方は見ないでください。






はじめは些細な行動だった。


蟻を潰す。
蝶の羽をむしり取る
虫をはりつけにする。
鳥の羽を切る。
ウサギを殺す。

それがどんどんエスカレートしていって、ついには人に対して手をあげるようになった。メイドのスカートを切り裂いたり、皿を二階から落として人に当てようとしたり。とにかくとても手が付けられなかった。
子どもだからと思っていたのに、やっていることがどんどんエスカレートしていく。
目を付けられた人間は誰もがあの子を恐れ、嫌がり、近寄らなくなった。言い方は悪いけれど、まだ逃がしやすかったといえる。だけれど、あの子の一番の被害者である琴葉は・・・逃げられなかった。琴華も一時期、酷いことをされていたけれど、しばらくしたらやらなくなった。恐らく琴葉との区別をつけるためにわざとやらなくなったのだろうけれども。

とにかく、もうすうすることなすこと酷かった。

何故、私の子どもがとおもったけれど、医者が言うには環境関係なしに一定的な割合で生まれてくることがあるらしい。本質的に本能的にそういうことをしてしまう人間にはどんな対策も効果がないことが多いそうだ。そして例にもれず、我が子であるあの子もそうだった。

大人がいない隙に琴葉を何度も傷つけた。
ある時はポールペンでなんども背中を引っかいたり針を刺そうとしたり。
ある時は髪の毛を切って坊主頭にした。
トイレの水と虫の死骸を混ぜたものを飲ませようとした。
とにかく気づけば琴葉が泣いて、慌てて寄っていけば三郎が笑っている。
そんな状況が何度繰り返されたことか。

必死に見張っていればしばらくはやらない。
でも、ちょっとした隙をついてはあの子は琴葉を狙う。

三郎にとってきっと琴葉はていのいい虫や動物の代わりであり、おもちゃ代わりだった。
何度怒っても何を言っても、言動は治らず、それどころか、笑ってさらに酷い方法を思いついて試すような子だった。どう考えても子どもというだけでは説明がつかない予測不可能なサディスト。

それが、椛屋三郎という皮を被った私の息子魔物だった。

何度も児童相談所に通った。カウンセリングが必要とあらば、遠いところでも行った。嫌がる三郎を無理やり医者にも見せた。その関係で、城野宮家の当主と縁ができたのだけれど、私としては嬉しくもない縁だった・・・あの頃は言葉の掛け合いなんて楽しむ余裕も、ネイルする余裕も全くなかった。仕事にかまけてちっとも帰ってこない旦那様を何度恨んだことか。

それでも、琴葉はなぜか兄を慕い近寄ろうとする。当時は無理ないことと思っていた。何しろ、まだ幼い子どもだったもの。幼いから遊んでもらっているとしか考えられないのだろう。必死に三郎から離せば泣き叫ぶ琴葉。そして、それを見てはにやにやと笑う三郎の姿はあまりにも醜く、とても自分の子どもとは思えなかった。


本当に、神様って残酷だと責めて何度も涙を流しましたわ。


(何故、こういう子を産んだのかしら・・・どうして産まれてしまったのかしら。私の育て方が悪かったのかしら・・・!)


そんなある日、三郎が琴葉を川へと笑いながら突き落とした。



多分あの時・・・私は・・・・・!



巽と美琴が椛屋の屋敷に入ろうとした時、慌てる様に山田執事長が玄関の方へと現れた。その顔はいつになく焦っているようにもみえる。山田は気まずげに巽や黒川の方を見ながらも、なんとか冷静を装うように口を開いた。

「・・・申し訳ございません。今は立て込んでおりまして、少々お待ちくださいませ。」
「中に入れて下さらないなんて何がありましたの?」
「その・・・」
「城野宮様のことなら空気と思って構いませんわ。」

(・・・ついに空気扱いになったか・・・)

遠い目になった巽だが、美琴の言葉に項垂れた山田は渋々と口を開いた。

「何故か、突然・・・真琴様が離婚届を寅治郎様に書かせようとなさいまして。今押し問答をしておられるところでございます。」
「なんですって・・・?!」

(突然の展開じゃないか。それも昨日の今日で。)

混乱する巽をよそに美琴はこうしてはいられないとばかりに、山田の反対を押し切って勢いよく玄関の扉を蹴り倒した。扉が壊れ、煙があがる様子に顔を引きつらせた巽と黒川だったが、美琴はそんなのどうでもよいとばかりに居間へと向かって行った。

