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20)戻ってきた日常
しおりを挟むぷるんと胸が揺れるたびに彼の指が卑猥に揉んでくるその感覚は未だに慣れない。
ぐちゅぐちゅと結合しているあそこは相変わらず彼の精液と肉棒で満たされていて汁が太ももを伝うほど溢れ出ている。
もう何度も出されていて、私の身体を支える手も足も震えて汗びっしょりになっているにも関わらず、私の腰を動かしてくる彼の手のリズムは衰えない。それどころか、どんどん突くたびに間隔が短くなっていた。
「やっ・・・んっ・・・!!」
彼は・・・・ザンは、相変わらず、私のイイところばかり突いてきている。散々出した喘ぎ声ももはや出す気力すら出なくなっていて喉はカラカラ。最後にと強く腰を引っ張られて中を思いっきり揺さぶってきた時にはもう完全にオチた。
「んっ・・・・も、無理ぃ。」
昨夜も散々啼かされてぐったりとしていたアリアは眠さでぼんやりとしつつも、起き上がってあたりをみようと、天蓋ベッドのカーテンを開けた。見上げると眩しい日差しがささっており、すでに陽が上がっていることからしてもう昼だと解った。
「もう、昼なんだ・・・・ふあっ、ま、待って、待ってー!!」
「・・・うるさい。まだ眠いんだ、ととっとこっちに来い。」
いきなり変な声が出たのは後ろから腰を掴まれた上に、引きずられたからだ。いつのまにかザンの懐に戻され、再びザンの腕の中に抱きしめられた。
「いやいや、戻ってきてからもうずっとこうやってベッドの中じゃん!!もうそろそろ起きようよ!仕事しようよ!」
「あのな、俺がなんでここにお前を閉じ込めているのか解った上で、それを言っているのか?」
「うっ・・・!!」
ザンの指摘に目を思わずそらしてしまう自分は悪くない・・・と思いつつ、目をそらしてしまうのは勝手に届も出さずに出ていった負い目があるから。
(だって・・・面倒だったんだもん・・・まさか、ここまでねちっこくお仕置きされると思わなかったし。)
つまり、今のアリアはその届を出さずに出ていった事に対する罰で閉じ込められてから、三日経っていた。
ちなみにザンは時々仕事で出入りしているがアリアはザンの部屋を出ることを一切許されなかった。ザンだけなら逃げるのだが、今回はラティス、ポトス、シャラも怒りで目を光らせているので逃げようもできない。頭のてっぺんから頬や項までいろんなところにキスしてくるザンに対してグチグチと文句たらたら。
「うう・・・もう三日目じゃない。外で運動したいー!」
「この部屋の中で存分にやれ。確かヨガというやつをしていただろう。運動ならそれぐらいで十分だ。」
「うっ・・・・本読みたいし!」
「シャラに頼んでいくらでももってこさせろ。図書館からはすでに許可をとってある。」
「・・・お店の美味しいデザートを食べたいな。」
「確かラティスがお店を見つけるのが上手いんだったな、存分にこき使ってここへ持ってこさせるんだな。」
・・・・ザンの行動自体には不満はないらしく、ほぼ部屋を出られないことに対する文句が多数。ザンはそのことに気付いていて優越感を感じている。もっとも、彼女のほうは無自覚だが。拗ねたアリアにため息をつきつつ、ザンは彼女の項にキスを落とした。
「え、でも、ラティスってテレポート出来ないよね?」
「・・・・お前が逃亡するにあたり、転移魔法の呪符を込めた魔導具の開発を目指した。あいつはその試作品第一号の体験をするという素晴らしい名誉を得た。」
「つまり、実験台にされちゃったのか、ラティスは。」
「お前を逃がした罰も兼ねているからな、いやはや良い機会だった。」
そういいながら胸を揉み、抱こうとする体制に入るザンに我に返って真っ青になった。
「ちょ、ちょっと待ってぇえええ。」
「お前の月隠れが終わった今、存分に抱けるこのチャンスを逃すか。」
「三日目だよ!ずっとずっとここに閉じこもって抱かれるだけじゃない、せっかく一緒にいるんだから、たまには別のことしたいっ!!」
(第一、抱き殺されるのは勘弁だよう!!!!)
