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15)ある意味では溺愛
しおりを挟むザンはアリアを後ろから抱きしめながら、ちらちらとアリアの手元を見ていた。
アリアの母親がもう会えないかもしれないならばせめて娘の大事なものをとわざわざアパートにまで行って、バカでかいトランクに入れて持ってきていた。それを受け取ったアリアはザンに対してお披露目していたのである。
アリアから見れば当たり前のものばかりだが、ザンから見ると異世界のものということもあって珍しく映るのだろう。
しかし、アリアは解せぬという表情をみせた。なぜならザンが一番食いついたのが、アリアのアルバムだったからだ。
「・・・ザンって、そんなに写真に興味あったっけ?ああ、でも、写真が一番異世界の雰囲気が伝わるのを考えたら当然といえば当然かも・・・って、私の子どもの時の写真は見なくていいの!!」
ザンはアリアが公園で砂遊びをしている写真をなぜかじっと眺めている。固まっている姿にアリアはきょとんと首を傾げた。
「どうしたの?」
「ああ、いや。なんていうかな、お前が異世界から来たんだって実感が今頃・・・。」
「本当に今さらだね・・・そんなものより、こっちの写真を見なさいよ。旅行に行ったときの写真だからいろんな風景が見れるわ。ほら、これなんか和風ってカンジで私の国らしさがでているわよ。」
アリアが慌てて写真を奪い取ると、ザンが舌打ちしつつ、別のものに目を向けだした。
「それはどうでもいいんだが、アルバムはまた後で見せろよ。あ、これは?」
「それはシャンプーとリンスよ。」
次にザンが興味を持ったのが、シャンプーとリンスだった。こちらの世界にも一応あるのだが、アリアの世界にあるようなプラスチックの小瓶ではない。ガラスの綺麗な小瓶に詰まっていて、高級品として売られている。
「・・・・どれ・・・ああ、本当だ。・・・こっちに来た時のお前の髪の匂いがするな。」
「なんでそんな匂いを覚えてるのよ!」
「お前はこれを大衆品だというが、こちらでは高級品だからな、しかもこれだけの良い匂いが香るなどそうそうないから、覚えていたんだ。そういえばあの偽聖女も匂いだけは良かったな。」
「そうだったんだ。そうだ、これを改良のサンプルに使おう。」
「いや、まずはそのシャンプーとリンスの量産からだ。お前が充分使える量が賄えた後で、改良すればいい。」
「・・・珍しく目を輝かせてやる気満々になってるし。一体、どうしたのよ。」
あきれ顔を見せたアリアからシャンプーとリンスをひったくったザンはアリアの頭に口づけながら笑った。・・・誤魔化したような気がしないでもないと思いながら、アリアは追及を諦めた。
「まぁ、こっちは俺に任せておくんだな。他は?」
「うーん、他はこれといって目新しいものもないかも・・・・ポールペンとかシャープペンももうすでに開発したし、後は・・・服ぐらいかな。」
「お前の世界は本当にいろいろあるな。だが、何故下着がこんなにたくさんある?」
「うっ、下着集めが趣味だったのよ・・・。」
「確かにこれだけ豊富なら、こっちの世界のブラが1種類だと聞いて気絶するのも納得できた。」
「・・・・嫌な過去を思い出させないでください。」
遠い目になりながらアリアは思いだしていた。
(確かに、来たばかりの時、下着を見た瞬間、気絶した。あの貧相でよれよれな真っ白いでかいブラとおパンツ。あれはダメ。それでも履かなければいけないから、泣く泣く着衣した時には女性としての何かを捨てた気がしたわね・・・。)
