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番外編:虎が見守ってきた龍の片想い(2)
しおりを挟む・・・八尋がいつにまして真剣に何かを悩んでいる模様。
まぁ、目下のところ、噂のカホちゃんについてなんだろうけれど、どきついピンク頭のガタイのいい男(その癖に無駄に色気だけはある。そこが俺との違いかも。)が屋上で正座しているのを見るのは違和感ありまくり。思わず持ってきていた弁当を落としそうになっちゃったじゃないか。
「・・・何やってるの、八尋?」
「俺は今真剣に悩んでるのー、邪魔しないでっ!!」
「・・・そう、噂のカホちゃんの情報はいらないんだ・・・ってこら、足首を掴むな!!」
名前を聞いたとたんすぐに反応するあたり、もう壊れているかもしれない。ため息をつきながら八尋の前へと座った。・・・・俺はちゃんと胡坐をかいているからね?
「えっとね、名前についてだけれど、漢字が解ったよ。田んぼとお城で、タシロ。カは、香水にある漢字。ホは、ヨットとかでいう帆の漢字と一緒」
「田城香帆・・・なんでだろう、名前が輝いて見える」
「初恋をこじらせるとこうなるのか・・・誕生日は5月14日、血液型はA型。中学校までは別の街にいて、高校入学を機に引っ越して一人暮らしを始めたみたいだよ」
「最近は高校が県外だからって一人暮らしすることも多いよな・・・大丈夫かなぁ」
「今一番危ないのはお前だから、お前が近寄らなきゃ問題ないと思うな、女狂いの族長さんや」
「隆、落ち込むようなこと言わないでくれるー?」
・・・今さらだけれど、俺の名前は虎矢隆ね。
はい、目の前にいる人は復唱をお願いしやーす。
「あ、あと、香帆ちゃんは図書部希望らしいよ」
「さすが我が親友――!!!!俺がさっきから部を変えようか悩んでいたことを即座に解決するとは!」
「後、香帆ちゃんの好きなタイプは本について語り合える面白い人らしい・・・喧嘩する人は苦手みたいだねー」
「随分詳しいけれど、どっからの情報?」
「苦労したけれど、香帆ちゃんと同じ中学校出身の子を探した。そしたらたまたまその子が香帆ちゃんの一番の親友で大当たり。幸いにして情報交換を持ちかけたら、お前の情報と交換でいいと話してくれた」
「何をあっさりと俺を売っちゃってくれてるの!?どうせ、お前のことだから、女狂いの話でもしたんでしょー!」
「・・・で、他に情報としては、国語と歴史が得意、苦手なのは物理らしい」
「その情報はありがたいけれど、誤魔化すのはダメ―!!なんでそんな余計なこと言っちゃうの!!!」
さらりと流そうとしたけれど、やっぱりツッコミを入れられてプロレス技をかけられた。そこは仕方がないで終わろうぜ、八尋・・・タップタップ!!!
八尋は(精神的に)疲れたからとりあえず帰ると言い出した。どうやらもうすでに香帆ちゃんの観察は済ませた模様。ストーカーにはなりたくないからと、一日3時間限定で香帆ちゃんを観察することにしたとは聞いていたけれど・・・。
いや、もう充分立派なストーカーだよ・・・と遠い目になった俺はきっと正常だ。昼休みだからと、弁当を広げた俺はふと思い出して、八尋を引き留めて質問した。
「あ、今日はブロッサムに行くの?」
「もちろん、いつもの時間に行くつもりだけどー?ソレがどーしたの?」
「あっそ、それなら別にいいや」
いってらっしゃいと見送ると、八尋は疑問を持ちつつも帰っていった。
俺は弁当を食べながら思案した。情報交換をしたあの子が会うつもりなら帰り道に誘うと言ってくれたから、それに応じたことは黙っておこう・・・と。
香帆ちゃんと先に知り合ったなんて知られたら煩いしな。
