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21)家族団らんの後に
しおりを挟む「よく来たの、アリアにザン。」
「お久しぶりです、お体の調子がよさそうで何よりですよ、母上。」
「うむ、ザンの結婚式も無事に終わったし、アリアも戻ってきたしの。お蔭で、安心して休めているのじゃ。」
嬉しそうに話しかけてきた皇后陛下に対してザンは心からの笑顔を見せている。その笑顔を横で見ていたアリアはそっと目をそらし、皇太子であるザリュルエルトに目配せした。
アリアの言いたいことがすぐ伝わったのだろう、ザリュルエルトは縦に首を振った。
(・・・ということは、まだザンは皇后陛下の本性を知らないのね。)
アリアはザリュルエルトに了承の意とばかりに頷き返し、皇太子妃のマリーゴールドと目が合ったのをきっかけに会話にと花をさかせていた。
「ごきげんよう、マリーゴールド様。」
「ごきげんよう、アリア様。」
「経過は順調のようで良かったです。」
「ありがとう、もうすぐだから少し不安もあるのだけれど・・・もう元気に産まれてくれることが一番いいと最近は思えるようになりましたわ。」
「周りからのプレッシャーって意外にストレスになりやすいですしね。ご無理はなさらずに。」
「ありがとうございます、アリア様も最近体調を崩されていたとか・・・気を付けてくださいませね。」
色々と会話しながら、テーブルに並んだ食事を堪能していく。
今までの聖女が広めたおかげか、日本や海外にある食事もふんだんに盛り込まれている。アリアも懐かしい料理を食べたいとばかりに時々炊事場へこっそり忍び込んで作ることがある。兵士だったころのほうが気楽に作れたのだが、今は立場上、難しいときがある。
軽食であれば、部屋にある簡易キッチンで作ることはできるのだが。
今回は皇族のみのパーティーということもあり、リラックスした雰囲気でバイキング形式が採用されている。
いつものパーティーの様に食事制限や情報漏洩の危険がないのはありがたいとばかりに手を付けているアリアをザンがあきれ顔で眺めていた。その隣ではやはりザリュルエルトが立っていた。
「アイツ…どんだけ食べるつもりだ。」
「いいじゃないか、こんな風にリラックスできるパーティーはなかなかないぞ。」
「そういえば、皇帝陛下は何故、突然このようなことを?それに、その当の本人が不在なのですが・・・。」
「こっちに来い。これは極秘だ。決して知られてはならないまずいことだからな。」
「それはかなりの極秘情報ということですね。で?」
「ああ・・・実は・・・今、父上は必死に料理を作っておられる。」
「は?」
驚いたザンに今度はザリュルエルトの方が驚く。
眉間に皺を寄せながら、耳元近くで小さく囁いてくる兄にザンはなるほどと思った。
「今日は母上の誕生日だぞ?」
「つまりこれは・・・母上の快気祝いと銘打った誕生日パーティーですか。」
「そうだ。とはいえ、いつ体調(機嫌)が急変するか解らないし、ケーキはサプライスでプレゼントしたいっていうことで、まだ明らかにはしていないが。」
納得いったとばかりに、ザンは頷いた後、アリアの方へと近寄った。家族にすら本性を隠しているザンに配慮した話し合いをするためである。
「アリアは母上の誕生日だと知っていたのですか?」
「我が君・・・もしかして、忘れていらした?!」
「・・・・・・・・・・。」
「お母様思いの貴方が忘れるだなんて・・・よほどお忙しかったんですね。」
「(誰のせいだと思ってるんだ、このボケ。お前が家出したからだ。)そうですね、ここのところ慌ただしくて大変でした。」
「・・・・ゴメンナサイ。」
黒いオーラを醸し出しつつ、微笑んだザンに対し、覚えがありすぎるアリアはすぐに謝った。
「あ、でも・・・貴方が覚えていてくれたということは、プレゼントについては心配いらないと思っていいんですよね?」
「我が君、私に抜かりなどあるはずがありません。ちゃんとレディーランジェリーの新製品を用意しましたよ!」
「・・・・・別の意味で不安になってきましたよ。」
はぁとため息をついているザンだが、皇后陛下であれば、問題ないとアリアは考えていた。何しろ、今は皇帝陛下に合わせて本来の姿をみせていた。以前のツインテールの幼女姿とはまた違い、50代に見える、弱々し気ながらも、色気ある美女が立っている。ちなみに、皇后陛下はエルフ族ということもあり、背中の羽を広げていていた。
「とにかくプレゼントについては心配無用ですっ!」
サンドイッチを頬張ったアリアに対して、ザンはそれ以上口を挟まなかった。なんだかかんだいっても、ザンにとってアリアは一種の指針でもある。
実際、アリアが難しい場合は本当にすべてが難しく思えてくる。しかし、アリアが大丈夫だと判断した時は、あっという間に解決し、うまい具合に進むことが多い。