ザンが振っているブラを箪笥へしまう。下着をすべて整理し終えた時、ふと思い出した。初体験の後に見た夜這いにきた女のことを。
ザンがうっかり毒見を忘れて、媚薬を飲んで、思い通りになるぐらいならとアリアを抱いてきたアレだ。バージンを捨てる覚悟すらないまま、なし崩しになったことは未だに腹が立つ。まぁ、ザンは後から必死に埋め合わせしてくれたから別にいいんだけれど。その犯人の女はやっぱりと言うか何というか、媚薬を飲ませて夜這いしようと試みた貴族の娘だった。
「ザンがモテるのは知っていたけれど、なんていうか、あの時だけは複雑な気分になったわ。」
「一体何をブツブツ言っているんだ?」
ザンはかなりモテる。当時は特に、皇太子殿下に子どもがいなかったこともあり、対抗馬として持ち上げられることもあったと聞いている。だが、兄である皇太子と仲がいいザンはそういう貴族が大嫌いだったので、今でも、そういう貴族は片っ端から敵認定しているらしい。
「・・・そういえば、ザンに夜這いしてきた女も白いブラとパンツだった。」
「いきなり何を言うかと思えば、お前が怒り狂って罠を仕掛けたあれな。あの・・・あれだ、とりもちだったか?あれをベッドの上に全部敷きまくって、上には辛いパウダーをのせたやつだろう?」
「とりもちに引っかかって、ねばねばの真っ白い餅を被った女が更にに真っ赤なパウダーがかかって辛いって叫んでいた姿を見て腹を抱えて笑い転げていたもんね。」
「あれはもう、久々にお腹の底から笑った。片付け担当のポトスは唖然としていたがな。お陰で後始末は大変だった。俺は楽しかったから別にいいが、公衆の面前であのみっともない姿をさらしてしまったからなーあちらさんはさぞ、大変だっただろう。」
「とか言いながら笑ってるようじゃ、説得力ないなぁ。そういえば、結局あの日以降、ザンが一人で寝るのは物足りない、お前は俺だけのものでいいとかいって、結局ずるずると毎日抱かれるはめになったんだけれど?」
胡乱な目を向けると、ザンの笑いが止まり、硬い表情で口を開きだした。
「・・・ああ、うん、あれはまぁ、俺の欲情を目覚めさせたお前が悪いわ。」
「何で、私のせいになるのよ!?」
「あんなに抱き心地良いが良いとは思わなかったし。ほら、こんな風に俺の手にフィットする胸とかさ。」
「んっ・・・あっ、な、何そこ・・・こら、揉まないでっ・・・んっ・・・!!」
「ほっんとう、たまらねぇ・・・髪を解(ほど)くぞ。」
アリアは未だに納得できないものの、こう流されては欲情を煽られても仕方がない。羞恥心と期待に頬を染めながら、なけなしのプライドでザンの指を咥えて吸い付いた。
「お前な・・・くっそ、煽るなよ。」
文句を言いながらも、流れる髪を絡めながら覆いかぶさってきたザンを見たアリアは熱に浮かされながらも想った。なんだかんだいってこんな私を抱くザンはきっとモノ好きだなぁと。
ザンは第二王子という肩書を抜きにしてもモテる。
類まれなる魔力、滅多に見られない紫紺、この国でも上位に入るほど強い人とくれば、まぁモテモテなのは当然のことだろうと思う。
並み居る美女やスタイルの良い人がザンにすり寄るのを見たのは二度、三度じゃない。
それでも、ザンは笑顔の裏で不愉快だという感情を隠さない。ザンは気づいていないかもしれないが、わずかに眉間に皺が寄ることがある。そういう時は彼が不機嫌な時だとすぐに気づけるので、アリアはその頃を狙ってザンに近寄ってフォローをしていた。
まぁ、それは恩を売りたいからではなく、単純に、アリアを見た時にホッとしたように眉間のしわが消えるのをみるのが楽しい・・・というのが大きいんだけれど。
(まぁ、なんというか、優越感っていうのかな?)