「・・・やっぱりあの様子だといきなり会わせてもダメになりそうだ。後から嫌がらせにでも自慢しよう。というか、俺の目的は・・・どちらかというと情報を提供してくれた子だし」
帰り時間、玄関の正門で持たれながらスマホを操作しつつ、待つ。しばらく待つと、情報をくれた子と香帆ちゃんが一緒に近寄ってきた。
「・・・あ、えっと・・・あれ、名前を聞いていたっけ?」
「言ってない。登良野莉里。こっち、田城香帆」
「初めまして」
「あ、初めまして、俺は虎矢隆。というか、とらのりり?もしや、名字に動物の方の虎が入っていたりする?」
「漢字、違う。三文字。何故?」
「ああーなるほどね。俺の名字には虎の漢字が入っているからなんか親近感あるなって」
「なるほど。・・・香帆、会いたがってた人」
「えっと、虎矢さんとお呼びすればいいですか?」
「もー、先輩でもさん付けでも好きに呼んでくれてよいよー。(八尋の彼女になるかもしれないし・・・)俺は香帆ちゃん、莉里ちゃんって呼ばしてもらうけどいい?」
2人とも頷いたので、お言葉に甘えてみる。しかし、正門だと人前もあって目立つなー。とりあえず移動しようと三人で相談してファミレスへ行くことにした。
しばらくしてようやくファミレスの席についた俺達はほっと一息ついた。とりあえずドリンクバーとポテトは王道の注文ね。
ポテトをつまみだしたころ、香帆ちゃんが気まずそうに聞いてきた。そういえば、まだ会いたかった理由を話せてなかったっけ・・・。
「あの、虎矢先輩は何故私に会いたいと思われたのですか?」
「えっと・・・理由は後で説明するね。あっ、入学式で首席ってことで挨拶してたんじゃ?」
「香帆、この人、入学した時、次席」
「・・・よく解ったね、去年のことだよ?」
「あの後、調べた。で、首席があの族長。莉里、驚いた」
「・・・だよね、あいつが入学式をばっくれたせいで俺が代表になっちゃったわけだけど」
「何の話かついていけないのですが」
「ああ、ごめん。俺の幼馴染で、『鬼人族』っていう族の総長をしている八尋が入学の時、首席だったの。でも、あいつ、入学式をさぼってしまったから、次席だった俺が入学式の時に代表を代わりにやったのさ」
「あっ、龍野八尋先輩のことなら、見たことがあります。確か・・・女狂いだとか、タラシだとか、色んな噂があるピンクの髪の毛をした不良の人ですよね!」
ハイ、これアウト――!!
八尋の女狂いの噂、めちゃくちゃ広まってるじゃねーか。
香帆ちゃんにまで知られているって・・・こりゃ絶対付き合えそうもない。
・・・一応なけなしのフォローぐらいはしとくか。
「お、女狂いの噂は確かにあるね。過去の話だけれど・・・今は、本当に全然大丈夫だから」
「胸が小さい人には興味がないって聞いているので、私には関係ない話ですしね」
「一応、香帆ちゃんも気を付けてね?(としか言えない俺を許して!!)」
「それ、他の先輩たちからも言われましたよ、貞操が危ないからって。大丈夫です、相手にされないはずだからまったく問題ないと思います」
「(いやぁ、そうとも言い切れないよ、香帆ちゃん。)・・・聞きにくいけれど、図書部希望とか?」
「はい、今日決まりました。読書が趣味なので嬉しいですね」
ポテトをもぐもぐと食い続けている莉里を放置した2人は話し込んでいた。その時に虎矢は目を泳がせつつ、一応フォローとワンクッションを兼ねて伝えておいた。
「・・・うちの総長は刺激しなければ(多分)害はないはず・・・大丈夫!!」
「そ、そうなんですか・・・やっぱり・・・あの・・・・・・が・・・」
最後は小さくなってあまり聞き取れなかったけれど、引いている様子はない。考え込んでいる様子はあるみたいだけれど。そういえば、俺との会話もあまり恐れていないし、これなら、八尋と会っても大丈夫っぽいかな?