「居間はあちらですわ!」
「えっ、あ、はい!!!」

勢いよく言う美琴に思わず直立不動で敬礼してしまった巽だが、我に返って慌てて後をついていった。その様子を見た黒川と山田が(色んな意味で)ため息をついたのは言うまでもない。
巽が、居間の扉を開けた時には、真琴がこちらの方向を見ながらソファーに座っていて、寅治郎が困惑した様子で、テ―ブルの上にある離婚届を眺めていた。その様子を確認した美琴が慌てて2人へ近寄る。
ソファーの目線に合わせて座り込む美琴が二人に話しかけているのを、見守ろうとそっと中へ入る巽には哀愁が漂っていたが、誰にも注目されなかった。

「お母様、お父様、離婚する予定とはいえ、さすがに早すぎですわ。まだ琴華のことだって終わっていませんでしょう?」
「あら、琴華のことなら、すでに城野宮様にお任せしたでしょう?まぁ、最終的には警察病院か、精神病院に入院という形になるでしょうけれども。」

(やっぱり、先のことを予測して俺に引き渡したのだな。)

先を読んだようにさらりと美琴に言い返す真琴。その表情に陰りはなく、それどころか、微笑みすら見せる余裕がある。それにふさわしく、今日の真琴の爪先も唇も鮮やかな深紅に彩られていた。美琴と同じで華やかという言葉が良く似合う女性ではあるが、年を重ねていることもあり、妖艶さの方が勝っていた。

「お母様、少しお話をしませんこと?お聞きしたいこともありますのよ。」
「あら、もう結婚した貴方が心配してくれるなんてねぇ。でもね、そんなことは気にしないでいいのよ~。」

にっこりと微笑んだ真琴を見た美琴は一瞬の間をおいて、深呼吸した後に父親である寅治郎の方へと振り返った。

「お父様、三郎のことは何かご存じ?」
「え?ああ・・・語学を身に着けてほしいということで海外の寮付きの学校で暮らしていたが、突然行方不明になったと聞いている。」
「・・・それはいつのことです!?」
「結構前のことだよ。確か、お前が・・・中学2、3年の時だったかな。」
「ということは、あの子が、小学校4年ぐらいの時、ですわね・・・でも、お母様は私達には何もおっしゃらなかった。お母様、一体どうしてですの?」

美琴は真琴が寅治郎・・・いや家族全員に本当のことを言っていないと踏んでカマをかけたのだろう。事実、先ほどまで笑っていた真琴の目が笑っていない。
静かにまっすぐ美琴を見据えているが、その意味合いはおそらく先ほどまでの感情と違っているのだろう。ようやく扇を開いて真琴は微笑んだ。

娘である美琴を見据えて。

「・・・うふふふ、まさか、貴方と掛け合いができる時が来るだなんて。本当に成長したのねぇ。」
「お母様・・・。」
「そうそう、どうしてと聞きましたわね。答えは簡単です。心配をかけたくなかったからですわ。いくらなんでも行方不明という状況では・・・何も言えるはずがありませんわねぇ?」
「本当に、そうでしょうか?あの頃の三郎の狂気は・・・それはもう子どもとは思えないほどでしたわ。特に末っ子で一番小さい琴葉を痛めつけようとするのを何度も止めた記憶があります。お母様だって、一生懸命必死になって三郎を怒っていらしたでしょう?」
「なんだって・・・聞いていないぞ、どうしてだね、真琴!?」
「あらあら旦那様は本当に都合のいいことばかりお忘れになるんだから。・・・何度も日本に戻ってきてくださいってお願いしましたわよ~。あの時ばかりは本当に大変で。それなのに貴方ときたら、すまない・仕事でいけない・忙しいから今度埋め合わせする!の三拍子・・・ねぇ、思い出していただけたかしら?」
「・・・あのう、そのう・・・すまん。」
「解ったら、口出ししないでいただけますこと、ねぇ、我が麗しの旦那様?」
「・・・・は、はい。」

いつの間にか、真琴がにっこりと扇を寅治郎の額にぐりぐりと押し付けていた。その様子に巽は胸を痛めた。自分もかつて同じことをされたのだ。その痛みが良く解るだけに思わず涙が出てしまう。え、その扇を突きつけた人は?って・・・ええ、目の前にいるお嬢様以外にいるとでも?
真琴の言葉を聞いた美琴は遠い目になり、深―――――いため息をついた後、父親に向かってはっきりきっぱりと言い切った後、その席にいた父を押しのけて座りだした。

「お父様、もう援護は要りませんから、城野宮様と一緒に黙って立っていらして。あ、そこは私が座りますから移動してくださいませ。」
「・・・・・ハイ。」

いいところなしの寅治郎はすごすごと引き下がり、巽の隣へと立った。もちろん、額は真っ赤でコブができている。それを見て過去の自分と重ねた巽はそっと寅治郎の肩を叩いて励ますことしかできなかった。そして、美琴と真琴の会話はというと・・・未だに真琴がしらを切っていた。そんな時、扉が再び開き、現れた人間達が会話を遮った。

