【R18】第二王子と妃の夫婦事情

巴月のん

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2)出会いは最悪だったのに

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ゆらゆらと夢の中で落ちてゆく


散りゆく花びらのように


あの人と一緒にいるのに



こんなにも・・・あなたが遠い




今思えば、あれからだったんじゃないのか。
有亜ありあが学校でたまたま教室に残っていた時、もう帰ろうとしたその時にクラスでナンバー1の美女と噂されている古森由奈こもりゆなに呼び止められたあの日が彼女にとっての人生の転機だった。

高原たかはらさん、ちょっといい?」
「・・・古森さん、どうしたの?」
「いい気になるなよ、ブス♪」
「やっぱり小学校の時と変わってない。威張るときに鼻が広がる癖ね」
「なっ・・・・・・!  あんたねぇ!」
「大体、いつも難癖つけるのやめてくれる?私が何かしたわけじゃないでしょ?」
「っ!  だから、あんたが嫌いなのよ、この無自覚女がっ!!」

掴みかかってきた由奈とつかみ合いを始めたその時、なぜか床が光り出す。まばゆい黄色い光に、由奈も驚いて叫んでいた。一体何がと床を眺めていると、みるみる見たこともない文字が少しずつ現れ、文を作り最終的には円状態にと広がって刻まれていくのが見えた。

「何よ、これぇええ!!」

由奈は喚いていたが、元々、異世界もの、転生をテーマにした恋愛小説が好きだった有亜はすぐに気づいた。これが俗にいう異世界トリップなのではないかと。

「もしかして、異世界に呼ばれているとか?」
「えっ、そんなことありえるの?」

有亜の呟きに反応した由奈が振り向いたその時、円形を作って刻まれていた文字が赤く染まり、黄色から赤い光へと変化し、教室中を包む。有亜と由奈は眩しいと思った瞬間に飲み込まれていった。一瞬で光が消えていった教室には誰もおらず、最初から誰もいなかったかのように静かだった。


(眩しいっ!それに、なんなの・・・・・・この感覚は!!)


有亜が気づいた時には、煌びやかな部屋の一角に由奈と一緒に座り込んでいた。呆然とあたりを見回せば、まるで宮殿のような立派な部屋の中。
隣にいた由奈も唖然とした表情で座り込んでいた。お互いに喧嘩していたことなど忘れ、そろって叫びあったのも今となってはいい思い出かも知れない。



少しずつ身体が浮上していく。
見上げると光が差し込んでいるのが見えた。
その差し込む方へと走っていけば何があるのだろうか。






思わず手をのばしたその時、真っ白い世界は一瞬にして部屋の天井へと変わった。


「なつ、かしい夢」


目を覚ましたアリアはゆっくりと起き上がった。目の前の窓には太陽の光が降り注いでおり、その窓の前で、ザンが椅子に座って本を読んでいた。
服を見るとワンピースではなくパジャマになっていた。しばらくぼーっとしていた時にザンに話しかけられたアリアはようやく、現状を理解した。

「おはよう、アリア」
「ザン、おはよう。なんで、あなたがここにいるの?それに、私は・・・・・・」
「俺の指一本で気絶したことも忘れたのか?」

ザンのあからさまな皮肉を聞いたアリアは見る見るうちに真っ赤になった。悔しいことにザンの言うことに言い返せなかった。例え、魔物退治で疲れていたとか、実は緊張でいっぱいだったとかいろんな言い訳ができないわけではない。しかしそれを目の前にいる男に言いたくなかった。
ぐっと喉まででかかった罵倒を堪えながらアリアは顔をそらした。

「現状と私を呼び出した経緯、いい加減に説明が欲しいんだけれど?」
「今から朝食をと思っていたところだ。丁度良いから、食べながら説明してやろう」

そう言いながら、ザンはただ広い中央にあるテーブルを指さした。それに頷いたアリアはベッドから降りるが、パジャマのままだということに思い直して困惑した。アリアの様子に気づいたザンは椅子に掛けてあったシャツをアリアの方へと放り投げた。