でも、ザンは眉間に皺が寄っていると言っても自覚がないらしく、そうか?と訝し気だったっけ。
ぼんやりとそんなことを思いながらザンの熱に飲み込まれていった後の翌日。アリアは図書室へ行こうとした時、見知らぬ女性に突然絡まれた。目の前に突然現れ、正妃の座を譲れと言い出した女性に頭が痛くなるのは当然だと思う。
「・・・聞いていらっしゃいますの、アリア様。」
「ああ、これは失礼。えっと・・・もう一度伺わせていただきたいのですけれども、ザンの正妃に・・・?」
「そうですわ。これは私だけではなく、我が一族の意思でもあるのです。ですから、あなたの地位をさっさと私にお譲りなさいませ。」
「残念ですが、女神に誓いを立てて儀式まで終えたのですから、撤回は無理ですね・・・以前の私なら喜んでどうぞと言っていたでしょうが、少し遅かったですわ。正妃の座は譲れませんが・・・非公式で妾となりたいならお好きにどうぞ・・・まぁ、ザン殿下がそれをお望みであれば、ですけれども?」
アリアは知っているからこそ、余裕でいられる。
ザンが正妃以外の女を一切抱く気がないという明確な意思はちゃんとアリアにも伝わっている。だからこその契約結婚だったし。その例外が覆るとしたら、皇帝陛下が命じられた時ぐらいか。だが、皇后陛下を大事に思っていらっしゃる陛下が、結婚した私達を前にしてそれを命じるわけがない。
(そもそも、皇族が結婚する前に複数の側妃を持つことが許されている理由をこの人は解っているのだろうか。正妃に相応しい女性を簡単に選別できるからだよ?だからこそ、側妃に選ばれた女性はみな、正妃候補となる。当然、この人が選ばれなかったということは・・・判断はとっくにされている・・・ザンの正妃に相応しくない、と。)
「・・・・な、なんですって!!あのザンに愛されたですって・・・ふん、私が教えたその技であなたを愛したという訳ね・・・。」
「・・・・・失礼ですが、お名前は?」
「今頃なの!?ま、まぁいいわ。私はエレットネーガ=ザガール。」
「・・・一族一党処分されたあのザガール家の方でいらっしゃいましたか。どうりで、あの品のないマリアトーヒ様と似ていらしても当然ですわね・・・。」
「あの子は馬鹿なのよ。ザン様に媚薬を飲ませて夜這いしようとして罠にかかるだなんて・・・我が一族の恥でしかないわ。幸い、私はザン殿下の覚えがよくてここにいられるわけだけれど。」
ふふんと胸を逸らし、オホホと笑っている女性を眺めていたアリアはため息をついた。
(どうせ、ザンのことだからそんな理由で残したわけじゃないと思うんだけれどな。これはという罪状を突きつけて今度こそ、一族離散させたいとかなんとかだろうな・・・哀れな人。)
とりあえず、毒を投げておこうとアリアは口を開いた。
「・・・ええ、あなたはいろいろとスキャンダルになった経験があったからこそ、ザン殿下の指南役のために召し上げられたとか。」
「・・・・・何故、そ、そのことをご存じで。」
「ザン殿下が教えてくださいましたわ。側妃に召し上げられなかったのもその経験のせいだとも。」
(・・・恐ろしいことに、この女性、貴族の癖にお小遣い稼ぎにと、親に内緒でいろんな男と寝ていたらしいのよね。まぁ、当時の13歳ぐらいだったザンも、側妃を持ちたくないからと計算に入れて指南役に選んだっていうんだから頭が下がるわ。)
「くっ・・・正妃になったからって思いあがらないことね!!!!」
腹が立ったのか、エレットネーガが突然懐からナイフを持って襲い掛かってきた。魔法ではなくまさかの物理攻撃に驚いたアリアは一瞬反応が遅れ、髪を掴まれてしまった。
「何よ、この腰にまで伸びた鬱陶しい髪は!こんな髪なんか切ってしまえばいいわ!!!」
「ちょっとまって、髪だけはダメっ・・・・!!」