「・・・お母様。」
「ねえ、美琴、この数年間、誰も三郎のことなんて口にしなかったでしょう?あの頃、みんなで探したけれどもついぞ見つからなかった。それなら、仕方がないでしょう・・・・あら?」
「いいえ、母上。それは考えるのが怖くて言えなかっただけです。」
「・・・あらあら、おかえりなさい。随分早かったのねぇ、琥一、晃次。」

複雑そうな表情をしながらも、ずっと現れることのなかった長男と次男がこの場に立っていることに真琴がどう感じたのかは解らない。だが、美琴はどういうわけか何かが起こる予感を嫌というほど感じていた。こんな家族がそろってこの家にいること自体が奇妙すぎるといわんばかりに。
そしてそれは、巽もまた何かを感じ取ったのか、いつになく厳しい顔をしている琥一と晃次に何も話しかけられなかった。

「挨拶より先に報告させてください、母上。」
「あら、何かしら?」
「椛屋家が管理する土地から・・・・昨日、見つかりました・・・三郎の遺体が。」
「ええっ!?」
「なんだと・・・?」

巽は目を見開き、思わず全員の顔を見わたしていた。報告していた2人を除いて驚いていない人間はただ一人。それに晃次も気づいたのだろう、複雑そうな顔で母親の方へと口を開いている。

「はは、やっぱり・・驚かないんだ・・・どうやら母上は・・・知っていたみたいですね?」
「そう見えて?これでも結構驚いてはいますわよ。」
「・・・詳しい経緯は省きますが、警察から電話があって俺達が対応のために向かいました。死体の状況を見るに、もう結構前に死んでいたようで、ほとんど骨とわずかな肉のみでした。小学生ぐらいの身長。さらにお腹あたりの骨にはハサミで刺された傷。死体の首に縄が巻かれていたこともあり、鑑識の方から窒息死の可能性が高いと聞きました。さらに・・・ポケットにはハサミと切られた跡のある縄が入っていたそうですよ。」
「で、その死体のあったっていう場所もびっくりしたよ・・・あの川の近くだった。」
「死体の確認をしたときに、俺達の頭に過ぎったのは、あのキャンプに行った時のことだった。美琴もあの時見たよね。琴葉が山側の方にある少し高い場所から落ちたところ。」

琥一が美琴に向かって聞けば、美琴もやっと思い出したのだろう、こくこくと頷いていた。それを確認した晃次がさらに聞いた。

「ええ、琴葉の身体に縄が巻きついていたのも覚えています。」
「なら、思い出して。琴葉を助けた時、三郎と母上もいなかったでしょ?」
「・・・た、確かに傍にいた記憶はありませんわ・・・。」
「仕事でいなかった父上は論外。あの時にいたのは、俺と美琴と晃次。そして、執事の山田と当時俺達家族の主治医を務めていた・・・巽の父親。」
「・・・父が!?」
「そうだよ。しかも、巽の父君がおぼれた琴葉を助けてくれたんだ。だからこそ、琴葉は命を取り留めて助かった。でも、その代償にそれまでの記憶を失った。」
「・・・そうでした、思い出しましたわ。ちょうど、三郎のこともあったから・・・それならいっそそんな酷いこと思い出させず、黙っていようと・・・。」
「そうして俺達は何も言わずに琴葉を見守った。でも、琴葉は幼いなりに疑問を感じていた。体の傷を。なぜ、家の中で怯えてしまうのか、何故布団で寝ずに隅っこで寝るのか。悪夢を何故見るのか・・・。」

ここまで聞いていれば、晃次や琥一が言いたいことなどわかってしまう。それでも、美琴は信じたくなかった。だけれど、確かに母が変わったのはあの時からだと思い出してしまった。もうここまで来たら最後まで真実を知るためにも、聞かねばならないことだともわかっている。

(ああ、なんてこと・・・!)

美琴は震える声でまっすぐに真琴を見ながら口を開いた。

ここまでくればきっと、(理解が追い付かない寅治郎以外の)誰もが同じ結論に辿り着いただろう。近くで聞いていた巽や黒川にもようやく真実が見え始めた。誰もが口を噤む中、動いたのは、美琴だった。震える声ながらも、まっすぐに真琴を見据えたその目には涙が溢れていた。

「・・・虐待を始めたのは、三郎のことを・・・思い出させないようにするためですか。三郎がつけた傷を・・・お母様が傷つけたものだと錯覚させるために。」

そうとしか考えられない。
三郎のやったことを、言ったことを何一つ思い出させないために。
琴葉が本当のことを思い出さないように敢えて、自分が憎まれ役となって・・・傷つけた。