「食事の後で、メイドに服を持ってこさせる。それまではそのシャツ一枚で我慢しろ」
「解ったわよ」

ないよりましだと、ベッドの腰に座りながらパジャマの上の方を脱いでシャツを着ようとする。すると、そこへザンがベッドに近寄ってきていきなり座りだした。
いぶかしく思うアリアだったが、ザンはアリアを眺めていたかと思うと、腕をのばして、アリアを後ろの方へと押しし倒した。
その衝撃で、アリアは仰向け状態になり、ザンが覆いかぶさる形になった。

「ザンっ」
「言っただろう、俺はそのシャツ一枚で我慢しろとな」

呆れたように口を開いたザンはアリアの腰に手をのばし、一気にズボンを引き抜こうとする。アリアが文句を言う間もなく、ザンの唇がうなじに押し付けられた。
ビリっとしびれる熱にびくっと肩を竦ませながらズボンを完全に脱がされまいと抵抗していたおかげか、ズボンは辛うじて膝あたりで止まっている。
ちっと舌打ちが降ったのと同時にひっぱっていた手が止まったことにほっとしていたアリアだったが、襲撃がそこで終わるはずがないと気づいた時、また青くなった。
今度は手がアリアの股間へと忍び寄ってきたことに気づいたアリアは必死に手首をつかもうとする。が、そこは男の力故、外れるはずもなく。
アリアの抵抗も空しく、壁を作っていた布の隙間から手が入り込んだ。冷たいと思ったその瞬間、彼の手が秘部をゆっくりと撫で始めた。


(ヤバい!!ザンのことだからこの後はなし崩しにセックスに持ち込むに決まってる!)


このままでは昨日の二の舞になると気づいたアリアは涙目で必死に訴えた。それはもう必至に。ザンの目を潤んだ目でひたすらひたすらひたすらじっと見つめ続けた。

「ザン、お願いっ、今は止めて。お願いだから!」
「しょうがねぇな。とりあえず、朝食が届いたからやめてやるよ。あ、ズボンはちゃんと脱げ」
「えっ、いつの間に」

驚いてテーブルの方を見るとすでに暖かい朝食がしっかりと2人分並んでいた。さっきの攻防の隙に入り込んできたのだろうかと首を傾げていると、秘部から手を外したザンに立ちあがるように言われて、手を繋ぐ形で連れていかれた上に、テーブルの席へと座らされた。ザンはというと、向かい側の椅子に座った。目の前に並んだ温かいメニューにアリアは思わず笑顔になった。

「あ、トーストに、シチュー、それからスクランブルエッグのサラダとヨーグルトまである♪」
「ああ。そうか、ずっと騎士団の兵士として過ごしていたんだったか」
「うん、そうだよ。三ヶ月ぐらいかな。食事はそこそこだけれど、ラティスとの訓練とかは楽しかった!  久々に体も動かせたし魔法も思ってたより、役立ってて嬉しかったな!」
「そうか。ラティスね、覚えておく。とりあえず、多少の訓練に参加するぐらいは許してやる」
「どういう意味?」
「言っただろう、お前はまだ俺の妃だ。もう兵士などできるわけがなかろう」
「でも、離縁届を出して受理されたんだから、離婚は認められてるよね?」
「残念、その離縁届は明日にでも差し戻しになるだろうな。・・・・・・少し時間がかかったが」

シチューを食べながら言うアリアに対し、ザンは嘲るような笑みを浮かべながら呪文を唱えて指を鳴らし、テレビにのスイッチをつけた。この世界では、極まれに異世界から物も落ちてくる。
その落ちてきたものを改良して魔法で動かせるようにする技術がこの世界にはある。
そのため、テレビのような異世界のものがこの世界にあるのはなんら不思議なことではない。
アリアがテレビに目を向けると、丁度ニュースが流れてアナウンサーが中継しているところだった。