「ま、俺達のクラスは多分明日話し合うことになるから、それまでは解らないんだけれどね。・・・で、今、莉里ちゃんが席を外しているから、はっきり本題を言わせてもらうけれど・・・」
ちらっとドリンクバーに立った莉里を眺めながら、小さい声で香帆に話しかけた。
「俺ね、ちょっと莉里ちゃんのことが気になってるんだよね。なんていうか、まだ恋なのか今いち判断しきれてないところはあるけれど、できれば協力してくれるとありがたいなーって」
「それって、莉里ちゃんと付き合いたいって意味で、ですか?」
「そそー。あ、もちろん付き合えた時は、絶対大事にするからさ。八尋と違って俺のそういう噂は聞いたことないっしょ?」
「確かに、虎矢さんの悪い噂は聞かないですね・・・でも、莉里ちゃんが嫌がることは絶対にしないって約束して欲しいです。もちろん、彼女が嫌がったら諦めてほしいんですが・・・?」
「そこは約束するよー。後、香帆ちゃんに対しても嫌がることはしないからねー」
「ありがとうございます。それなら、莉里ちゃんの気持ち優先を条件に協力させてもらいますね」
「こちらこそ、ありがとー。あ、ここはお礼も兼ねて俺に奢らせて。(いろんな意味でこれから迷惑かけそうだし!)」
取引が成立したところで、莉里が戻ってきそうになるのを見た2人は別の話題に切り替え、莉里も加わって盛り上がった。その流れで2人と連絡先を交換できたのはありがたい。二時間ほどたった頃、頃合いだと2人が帰っていったので、俺もブロッサムへと向かった。
ブロッサムへ入り、地下にある幹部用の部屋へ向かうと、すでに八尋がアルコールを飲みながら読書していた。(お約束だけれど、よい子は真似をしないよーに。あ、良い子以外もダメだからね。)
・・・相変わらず、チャラい見た目と本の内容がかみ合わないヤツだよ。ちなみに、今は医学関連の専門本・・・らしい。多分医者であるおじさん(八尋の父のことね)の本だろうなー。
「よう、学校ぶりー」
「ちょっと機嫌よさげじゃん?何かいいことでもあったのー?」
「ふっふっ、香帆ちゃんが良く飲んでいたのはメロンソーダとウーロン茶だったー。後、ポテトはやっぱり塩味が王道だっていう話もした(連絡先の交換についてはうるさくなるから言わないでおこう)」
「え・・・な、なんでそれをー?!」
「さっきまでその香帆ちゃんや莉里ちゃんと一緒にファミレスにいたから!」
ドヤ顔で言うと八尋が本を落とし、絶望したような顔で壁の隅っこへと行き出した。そこまで落ち込むのか、オイ。
「俺、俺まだ話せていないのにぃ――!隆のバカー!!」
「はっはー悔しかったら行動を起こしてみろ、八尋のバーカ、バカ!」
「はぅうう・・・羨ましすぎるぅう・・・でも今の俺には無理ぃい!」
からかうように言い返し、鞄をおいて向かい側のソファーへと座る。他の幹部はわりと遅いので、今は2人きりだ。落ち込む八尋になけなしの優しさをくれてやった。こっちではポテトチップスがあったのでそれをつまむ。ちなみにカラオケルームっぽい感じで、テレビも完備されている。
「あ、香帆ちゃん、正式に図書部に決まったってさ。明日はガンバッテ」
「それ本当―!?面倒な部活動も頑張れる気がする!」
「・・・それから・・・すぐに告白はしないほうがいいよ?少しずつ知り合った方が香帆ちゃんも・・不良だけれど大丈夫って安心するかも?(一応は女狂いって噂で警戒してるだろうし)」
「あー当然だよね、うんうん。今までの女どもと同じ扱いはダメだよねー。なんてたって、香帆だし、優しくしてあげないと。もちろん、俺の全力を持って大事にするつもりなのー」
「(もうすでに呼び捨てか。)・・・・まだ付き合ってないうちは名前呼び禁止」
「ヒドイヨー。人前じゃないときぐらいはいいっしょ?脳内じゃ何度も名前呼びしてるけれどね!」
「・・・その脳内のピンク色をなんとかしないと女狂いの噂は消えないような気がするぜ」
「う。で、でも好きな子とあんなこととかこんなことをする妄想とかって本当にするんだねー。俺、童貞のヒガミだと思って馬鹿にしてたよー。今なら全国の男たちに謝れる」
どんどん脳内までピンク色に染まりだした男の話に馬鹿らしくなってしまうが、一応はツッコミを入れてテレビの電源を付けた。
「・・・日本中の哀れな男たちはお前に謝られても逆上するだけだから止めとけ」
「ひどーい」
「ヒドイのは、相手が本気になりそうな時にすぐに別れようとするお前の方。ったく・・・これだからモテる男はダメなんだ。言い寄ってくる女がすべてなわけないだろ」
