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番外編
番外編)右手は大事です(ザン目線)
しおりを挟むアリアは、なかなか好きなことやモノをはっきり言わない。
それはもう3年ほどの夫婦生活で分かっている。その3年間で気づいたことがいくつかあってその中の一つが密かに俺にとっての自慢。
アリアは、どうも手フェチらしく、俺の手指が大変お好みのご様子だ。
「んっ・・・・」
「・・・・なんで、お前は指を吸っているだけでそんなにエロいの。」
アリアが音を立てながら舌で指を舐める時といったら、アソコが立つぐらいエロい。だから、セックスの時にも、つい、アリアに指を差しだしてしまう。
アンアン喘いでいる時でも、指を差し入れると、舌でまず舐めて、横から啄みつつ、先端の方へ向かって最後は吸うというパターンでシメるのが定番らしい・・・ソレ、別の場所でシテほしいぐらいの王道黄金パターンなんだが。
そして、セックスの最中にアリアと手を絡める時もあるし、激しいセックスで雰囲気に酔った時なんかは、手に頬ずりをした後、その手を愛撫しながら自分の下半身へと導いてくれる。そして、艶のある声を出しながら、ザンの指を秘部へと差し入れてくれる。この時なんかはすごく膨張してさっさと入れさせろ!という気分になるほどエロい。
とにかく、なぜか、わからないけれど、俺の手が愛されていることは実感できたので、それ以来手を傷つけないように気を付けてきた。
・・・・俺自身が愛されているという実感はまったくないけれどな。(遠い目)
そんなある日、俺はとあるバカの不注意のせいで利き手の右手を怪我してしまった。まぁ、俺自身の不注意でもあったが。ちなみに、この日は手合わせの日だ。
「・・・・・・・・あれ?」
「ひぃいいいいいい!!申し訳ございません、ザン王子殿下!!」
「・・・・・・・ああ、良かった。ラティスなら、この口調でも全然問題ないな?」
「いえいえいえ、ど、どうか怒りをお鎮めに!!」
「俺のこの手は、アリアを愛撫し、アリアに舐められるためにある。それを何故にお前に傷つけられなきゃならんのだ。なぁ、聞こえているか、ラティス?」
周りが聞こえないほどの小さな声ではあるが、できるだけ低音になるようにラティスの近くで囁く。ぶるぶると(恐怖で)震えていたラティスはすぐに医療室へ!と、ザンを連れて駆けこんだ。・・・この状況で迅速な対応を判断できたことだけは評価しよう。
結果、全治一週間の切り傷。地味に手を曲げると痛い。
部屋に戻ると、髪を三つ編みにしていたアリアが珍しく目を見開き、両手を広げてこっちを見ていた。床には雑誌が落ちていることからたった今、落としたことになる。アリアが慌てて、包帯が巻かれた右手を持ち上げて聞いてきた。
「・・・・ザン?その右手をどうしたの?」
「ラティスと手合わせをした時にミスってな。」
「珍しいね・・・。」
残念そうに手を見るアリアの顔はみるからにがっかりしていて、ショボーンという感じだった。だから、思わずザンは慌てて慰めるように言った。
「大丈夫だ、一週間程度の傷だからな。それに、左手もある。」
「・・・じゃ、一週間セックス禁止ダネー。」
「ちょ、ちょっと待て、それおかしいだろ!」
「ふーんだ、見抜くザンが悪いの。」
「あのな、アリア。あれだけ俺の指を舐めている時点でバレバレだからな?」
慌ててアリアを後ろから抱きしめると、アリアが不貞腐れたように顔を膨らませた。
・・・どうも、彼女は見破られるのが嫌いなようだ。
だから、言わないようにしていたのだが、やっぱりこうなるのか。
「とにかく、完治するまで夜の生活はお預けです。手伝いもしませんー!しばらくは自分の部屋で寝るねー。」
そう言いながら部屋から出ていったアリアを見送りつつ、舌打ちしながら椅子に座った。
「・・・・くっそ、治ったら絶対イロイロさせてやる。」
(それから、あのバカに対しても、な。次に会った時は覚えていろよ・・・)
だが・・・次にラティスに会った時、驚かされたのはこっち側になった。彼の顔がバンバンに腫れていて、右手に包帯を巻いている状態だったからだ。思わず口調もぶっちゃけた形になったが、周りには誰もいなかったのでよしとする。
「おい、その腫れた顔と手はどうした・・・?」
「それが、解らないです・・・俺、本当に何かしたんですかね!!!!アリ・・・アリア様が突然訓練に乱入してきて、それからいきなりぼっこぼっこにされてこのザマですよ!」
「・・・・アリアが?」
「そうっすよ・・・・うう・・・。」
腫れた頬をさすりながら、ラティスが涙目になる。だが、ザンの脳裏に浮かんだのは目の前にいる男ではなく、アリアのショボンとした表情だった。思わず、ザンはラティスの手の包帯を指さしながら聞いてしまっていた。
「・・・それ、いつ頃のことだ?」
「え、ああ、4日ほど前のことだったかと思いますが。」
(・・・俺と話した後、すぐにラティスのところへ向かったのか。・・・どんだけ、お気に入りだったんだよ、俺の右手。その情熱を俺にも向けてほしいぐらいなんだがな。)
「・・・・ご苦労。その怪我に免じ、今度の手合わせは休みにしてやる。」
(お蔭で、アリアの(右手に対する)愛情も確認できたからな、そのお礼も兼ねてやろう。)
「マジっすか!!ありがとうございます・・っっつう・・いてぇ、けれど、だけれども嬉しいっ!!」