「丁度いい時間だ、このニュースを見ろ」
「えっ!?」

アナウンサーが話し始めたニュースと同時に、良く見知った女性が紐で繋がれた状態で街中を歩く様子が映ったことに驚いた。

『速報です。聖女の一人として崇められていたユナ=コモリですが、結界の綻びから緊急的に行われた鑑定により女神の加護がほとんどなかったことが判明しました。
さらに、本人は故意的に聖女と思われるような言動をしたということも解り、昨日の裁判で非常に悪質だと厳しく糾弾が行われました。また、彼女は聖女であるアリア様より能力が高いということで第二王子の第一妃に推挙されていましたが、裁判の中で、とある貴族と関係を持ち、その子を身ごもっていることも解ったため、癒着ゆちゃくした貴族と共に王都中に引きまわした後、国から追放される刑罰を受けることに決まりました。
尚、この映像は、これから引き回しのために刑務所へ連れていかれるところですーー』

呆然と固まったまま、映像に見入っていたアリアをよそに、ザンは清々しい顔で食べ終え、コーヒーまで飲んでいた。我に返ったアリアはしばらく無言で朝食を食べ続けた。それがアリアなりに心の整理をしているためだと知っていたザンは何も言わず、本を読みながらコーヒーを堪能していた。ザンが本を読み終えた頃、アリアの方でも完食したのだろう、食器を下げていた。

「質問していい?」
「いくらでも」
「由奈も一応、女神の加護はあったんじゃなかったの?」
「そこが面白いところでな」

鉄砲を向けるようなポーズでアリアに指を向けてくるザンは心なしか・・・・・・いや、確実に喜色満面だった。ただし、にやりとした笑みという説明がつくが。

「覚えているか、お前達が初めて魔力を鑑定した時は2人一緒だっただろう?」
「あ、うん。覚えてる。たしか、この国に張ってある女神さまから与えられた結界を維持するための力が欲しいって召喚された時のことだよね」
「そうだ。その時に2人一緒に召喚されたことから、力は半々だろうと思われていた。だが、実際にふたを開けてみれば、あのバカに結界を作る力はなかった」
「え・・・・嘘でしょ?」

驚いて立ちあがるアリアだが、ザンは事実だと面白そうに本をテーブルに放り投げた。そして、紫色の目が弧を描き、楽し気に喉を鳴らして笑った。

「さらに、女神の加護はなくとも、魅了と強化のアビリティがついていた。わかるか?あのバカは無意識に、鑑定者を魅了し、強化の力を持って、結界をはれると思わせていたわけだ。さらに、結界を直せるアビリティを持っていたお前がいたことも拍車はくしゃをかけた」
「そうか、私が結界を直すときに一緒にあの子もいたから」
「そう。誰もが思った。直せる力の上に強化の力があるならば、アリアよりあのバカの方が上だとな」


実際はお前の方が上だというのに、全くもってみる目のない馬鹿どもばっかりだったな。


ザンは言い捨てたのと同時に、おかわりのコーヒーを優雅に飲んだ。アリアは座り直し、まさかと思いながらも訝しい目で話しかけた。ちなみに、その間にさりげなくメイドがアリアの前にアイスクリームを出していた。さらに言うなら、甘いものが苦手なザンの前にアイスクリームはない。

「まさかと思うけれど、裁判を見物でもした?」
「あ、解るか?いや、ほんっとう、見苦しくわめくバカ達の様子を見るのは楽しいよな。ぎゃあぎゃあ喚くバカ女や貴族の悲鳴が心地良かったぜ」
「やっぱり。黙ってれば王子様なのに口を開けばかなり悪辣な口調だよね。よく今までバレなかった・・・・・・」
「その口を塞いでほしいならならいくらでもツッコんでやるぜ?お前のソコにな?」
「ゴメンナサイ、私が悪かったです。そ、それはそうと、よくユナの裏の顔に気づけたね」
「はっ、第二王子の地位をなめんな?   女どもの仮面なんざ物心づく頃から見慣れている。媚びうって身体を差し出すような女は内心も醜くみえるからな。そういえば、俺からも聞きたいことがあったんだった」