「えー、隆だってモテる方じゃん。それに、本気になられたら後から面倒なことになる。第一、近寄ってくる女って、大概エグイ。こっちだって楽しまなきゃやってられねーの、おわかりー?」
「俺はね、好きだと思った子としか付き合いたくないの、おわかりー?」
「ちょ、俺の語尾の真似しないでー!!」
「・・・あ、待って、タイミングよく、恋愛の告白についてインタビューをやってるよ?これ、一般人相手だし、参考になるんじゃね?」
「えー何、何なのー?」
ポテチを食べながらテレビに見入ると、八尋もテレビの方に目を向けた。
『やっぱり、好きな人に告白されるなら、イベントの時とかがいいですよね、クリスマスとか誕生日だと、最高じゃないですか?ムードたっぷりならなおさら素敵』
『でも、自分に酔っている男がソレやっても幻滅するだけよね。ホテルのレストランの中とかだと、見るからに身体目当てなの?って、冷めちゃう。後、イベント時の告白って、タイミング合わせるの難しいし、リスクも高いかも』
『あっ、解る。あと、サプライズでの告白もダメ。なんで、人前でソレを言うかな?っていう見世物感があって、公開処刑を受けてるような気分になるよね』
・・・・どう聞いても八尋にとっては耳の痛い話にしか聞こえない。延々と続くその内容に、八尋はどういう反応をするのかと思い、横を見ると・・・正座になってメモを真剣にとっていた。
「ええーそこまでするっ!?」
「黙って。今、すごく大事なとこメモってる。俺、真面目な恋愛に関しては初心者だからちゃんと勉強しないとマジで嫌われるし」
「・・・ああ、うん・・・確かにそうだけれどさ」
「とりあえず、明日に図書部に入れるように頑張って、そこから信頼関係ができるまでは告白を我慢すると。まず、いい先輩アピールからはじめて・・・こりゃ、ちゃんとした計画をたてないといけないかも・・・そうだ、結婚までのプランを立てておくべきだな!」
「いやいや、重すぎるって、それは。まず知りあいにもなってないでしょうが、お前は」
「隆、嫌な現実をつきつけないでくれるか。俺は真剣に彼女と老人ホームに入るまでのプランを考えてるんだ。」
「余計重くなった!もー、知らねぇ、強引にやって嫌われても知らねぇぞ!!」
・・・・うん、間延び感がなくなった今の八尋は本気かつ、真剣だと解るから、放置することに決めた。
いつもこうだったらまだいいのにと思いつつ、呆れ果てる。
とりあえず、結婚までのプランとか、人生計画とかありえないからね?
・・・はぁ、本当に重症だよ、初恋こじらせすぎだろ、マジで。
俺の初恋なんて、幼稚園の先生だぜ。
でも・・・こうなった八尋は絶対に獲物を逃がさないから、ちょっと香帆ちゃんに同情しちゃう。
とりあえず、マスターに愚痴りに行こうっと。
次の日の図書部の委員決めはすごい大変そうだなとクラス担任とクラスメートに同情すら覚えながら見ていたテレビと八尋を放置して、マスターのところに行った。
翌日のクラス会議では、(珍しく真剣に参加して手をあげている)八尋の気迫・・・熱意に押されたのか、図書部員は継続して八尋がやることに決まった。
当の八尋がハイテンションで、他のクラスメートが唖然としていたのが対照的だったわ。
担任が俺になんとかしてくれという視線を向けてくるけれど、俺にだって何も言えないからねー。お願いだから、俺を巻き込まないで―。
そもそも、図書部員はA組の中から選ぶっていうこの学校の変な決まりがある方がおかしいからね?第一、1学年に1クラスから1人~2人って、そりゃ、部員数少なくて当然でしょうが。
え、俺?俺はさらっと帰宅部になってますが、それが何か?
いいんだよ、莉里ちゃんとお揃いの部に、だなんて姑息な真似をするつもりはない。(八尋は姑息でいいんです、あれはあれ、俺は俺。)
それにね、俺だって自分の気持ちが解らなくて必死なんだよー。
莉里ちゃんに対して、口調や存在が気になっているだけなのか、恋しているのかどうかを判断するだけで精一杯なんだからさー!
いつまでも八尋のお守りとかやってらんないからねー?!
それに、香帆ちゃんにはこれから莉里ちゃんのことで協力してもらう可能性があるわけで。だから、香帆ちゃんと八尋の顔つなぎとか、橋渡しだって絶対俺からはしない!第一、恩人となるかも知れない子にそんなこと頼めないでしょー!
あ、八尋には言ってあるし、自力で頑張ってもらうから大丈夫!女狂いとまで言われた八尋なら、頑張れるハズ・・・多分。
・・・振られたとしても、骨は拾わないし、拾ってやらないけれど。
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