ジャッキンと音が聞こえたのを聞いたアリアは顔を真っ青にさせた。その後も、引っ張ろうとするが離れようとせず、次から次へとバラバラに切られていく。アリアの震えを悲しみととったのか、エレットネーガは高笑いで、切ったアリアの髪を床へと投げ捨てた。
「ふん、これでせいせ・・・・っ・・・な、何、この・・・魔力は・・・・?」
「あーあ、ザンが魔力を膨らませるほど怒ってる・・・・・・しょうがないですわね、エレットネーガ様が悪いんですもの。私の髪はザンが切らせてくれないほどのお気に入りなんですのよ。ポトス、シャラ、でていらっしゃい。」
自分をおとりにして決定的な行動を起こしてもらい、罪状を押し付けようとしたのだが、髪を切られたのは予想外だった。ザンをはじめとして、シャラやポトスが必死に結界へ入ろうとしているのは気づいていたが、決定的ではないため、まだ待てと入れさせなかったのだ。
「アリア様、お呼びになるのが遅いですわ!!」
「アリア様・・・なんという捨て身の行動をされるのですか。我が君がどれほど怒っておいでかわかっておられるのですか?」
「ごめんなさい、まさか物理攻撃でくるとは思わなくて。」
肩まで短くなってしまった髪にため息をついていると、禍々しいオーラを纏ったザンが現れた。
「・・・・・アリア、お前・・・何故さっさと結界を解除しなかった?さっさと解除していればその髪を切られることもなかっただろう!?」
「うん・・・計算外だったけれど、今回ばかりは反論できない。全面的にザンの言う通りです、ごめんなさい。」
「アリア、謝るぐらいなら何故・・いや、もう話し合いは後だ。・・・・エレットネーガ=ザガール、たった今、皇帝陛下から許可を頂いてきたところですよ。我が第二王子の名において、皇帝殿下の代理の下、お前を我が妃に対する侮辱罪ならびに傷害罪で捕らえます。尚、この日をもって、お前の一族は全員爵位剥奪となります。・・・・兵士達、すぐに彼女を拘束しなさい。」
「そ、そんな、そんな女のために、何故!」
「馬鹿ですか、アリアは俺の唯一無二の正妃。つまりは皇族です。それに、アリアとの結婚は皇帝陛下がお決めになったこと。それに意を唱えるわけですから、皇帝陛下に対する謀反と捉えられてもしかたがないのですよ。」
にっこりとアリアが散々貶している似非王子スマイルで微笑んでやった。エレットネーガは事態の大きさを悟ったようだがもう遅い。お前の妹以上に愚かなことをしているぞとザンは内心で思ったが口には出さなかった。
そして、そんなザンの内心を正しく読み取っていたアリアは肩までの髪に気まずさを感じていた。
「軽く感じるわ。なんか落ち着かない・・・。」
「アリア様、そのバラバラになった髪を整えさせていただきますので、こちらへ。」
「はーい。」
シャラの誘導に従おうとした時、アリアはザンに向かって釘を刺した。人前もあったので、口調は猫を被ったが、それはおあいこだろう。
「我が君、お願いですから、前みたいに暴走しないでくださいませね?私はその方の顔をもう見なくて済むならそれで良いのですし、髪はまた伸びますから。」
「・・・検討はしましょう。」
今、心の中で舌打ちしたでしょ?と言いたくなるようなザンの笑顔をスルーして、アリアは今度こそ、シャラの誘導で自室へ戻った。
「あーあ、図書室に行くどころじゃなかったわね。」
「何故、結界を張ったのです!もしも、ラティスが知らせてくれなかったらどうなっていたことか!」
「ごめんね、本当にまさか物理攻撃で来るとは思わなかったから・・・私も考え方がちょっと甘くなっていたわ・・・魔法の世界だからって物理攻撃がないわけじゃないのよね。」
「アリア様、あなたの立場はもう第一夫人とは違うのです、正妃でございます。つまりは、今や世間にも公式に皇族だと認められている立場なのですよ!!!???」