ザンは思い出したと言わんばかりに立ちあがって、アリアの傍へと近寄った。自分のすぐ隣の椅子に座った彼を目で追いながら、アイスを食べていたアリアだが、すぐにザンの意図に気付いた。
それもあって、抵抗せずになすがままにされていた。
アリアの流れる長いさらさらな黒髪を触りながらザンは頬杖をついた。

「何を聞きたいのよ?」
「お前だって、俺があのバカに魅了されていないって気づいてたくせに。俺が言い寄られるのを見てもスルーしてただろ。それどころか、あのバカが第一妃に繰り上がるって聞いてすんなりと第二妃になりますって、言い出したのは何故だ?お前がそんなことをしなきゃ、ここまで面倒なことにはならなかった気がするんだが」

つんつんと引っ張られている髪の毛を掴んでいるザンの手を眺めながらアリアは思い返していた。

過去を、あの日を、この人と一緒にいた日々を。

目の前にいる紺色の髪を持った青年をじっと眺める。



(この人はいつだってまっすぐだったよなぁ、ほんと、変わってない。)


「今さらじゃん、ソレ。ザンはさ、口が悪いけれど絶対言うことは実行してきたよね」
「は・・・?ま、まぁ、大概はそうだな。それが?」
「うん、ザンとの結婚が決まった時の会話も覚えているもの。結婚は契約だと言ったのはザンの方だということもよく覚えている」
「ああ」
「そういうザンだからこそ、私は契約を受け容れた。そして、ザンが契約を違えることがない以上、私がザンの正統なる妃になることはない」

そうだよね?と微笑んだアリアの言葉に今度はザンが何かを思い出したように真っ青になった。髪を引っ張っていた手も宙に浮かんだまま固まっている。
確かにアリアの言う通り、最初に確かにそういう契約をしたと思い出した。当時のザンはここまでアリアに執着していなかったからこそ言えたのだ。

あれは皇帝陛下からの勅命が出た後だ。
会議で決定したことにはいくらザンでも逆らえない。

あの日、苦々しい顔でザンはアリアと向かい合った。

アリアの見た目は漆黒の長い髪、目も黒真珠のような黒色だったが、平凡そのもの。胸はわりとあるほうだったが、身長もスタイルも今まで見た女の中では一番平凡だった。
初めて見た時、頭が悪そうだとは感じたが、話してみると回転はかなり速く会話は割と楽しめた。
まぁ、聖女でなければ相手にしていなかっただろう。その程度だった、最初は。

『聖女との結婚は皇帝の絶対的な命令によるもの。だから、お前との政略結婚は受け入れる。だが、好きな相手ならまだしも、女神の守護があるとはいえ、平凡で頭もからっぽでバカな女と子を成すつもりはない』 
『そうだね、前半の厭味いやみは差し置いて、私も好きな人以外の子は産みたくない』
『そこで、提案だ。契約を結ばないか。俺と結婚すれば、お前だって、生活が保障され一生王族として暮らせる。悪くはないだろう?その代り、正妃を望まないことを条件とするがな』
『それってどういう意味なの』

訝しく聞いてくるアリアにザンは噛み砕いて説明した。
子を成すと跡取り問題が起こるという煩わしいことを避けたいということを詳しく。

『つまり、正妃として、俺の子を作る権利は放棄しろってこった。俺は生まれつき魔力が高い。その影響は髪の色や目の色にも表れている。みろよ、皇帝や兄弟とは違ったこの黒味のかかった紺と紫色を。この色のせいで面倒なこともたくさんあった。いろいろあってやっと兄上が皇太子に決まった時はやっと争いが終わると本当に嬉しかったぐらいだ』
『・・・・・・世継ぎ問題、ですか』
『案外馬鹿じゃねぇんだな。そうだ。皇太子が結婚していない今、子作りなんぞして見ろ、また世継ぎ問題が起こる。本気で惚れたなら話は別だが、そんな面倒なことは嫌いなんで避けたい』