苦し紛れに言った言葉だったが、ザンの手が止まったあたり、効果はあったようだ。顔を引いたザンが例えば?といつにない笑顔で聞いてきた。
一難去って一難とばかりにアリアは冷や汗をたらすが、ふと思いついたとばかりに口を開いた。
「あのね、ゲーム・・・あ、チェスとか?」
「ふぅん・・・単なるゲームじゃつまらない。そうだな、何か賭けるんだったら別にいいぜ?」
そう言いながらザンはベッドの隅っこに放り出されていたバスローブを羽織り、あぐらをかくようにすわり、アリアを抱き寄せてバスローブを羽織らせて紐を縛った。
アリアはザンにお礼を言いつつ、ザンの胸にもたれかかる。
「え、じゃあ、ザンは何を?」
「・・・リートットの商店街の角にある小さな土地だったら賭けてもいい。」
「それって!」
「お前がやりたがっていたたこ焼きの店にはちょうどいいんじゃないか。」
「うわ、本当に?やった!」
「その代り、こっちは・・・そうだな、俺の選んだ衣装で10回ぐらいパーティーに出てもらおうか。」
「え・・・。」
「お前、パーティー嫌いって言って重要な時にしか参加しないだろう。そんなんだから、あんな馬鹿どもに顔を覚えられていないんだよ。」
ザンが馬鹿どもと評したのは、ついこの前にザンが病院送りにしたダルマンとその部下達のことだろう。否定できなかったアリアは無言になりつつも、ザンとのゲーム勝負に乗った。
「うー、も、もう一回!」
「まだやるのかよ・・・。」
この世界にもチェスがあるので、アリアは廊下にいるラティスを呼んでチェスを持ってこさせた。ちなみにキスマークだらけのアリアの項を見たラティスが遠い目になったのは余談である。
そして・・・・やる気満々のアリアとやる気なさそうにテーブルにつくザンの攻防が始まった。しかし、結果はアリア10敗0勝。当然ザンが10連勝したということになる。
「また負けた・・・・・。」
「こんなにも弱いのは初めて見たぞ・・・下手したら皇太子殿下より弱いかも知れないな。」
「うそっ?」
紅茶を飲みながらザンは哀れみを込めて縦に頷いた。彼の言葉に絶望的だと落ち込む。・・・なぜかこんな時だけザンの声が優しく聞こえるから不思議だ。
「たこ焼きたこ焼きたこ焼き・・・・・・私のたこ焼きが・・・・・」
「また、いつでも挑戦は受けるからそう落ち込むな。」
「・・・・売らない?ずっとその土地予約していい?」
「ああ、当分店を建てるつもりはないから安心しろ。」
「わーい、ザン大好きー!!」
ザンはこういう時にしか抱きついてこないアリアにため息をつきつつ、指を鳴らした。アリアはキョトンとした顔になりながらも、入ってきたシャラに目を丸くした。
「シャラ・・・その手に持ってるのドレスだよね・・・それに、後ろのメイドさん達は・・・。」
「賭けに負けたからには大人しくしていただきますよ、アリア様。まずは今夜から頑張りましょうね♪」
「・・・・ええっ、今からパーティーがあるの!?」
「お前・・・話を聞いてなかったな、朝に言ったはずだ、母上の体調が良くなったからとこれを機に家族パーティーをやろうということになったと。」
「・・・うっ・・・・し、シャラ・・・・つまり、それは・・・」
「うふふふ、さぁ、綺麗に仕上げましょうね~~さぁ、皆様行きますわよ!」
「いやぁあああああああ!!!」
「賭けに負けたんだから、ちゃんと大人しく言うことを聞けよ~。」
目を輝かせたシャラとメイド達に担ぎ上げられたアリアは自室へと引きずられるように移動していった。見送っていたザンが、ちっと舌打ちしたことなどアリアは気付きもせず悲鳴をあげ続けるのだろう。