髪を切りながら、延々と続くありがたくも長ーい説教を聞き続けたアリアはげっそりとしていた。シャラが髪を切り整えてくれたお陰で、肩より少し上まで揃えたナチュラルボブになっていた。ついでに、前髪も少し揃えたせいか、雰囲気が少し変わったかもしれない。
アリアとしては別に困っていなかったのでどんな髪型でもいいのだが、ザンはそうはいかないだろう。
(すっごく気に入っていたからな・・・最初の願い事が俺に髪を結わえさせろだったしな。)
「・・・ザンは納得いかないかもなぁ。」
「アリア様であればどんな髪型でもいいとは思うのですが、やはり見事な黒髪でしたし、アリア様の髪型を決めて結わえていらっしゃるのもザン殿下が担当でしたからねぇ。しかもこれだけ短くなってしまったのです、余計に怒り心頭ではないかと。」
「でしょうね・・・・どうやって機嫌取ろうかな・・・。」
「三日篭るだけで済めばよろしいのですがね。」
「・・・・シャラ、恐ろしいことを言わないで。」
しばらくして、部屋にやってきたザンはいきなりアリアを抱きしめつつ、不貞腐れるようにベッドの端に座った。
「ザン、ザン・・・・あの人は?」
「・・・髪をズタズタに切ってやった。それでも足りないぐらい怒りが収まらないのに、ラティスや兄上ときたら甘い。逆に、もうそこまででと止められた。大体、あの女が泣こうが喚こうがこっちには関係ないのに・・・。」
「それは、ラティスや、皇太子殿下の方が正しいわ。」
「俺はおまえにも怒っているんだが?何故結界を外さなかった?」
「うっ・・・えっと・・・ま、まぁあれぐらいなら大丈夫かなって。」
「過信しすぎだ。馬鹿、お前に怪我があれば、俺はお前のご両親に申し訳がたたない。そう考えると髪だけで済んだのは僥倖か・・・いや、やっぱり髪を切られることは防げたはずだ・・・くそ。」
「はいはい。」
「・・・お前に何があったら、俺が嫌なんだ。」
髪を見るザンの目が苦渋の表情になっていることから髪に対して未練があるのだろうと思ったら、ザンは真顔でにらんできた。怪我をしたわけでも深く傷ついたわけでもないので、魔法が効かないことも大きい。自然に再生する場合は論理的に魔法をむやみやたらに使うわけにはいかないという考え方があるせいもある。
そっと髪に触れて撫でてきては何度もため息をついているので、アリアとしても段々と申し訳ない気分になった。
(ここまで落ち込むだなんて・・・・よっぽど気に入ってたんだな。)
アリアは気付いていない。ザンが憂うのはアリアが無事だったからこその髪だからこそだ。。
「ごめんなさい・・・・。」
「ごめんですむなら、魔法などいらない。大体、この髪だって・・・俺のだ。」
「いや、それ私の髪だから・・・って、睨まないでよ、はいはい、もう何も言いません・・・。」
恨みがましい目で見つめてくる様子に、こりゃしばらく機嫌が直りそうもないなと覚悟したアリアは、ザンを抱きしめた。ザンは渋々とアリアを抱き上げて風呂へと連行していった。
この日からザンは一週間、部屋にこもってアリアを抱きつぶした。
「・・・うう・・・・腰が痛い。」
「そういえば、元の髪の長さになるにはどれぐらいかかるんだ・・・?」
「ああ、うん・・・・3、4ヶ月も経てば結構伸びていると思うよ。それでもまだ元通りにはいかないだろうけれど、さすがに1年経てば大丈夫・・・。」
長いわ!!と叫んだザンに対して、アリアはもう何も言う気になれず枕に顔を埋めた。ただし、心の中でボソッと呟いた。
「・・・・ザンも結構なフェチだよね。私の右手フェチをバカにできないと思う。」
・・・だから、ザンのフェチは当のアリアに向いていて、髪だけに限らないんだってば。もし、この場にシャラやラティスがいたら確実にそう突っ込んでいたことだろう。
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