ザンは過去を思い返して遠い目をした。
契約を思い返してみれば、アリアの行動は当然の行為に思える。

(そりゃそうだ。あのバカ女が第二妃となるなら、アリアが自動的に正妃となる。それを避けるために、自ら第二妃をと望んだわけか・・・)

ようやく合点がいったザンだが頭が痛むのを堪えられなかった。
眉間に皺を寄せている間にも、アリアは必死に頑張ったんだよと説明を続けていた。

「そういうことかよ、くそ」
「だから、頑張ったんだよね。でも、皇帝陛下が順位決めを保留してしまったから、このままじゃヤバいと思って、宰相に離縁届を出して城を出たの。で、寮で三食付き生活ができるということを知ったから、偽名で騎士の試験を受けてね。それに受かったから入ったのよ」
「よく解った。つまりこういうことだな。契約の不履行ふりこうになるよりは、と破棄したわけだ」
「そういうことになるね」

うんうんと頷いたアリアはごちそうさまと呟いた後、ベッドの方へと飛び込んでいた。お腹がいっぱいになったのだろう、満足げなアリアはシャツ一枚となっていることも忘れてうつ伏せになって寝そべっている。それを呆れた目で見ながらも、ザンは何かを思案していた。
そして意を決したように、長い足を地につけ、椅子から離れ、ベッドにいたアリアに近寄った。

「ザン?」
「アリア、契約破棄した理由も、逃げた理由も納得いった。だが、俺はあの時に言ったはずだ」

なぜか、冷たいオーラを感じるんだけれど・・・・・・と言ったアリアだが、ビクンッと身体を震わせた。ザンが、シャツのボタンを外しながら、アリアの太ももを触ってきたからだ。

「ざ、ザンっ?!」
「好きな女ならば別。本気で惚れたなら話は別だともな。まぁいい、破棄されたならば、今度は自由にやっていいということにもなるからよしとしようか」

アリアは自分自身の太ももを舌なめずりしているザンを凝視し、一体どういうことだと言わんばかりに目を大きく見開いていた。
アリアの着ていたシャツのボタンを外すザンを見てようやく我に返ったアリアが、身の危険を感じてうつ伏せになっていた身体をおこそうとするが、一足遅かった。ザンが身体ごと抱きしめながら胸をまさぐってきたからだ。

「や・・・・・・あ、あっ、そこは・・・・・・ダメぇ・・・・・・!!」
「ああ、いいね。この感触は相変わらずやっぱイイ。この匂いもたまらねぇ」

しばらくするとベッドからアリアの着ていたシャツやザンの着ていた服が落ちて、アリアの足とザンの足が絡みだし、熱を帯びていった。
息も絶え絶えになったアリアの耳を噛みながらザンが言葉を紡ぐ。

「幸いにして、バカ女のお蔭で貴族も大人しくなったこの機会がチャンス。丁度よいから、お前を正妃として世間に大体的に公表するとしようか」
「ザンっ!   それ、話が、ちがっ・・・・・・世継ぎもんだっ・・・・・・んん、ぁあああ!」

アリアの声が途中で艶ある声に切り替わったのは、ザンが自分の分身を勢いよく後ろから突っ込んだからだ。結合部分から卑猥な音が零れ落ちて部屋中に響く中、ザンは身体を震わせるアリアの胸を揉みながら口を開いた。





「安心しろ、世継ぎ問題は面倒だが、兄上にも子がすでにいる今なら子をはらんでもかまわん。少しぐらいの我儘も聞いてやる。そのかわりーーもう二度と、俺から離れるな」







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