「・・・しまった、あれだけ土地を欲しがっていたなら誕生日プレゼントにしとけばよかったかも知れん。」
ザンため息をついていると、廊下側のドアから眼鏡をかけた少し老けた執事が一人入ってきた。昔からザンに仕えている執事の一人であるパルスだ。ちなみに、ポトスの父親でもある。
「ぶつぶつと言っていないで、我が君も準備をなさってくださいませ。」
「パルス・・・ちっ、解ったよ。」
幼いころから仕えてくれている気心の知れた彼が相手では逆らえない。彼の差し出す衣装を言う通りに次々と着ていった。
ブーツをはき終わり、アリア特製のローブを羽織った後、休憩とばかりに座って紅茶を飲んだ。
「パルス、皇帝陛下のことだ、今宵のパーティーには何か意味があるのでは?」
「おそらく、何か余興があると思われますが、このパルスには詳しいコトまでは・・・。」
「ふぅん・・・・」
「ですが、愚息が今、てい・・・コホン、見回りをしに行っておりますので。」
「じゃあ、ポトスの報告待ちだな。」
「御意・・・我が君、お願いですから今夜はボロを出さないでくださいませ。最近、会議で本音を出しまくりだと聞き及んでおりますよ。アリア様を傷つけられてお怒りになるのはもっともでございますが、もう少し言葉遣いには自重なさってくださいませ。」
「・・・・・・大丈夫だ。身内パーティーじゃ、さすがの俺も自重はするさ。」
珍しく目を泳がせたザンにパルスはため息をついた。その時、一際大きな声が隣から響いた。耳を寄せていると会話になっているのかなっていないのかよくわからない声が聞こえてくる。
「ぎゃああああ、やめて、そんなに締め付けないでぇええ、そのコルセットだめ、ダメぇ!!」
「大げさな、この程度で死ぬわけありません。あら・・・いけませんわ、これじゃダメじゃありませんか。もうちょっときつめに・・・仕方ないです、一からやり直しですわね。」
「ええええ、またあの苦痛をもう一度最初から?!い、や、いやぁああああ!」
再び絶叫が響いたのを聞いたザンは何も言わずによくできた執事に掌を開いた。そして、よくできると評価された執事であるパルスは、主が望むであろう耳栓をそっと差し出した。
当然ザンがそれを耳にはめたことはいうまでもなく、そしてアリアの苦痛はしばらく続くことになる。
ザンが遠い目になりながら宙を眺めながら呟いているとパルスのフォローになっていないフォローが入った。
「・・・アリアにとってはアレが何よりのお仕置きになるようだな。つくづく女に生まれなくて良かったと今激しく実感したぞ。」
「そうですな、昔のザン様にとっては小さい頃に女装されたことが何よりのお仕置きでございましたね。」
「・・・絶対アリアに言うなよ?絶対にだぞ?」
「さてはて、私が言わずとも誰かがおっしゃることでしょう。」
「・・・・・・なんだ、これ、嫌なフラグだな!」
余談
「そういえば、懐かしいですわね。昔、ザン様の髪をみつあみにしたことがございましたわ。」
「えっ、何それ!羨ましい・・・ザン、髪の毛を切っちゃってるからなかなか触れない・・・。」
「あらあら、ザン様にお伝えしておきますわ。」
「私に触ってほしくないんだと思う・・・。」
「あ、アリア様・・・?あの、それは多分違う理由かと・・・・」
「・・・・・・・。」
「ざ、ザン様、ザン様―――――アリア様を何とかなさってくださいぃいいい!!」
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