小躍りで消えていったラティスの後ろ姿を眺め、やっぱり考え直そうかとイラっとしたのは内緒だ。
そして、完治したその日の朝、珍しくアリアが俺の右手を掴んで色々と曲げている。
「痛くない?大丈夫?ここは?」
「いや、まったく痛くないが。」
「本当ね?」
「見たらわかるじゃねぇか。」
念押ししてくるアリアに内心で萌えつつ、ザンはぶっきらぼうに返事を返しながら朝食を食べていた。
いろいろ触って動かして満足したのか、アリアが嬉しそうに今日は一緒に寝れるーと呟きながら自分の席に座って食べだした。(ちなみに食事はいつもザンの部屋で食べている。)
あれか、俺の右手があればそれでいいのかと内心でショックを受けたのは内緒だ。
そして、その日の夜はお約束のように、セックスへとなだれ込む。
「あっああっ・・・んっ!!」
「一週間ぶりってこともあってか、けっこう濡れてるじゃないか。よっぽど欲しかったんだな。」
ザンの指を濡れたそこへと自ら導いて差し入れていくアリアの姿は煽情的にそそられる。
心なしかいつもよりテンションも高く見える。左手でアリアのお尻を撫でたり揉んだりしながら、アリアを押し倒す形で、覆いかぶさった。
「ンッ・・・・ああっ・・そ、こ、いいっ・・・ね、もっと・・もっとぉ・・・!」
「ったく・・・・ほら、もっと足を広げろ・・ああ、いいな、もっと絡みつけ。」
その間にも爪も丁寧に切った指で、アリアの中を掻き混ぜていく。みっちりと指にからみつく襞を少しずつ擦りながら広げつつ、奥の膣の方もたまに突いて滑りをよくしていく。
ぷっくりと膨らむアワビのようなそこをさらにて全体で愛撫しつつ、自分の膨張し出した肉棒を見てみるとさらにえぐいほどたっているのが解る。
アリアもソレに気づいたのだろう、ちょっと怖じ気ついていたが、ザンは敢えてスルーし、腰を掴んで肉棒を差し入れつつ、抱きしめた。広がった股をさらに広げて揺れる腰に合わせ、ザンの足へと絡めていくアリアの表情はとても切なげだ。
「んっ・・・ああっ・・・!!」
少しずつ少しずつ抜いては深く差し入れるように腰の動きを激しくしていくと、アリアの身体が小刻みに揺れ出した。目の前でぷるんと揺れる胸をたまに口に含めながら、アリアの好きな右手を口へと差し入れると、ちゅばちゅばという音が聞こえてきた。ゆっくりと口に含んだ指を抜き差ししていると、アリアが追いかける様に強く吸ってくるのが濡れた感触で伝わってきた。
「ほっんとうに・・・お前はこの指が好きだよな・・・・いてっ!」
「ふんだ。」
「ああ、悪かった悪かった。もう拗ねるな、ほら、好きだけ舐めろ・・・あ、そこからくる?」
今度は爪の方や指の合間の線を舌で舐めながらゆっくりと指を覆っていくアリアの口とその煽情的な顔にまた肉棒が反応して、アリアの中でさらに膨張した。
その感触が解ったのか、アリアの身体が弓なりに揺れる。それと同時に胸も卑猥に上の方を向くので、乳頭が口の中で蠢くのが伝わってきた。
ザンとしては大満足だ。胸から口を放し、今度はアリアの口へと舌を差し入れる。指と同じように、舌にも絡みついてくるが、指ほどの反応は得られない。腕をアリアの顔の間に差し入れながら、キスを続けていると、アリアが首へとしがみついてきた。それを合図にしたかのように、腰を振るのを再開する。
(・・・ほんと、指が好きなんだってわかるのはこういう時だよな。ああ、でも・・・そろそろ俺のほうも受け入れてもらわないと。)
キスをしながら、アリアのお尻を左手で支え、アリアの秘部に深く突っ込めるように逃げ道を塞ぐ。腰を振れなくなったのが解ったのか、アリアは絡めた舌を外し、ザンに上目遣いで誘うように囁いた。
「ふっ・・・なんでぇ・・・。」
「そりゃ、俺がこんな風に、深く深く中に入りたいから・・・に、決まってるだろっ・・!!」
一気に奥まで貫き、しばらくそのままの体制でいると、アリアの足がガクガクと揺れている。それに満足しながらも、かき回すように少し小刻みにアリアの腰を動かすと、アリアの目から涙が一筋零れ落ちた。それが痛みからではなく快感からだと表情から読み取ったザンは満足そうに、肉棒を抜きながら、アリアの頬を伝う涙を舐めた。
ベッドに沈んだ二人はいつものように裸で絡み合い、シーツに包まれて会話をしている。
「やっぱ最高だよ、お前は。」
「・・・・・・・やっぱり、意地悪。」
「知ってんよ、そんなことは。というか、意地悪なのはお前も一緒。」
「・・・・・・そうかな。」
「そうだ、明日はラティスとの手合わせがなしになったんだが、その時間が暇になる。どうだ、一緒に街にでも遊びに行くか?」
「えっ・・・う、うん!!」
ラティスのことを言ったのはわざとだ。それに気づいたのだろう、アリアの顔がみるみる赤くなった。それが可愛くてつい、アリアの頭を撫でてしまっていた。
「やっ・・・ら、ラティスのあれは・・・その、違うっ、違うからね!!」
「はいはい、指の報復のためな、解ってるから。」
「・・・・・違うもん。ザンのバカ。」
ふーんだと拗ねる様に逆の方を向いて寝だしたアリアにやれやれとため息をつきながら、彼女の身体を引き寄せて(いつものように)懐に収めてから眠りについた。
「おやすみ、我が妃。」
・・・次の日の昼、城下町でデートしていた二人を見かけたラティスは見つからないように必死に逃げることだけを考えていたとか。
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