ともかくも、ザンはしばらく兄との歓談を楽しんだあと、ようやく手づくりのケーキを持ってきた皇帝陛下に対し、一礼したり、サプライスに泣きだした母上をなんとか宥めたりしていた。プレゼントを渡してこれまた喜んでいた母上に対して内心で謝罪したりとか。
その隣でアリアも滅多にない緩んだパーティーを楽しんでいた。時折、皇后陛下や皇太子妃と内緒話をしたり、ゲーム的な余興をしてみせたり。
そんなこんなでプレゼントを渡す時間となり、ザンは今まで悩んでませんでしたよと言わんばかりにアリアと共にアピールして見せた。
「おお、これが噂のシルクパジャマじゃな!!なんでも非常に貴重な蚕を使っていて、かなりの特殊な技が必要と聞いておったのだが・・・もしや、開発に成功したのか?」
「ええ、わが君のお蔭で、資金も問題なく。本当に出来上がってほっとしておりますわ。」
「さすが、ザンじゃの。わらわも母として嬉しく思うぞ。」
「ありがたき幸せ。是非、父上と共に着てくださるとありがたいです。」
少し照れたようになっている皇后陛下を前に、皇帝陛下はとても喜んでいた。
「わしにも恩恵があるとは思わなんだ。さっそく、今夜にでも使わせてもおうぞ。のう、我が妃よ?」
「・・・何をいうておる。わ、わらわが、何故そなたなんぞと・・・」
「解っておる。もちろんわしからもそなたにプレゼントをやろうぞ。」
アリアは知っていた。皇后陛下がかなりのツンデレだということを。
それが故にどう見てもいちゃついているようにしか感じられない。皇太子夫婦と揃ってため息をつかざるを得なかった。ザンの鈍さも凄いが、皇后陛下のツンデレ具合も半端ない。
結局最後は仲が良い皇帝陛下夫婦に当てられながらも、ザンもアリアも皇后陛下の誕生日を祝福した。
「あっあああんっ、そこ・・・だめぇ!!」
ブラを外されて、ぷるんと胸が揺れるたびに彼の指が卑猥に揉んでくるその感覚は未だに慣れない。
アリアの細い指と違い、ごつい男らしい指は時にしてアリアを興奮させてくれる材料にもなる。
ぐちゅぐちゅと結合している秘部は彼の肉棒をいとも簡単に受け入れ、彼の精液と交じり合った汁が太ももを伝うほどに溢れ出ていた。
もう何度も中に精液を出され、アリアの身体を支える手も足も震えて汗びっしょりになっているにも関わらず、ザンのアリアの腰を動かしてくる手の動きのリズムは衰えない。それどころか、どんどん突くたびに間隔が短くなっている。
「やっ・・・んっ・・・!!」
「アリア、首を振るだけじゃダメだろう?ちゃんと気持ちイイかどうか俺に言え。」
「そんな、こといって・・・・ああっ・・・や・・ぅ・・も、声が・・・・むりぃっ・・・!」
・・・・ザンは、相変わらず、アリアのイイところばかり突いてくる。お蔭で散々出した喘ぎ声ももはや出す気力すら出なくなっていて喉はカラカラになっている。
ザンもようやく何回目になるかわからないほど出しつくしたのか、フィニッシュとばかりに、強く腰を引っ張ってきた。勢いよく串を刺すように中を思いっきり突き、「の」の字に揺さぶってきた時にはもう脳内がスパークしてなんも考えられなくなっていた。
思わず支えていた腕を外し、ベッドへとぐったりと倒れこんだ。
「んっあああっ・・・」
「くっ・・・ああ、もうドロドロだな・・・。」
ゆっくりと差し入れていた肉棒を引き抜きながら、ザンはアリアの額に伝っている汗を拭きとって口づけた。それと同時に、項に手を差し入れ、少し短くなった髪に触ることも忘れない。項を撫でた後、ザンはアリアを懐に引き寄せて項に口づけ、もう片方の手でゆっくりと愛撫しながら足を絡めた。
息を整えていてぐったりとしているアリアはもう為すがまま、ザンの好きにさせていた。
「んっ・・・ざ、ん・・・」
「どうした。」
「ど、うしたじゃないよぅ・・・・まだヤレるぞアピールは・・・やめて。」
アリアの言う通りで、絡めてきた足はともかくも、さっきまで暴れまくっていたのにまだ足りないとばかりにザンの股間にあるソレはアリアのお尻を狙い擦りつけるように密着していた。
アリアはお尻に当たるその硬い感触に呆れながらも、自分を求めてくる彼の身体に複雑な思いだった。
「・・・・ほんと、ザンは変な人だよね。」
「お前な・・・俺の正妃っていう自覚がまだなさそうだな・・・お仕置きも兼ねてもう一発いっておくか?」
「っ?!いえいえ、充分感じてます、もう正妃だってことはもうこれ以上なく実感しているってば!!」
首を振り、腕を引きはがして離れようと逃げるアリアを捕まえたザンは第三ラウンド突入とばかりに、再びアリアをお仕置き・・もとい、快楽の波へと誘った。
次の日、アリアが起き上がれず、昼まで寝込んだことは言うまでもない。
「ザンのばかぁああああああああ!!!!!!!」
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