気づけば、頬に垂れるほど涙を流している。そんな美琴を見かねてか、真琴は近寄ってのんびりとした口調でハンカチを差し出しながら口を開いた。それはある意味、彼女の降参宣言でもあった。


「・・・ふぅ、まさかこんなタイミングであの子の死体が出てくるなんて、やっぱり神様はどこかで見てらっしゃるのねぇ。」


琥一が震える声で、真琴に語りかけたその言葉に返ってきた真琴の返事はその場にいた全員に信じたくなかった真実を叩きつけた。

「・・・母上が・・・やったん・・で、すか・・・!?」

真琴は静かに深紅で彩られた唇を動かし、真っ赤なネイルで扇を開いて優雅に微笑んだ。その笑みを見た巽は一気に背筋が寒くなるのを感じた。恐らくその部屋にいた全員が凍り付いただろう。しかし、そんな空気をものともせず、真琴は言い切った。


「無我夢中だったとはいえ、あの子の首を絞めた感触は未だに覚えているわ。」


そう、笑い転げる三郎を見たあの瞬間、私はきっと・・・


『・・・琴葉・・・!!!』
『あー面白い、あんな顔して落ちるんだね。ねぇ、見た?母様、面白かったでしょ?』
『・・・う、ふふふふ。』 


・・・あの時、わたくしはたしかに鬼になっていたのだわ。


そう、そして鬼はどうしたのだっけ・・・
そうそう、縄とハサミを見つけて、歓喜していたわね。


『どうしたの、母様?ああ、縄とハサミ、拾って・・・ぐっ!?』
『三郎・・・貴方はやりすぎました。母にこんなことをさせるほどに。せめて、死ぬ時ぐらい・・・貴方が傷つけた痛みを味わうがよいですわ。』
『・・・痛いっ・・い・・たい・・・・た、すけ・・・!!』


一気に流れる深紅の液体。
ガタンと音を立てて崩れる三郎。
ハサミの先をさらに深く押し込めばどんどん流れ落ちていく赤。
三郎の流れる涙と一緒に地面へと染みこんでいく真っ赤な色は黒くなって染みを作った。


『は・・は、うえ・・・』


今まで後悔で涙を流したことのなかった三郎が恐怖で泣いている。
震える手が自分の方に伸ばされる。だけれど、鬼はそれを振り払い、叫んだ。


『痛いでしょう、苦しいでしょう、貴方はこんなことをして楽しんでいた。それが間違いだと、どうして・・・もっと、もっとはやくっ・・・やめてくれなかったの・・・!!』


もっと早く、早く止めてくれていたら私は鬼にならなかったかもしれない。でも、もう遅い。
震える手で縄を持つ。それだけで三郎の目が見開き、手が宙を泳いだ。


『・・・・っ・・・や・・・』


後は首に縄を巻き付けて一気に引っ張るだけ。
唸り声が静かになり、宙に浮いていた手が崩れ落ちた時にようやく鬼が消えた。





気づけば、真琴は手についた真っ赤な色を見て、必死に堪えるも溢れ出る涙を抑えきれずに呻いた。





あの出来事をきっかけに唇も爪も全部・・・深紅色に染めた。

自分の罪を忘れえぬために。

ぼんやりとネイルを眺めた後、寅治郎に話しかけた真琴の心はなぜか凪いでいた。


もう、終わらせましょう。


可愛い子供たちのために。

椛屋家の名を傷つけないために。


(そして何より・・・・誰よりも愛していた貴方のために。)


神様・・・・鬼は子殺しの罪を犯した上に、大事な我が子を傷つけました。


ならば、鬼は最も苦しむ方法で裁かれるべきです。
そうでなければ、罰になりませんもの。ええ、人間の世界でも当然の摂理であり、報いを受けるべきことですわよね。
そう、これは、我が子を殺した報いであり我が罪。
如何に酷い性格だったとはいえ、あの子も我が子の一人。
殺したことに悔いがないとはいえ、他に道を選べなかった私の愚かさは許せるものではない。



(何より、人間から鬼へと変貌してしまってはもう戻れませんものねぇ。)



だから・・・全部放棄しますのよ・・・私の大好きだった〝全て〟を。



大事な子供たちの笑顔も


子ども達を産んでは育ててきた思い出も


ずっと私を見守ってくれたこの家も


私を作り上げた過去そのものも



そして、私を選んでくださった旦那様も、ね。




真琴は今まで以上に美しい笑みを浮かべ、寅治郎に向かって離婚届とペンを差し出した。




「ああ、もうこんな時間ですわ。ねぇ、旦那様・・・警察が来る前にさっさと離婚届に名前を書いてくださいませんこと?」




(わたくし、警察に行く前に苗字を戻さなくてはなりませんもの。)


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